自分のことより、誰かのために役立ちたいという気持ちを優先しがちです。
そんな私に強みはありますか?
自信を持って取り組める仕事も知りたいな。
そんな疑問に答えます。
「自分にできることを発見し、誰の役に立てるかを考え、これから進む方向を見極めたい」
そんな相談をよく受けるので、この記事を書くことに決めました。
あらかじめのお断りですが、自分のことだけ考えられればそれでいいという人には向かない記事。
・人の期待に応え続けてちょっと疲れてしまう人
・自分にできることで誰かの役に立ちたいという人
に向けて書いています。
この記事を書いている私は女性の生き方やキャリアに向き合う塾を10年間続けています。
これまで延べ2000人の転職や起業に役立つ各個人の“強み”を見出し続けてきました。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法」という本を出版するなど、楽しく生きています。
(※商業出版です。自費出版ではありません)
誰かのためにという思いは自分だけの強みになる話
ズバリの本論ですが、
「誰かのために」という気持ちそのものに価値があり、自分だけの強みに成りうるものだと認識しましょう。
その理由として、
理由1:「自分らしさ」が宿るから
理由2:誰かのためになることは仕事&お金になるから
理由3:大義名分となり社会貢献になるから
以上の3つが上げられます。
ちょっとわかりにくいかもなので簡単に解説します。
理由1:「自分らしさ」が宿るから
「誰かのためになりたい」という気持ちを軸に生きると、行動に一貫性が生まれます。
例えば・・・
・通勤電車で年配の方や妊婦さんに席を譲る
・忙しそうな上司をサポートする
・困っている部下にアドバイスする
・週末は友人の恋愛相談
という感じ。すべて誰かのためになるものです。
「誰かのために」という気持ちを持つ人は、常に困っている人に寄り添う一貫性が生まれます。
この一貫性は、「自分らしさ」というものに繋がり、自分だけに備わる強みとなります。
下記に詳しい解説があります。
理由2:誰かのためになることは仕事&お金になるから
お金が発生する仕事は、実は3種類しかありません。必ずいずれかに当てはまるものです。
(1)誰かの不満を解決する
(2)誰かの不安を解消する
(3)誰かの欲を満たす
以上の3つ。
この3つに共通することは「誰かのために役立つこと」です。
つまり仕事上で考えても、「誰かのために」という感覚は最強の強みになるということですね。
理由3:大義名分となり社会貢献になるから
誰かのためにという思いや行動は、言わずもがなですが、社会貢献につながります。
私利私欲ではないことだからですね。
さらに社会貢献につながる行動や思想に、人は引き寄せられ応援を勝ち取ることにつながります。
ここまでの解説により、「誰かのためになりたい」という気持ちそのものに価値があると気づけたのではないでしょうか?
自分だけの強みに成りうるものだと認識しましょう。
誰かのためにという気持ちの強い人はなぜ自信が持てないのか?
自信がイマイチ湧かない理由について解説します。
(理由1)競争が苦手だから
ひとつ目の理由としては、誰かのためになることをしたいという人は競い合いが苦手です。
「勝ち負け」にそもそも興味が湧かない。
それだけに仕事でもプライベートでも一歩引いたポジションに収まりがちだからです。
(理由2)相手に理解してもらおうと頑張ってしまうから
誰かのためにという気持ちの強い人は、自分を受け入れてもらおうという気持ちも強い特徴があります。
他人の気持ちや行動を尊重するあまり、「自分の軸がない」と勘違いするのです。
誰かのためにという気持ちのある人の強みの本質
ここで誰かのためにという気持ちのある人の強みの本質を整理しましょう。
知っておくと腹落ち感が違いますよ。
(本質1)人の気持をくみ取る能力が高い
人の気持をくみ取る能力が高いので「場の空気を読む」ことがうまくなります。
「上司がイライラしているので今日は黙っていよう」
「◯◯さん元気ないな。ランチにお誘いしようかしら」
というコミュニケーションの機転が効きます。
(本質2)複数のキャラクターになれる
あざとく聞こえてしまうかもですが、複数のキャラクターを自己演出できます。
たとえば
・気難しい人の前では、決して相手を否定せずに話しをする。
・話好きの人の前では、聞き役にまわる。
・リーダー的な人の前では、サポート役になる。
というように相手や場面に合わせて自分のキャラクターを変えることができる。
人の気持をくみ取る能力が高いからこそできることです。
以上の2つをまとめると、
人を育てたり、悩みを解決したり、喜ばせたりすることができる能力です。
誰かのためにという気持ちが強みにつながる仕事
お客さまとダイレクトに接触する仕事に就くことで強みを活かせます。
顧客が法人相手よりも個人相手の仕事の方が活かせる傾向にあります。
- 接客業
- 営業職
- 介護職
- コンサルタント
- カウンセラー
などがよいでしょう。
自分は誰の役に立てるか明確にする方法
自分が誰の役に立てるのか?
明確にしたいのであれば下記の3つをイメージすると鮮明になります。
- 数年前の自分のような人。
- 身近で困っている友人のような人。
- 自分が褒められたり、頼られたりする人に似た人。
下記のページ中頃に記載ある「(ポイント1)今の自分にできること&持っている知識は?」あたりを読むと、自分が誰に役立てそうか見えてきますよ。
自分は大したスキルもキャリアもないと思ったときの対処法
階層思考で自分が誰のために何ができるか、自分を見つめ直してみましょう。
- 初心者階層
- 中級者階層
- 上級者階層
という感じです。
もしも3年以上何かを継続したことがあれば、初心者階層の人に役立てるはず。
自分は大したスキルもキャリアもないと思ったら、階層思考で誰のために役立てそうか考えてみましょう。
「誰かのために」という強みを収入増につなげる3つのポイント
下記の3つのポイントをおさえて仕事を作っていくといいです。
(ポイント1)深い悩みに焦点をあてる
(ポイント2)継続的なフォローを考える
(ポイント3)絶対的な寄り添い力を使う
順に解説しますね。
(ポイント1)深い悩みに焦点をあてる
人は痛みから逃れるときに、快楽を追うよりも3倍の力を発揮するという統計データがあります。
深い悩みに焦点を充てるビジネスをすると収入は上がりやすくなります。
美容整形をイメージするとわかりやすいかもしれません。 整形をするレベルとなりますと、単純にきれいになりたいというレベルの欲ではないことが考えられますよね。 容姿に強いコンプレックスがあるとか。 高額な医療費を払って施術を受けている現実があるでしょう。 |
深い悩みにはどのようなものがあり、自分には何が出来るか(もしくはこれから身に着けるか)を考えましょう。
(ポイント2)継続的なフォローを考える
「誰かのために」という対象者が決まったら、その方々を長期的にフォローしてあげる仕組みを作ることです。
最近、増えているオンラインサロンなどもそのひとつでしょう。
私も顧問セッションというサービスをつくり、継続的に女性のキャリア支援や生活サポートの補助をしています。
参考まで。
(ポイント3)絶対的な寄り添い力を使う
「誰かのために」という気持ちを武器に、対象者に徹底的に向き合っていくことです。
精神論的な感じですが超・重要です。
自分が多少、スキルや経験が劣っていたとしても、顧客はそれ以上に自分のことを考えてくれるのかを見ています。そんな寄り添い力を大切にしましょう。
「〇〇さん(自分のこと)にお願いしたい!」と顧客に指名される人は、テクニックだけではない絶対的な寄り添い力を持っていますよ。
「誰かのために」という気持ちが「自分のため」になる
かくいう昔の私は、自己中な男でした。
人のことなど考える余裕がなかった・・・。
アラフォーに足を突っ込みかけたとき、あるセミナーで「自分が上がりたいなら人を上げましょう」という教えを受けました。(ビジネスセミナーですけど) 水槽の中にある船は、その水槽に水を継ぎ足すと浮かび上がる。 それと同じ。 まわりの人を上げていくことで、「そんなにすごい人たちとあなたは付き合いのある人だね」と自分の評価や信頼性が上がっていくよという話でした。 |
この話を聞いたとき、私の中でスイッチが入りました(けっこう単純)。
現在の私は講師の仕事をしています。人を上げるにはもってこいの仕事。
目の前の受講生に、真剣に全力で向き合えば向き合うほど、みな喜び、育っていく。
この喜びの声に自分のこころが満たされる。
「誰かのために」という気持ちを行動に落とし込むことで、「自分のため」になるのです。
少しでも本記事で自分を活かすことをやってみようと思っていただけたらうれしいです。
以上となります。
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