「あなたの長所は何ですか?」この質問にすぐ答えられる人は多くありません。
特に、企業面接でこの質問に安易に答えてしまうと、信頼を失う可能性がありますよ。
この記事では、長所が思いつかないという問題に対処する効果的な方法を、専門家としての私の視点から解説します。
具体的な手法や実例を通じて、面接や自己アピールを強化するテクニック(というか裏技?)を紹介します。
これは、面接だけでなく自信をつけたい全ての人にとって必見の内容と言えるでしょう。
致命傷になる前に、この記事を最後まで読んで速やかに対処してくださいね。
- この記事の信頼性
※読み飛ばしOKです
この記事を書いている私は、10年以上にわたり、個性を強みに変えるメソッドを開発し、一般的な自己分析を超える本質的なキャリアの方向性を指南してきました。
「長所が思いつかない」と悩んでいた人を含む2000人以上を指導し、経験からの教えを伝えています。
日本経済新聞や日経WOMANなど、多数のメディアで取り上げられた経験もあります。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」というタイトルの書籍も出版しています。
詳しい私のことはこちらです
長所が思いつかない?驚愕の原因
自分の長所が思いつかない主な原因は、短所に注目し過ぎるから。これは、短所克服主義に偏る日本の教育がからんでいますね。
もしも短所ばかり思いつくようでしたら、自分が悪いと責めないでくださいね。
日本は長所を見つけづらい環境です
長所が思いつかないもう一つの原因
長所が思いつかない・見つからないもうひとつの原因について、ひとつ例をあげて解説します。
飲み会の席で、
あなたがいると場の空気が和むわ。あの会が盛り上がったのはあなたのおかげね
と言われても、本人はピンとこないもの。
この例に代表されるように、長所が思いつかないもうひとつの原因は、無意識にできることが多く実感がないからです。
しかし、例のような場の盛り上げ力は、長所で間違いない。つまり、長所は「本人に実感あるか否かは関係ない」ということ。
ちなみに、短所がすぐに見つかるのは、実感しやすいからですよ。
【重要】「長所」と「強み」の違い
多くの人は、「長所」と「強み」を同じと思っているようですが、一点異なります。
長所 | 強み |
他人と比べないもの | 他人と比べるもの |
- 長所は、他人と比べる必要がない。
自分より優れた人がいてもOKということ。
他人はどうでもいいのです
長所を見つけるために必要な基礎知識
自分の長所を見つけるために、予め知っておかなければならないことがあります。
それは・・・
- 「短所」の性質を理解すること
ただし、短所は悪者ではありません。
そこで短所のメリットについて解説します。熟読してくださいね。
知っておきたい!短所の3大メリット
短所は悪者扱いされがちですが、そうとも言えません。短所には、次にあげる3つのメリットがあります。
- 短所は人間味を生む
- 他人との比較で短所とわかる
- 短所の中にも長所が潜む
以上の3つ。順に解説しますね。
(1)短所は人間味を生む
短所のメリットの1つ目は、短所は人間味を生むということ。
例で解説します。
しかし、そんな人でも短所があると人としての魅力(人間味)が出ます。
たとえば、一見すると完璧に見えるキャリアウーマンがいたとしましょう。
そんな女性が、方向音痴で道に迷って困っている場面を想像してください。なんとなく親近感が湧くはずです。
短所は人間味を生む要素です
(2)他人との比較によって短所が認識できる
短所のメリットの2つ目は、他人と比較しなければ短所と認識できないということ。
つまり、
- 比較基準がなければ短所はわからない。
たとえば、短所として「せっかちな性格」と認識していたとしましょう。
ところが、周りも自分と同じタイミングでイライラしていたら、自分がせっかちと認識できなかったはず。
他人と比べなければ短所とわからないのです。
(3)短所の中にも長所が潜む
短所のメリットの3つ目は、短所の中にも長所が潜むということ。コインの表と裏の関係に近いですね。片面しかないことはありえない。
たとえば「せっかち」という短所に、「決断が早い」という長所が潜んでいるように。短所には、長所に繋がる要素があるのです。
下記の記事も参考にどうぞ。
▶「強みは弱みの裏返し」ではない。弱みは重要な個性である理由
自分の長所の見つけ方!その秘訣とは
自分の長所をとにかく早く見つけたいのであれば、他人の好反応を思い返すことです。
たとえば、
- 褒められた
- 驚かれた
- 感心された
- 感動された
- 感謝された
- 頼られた
以上のような経験です。
他人から好反応を受けた「自分にできること」は、長所となります。
たとえば「あなたの明るい性格に救われた」と誰かに好反応を得られたとすると、明るい性格は長所になる。
じっくり過去を振り返り、他人からの好反応を思い出すことが大切。
そこで、「自分の棚卸&分析に使える70の質問集」を研究を重ねて制作しました。
他人から好反応を受けた場面を思い出せる質問集。忘れていた記憶を掘り起こせるように、さまざまな視点でアプローチする質問集です。
本来であれば有料級のものですけれど、就職や転職が決まらず困っている人も多いので、しばらく無料でお配りしています。
但し、いつ配布を中止するかわかりません。必要な人は今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記からどうぞ。
長所をかき集める方法【自分史を書く】
長所をより多く&深く理解するためには、自分史を書くことです。
自分史とは、生まれてから現在に至るまでの経験と感情を順に書き出したもの。これ以上精度が高い人生経験の棚卸し方法は、ほかにありません。
私の講座のカリキュラムでは、実際に自分史を書いてもらっています。こちらが、実物画像です。
↓
「そこまでやらなきゃいけないの?」と思われるかもですが、答えは「YES」です。
世の中には強みや長所を見つけるための診断ツールが出回っていますが、満足されたでしょうか?
しばらくすると、モヤモヤするでしょう。その理由としては、診断ツールで「長所らしきもの」が見つかっても、その『根拠』がボンヤリしているからです。
そのためには自分史を書き、忘れていたことまでアウトプットしなければならない。
自分史を書く作業は苦行です。しかし書き切った人だけが得られる一生ものの宝があります。次に解説します。
自分史を書くと見えるもの【実体験】
自分史を書くことで得られるものは何でしょう?実際に自分史を書いた受講生の感想は下記のとおりです。
(※感想の原文そのまま掲載しています)
今まで生きてきた中で、本当にびっくりするくらい色んなことを経験してきたなと思った。平凡な人生と思っていたけど、唯一無二で同じ経験をした人はいないんだなと思った。
「振り返ることで楽しい記憶が蘇って笑っちゃったり、逆に涙が出たりもしたけど、それが生きてきた証ということなんだなと思った。
「書きながら苦しくなることもあった。一方で思っていたより楽しく過ごした時間があったことも思い出せた。一通り書き終えた今でも、書き足すことが出てくる。
自分史を書いた人だけが見える世界
上記の感想をお読みになると理解いただけたと思いますが、
自分史には、これまでの経験を客観的に見たり、忘れていた経験を思い出したりする効果がある。
自分史を書くのは一生に一回で充分です。自分史を書き、長所に結びつく体験談や実績を見つけることをおすすめしますよ。
長所の発見でやりたいことも見つかる
自分史を書き、長所に繋がるエピソードを多数見つけると、自分の❝土台❞ができます。
ここで言う❝土台❞とは「他人も喜び、自分の心も潤うもの」という感覚であり、自分のやりたいことにつながります。
過去の経験が何よりの根拠になるホンモノの感覚。自分史の書き方については、以下で解説しています。
▶完璧に自分を振り返る方法【成長に繋がる自分史の書き方と効果】失敗しない人生の振り返り
「あなたの長所は?」の質問を乗り切る方法
面接の際に、「あなたの長所は?」の質問を乗り切る方法について解説します。
そこで裏ワザ的なものをお教えします。下記を意識して乗り切りましょう。
- 「あなたの長所は?」の質問を乗り切る方法
- 長所の根拠となるエピソードを語る
- 長所の源泉を語る
- 質問意図を意識する
- ムダな謙遜はしない
- 第三者の評価を混ぜる
順に解説します。
(1)長所の根拠になるエピソードを語る
質問を乗り切る方法の1つ目は長所の根拠となるエピソードを語ることです。
「人をまとめるのがうまい」という長所であれば、人をまとめた経験談を語る。なるべく具体的な表現を意識してね。
- 日時まで語ると臨場感でます。
「○年○月○日のことですが」なんて冒頭から始まるとリアル感満載ですよ。日時でなくてもなるべく数字を含めて語ること。
そして経験談を語るときは、声を張り情熱的に語るようにしましょう。(ハッタリでOK)
人は、仕草や表情など非言語と呼ばれるものからも察知しています。
どんなに素晴らしい経験談も自信なさげに話されたらしょぼい話に聞こえる。ご注意くださいね。
(2)長所を培った原体験を語る
質問を乗り切る方法の2つ目は長所を培った原体験を語ることです。
たとえば、こんな感じ↓
長所 | 人をまとめるのがうまい |
原体験 | 子どもの頃から妹たちの面倒をみて養われた |
みたいなものですね。
長所を培った原体験は、本当かどうか誰も調べようがありません。だから誰からも詮索されない。
納得してもらえそうなものを自分史から拾えば大丈夫です
(3)質問意図を意識する
質問を乗り切る方法の3つ目は、質問意図を意識することです。わかりやすく言えば「なぜそのような質問をするのか?」です。
相手が知りたい何かしらの意図がある。面接のときに、企業が知りたいことは・・・
- すぐに辞めないかな?
(適応力はあるか?) - 活躍してくれるかな?
(将来性は見込めるか?) - 既存の社員に溶け込めるか?
(コミュニケーション力があるか?)
という3点。
質問意図がわかれば、的外れな回答をせず済みますから、ここは押さえましょうね
(4)ムダな謙遜はしない
質問を乗り切る方法の4つ目は、ムダな謙遜はしないことですね。なぜなら、相手を不安にさせるからです。
例えば
大したことはないのですが○○~
○○くらいしかありません
みたいなやつですね。前に書いたように、長所は他人と比べる必要のないもの。
ムダな謙遜をせず自信を持って答えましょう。
(5)第三者の評価を混ぜる
質問を乗り切る方法の5つ目は、第三者の評価を混ぜることです。自分以外の人から言われている表現ですね。
(例1)「○○さんから」お褒めの言葉をいただきました
みたいなやつですね。「○○さん」の権威を利用して自分の信用力を高めるのが狙い。
業界の第一人者である◯◯さんからお褒めの言葉をいただきました
というような感じです。
「そんなすごい人に認められたのね」と質問者に評価されます。
長所を見つけるための必須ポイント
補足ですけれど、「短所」を受け入れなければ「長所」は見つからないです。
長所を探すどころじゃないでしょう。そのような心理状態では、自信を持って長所をアピールできない。
この記事を書いている私も、短所の受け入れに苦労しました。まともに勉強せずに大学を卒業したときも、そんな自分を隠すのに必死だったように思います。
もしも、長所が思いつかないのであれば、短所を受け入れることから始めたほうが早いですよ。
長所を見つけ転職した人インタビュー
長所を見つけて転職・起業に成功した人たちのインタビュー動画を撮りました。参考にどうぞ。
(※各4分くらいです)
☆今村有美さん〈会社員〉
『満足度の高い転職ができました』
☆中山素子さん〈海外ディレクター〉
『受講しなければ今も自分探しをしていると思います』
☆新妻幹生さん(28)〈広報職〉
『自分のキャリアが広がる実感があります』
☆栗田あかねさん〈営業職〉
『受講しなかったら転職先を間違ったかもしれません』
☆村西千恵さん〈キャリアカウンセラー〉
『出産後に時給は2.5倍になってます』
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
長所が思いつかないときは、焦らずに自分を深く知ることに専念しましょう。そのプロセスの中から見えてくるものですから。
そこで、「自分の見つめ直し完全マニュアル」を用意しました。これは、制作に10年の歳月をかけた逸品。
以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
但し、こちらも無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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私との直接のやりとりもできますよ
「自分の長所を、専門家のサポートを受けながら見つけたい」と感じている人は、こちらの受講からスタートしてみるのも一つの方法です。
ただ、私も既に契約しているクライアントの仕事を最優先しているため、いつまで開催を続けるかわかりません。募集を終了していたらごめんないさいね。
それでは長所を見つけ出して、仕事もプライベートも楽しんでくださいね。以上となります。
ではまた。
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