
このまま今の仕事を続けていていいのかな?一生続けるイメージが湧かないなぁ。
そんな強み迷子の状態で悩んでいる方が少なくありません。
自分の棚卸しとは、これまでの経験を振り返り、大切にしている価値観や強み、成功と失敗の傾向を整理することです。
正しいやり方で自分の棚卸しを行うと、「これが私の強みです」と自信を持って言えるようになります。モヤモヤした気持ちが晴れ、前向きに行動できるようにもなるでしょう。
転職や起業を考えても、自分の強みがわからなければ立ち止まってしまいがちです。でも安心してください。それは決して特別なことではありません。
自分の棚卸しが必要になるタイミングは次のようなときです。
- 自分らしい働き方を知りたいとき
- 転職先選びで迷っているとき
- 起業のアイデアを探しているとき
- 人生の方向性が決まらないとき
- 職場の人間関係で悩んでいるとき
- 新しいことに挑戦したいとき
この記事では、強み迷子を解決する20の質問と具体的な実践方法を詳しく解説します。
これまで2000人超の指導実績から生まれた実証済みの方法です。希望以上の条件での転職成功や起業達成につながった事例も多数あります。
記事の最後には、さらに詳しい分析ができる「自分の棚卸し&分析に使える70の質問集」を無料でお渡ししています。
ぜひ最後までお読みくださいね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分の棚卸しを希望していた人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
強み迷子とは?自分の棚卸しが必要な理由
強み迷子とは、自分の得意なことや価値ある経験が分からず、仕事や人生の方向性に迷っている状態のことです。
「自分の強みって何だろう?」「向いている仕事が分からない」と悩んでいる方は、まさに強み迷子の状態です。強み迷子には以下の特徴があります。
- 得意なことが見えない: 面接で強みを聞かれても答えられない
- 自信がない: 「自分なんて大したことない」と思いがち
- 過去の経験を軽く捉えている: 「たいした経験じゃない」と過小評価している
なぜ強みが分からなくなるのか?
強み迷子になる根本的な原因は次の通りです。
原因1:当たり前すぎて気づかない
強み迷子になる原因の1つ目は、当たり前すぎて気づかないことです。
普段自然にできることが、実は他人には難しいスキルかもしれません。強みを活かしている場面では、手応えを感じにくいことが多いのです。
たとえば、誰とでも仲良くできる人にとって、コミュニケーションは息をするくらい無意識にできることです。だからこそ「これが強み」と気づかないのです。
原因2:他人と比較しすぎる
強み迷子になる原因の2つ目は、他人と比較しすぎることです。
自分よりできる人を見ると、「自分はまだまだ」と過小評価してしまいます。
SNSや職場で他人の成果を見て、自分の強みを受け入れることができなくなるのです。
原因3:体系的に振り返っていない
強み迷子になる原因の3つ目は、きちんと振り返ったことがないことです。
「自分の強みは何かな?」と漠然と考えているだけでは、本当の強みは見つかりません。
順序立てて自分自身を見つめ直した経験がないのです。
原因4:他者からの評価を受け入れない
強み迷子になる原因の4つ目は、褒められても受け入れないことです。
他人から褒められても、「そんなことないです」と否定してしまいがちです。
成果を上げても「まだまだ」「運が良かっただけ」と考え、強みであると認識できません。
自分の棚卸しで強み迷子から脱出する方法
強み迷子から脱出するには、体系的な自分の棚卸しが最も効果的です。
Step1:今の状況を整理 まず「なぜ自分は強みが分からないのか」を冷静に考えてみます。多くの場合、強みが「ない」のではなく「見えていない」だけです。
Step2:質問に答えて振り返り なんとなく振り返るのではなく、カテゴリ別に選別された質問に答えることで、隠れた強みまで発見できます。
Step3:強みの言語化 発見した強みを「なんとなく得意」から「他人に説明できる」レベルまで言語化します。
実際に2000人超の指導実績から分かったことは、強み迷子の90%以上が「Step2の質問に答えて振り返り」を行うことで解決するということです。
それでは、具体的にどのような質問で棚卸しを行うのか見ていきましょう。
強み迷子を解決する20の質問リスト
それでは、強み迷子を解決するための20の質問をご紹介します。
これらの質問は4つのカテゴリに分けて、段階的に自分の強みを発見していきます。
各質問には、できるだけ具体的なエピソードを交えて答えてください。
「なんとなく」ではなく、「いつ、どこで、誰と、どのように」を意識することが大切です。
【質問1-5】現在の状況を把握する質問
まずは、今の自分自身の状況を整理していきましょう。
質問1:今やりたいこと・好きなことは何ですか?
これは現在の興味・関心の方向性を問う質問です。
現在興味を持っていることや、時間を忘れて取り組めることを書き出してください。
仕事に関することでも、プライベートなことでも構いません。「これって意味あるのかな?」と思うようなことでも、まずは書いてみましょう。
質問2:昔の悩みをどのように克服しましたか?
これは問題解決能力とその人らしいアプローチを問う質問です。
過去に抱えた悩みを、どのような方法で解決したか振り返ってください。
人間関係の悩み、勉強や仕事の悩み、家族の問題など、どんなことでも結構です。その時のその人の行動や考え方に、強みのヒントが隠れています。
質問3:困難を乗り越えた経験は何ですか?
これは逆境での対応力と精神的な強さを問う質問です。
これまでで最も大変だった時期を思い出してください。
どのような困難で、どう乗り越えたのか。その時に発揮した能力や、支えになった価値観は何でしょうか。
質問4:誰かに役立った経験はありますか?
これは他者への貢献パターンと価値提供の仕方を問う質問です。
他人から感謝されたり、喜ばれたりした経験を思い出してください。
家族、友人、同僚、お客様など、相手は誰でも構いません。その時に提供した価値が、その人の強みの源泉です。
質問5:身につけたスキルは何ですか?
これは習得能力と学習意欲の傾向を問う質問です。
これまでに習得したスキルや資格を書き出してください。
仕事で必要になって覚えたこと、趣味で身につけたこと、学校で学んだことなど、レベルは問いません。
【質問6-10】過去の経験を振り返る質問
次に、これまでの経験を深く掘り下げてみましょう。
質問6:学び続けた知識はありますか?
これは継続的な学習への興味と関心の深さを問う質問です。
長期間にわたって興味を持ち続け、学び続けていることはありますか?
本を読む、セミナーに参加する、実践を重ねるなど、継続して取り組んでいる分野があれば書いてください。
質問7:3年以上続けた趣味・社外活動は何ですか?
長く続けている活動には、あなたの価値観や適性が現れます。
スポーツ、音楽、読書、ボランティア活動など、なぜ続けられているのかも一緒に考えてみてください。
質問8:習慣としていることは何ですか?
これは自然にできることと自己管理能力を問う質問です。
毎日または定期的に行っている習慣を書き出してください。
朝の習慣、健康管理、勉強時間の確保など、自然に続けられていることには理由があります。
質問9:集中して没頭できる活動は何ですか?
これは自然な集中力と情熱が向かう方向を問う質問です。
時間を忘れるほど集中できることはありますか?
仕事でも趣味でも構いません。「気がついたら何時間も経っていた」という経験がある活動を思い出してください。
質問10:こだわってやってしまうことは何ですか?
これは譲れない基準と完璧を求める分野を問う質問です。
他の人から見ると「そこまでやらなくても」と思われるようなこだわりはありますか?
完璧を求める分野、手を抜けない作業、譲れない基準など、あなたの価値観が現れる部分です。
【質問11-15】得意分野・スキルを発見する質問
ここからは、得意分野をより具体的に探っていきます。
質問11:人が嫌がるのに自分は気にならないことは何ですか?
これは他の人とは違う特別な能力や適性を問う質問です。
他の人が「面倒だ」「嫌だ」と感じることでも、あなたは平気でできることはありますか?
細かい作業、人前で話すこと、数字の管理など、人それぞれ得意・不得意があります。
質問12:興奮して話してしまうことは何ですか?
これは本当の情熱と興味が向かう分野を問う質問です。
つい熱く語ってしまうテーマはありますか?
仕事のこと、趣味のこと、社会問題など、話し始めると止まらなくなることがあなたの情熱の在り処です。
質問13:よく頼まれることや喜ばれることは何ですか?
これは周りから認められている能力と得意分野を問う質問です。
周りの人からよく頼まれることや、やると喜ばれることを思い出してください。
相談を受ける、資料作成を任される、場を盛り上げるなど、自然に求められることがあなたの強みです。
質問14:前職にあって今の会社にない魅力は何ですか?
これは働く環境で大切にしたい条件や価値観を問う質問です。
転職経験がある方は、前の職場で良かったこと、今の職場にないものを考えてください。
環境の違いを意識することで、自分が大切にしている価値観が見えてきます。
質問15:子供の頃にやりたかったことは何ですか?
これは本来の興味や憧れの方向性を問う質問です。
小さい頃の夢や、憧れていた職業を思い出してください。
大人になって「現実的ではない」と諦めたことでも、そこにあなたの本質的な価値観が現れているかもしれません。
【質問16-20】価値観・情熱を探る質問
最後に、自分の価値観や人生で大切にしたいことを明確にしていきます。
質問16:これまで一番楽しかったことは何ですか?
これは心から満足できる体験と幸せを感じる瞬間を問う質問です。
人生で最も楽しい、充実していると感じた経験を思い出してください。
そのときの状況、一緒にいた人、取り組んでいたことなど、詳しく振り返ってみましょう。
質問17:これまで一番怒りを感じたことは何ですか?
これは大切にしている価値観と譲れない信念を問う質問です。
強い怒りや不満を感じた出来事を思い出してください。
怒りの感情は、あなたが大切にしている価値観が脅かされた時に生まれます。何に対して怒りを感じるかで、価値観が分かります。
質問18:これまで一番悲しかったことは何ですか?
これは困難を乗り越える力と支えになるものを問う質問です。
人生で最も悲しい、つらいと感じた経験を振り返ってください。
その時にどう乗り越えたか、何があなたを支えたかを考えることで、内なる強さが見えてきます。
質問19:これまでで一番嬉しかったことは何ですか?
これは深い喜びを感じる価値観と達成感の源泉を問う質問です。
最も嬉しい、感動した経験を思い出してください。
どんな時に深い喜びを感じるかは、あなたの価値観や大切にしたいことを表しています。
質問20:今、最も達成したいことは何ですか?
これは現在の目標と将来への想いを問う質問です。
現在、最も実現したいと思っていることを書いてください。
仕事、プライベート、人間関係など、分野は問いません。その目標に向かう動機や理由も一緒に考えてみましょう。
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質問に答えた後は…
これらの質問に答えることで、自分の強みや価値観を再発見し、今後の人生の方向性を見つける手がかりになります。各質問に対して、具体的なエピソードや感じた感情を詳しく書き留めることをおすすめします。
さらに深く自分自身を理解したい方のために、「自分の棚卸し&分析に使える70の質問集」を作成しました。
有料にするか迷いましたが、お困りの方が多いため無料で配布します。ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。
必要と思う人は今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記からどうぞ。
自分の棚卸し実践方法|5つのステップ
20の質問をご紹介しましたが、ここからは、効果的に棚卸しを行うための具体的な手順をお伝えします。
この5つのステップに沿って進めることで、確実に強みを発見できます。
Step1:環境準備と心構え
時間と場所の確保
棚卸しを成功させるためには、集中できる環境作りが欠かせません。
必要な時間
- 初回:60-90分程度
- 継続的な見直し:30分程度
最適な環境
- 静かで落ち着ける場所
- スマートフォンは別の場所に置く
- 飲み物やメモ用紙を準備
- リラックスできる時間帯を選ぶ
心構えの準備
棚卸しを始める前に、以下の心構えを持つことが大切です。
・完璧を求めない 「正解」を探そうとせず、思い浮かんだことを素直に書き出してください。間違いはありません。
・自己評価しない 「これって大したことない」「失敗だった」などの評価は後回しにしてください。まずは事実をそのまま書き出すことが大切です。
・他人と比較しない 他の人ができることと比較する必要はありません。自分だけの価値を見つけることが目的です。
Step2:20質問への回答|30分集中法
効率的な回答方法
20の質問に答えるとき、以下の順番で進めることをおすすめします。
第1段階:直感で答える(15分)
- 各質問に1-2分で答える
- 思い浮かんだことをそのまま書く
- 詳しく考えすぎない
第2段階:詳細を追加(15分)
- 第1段階で書いた内容を読み返す
- 具体的なエピソードや感情を追加
- 「なぜそう思うのか」を掘り下げる
回答のコツ
・具体的なエピソードを書く 「コミュニケーションが得意」ではなく、「新入社員の相談に乗ったとき、緊張のあまり顔がひきつっていた人たちすべてが笑顔になった」など、具体的な場面を思い出してください。
・感情も記録する そのとき何を感じたか、どんな気持ちだったかも一緒に書きましょう。感情は強みのヒントになります。たとえば、「新人の相談に乗ったとき → とてもうれしかったし、やりがいを感じた」というようにです。
・数字や結果も含める 可能であれば、「3年間続けた」「10人から感謝された」など、客観的な情報も記録してください。
回答例
実際にどのように答えればよいか、具体例をご紹介します。
質問1「今やりたいこと・好きなことは何?」の回答例
例A:会社員の場合
- 料理番組を見るのが好き。特に時短レシピに興味がある
- 部署の歓送迎会の幹事を2回やったとき、みんなが喜んでくれて嬉しかった
- 家計簿をつけるのが習慣になっている(3年間継続中)
- Excel関数を覚えて作業を効率化するのが楽しい
質問13「よく頼まれることや喜ばれることは何?」の回答例
例C:営業職の場合
- お客様から「話しやすい」とよく言われる
- 同僚から「○○さんがいると場が和む」と言われたことがある
- 新人研修で5人の後輩とペアになり、全員から「安心できました」と言ってくれた
- クレーム対応を任されることが多い。月平均3件のクレームで、お客様が最後には笑顔になる
Step3:回答の分析と整理
回答を振り返る
20の質問への回答が完了したら、全体を読み返してみましょう。
共通点を探す
- 繰り返し出てくるキーワードはありますか?
- 似たような場面や行動パターンはありますか?
- 一貫して感じている価値観はありますか?
カテゴリ分けをする 回答を以下のようなカテゴリに分けてみてください。
- スキル・能力:具体的にできること
- 価値観・信念:大切にしていること
- 行動パターン:自然に取ってしまう行動
- 興味・関心:惹かれるもの、好きなこと
客観的な視点を加える
他人からの評価を思い出す
- 褒められたことはありますか?
- よく頼まれることはありますか?
- 「○○さんらしいね」と言われることは?
結果や成果を確認する
- 成功した経験の共通点は?
- 継続できていることの理由は?
- 周りに与えた影響は?
Step4:強みパターンの発見
強みの言語化
Step3で整理した内容から、自分の強みを言葉にしていきます。
強みの構造: 強みは以下の3つの要素で構成されます。
- 何ができるか(スキル・能力)
- どのように行うか(方法・アプローチ)
- なぜ行うか(動機・価値観)
例:強みの言語化
例A:コミュニケーション系の強み
- 【スキル】相手の話を聞いて、気持ちを理解すること
- 【方法】相手の立場に立って、否定せずに受け入れる
- 【動機】自分が新人だった頃、厳しいながらも優しかった上司Kさんがいつも声をかけてくれたから今の自分がある。
- →【強み】共感力を活かした相談やモチベーションアップのサポート能力
例B:分析・整理系の強み
- 【スキル】複雑な情報を整理して、分かりやすくまとめること
- 【方法】要点を抜き出して、図や表で視覚化する
- 【動機】学生時代、成績はいい方ではなかったのに友達にノートを貸したらクラス中の人に「すごく分かりやすい!」と驚かれてうれしかった。
- →【強み】情報整理・資料作成能力
パターンの発見
得意な場面を特定する
- どんな状況で力を発揮しますか?
- どんな人と一緒だと力を発揮しますか?
- どんな課題に取り組むときに燃えますか?
貢献の仕方を明確にする
- どのような価値を提供していますか?
- 周りの人にどんな影響を与えていますか?
- どんな問題を解決していますか?
Step5:行動計画への落とし込み
強みの活用方法を考える
発見した強みを実際に活かすための計画を立てましょう。
現在の仕事での活用
- 今の職場でもっと活かせる場面はありますか?
- 新しい業務や役割に挑戦できそうですか?
- チーム内での役割を見直せますか?
転職・キャリアチェンジでの活用
- 強みを活かせる業界や職種はありますか?
- 求められるスキルと自分の強みは合致しますか?
- どんな企業文化や環境が合いそうですか?
副業・起業での活用
- 強みを活かしたサービスや商品はありますか?
- 困っている人の問題を解決できますか?
- 継続的に取り組めそうな分野はありますか?
具体的なアクションプランの作成
短期目標(1-3ヶ月)
- 今すぐ始められることは何ですか?
- 強みを試せる場面を作れますか?
- 学習や準備が必要なことはありますか?
中期目標(6ヶ月-1年)
- より本格的に強みを活かすには?
- 新しい挑戦や転職を検討しますか?
- スキルアップが必要な分野はありますか?
長期目標(2-3年)
- 理想のキャリアや働き方は?
- 社会にどんな貢献をしたいですか?
- どんな人生を送りたいですか?

より深くにたどり着く自己分析の秘訣
20の質問による丁寧な棚卸しである程度の強みは発見できます。
でも、転職の面接や起業の場面では「なぜその強みがあるのか」「具体的にどんな成果を出せるのか」といった深い部分まで問われる可能性があります。
このような場面で説得力のある回答をするには、深層心理まで踏み込んで強みの根拠を見つけ、それを戦略的に第三者に伝える自己分析の秘訣が必要です。
自分史による本格的な棚卸し
自分史とは、生い立ちから現在まで、すべての経験や感情を時系列で書き出したものです。
- 基本的な書き方
- 生まれてから現在に至るまで記憶にあるものすべて時系列順に書く
- 各時期に起こった出来事に対しての感情、何かを決断したときの判断軸、成果を出せた理由や失敗からの学びなど
- 誤字、脱字など気にせず自分の棚卸しのみに集中する
膨大な作業になりますが、その分だけ深い気づきが得られます。
以下の画像は、受講生が作成した自分史の一例です。このようなボリュームで自分自身を深く掘り下げることが、真の自己理解に繋がります

「ここまでやる必要ある?」と思うかもしれませんが、答えはYESです。
むしろ失敗したことや辛い思い出の方が記憶に残りやすく、「ネガティブ・バイアス」という心理作用が棚卸しの邪魔をして、弱みばかりが浮き彫りになる可能性があります。
そのため、生まれてからこれまでの自分史を順序よく書き出し、記憶の奥底に眠るポジティブな経験を引き出さねばならないのです。
ぜひ「自分の棚卸し」キーワードで検索し、紹介されているやり方をいろいろ試してください。消化不良を感じたときに私がお伝えした意味がわかると思います。
自分史の詳しい書き方は、私の著書に詳しく書いてますが、以下に概略を書いてます。参考程度にどうぞ。
▶完璧に自分を振り返る方法【成長に繋がる自分史の書き方と効果】
ブランドプロフィールの作成方法
自分史を書き出した後、ブランド・プロフィールの作成に取り掛かることで、自己理解が格段に深まります。
「ブランド・プロフィール」とは、ただの経歴の列挙ではなく、以下の3つの要素を複合させた自己紹介文です。
- 自分にしかない強み(スキル)と実績
- どのように貢献できるか(メリット)
- 強みと貢献を結びつけるエピソード
このプロフィールは、5W1Hの枠組みを用いて作成され、誰が見ても明確に理解できる内容になります。
- What(何ができるのか?)
- Why(なぜそれをするのか?)
- Where(どこで培われたのか?)
- When(いつからできるように?)
- Who(誰に貢献するのか?)
- How(どうやって実現するのか?)
転職活動や起業の際に「なぜ自分を選ぶべきなのか」を相手に伝える強力なツールになります。実物を見せた方が早いと思いますので、事例をご紹介します。
下記は、私の運営する講座の受講生のブランド・プロフィールの一例です。
↓
自分の棚卸しを本来の目的通りに行うためには、ブランド・プロフィールの作成は欠かせないと言ってもいいでしょう。
自分の棚卸しを実践したい方へ
これらの秘訣は一人で実践するには難しい面もあります。自分史は膨大な作業量になり、途中で挫折しがちです。
また、ブランドプロフィールも「自分では当たり前」と思っていることを客観視するのはむずかしいからです。
私の運営する「自分力活用講座」では、自分史とブランドプロフィールをワークとして取り入れており、14年の実績があります。
自分の強みと仕事の方向性をはっきりと言語化できるため、転職・起業につながる機会が多くなっています。
- これまでの実績例
- 転職して年収1.4倍増
- 異業種転職を成功させて活躍中
- 強みを見つけて起業し会社員を卒業
- 人材派遣からフリーランスへ転身し時給2.5倍
実践者のご感想は、こちらをご覧ください。
次に、これらの方法を実践して強み迷子から脱出した方々の成功事例をご紹介します。
強みに気づくと景色が変わる【体験談】
ここで、私の体験談をお話します。
14年以上、働く女性のモヤモヤに寄り添い、キャリアの棚卸しをサポートしてきました。
男3兄弟の次男、男子校育ち、大学も7割が男性という環境で育った私は、社会人になってからも不動産会社、設備機器メーカーで働くなど、20代・30代を男性中心の環境で過ごしました。
そんな私が、女性を対象としたキャリア支援の仕事に携わるなんて、当時は想像すらできませんでした。
しかし、お金や地位だけのために働く、男性的な価値観が支配するビジネス社会に違和感を感じていたのです。
「もっと自分らしく働きたい。好きな仕事をしたい。」
そんな思いを抱きながら、一人悩む日々を送っていました。
そんなある日、ひょんなことから講師になる機会を得て、受講生の女性たちの話を聞いた私は驚きました。
私と同じように、違和感を感じながら働いている女性たちが、なんと多いことか…。この経験が、私が女性塾を立ち上げるきっかけとなりました。
受講生の皆さんから提出される課題に、10時間、20時間…と時間を費やし、読み込み、頭に叩き込む。周囲からは驚きの声ばかりでしたが、私にはそれが当たり前だったのです。
この経験を通して、自分では当たり前だと思っていることが、他の人にとっては特別なことだということに気づきました。
- これが、強みの世界で起こることです。
過去の経験の中には、強みのヒントが必ず眠っています。自分自身の強みに気づくと、人生が大きく動き出すのです。
これまで多くの方が自分の棚卸しを通じて、理想のキャリアを手に入れています。どんな方でも必ず強みはあります。
まずは今回ご紹介した20の質問から始めてみてくださいね。この小さな一歩が後のち大きな変化につながりますよ。
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
ここまで強み迷子を解決する方法をお伝えしてきましたが、「もっと詳しく自分を分析したい」「他にも使えるツールがあれば知りたい」という方もいるでしょう。
そんな方のために自分の見つめ直し完全マニュアルをご用意しました。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。
こちらにLINE登録していただくと、自分らしく生きるための耳寄りなお話も公開してます。ブログには書けないここだけの情報も配信しています。

私との直接のやりとりもできますよ
強み迷子を解決した方々のインタビュー
最後に、自分の棚卸しに本格的に取り組み、強み迷子から脱出した方々の生の声をお聞きください。
皆さん、この記事でご紹介した20の質問から始まり、自分史やブランドプロフィールまで作成して、理想のキャリアを手に入れています。
どの方も最初は「自分には強みなんてない」と悩んでいましたが、棚卸しを通じて人生が大きく変わりました。
☆ファイアンめぐみさん〈フリーランス〉
『オンリーワンになれることが少しずつ形になり始めてきたように思います』
☆大野愛実さん〈データサイエンス職〉
『1年で年収が2倍になりました。自分の強みを見つけて、行き先を決めてよかったです』
☆栗田あかねさん〈営業職〉
『受講しなかったら転職先を間違ったかもしれません』
☆村西千恵さん〈キャリアカウンセラー〉
『人材派遣からフリーに転身して時給は2.5倍になってます。友人が受講して生き生きし始めたので決めました。』
☆今村有美さん〈会社員〉
『満足度の高い転職ができました』
強み迷子脱出への第一歩
これらのインタビューをご覧いただくと分かるように、誰でも必ず強みはあります。
大切なのは、今日から行動を始めることです。
まずはこの記事でご紹介した20の質問に答えることから始めてみてください。そこから見えてくる自分の可能性に、きっと驚かれることでしょう。
自分の強みを見つけ出し、それを社会に活かすことで、自分だけでなく多くの人々の役に立つことができます。
もし本格的に取り組みたいと思われた方は、これらの方々と同じように、より深い自己分析にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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