失敗するのが怖いです。怖くて行動できないなぁ。その原因や失敗を恐れる人によくある特徴は?
克服する方法も知りたい。
そんな疑問に答えます。
「失敗が怖い」。そう感じたことは、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?
実は、この不安は身を守るための自然な反応です。決して恥ずべきことではありません。
でも、過剰に怖がると新しい挑戦を避けてしまいますよね。未経験の仕事に尻ごみしてしまい、成長するチャンスも失ってしまいます。
行動できないときの具体的な対処法や、実際に恐怖を乗り越えた方の体験談も交えた実践的ガイドとなっています。
失敗への恐怖から解放され、新たな挑戦に踏み出すヒントが必ず見つかるはずです。最後までじっくりとお読みください。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
失敗が怖くて行動できない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
「失敗恐怖度チェック」診断
まずは、ご自身の「失敗恐怖度」をチェックしてみましょう。以下の簡単な診断テストで、自分の傾向を知ることができます。
あなたの失敗恐怖度をチェック
以下の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。すべての質問に答えたら「結果を見る」ボタンをクリックしてください。
いかがでしたか?この結果を念頭に置きながら、以降の内容をお読みください。自分の傾向を知ることで、より効果的に失敗への恐怖を克服する方法を見つけることができるでしょう。
なぜ失敗を恐れるのか?6つの心理的原因
「失敗が怖い」と不安になる原因についていくつか紹介します。不安を乗り越えるためにも大切な知識です。
危機が迫る本能(リスク回避性)
「失敗が怖い」と不安になる原因の1つ目は、危機が迫る本能によるものです。
古代から私たちの心は危険を避け、生存するための機能を持っている。
- 防衛本能ですよ。
この本能が、「リスクを避ける」形で働く。
たとえば、未経験の仕事を頼まれそうになったとします。
うまくいかない可能性(リスク)を感じると、身を守るために「断ろうかな」という感情が自然に出るみたいにね。
失敗を恥ずかしいと感じる心理
「失敗が怖い」と不安になる原因の2つ目は、失敗を恥ずかしいと感じる心理
によるものです。
社会生活を営む中で、他人からどう見られるかという意識は重要な役割を果たしますよね。
それだけに失敗すると「恥ずかしい」「他人に笑われる」などと感じやすい。それが恐怖心となり行動を阻止する。
これは、他人の視線を気にするあまりに生まれる恐怖ですね。
「失敗したら恥ずかしい」と思うのは自然に生まれる感情ですよ。
他人からの評価への過度な配慮
「失敗が怖い」と不安になる原因の3つ目は、他人からの評価への過度な配慮によるものです。
他人からどう思われるか、どう評価されるかという考えにとらわれると、「失敗が怖い」という感情が強くなります。
特に仕事や人間関係の成功を、他人からの評価アップと結びつけると、一歩踏み出すのが怖くなりがちです。
成功への過度な欲求
「失敗が怖い」と不安になる原因の4つ目は、成功への過度な欲求によるもの。
成功を追求することは、目標に向かって努力する素晴らしいドライブですよね。
しかし、その欲求が強すぎると、「失敗したらどうしよう」という恐怖が大きくなり、行動を妨げる原因になります。
特に、「成功することが自己価値の証」と信じていると、失敗が恐ろしいと感じやすくなります。
過去の失敗経験
「失敗が怖い」と不安になる原因の5つ目は、過去の失敗経験によるものです。
過去に失敗の経験があると、それがトラウマとなり、新たな挑戦が怖くなることがあります。
特に、その失敗が大きな痛手となった場合に恐怖として残り、「同じことを繰り返したくない」と感じることがありますよね。
変化への恐怖
「失敗が怖い」と不安になる原因の6つ目は、変化への恐怖によるものです。
『変化』は未知の領域を意味します。未知は予測がつかず、それが不安につながるのですよ。
新しい仕事、環境、人間関係など、変化を経験するたびに、「失敗したらどうしよう」という不安が生まれ、それが「失敗が怖い」という感情になります。
「失敗が怖い」と不安になる原因をまとめました。いずれも自然に起こりうるものばかりと理解できますよ。
原因の名称 | 簡単な説明 |
危機が迫る本能による(リスク回避性) | 防衛本能が、新たな挑戦のリスクを感じると「やめておこう」という感情を生む。 |
失敗を恥ずかしいと感じる心理 | 他人の視線を気にし、失敗すると「恥ずかしい」「他人に笑われる」と感じやすい。 |
他人からの評価への過度な配慮 | 他人からどう評価されるかという考えにとらわれると、「失敗が怖い」と感じる。 |
成功への過度な欲求 | 成功への欲求が、「失敗したらどうしよう」という恐怖を増幅させ、行動を妨げる。 |
過去の失敗経験 | 過去の失敗がトラウマとなり、新たな挑戦が怖くなることがある。 |
変化への恐怖 | 変化は未知の領域であり、それが不安につながり、「失敗が怖い」と感じる。 |
失敗が怖い人によくある7つの特徴
成功や失敗という結果は、私たちの人生の中で無数に存在しますよね。その中でいくつか特徴が組み合わさると、特定の人は「失敗が怖い」と感じ、行動を制限する。これは「失敗恐怖症」とも呼ばれ、多くの人が経験する心理状態です。
では、具体的にどのような特徴がそれらの人々に見られるのでしょうか?
以下になります。
- 失敗が怖い人によくある7つの特徴
- 特徴1:完璧主義の性格
- 特徴2:他人からの評価に敏感
- 特徴3:ネガティブな思考
- 特徴4:過去の失敗に固執する
- 特徴5:自己効力感が低い
- 特徴6:変化や新しいことを恐れる
- 特徴7:決断力の欠如
順に解説しますね。
特徴1:完璧主義の性格
失敗が怖い人によくある特徴の1つ目は、完璧主義の性格です。
完璧主義者とは、「自分自身に対して高い基準を設け、それを満たすことを必要とする人」を指します。
彼らは自分の成果に対して厳しい目を持ち、たとえ小さなミスでも許せない傾向がある。
そのため、彼らは「完全に成功する」以外の結果、つまり「失敗」を非常に恐れますね。
特徴2:他人からの評価に敏感
「失敗が怖い人によくある特徴の2つ目は、他人からの評価に敏感です。
これらの人々は、他人の視線や意見に非常に敏感で、自己評価の大部分を他人の反応に依存しています。
そのため、自分の行動が他人から否定的に評価される可能性、すなわち「失敗」を強く恐れます。
特徴3:ネガティブな思考
失敗が怖い人によくある特徴の3つ目は、ネガティブな思考ですね。
これらの人々は、ポジティブな結果よりネガティブな結果に焦点を当てる傾向があります。
そのため新しい挑戦や未知の経験に対しては、「うまくいかないだろう」「失敗するだろう」という思考パターンが生じやすいですね。
特徴4:過去の失敗に固執する
失敗が怖い人によくある特徴の4つ目は、過去の失敗に固執することです。
これらの人々は、過去の失敗を深く心に刻み、それを未来の行動に反映させる傾向がある。
つまり、一度失敗すると、それがセルフイメージの一部になり、「また失敗するだろう」という恐怖心を増幅させます。
特徴5:自己効力感が低い
失敗が怖い人によくある特徴の5つ目は、自己効力感が低いことです。
自己効力感とは、「自分は困難な状況を乗り越える力がある」と感じる感覚を指します。
これが低いと、新たな挑戦に対して「自分にはできない」と感じやすく、結果的に失敗を恐れる感情が強くなります。
特徴6:変化や新しいことを恐れる
失敗が怖い人によくある特徴の6つ目は、変化や新しいことを恐れる傾向です。
これらの人々は、未知の状況や新たな経験に対して不安を感じます。
そのリスクが、「うまくいかないかもしれない」「失敗するかもしれない」という恐怖を引き起こしています。
特徴7:決断力の欠如
失敗が怖い人によくある特徴の7つ目は、決断力の欠如です。
これらの人々は、あらゆる物事に対して「どの行動を取るべきか」を決定することが苦手です。
その根底に、「選択が間違っていたらどうしよう」という恐怖感がありますね。
「失敗に対する健全な考え方 vs 不健全な考え方」の比較表
以下の表は、失敗に対する健全な考え方と不健全な考え方を比較しています。健全な考え方を身につけることで、失敗への恐怖を軽減し、前向きに行動することができるようになります。
健全な考え方 | 不健全な考え方 |
---|---|
失敗は学びの機会である | 失敗は恥ずかしく避けるべきものだ |
挑戦することに価値がある | 失敗のリスクを冒すべきではない |
完璧を目指すが、過程も評価する | 完璧でなければ意味がない |
失敗しても自分の価値は変わらない | 失敗は自分の無能さの証明だ |
他人の評価は参考程度に留める | 他人の評価が全てだ |
失敗から立ち直る方法を考える | 失敗したら全てが終わりだ |
小さな成功を積み重ねていく | 大きな成功でなければ意味がない |
「失敗が怖い」を乗り越える7つの方法
失敗が怖い…その感情、変えられます。
10年以上の指導経験から導き出した、効果的な7つの克服法を紹介します。自信を取り戻し、新たな挑戦への一歩を踏み出しましょう。
方法 | 説明 |
---|---|
1. 自分の感情を認知し理解する | 感情の正体を知ることで不安を和らげ、自分が感情をコントロールする立場に立つ。 |
2. 失敗を学びの機会と捉える | 失敗を自己改善の手段として捉え、挑戦への意欲を高める。 |
3. 目標設定と計画立案 | 具体的な目標と計画を立てることで、漠然とした不安を前向きなエネルギーに変える。 |
4. 自己肯定感を高める | 過去の成功経験を振り返り、自己肯定感を高めることで失敗への恐怖を軽減する。 |
5. ポジティブな人々と時間を共有する | ミラーニューロンの働きを利用し、ポジティブな人々との交流で前向きな思考を育む。 |
6. ポジティブなセルフトークの実践 | 自分自身に対してポジティブな言葉をかけ、自信を持って行動する力を養う。 |
7. プロの手を借りる・相談する | 専門家のアドバイスを受け、自分の感情や思考パターンを深く掘り下げる。 |
以下に1から7の克服法をより詳しく解説します。
1. 自分の感情を認知し理解する
「失敗が怖い」を乗り越える方法の1つ目は、自分の感情を認知し理解すること。自分が何を感じているか、なぜそう感じるかを理解すると、感情をコントロールしやすくなるからです。
たとえば、新しい仕事を任されそうになったとき、「失敗したらどうしよう」「失敗したらどうしよう…」「上司に怒られるかも…」「周りの評価が下がるんじゃ…」と頭をよぎるかもしれませんね。
これらの思いは、まるで暗い部屋の中の影のようなものです。ライトをつければ、それが単なる洋服掛けだったと分かるように、感情の正体を知ることで不安は和らぎます。
つまり、『”感情が”自分をコントロールする』のではなく、『”自分が”感情をコントロールする』立場に立つことが大事です。
2. 失敗を学びの機会と捉える
「失敗が怖い」を乗り越える方法の2つ目は、失敗を学びの機会と捉えること。
失敗をネガティブな結果ではなく、自己改善の手段として捉えることで、失敗への恐怖が薄れ、挑戦への意欲が高まるからですね。
つまり、失敗は単なる後退ではなく、新たなステップへの前進の機会となる。失敗から学ぼうと考えると、成長と成功に向けて前進できるようになります。
関連記事:失敗から学ぶ方法|成功者に学ぶ失敗を成功に変える7つの秘訣
3. 目標設定と計画立案
「失敗が怖い」を乗り越える方法の3つ目は、目標を設定したり計画を立てること。はっきりした目標と計画があれば、漠然とした不安を具体的な行動(前向きなエネルギー)に変えられるからです。
たとえば、真っ暗な森の中を歩くことを想像してみてください。目的地も地図もなければ、足元の小枝を踏む音さえ恐ろしく感じるでしょう。でも、懐中電灯(目標)と地図(計画)があれば、どうでしょうか?「あと3キロで山頂に到着、途中で小川を渡る」という具体的な情報があれば、不安は期待に変わります。
「新規顧客を5社獲得する」という目標と、「毎週2社に提案書を送る」という計画があれば、「失敗したらどうしよう」という思いは、「今週はどの会社に提案しようか」というワクワク感に変わるのです。
つまり、目標と計画は、暗闇の中の懐中電灯と地図のようなもの。それがあれば、たとえ道が険しくても、一歩一歩確実に前に進む勇気が湧いてくるのです。
ですから、何か新しいことに挑戦する時は、まず具体的な目標を立て、そこに至る計画を作ってみましょう。それだけで、失敗への恐怖が前向きなエネルギーに変わり始めるはずです。
4. 自己肯定感を高める
「失敗が怖い」を乗り越える方法の4つ目は、自己肯定感を高めることです。
自己肯定感が高ければ、一時的な失敗では自分の価値を下げないし、逆に成長の機会と捉えられるようになります。自己肯定感が高まることで、失敗への怖さは相対的に小さくなります。
このときにやっかいなのは成功体験という自覚がなかったり、失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスによる逆効果の可能性です。
この問題を解決するためには、さまざまな視点の質問を用意し、自分に問いかけることです。
そこで「自己肯定感を高める100の質問集」を作りました。自分自身との対話をこれまでにないレベルで深めることができます。
有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
5. ポジティブな人々と時間を共有する
「失敗が怖い」を乗り越える方法の5つ目は、ポジティブな人々と時間を共有すること。なぜなら、私たちの脳には「ミラーニューロン」という不思議な働きがあるからです。
たとえば、笑顔の人に囲まれているときに、自然と自分も笑顔になった経験はありませんか?
これが「ミラーニューロン」の働きです。周りの人の感情や行動を、まるで鏡のように反射してしまう心理作用です。
例えば、新しい仕事に挑戦するときに、こんな会話を想像してみてくださいね。
あなた:「失敗が怖いわ」
ポジティブな友人:「だいじょうぶよ。失敗しても学べることがあるよね。それに、あなたならきっとうまくいくよ!」
このような励ましの言葉を聞くだけで、不安が少し和らぐのを感じませんか?
つまり、ポジティブな人々と交流することは、心に希望と自信の種をまくようなもの。その種は、やがて芽を出し、自分を支える強い木に成長していくのです。
ですから、意識的にポジティブな人々と時間を過ごしてみましょう。失敗への恐怖が、少しずつ挑戦への期待に変わっていくはずです。
6.ポジティブなセルフトークの実践
「失敗が怖い」を乗り越える方法の6つ目は、ポジティブなセルフトーク(自己対話)の実践です。
自分自身に対してポジティブな言葉や励ましの声をかけることで、不安や恐怖を和らげ、自信を持って行動することができるようになります。
たとえば、
- 「私は自分自身に価値がある」
- 「失敗は私の成長のための一歩」
- 「私は過去の成功経験を持っている」
- 「自分の能力に自信を持っている」
- 「チャレンジは私の成長を促進する」
- 「自分の努力と頑張りを認める」
- 「困難も絶対に乗り越えられる」
- 「自分自身を信じて、前に進もう」
- 「ミスは学びの機会である」
- 「絶対に私は夢を叶えられる」
以上のような声を自分にかけるのです。
あくまで例なので、自分に最も響く言葉を予め考えた方がいいですよ。
自己対話を通じて、自分自身に対するサポートシステムを構築しましょう。
7.プロの手を借りる・相談する
「失敗が怖い」を乗り越える方法の7つ目は、プロの手を借りる・相談すること。
専門家のアドバイスやサポートを通じて、自分の感情や思考パターンを深く掘り下げ、根本的な問題にアプローチできますよ。自己投資する価値は充分あります。
カウンセリングによって、自分自身の内面を理解し、失敗への恐怖を克服する道筋を見出すことができます。今後のキャリア不安や人生の進路については、私の塾でも対応可能です。
失敗が怖くて行動できないときの対処法
失敗への怖さが行動を妨げることはよくあることです。以下の対処法を活用することで、その恐怖心を克服し、行動を起こす勇気を持つことができます。
対処法 | 説明 |
---|---|
1. 直面している問題を紙に書き出す | 問題を見える化し、客観的に分析することで、具体的な対策を立てやすくなる。 |
2. 一度に取り組むタスクを小さくする | 大きな目標を小さなタスクに分割し、少しずつ成功体験を積み重ねることで自信を高める。 |
3. 優先順位を決めて重要な順に開始する | やるべきことを整理し優先順位をつけることで、目標達成への道筋が見えやすくなる。 |
4. 成功体験を思い出す | 過去の成功体験を振り返ることで、自分の能力に対する信頼を取り戻し、自信を高める。 |
5. 他の人がどう対処したかを調べる | 他人の成功体験を学ぶことで、自分の可能性を信じ、新たな視点や解決策を得る。 |
6. 最悪のシナリオを想像して対策を練る | 最悪の事態を想定し対策を立てることで、不確実性への不安を軽減する。 |
7. コントロールできる部分に集中 | 自分でコントロールできることに意識を向け、具体的な行動に集中することで不安を和らげる。 |
直面している問題を紙に書き出す
失敗が怖くて行動できないときの対処法その1つ目は、直面した問題を紙に書き出すこと。それだけでも精神的に安定します。直面した問題を紙に書き出すことです。頭の中で渦巻く不安や問題を外部に出すことで、心理的な負担が軽くなるからです。
失敗が怖くて行動できないときは、頭の中で考えている問題や不安要素を紙に書き出すのです。
それにより、問題を見える化して、客観的に分析できるようになります。そして対策を考えるときに、最も具体的なアプローチを取れるようになるのです。
一度に取り組むタスクを小さくする
失敗が怖くて行動できないときの対処法その2つ目は、一度に取り組むタスクを小さくすること。
特に大きな目標や課題に取り組むことが怖いと感じる場合は、その目標や課題を小さなタスクに分割することです。なぜなら、大きな目標は圧倒されやすく、行動を妨げる原因になりがちだからです。
例えば、「英語を習得する」という大きな目標を、「毎日10個の単語を覚える」というような小さなタスクに分けるのです。これにより少しずつ前進し、成功体験を積み重ねることができます。
小さな成功体験は自信を高め、次のステップに進む勇気を与えてくれるもの。それに比例して失敗する怖さも軽くなっていきます。
優先順位を決めて重要な順に開始する
失敗が怖くて行動できないときの対処法その3つ目は、優先順位を決めて重要な順に開始することです。やるべきことの順序が明確になると、行動への不安が軽くなるからです。
優先順位を決めるためには、まずやるべきことを整理し、そして優先順位をつけます。そこまで実践すれば、ゴール(目的・目標)に辿り着く道筋が見えてきます。
そして最も重要なことにフォーカスし、集中すると行動に向かうエネルギーを集められます。また、最も重要なことを優先することで、成果が出しやすくなり、自信をつけることにも繋がります。
成功体験を思い出す
失敗が怖くて行動できないときの対処法その4つ目は、成功体験を思い出すこと。過去の成功を思い出すことで、自分の能力に対する信頼を取り戻せるからです。
自分が過去にどれだけ困難な状況を乗り越えて成功したかを振り返ることで、自信と勇気を取り戻せます。そんなに大きな困難にぶつかったことはないと思うかもしれませんが、大きな困難である必要はありません。
たとえば、「寝坊して会社に遅刻しそうになった」「買い物にでかけたときに財布を忘れてしまった」でもいいのです。どのように対処して切り抜けたかを思い出せば、それも立派な成功体験です。
成功体験を思い出すことで、「自分にはできる」という信念を強めることができる。
もしも、「成功体験がどうしても思い出せない」という人は、人生の棚卸しを行う必要があります。以下の記事を参考にしてください:
▶人生の棚卸しを完璧にする方法|専門家が教える失敗しない秘訣
他の人がどう対処したかを調べる
失敗が怖くて行動できないときの対処法その5つ目は、他人の経験から学ぶことで、自分の状況を客観的に見られるようになり、新たな視点や解決策を得られるからです。
成功者のインタビュー本やサイトを通じて、他の人の経験や知恵を学びましょう。他の人のストーリーを知ることで、勇気とヒントを得られます。これは単なる情報収集以上の効果があります。なぜなら、他人の成功体験を読むことで、あたかも自分自身がその経験をしているかのような疑似体験ができるからです。
ここで重要なのが、私たちの心理に潜む「確証バイアス」を利用することです。確証バイアスとは、自分にとって都合の良い情報に注目し、それ以外の情報は軽くみてしまう傾向を指す心理現象です。
普段はこのバイアスに惑わされないよう注意が必要ですが、ここではこれを逆手にとります。
つまり、意図的に成功例をたくさんインプットすることで、「自分にもできるかもしれない」という前向きな思考を強化するのです。これにより、失敗への恐怖が和らぎ、行動を起こす勇気が湧いてくるでしょう。
たとえば、転職するのが怖い人は、転職に成功した人たちの経験や知恵が参考になります。「35歳で未経験の業界に転職し、3年で管理職になった」「海外転職に成功し、グローバルキャリアを築いた」といった成功事例を集中的に読むことで、自分の可能性を信じられるようになるのです。
このように、他人の成功体験を積極的に取り入れることは、まるで自分の経験値を増やすようなもの。それによって、未知の状況に対する不安が軽減され、新たな挑戦への第一歩を踏み出す力が得られるのです。
最悪のシナリオを想像して対策を練る
失敗が怖くて行動できないときの対処法その6つ目は、最悪のシナリオを想像して対策を練ることです。最悪の事態を想定し、それに対する対策を立てることで、不確実性への不安が軽くなるからです。
まずは、最悪のシナリオを想像しましょう。そして、そのシナリオに対してどのように対処するかを計画します。
失敗した場合の対策を考えると恐怖心は和らぎます。また、計画も立てやすくなり自信を持って行動できるようになります。
コントロールできる部分に集中
失敗が怖くて行動できないときの対処法その7つ目は、自分がコントロールできる部分に焦点を当てることです。コントロールできないことに悩むよりも、自分の行動に集中することで、具体的な進展が得られるからです。
私たちは自分でコントロールできないことにも悩みがちです。
たとえば、他人が自分をどう思うかはコントロールできないことです。好きな人に告白する場面を思い浮かべるとわかりやすいでしょう。相手の気持ちをコントロールはできませんが、「映画に誘う」「プレゼントを送る」などは自分でコントロールできることです。
失敗への恐怖を乗り越えるためには、自分でコントロールできることに100%意識を向けることが大切です。つまり、自分が今できることに集中すると、不安や恐怖を和らげられるのです。
これらの対処法を実践することで、失敗への恐怖を少しずつ克服し、前向きな行動を取れるようになるでしょう。
以下にも、行動をうながす情報を書いてます。参考にどうぞ。
▶失敗が怖い!動けない原因と対処法|失敗から得られるもの10選
▶失敗してもいい考え方で成功を引き寄せる5つの方法|ミスを恐れず行動する心構えとは?
失敗する不安を乗り越えた体験談
私が失敗する不安と真正面から向き合った瞬間は、家業という安全地帯から飛び出し、未知の世界へ踏み出した時でした。起業という言葉は、外から見ればきらびやかに聞こえるかもしれません。しかし、私の心の中は、不安と恐怖で押しつぶされそうでした。
幼い頃から守られた環境で育った私には、世間の荒波に揉まれる覚悟など微塵もありませんでした。「このまま生活していけるだろうか」という不安が、夜な夜な私を苛みました。
しかし同時に、現状に留まることへの焦りと苛立ちが、私の心を日に日に蝕んでいきました。毎日が灰色に染まり、息苦しさを感じるようになりました。そんなある日、ふと恐ろしい想像が頭をよぎりました。
「もし今、突然体が動かなくなったら…後悔だけが残るのではないだろうか」
この問いかけが、私の心に静かな革命を起こしました。幾晩も眠れぬ夜を過ごし、自問自答を繰り返しました。そして、ようやく一つの結論にたどり着いたのです。
「今のままでいるのも辛い。前に進むのも怖い。どちらにせよ苦しいのなら、前を向いて歩み出そう」
この決断は、決してかっこよくありませんでした。ただ、現状の苦しさから逃れたいという、あまりにも人間的な感情が私を動かしたのです。
振り返ってみれば、人生を後悔する恐怖の方が、失敗する恐怖よりもはるかに大きかったのだと気づきます。未来の自分が「やっておけば良かった」と嘆く姿を想像すると、今の不安など些細なものに思えたのです。
- この体験から学んだこと
私たちは往々にして、現状維持の安心感に縛られがちです。しかし、その「安心」が実は重荷になっていることもあるのです。時に、不安や恐怖と向き合い、それを乗り越えることで、新たな扉が開かれることがあります。
今、何かに躊躇していることはありませんか?
もしかしたら、その一歩を踏み出すことが、未来の自分への最高の贈り物になるかもしれません。失敗を恐れるあまり、挑戦するチャンスを逃してしまうことの方が、本当は怖いのかもしれません。
勇気を出して一歩を踏み出すことは、決して簡単ではありません。でも、その一歩が、人生を思いもよらない素晴らしい方向に導く可能性を秘めている。
今の不安に打ち勝ち、未来の自分に誇れる選択をする—そんな勇気が、自分の中にも眠っているはずですよ。
【結論】怖さや不安は最強のエネルギーです
失敗する怖さや不安を、ブレーキとして使うか、自分を突き動かすエネルギーとして使うかで人生の明暗を分けます。
「失敗が怖いから、失敗しないように努力する」そのように考えれば自分を突き動かすエネルギーに変わるはずです。もしも、お医者さんが失敗を恐れなかったら医療ミスがばんばん起こるかもしれませんよね。
失敗しないように万全を尽くすことは、自己成長にもつながります。
仮に怠慢な性格だとしても、行動するようになるでしょう。行動すればうまくいく可能性が1%以上に上がる。
すべて失敗が怖いという感情をもとに行動を始めた人が得られるメリット。失敗が怖いと思う感情を、行動するエネルギーに変えて、前に進みましょうね。
失敗を恐れずに前進するための重要な第一歩
ここまで「失敗への恐怖」を乗り越える方法をお伝えしてきました。しかしながら、まだ重要な一歩が残っています。
- それは、自身自身を深く理解すること。
なぜなら、自分の強みや価値観を知らずに挑戦することは、闇雲に道なき道を進むようなもの。失敗のリスクが高まるばかりです。
そこで、10年の歳月をかけて完成させた「自分の見つめ直し完全マニュアル」をご用意しました。。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
失敗への恐れは、誰もが経験する感情です。そんな不安を抱えながらも、一歩ずつ前に進むことで、新たな可能性を切り開かれていくもの。
小さな成功体験を積み重ね、自信を育んでいく過程こそが、人生の醍醐味かもしれません。どんな困難も、必ず乗り越えられる力が、私たち一人一人の中に眠っています。
さらに自分自身を深く理解し、潜在能力を引き出したいと感じる方には、自分力活用講座の受講という選択肢もある。この講座では、これまでにないレベルで人生の棚卸しを行う「自分史分析プログラム」を駆使し、個々の強みを発見し、それを活かす方法を学ぶことができます。自分らしい人生の道筋を見つけるための講座です。
もちろん無理強いはしません。私自身がひとりで悩み続けてきた経験があり、ひとりですべてを解決するのは時間がかかることを知っています。それだけに同じことで悩む方々のお役に立ちたいだけです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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