生活に大きな不満があるわけでもないし、 人生失敗続きというわけでもない。
それでも、 「このままでいいのだろうか」 という感覚がいつも残っている。
この違和感を抱えたまま、 真剣に考え続けている人を、これまで何人も見てきました。
実は、気のせいでも甘えでもないのです。
多くの場合、「自分はどう在りたいのか」という軸が、まだ言葉になっていないときに生まれるものです。
自分の在り方とは、立派な理想像を掲げることではないのです。もちろん、誰かの正解に合わせることでもありません。
今の自分が、どんな状態を心地よいと感じ、何を大切にして生きたいのか。
その感覚が整理されていないと、どれだけ真剣に考えても、答えが出ないのです。
この記事では、「自分の在り方とは何か」を、迷いが生まれる背景をたどりながら考え、今の自分を言葉にするためのヒントを探っていきます。
読み進めるうちに、
「だからしっくりこなかったのか」
と腹落ちするポイントが見つかるはずです。
まずは「自分の在り方」という言葉が、何を指しているのかを整理してみましょう。
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在り方とは
在り方とは、物事の「ある状態」や「ふるまい方」を指す言葉です。人について使うときは、考え方・姿勢・行動の出方まで含めて「その人がどう在るか」という意味になります。
たとえば「仕事への在り方」「チームの在り方」のように、態度や方針の話で使われます。
この記事では、その中でも特に多くの人が迷いやすい「自分の在り方」にしぼって、整理のしかたを解説します。
自分の在り方の意味

では、さきほどの「在り方」という言葉をふまえて、「自分の在り方」は何を指すのか整理します。
自分の在り方とは、一人ひとりが持つ考え方や行動、感情、そして人間関係のスタイルを指します。 たとえば、「自由な自分で在りたい」と願う人は、何ものにも縛られることなく、心のままに振る舞える状態に幸せを感じる、といったイメージです。
自分の在り方が定まると、人生のさまざまな場面で、自分にとって本当に大切なものは何か、何を優先すべきかという判断基準がはっきりします。
その結果、日々の満足感が高まり、困難な状況に陥ったときも、自分を見失うことなく、納得のいく道を選ぶことができるでしょう。つまり、「自分の在り方」は、人生の質そのものを大きく左右する、自分の軸となるのです。
仕事は幸せや自由を得る手段(体験談より)

以前の私は、世間的な成功や周りの人たちからの評価を追い求め、それが自分の目指すべき道だと信じていました。
たとえば、立派な経営者になることや、人から良く見られることに心を砕いていた時期があります。しかし、心の奥底では、もっと自由に、何ものにも縛られずに生きたいという強い願いがあったのです。
その証拠に、本当に経営者としての成功が心の底からの望みだったなら、もっとそのための勉強や行動に打ち込んでいたはずです。
しかし実際は、そうではありませんでした。特に部下のマネジメントには興味が持てず、苦しいだけでした。
この経験から気づいたのは、私にとって仕事とは、あくまで自分自身が心から望む幸せや自由を手に入れるための「手段」であるということです。
もちろん、仕事そのものにやりがいを感じることは素晴らしいことです。
ただ、その仕事が、自分自身の「在り方」―たとえば「自由に生きたい」「心穏やかに過ごしたい」といった願い―からかけ離れていては、本当の意味での満足には達しない。身をもって経験しました。
自分の在り方に影響を受けるもの

自分の在り方に影響を受けるものをまとめると、次の通りです。
- キャリア(仕事の選択): 自分らしい仕事や働き方を選べるようになります。
- 幸福感: 日々の生活で心からの満足や喜びを感じやすくなります。
- 自己効力感(自分の可能性の理解): 「自分ならできる」という自信が芽生え、可能性を信じられるようになります。
- 人間関係: より自分らしく、心地よい関係性を築きやすくなります。
- 社会への貢献: 自分ならではの形で社会と関わり、役立っている実感を得られます。
ご自身の在り方次第で、どのような人と関わるか、どのような仕事を選ぶか、そして将来がどうかたち作られていくかが決まるといっても過言ではありません。
人生を楽しめるかどうかにおいても、「自分の在り方」は大切な役割を担っています。
自分の在り方を見つける方法

「自分の在り方」を見つけたいと思っても、具体的にどうすれば良いのか、迷ってしまいますよね。 ここでは、具体的なステップを、順を追って分かりやすく解説します。
順に詳しく解説しますね。
1.これまでの行動を振り返り分析する
自分の在り方を見つける1番目のステップは、これまでのご自身の行動を丁寧に振り返り、分析することです。
これまでの行動には、自分が選択したものが無数に散りばめられています。
- どんな行動をしてきたか?
- そのとき、どう感じたか?
- どのような考えを持ったか?
これらを具体的に書き出してみましょう。
また、自分の行動が周りの人からどのように見えていたか、信頼できる人に聞いてみるのも良い方法です。自分では気づかなかった一面や、客観的な視点の意見は、新たな発見に繋がることがあります。
2.自分の価値観を理解する
自分の在り方を見つける2番目のステップは、自分の価値観を深く理解することです。 この価値観こそが、日々の行動や人生の重要な決断を下す選択基準となるからです。
自分が何を大切だと思っているかをはっきりさせることで、自分の在り方や人生で目指したい方向性がよりはっきりと見えてきます。
たとえば、以下のようにご自身の価値観を探ってみてはいかがでしょうか。
・「家族」:愛する人との時間を何よりも大切にする
・「自由」:自分のやりたいことを追求できる環境を重視する
・「成長」:新しいことを学び、挑戦することを大切にする
・「貢献」:社会や他人の役に立つことにやりがいを感じる
この例のような価値観を理解すると、行動に一貫性がうまれ、自分の人生に納得感・充実感を感じるようになります。
また、自分の価値観がはっきりしていると、困難にぶつかったときも、信念に基づいて適切な判断ができるようになります。
繰り返しますが、価値観を理解することは、自分の在り方を見つける上で重要なものになります。価値観についての詳しい解説は、以下の記事に書いてます。
▶価値観の見つけ方完全ガイド|プロ直伝70の質問と実践ワーク
3.理想の自分像を描く
自分の在り方を見つける3番目のステップは、少し先の未来に目を向けて、「理想像」を具体的に描いてみることです。 たとえば、5年後、あるいは10年後の自分は、どのようになっていたいでしょうか。
「こんな仕事に情熱を注いでいたい」
「こんなライフスタイルを送っていたい」
「こんな人間関係の中で過ごしていたい」
このように、できるだけ具体的に、生き生きと思い浮かべてみてください。
ただし、ここで大切なのは、現実離れした姿ではなく、努力すれば手が届きそうな、実現可能な範囲で理想像を描くことです。今の自分から少し背伸びするくらいのイメージの方が、行動へのモチベーションにも繋がります。
4.自分に合う自己表現を見極める
自分の在り方を見つける最後のステップは、自分に合った自己表現の方法を見極めることです。 私たちは、意識的・無意識的にかかわらず、日々の生活の中で何らかの形で自分自身を表現しています。
これまでの人生で、どのような活動を通じてご自身の感情や考えを表現してきたか、思い出してみてください。これらの活動を通じて、自分の好みや価値観がより鮮明になり、自分自身をより深く理解することができます。
ご自身にフィットする自己表現を繰り返すことで、自分の在り方を見つけるための手がかりは確実に増えていきます。 やがて「自分はこう在るべきだ」という、確かな輪郭が見えてきます。

ここまでをまとめます。
- 自分の在り方を見つける方法:4ステップ
- これまでの行動を振り返り分析する
- 自分の価値観と人生の目的を理解する
- 理想の自分像を描く
- 自分に合う自己表現を見極める
ライフイベントと自分の在り方の変化に対応する方法

ライフイベントに直面したときは、自分の在り方を柔軟に適応させることが、ストレスを軽くし、充実した人生を送るために大切になります。
ライフイベント(結婚、転職、引っ越しなど)は生活の大きな変化を伴い、自分の在り方に影響を与えます。これに柔軟に対応することで、新しい環境にスムーズに適応しやすくなります。
例えば、
1.結婚すると:
- 二人で暮らし始めます
- 家事を分担することになるかも
- お金の使い方を一緒に考える必要が出てきます
2.仕事を変えると:
- 新しい職場のルールを覚えないといけません
- 今までと違う仕事をすることもあります
- 新しい人間関係ができます
3.引っ越すと:
- 新しい地域の生活に慣れる必要があります
- 近所づきあいが始まります
- 地域の行事に参加することもあるでしょう
これらのライフイベントの変化に対応するコツは以下のとおりです。
ライフイベントの変化に対応する方法

●方法1:自己評価の見直し
ライフイベントが起きた際、自分の価値観や目標をもう一度考え直してみましょう。これにより、新しい状況での自分の役割や目標が明確になります。
●方法2:柔軟な思考を持つ
柔軟な考えを持ち、予期せぬ変化に前向きに対処しましょう。新しい環境での人間関係や趣味を受け入れることが、適応を助けます。
●方法3:サポートを求める
一人で対処するのではなく、家族や友人、専門家からのサポートを求めましょう。これにより、ストレスを軽くし、新しい状況にスムーズに適応できます。
ライフイベントと自分の在り方の変化に対応するには、これらの方法を実践することで、より充実した人生を送ることができます。
人と比較せず自分の在り方を受け入れる方法

つい他の人と自分を比べてしまい、落ち込んだり、自信をなくしたりすることはありませんでしょうか。ここでは、他人と比較せずに自分の在り方を大切にし、ありのままの自分を受け入れ考え方をご紹介します。
人と比べず「ありのままの自分」を認める
他人と比較することなく、ご自身の「在り方」を受け入れるためには、まず自分の強みや価値を深く理解し、自己肯定感を育むことがとても大切です。また、ご自身のペースで成長していくことを認め、他の人との違いを個性として尊重する姿勢も重要になります。
私たちは、他の人と自分を比べてしまいがちです。「友人は給料が高いのに自分は…」「あの人はあんなに優れているのに自分は…」と、誰かと比較して自分を否定してしまうことがあります。しかし、それではご自身の成長には繋がりにくいものです。
大事なので繰り返し言います。
大切なのは、ご自身の強みや価値をきちんと理解すること。そうすることで、ありのままの自分を認め、自己肯定感を育むことができるのです。
たとえば、得意なことや本当に好きなこと、これまでの経験や培ってきた知識などを丁寧に振り返ってみると、自分ならではの魅力や価値に気づくことができるはずです。もしも、すぐには気づけなくても、心配いりません。誰かに客観的な意見を聞いたり、私のような専門家のサポートを求めるのも良いでしょう。 そして、自分の成長のペースを認め、個性や、弱さも受け入れることが大切になります。
さらに、他の人との違いを尊重する姿勢を持つことも忘れないでください。たとえば、友人がピアノを上手に弾くのを見て、「自分は音楽の才能がないからダメだ」と思ってしまうかもしれません。しかしそれは、ご自身の違いや、現時点での得意ではない部分を受け入れられていないだけともいえます。
(ご自身の強みを見つける方法や、自己肯定感の高め方については、以下の記事も参考になさってください。
▶自分の棚卸しのやり方|人生の棚卸しでキャリアに潜む強み発見
▶自己肯定感を効率的に高める7つの習慣|すぐにできる実践方法
目標達成型と在り方重視型の違いを理解する


ここで、もう一つ大切な視点について触れておきましょう。
人にはそれぞれ、モチベーションが高まるポイントや、物事に取り組む上での価値観の置きどころに違いがあります。
もしも、自分が「在り方重視タイプ」であるにもかかわらず、無理に「目標達成タイプ」のやり方に合わせようとすると、苦しくなったり、自分を否定してしまったりすることがあります。 どちらが良い悪いではなく、ご自身のタイプを理解し、それに合ったアプローチを選ぶことが、自分自身を受け入れ、活かすことに繋がるのです。
まとめ:こうあるべきは捨てる(体験例)

ここまで「自分の在り方」についてさまざまな角度から解説してきましたが、最後に特に強調しておきたいのは、「自分はこうあるべきだ」という固定観念は手放すことが大切だ、ということです。
「こうあるべき」と考え始めた時点で、私たちはすでに無理を重ねているのかもしれません。そして、それは知らず知らずのうちに、ご自身らしさを抑え込んでしまうことにも繋がりかねないのです。
本来、「自分の在り方」とは、もっと心の奥底から自然と湧き出てくるもの。何をしているときに本当に楽しいと感じるのか、どのような状態のときに心からの幸せを感じるのか。そうした素直な感覚に耳を澄ませ、それに従うことから、本当の「自分の在り方」は見えてくるのではないでしょうか。
そのためには、目の前の個人的な欲求は抑え、仕事に没頭すべきだと信じていたのです。しかし、そんな虚像を追い求めている間は、何をしても心にブレーキがかかっているような感覚が拭えませんでした。
仕事をどれだけ頑張っても、真の充実感は得られず、むしろ毎日がどこか苦しい。後から振り返ってみると、それは自分自身の心が、その不自然な状態を拒絶していたのだとよく分かります。
大切なことなので繰り返しますが、「自分の在り方」とは、ご自身の心の底からあふれ出る、ごく自然なものです。 もし今、仕事や働き方、さらには生き方そのものに対して何か違和感を抱いているとしたら、その感覚こそが、本心からの大切なサインなのかもしれません。
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
ここまで読み進めてきて、自分の在り方を一度、整理してみたいと感じた方へ。
自分の在り方を見つけるには、本文でお伝えしてきたように、まずはこれまでの行動や選択してきたことを振り返り、言葉にして整理することが大切です。
そのための補助として、
「自分の見つめ直し完全マニュアル」を用意しました。
このマニュアルでは、これまでの人生を振り返りながら、自分の特性や傾向を体系的に整理していくことができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:
これまでの経験や選択してきたことを振り返り、自分の強みや傾向を整理します。 - 自己肯定感を高めるための100の質問シート:
自分を否定せずに捉え直すための視点を養います。 - 今の仕事合う?合わないチェックリスト:
働き方と自分の価値観のズレを確認できます。 - やる気ペンタゴンチャート:
行動する意欲の偏りや状態を見える化します。 - ときめきのツボワークシート:
自分の情熱や興味の対象がどこにあるのかを探るのに役立ちます。
これらは、私が個人セッションや講座の中で実際に使ってきた内容から、「一人でも取り組める形」に整理したものです。
下記フォームに、お名前とメールアドレスを入力いただくと、すぐに受け取れます。
※ 無理に答えを出すためのものではありません。今の自分の状態を、落ち着いて見つめ直すための資料として使ってください。こちらにLINE登録していただくと、自分らしく生きるための耳寄りなお話も公開してます。ブログには書けないここだけの情報も配信しています。

私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自分の在り方を見つめるとき、立ち止まることもあれば、迷うこともあります。
焦らず、自分のペースで整理していけば、必ず見えてくるはずです。この記事が、その一助になれば幸いです。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
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この記事を書いた人
新卒8か月での挫折退職を経験し、26年間の会社員生活(うち10年は複業)を経て起業。
現在は、自分の在り方や強みが言葉にならずに立ち止まっている女性を中心に、これまで2000人以上の人生やキャリアに向き合ってきました。「何かが違う気がする」「このままでいいのか分からない」
そんな違和感を抱えながらも、真剣に考え続けている人が、
自分なりの軸を見つけ、次の一歩を選べるようになることを専門としています。
日本経済新聞、日経WOMANほかメディア掲載。
著書に『私はこの仕事が好き!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法』(大和出版)。
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