
そんな考えすぎて行動できない悩みを、ひっそりと抱えている人は少なくありません。
実は、この状態には4つの根本原因があり、10の実践的な解決法で改善することが可能です。この記事では、2000人超のキャリア指導をしてきた経験から、今日から使える具体的な方法をお伝えしていきます。
あなたに合ったタイプ別の対策はもちろん、即効性の高い方法も厳選してご紹介。
この記事を読み終える頃には、考えすぎる自分から行動できる自分へと変化の第一歩を踏み出せているはずです。
最後までお読みくださいね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
考えすぎて行動できない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
考えすぎて行動できない4つの原因
そもそも、なぜ同じところでぐるぐると考え続けてしまうのでしょう。行動に移せない背景には、共通した4つの心理パターンが潜んでいます。
まずは自分の思考の癖を理解することが大事です。
完璧主義の罠(わな)にハマっている
考えすぎて行動できない原因の1つ目は、完璧主義の罠にハマっていること。
完璧主義の人は、すべてを完璧にこなそうとするあまり、一つひとつの行動に対して慎重になりがちです。
「失敗は絶対に許されない」
「中途半端なことはしたくない」
「きちんと準備ができてから始めたい」
このような思考が、行動のハードルを実際よりも勝手に高めてしまいます。
実際は、60〜70%の準備で行動を始めた方が、より良い成果を得られることが多いです。
失敗を極度に恐れてしまう
考えすぎて行動できない原因の2つ目は、失敗を極度に恐れてしまうこと。
失敗恐怖症の根っこには、多くの場合、過去の辛い失敗体験(トラウマ)があります。一度の大きな失敗や恥ずかしい思いが心に深く刻まれ、「また同じことが起きるのでは」と不安になってしまう。
「また同じ失敗をしたらどうしよう」
「失敗したら周りに迷惑をかけてしまう」
こうした思考が、新しいことにチャレンジする気持ちにブレーキをかけてしまいます。
しかし、失敗は成長するための貴重な情報源。失敗を避け続けることで、かえって大きな機会を逃している可能性も高いでしょう。
情報収集で分析麻痺状態になっている
考えすぎて行動できない原因の3つ目は、情報収集で分析麻痺状態になっていること。
現代は情報があふれる時代。調べれば調べるほど新しい情報が次々と出てきて、「まだ十分ではない」と感じてしまいがちです。
「もう少し情報を集めてから判断したい」
「専門家の意見をもっと聞いてみよう」
「違う角度からも検討する必要がある」
このような思考パターンが、いつまでも行動に移れない「分析麻痺」状態を生み出してしまうもの。
大切なのは、完璧な情報ではなく行動に十分な情報があるかどうかの判断力です。
ネガティブ思考から抜け出せない
考えすぎて行動できない原因の4つ目は、ネガティブ思考から抜け出せないこと。
ネガティブ思考が習慣化すると、何をするにも悪い結果ばかりを想像してしまいがち。
「どうせ自分にはできない」
「うまくいくはずがない」
「失敗して恥をかくだけ」
こうした思考が心の中で繰り返されることで、行動する前から諦めモードに入ってしまうもの。
ネガティブな思考そのものは自然な防衛本能ですが、それが行動を完全に止めてしまうのは問題です。
バランスの取れた現実的な思考へとシフトしていく必要があります。
自分はどのタイプ?考えすぎ診断チェック
ここまで4つの原因を説明してきましたが、自分がどのタイプに当てはまるか気になりませんか?
次の診断チェックで、自分の考えすぎパターンを把握してみましょう。該当するタイプが分かれば、より効果的な解決法を選ぶことができます。
80%の出来では満足できないと感じることが多い
他人からの評価を過度に気にしてしまう
「まだ準備不足だ」と言い続けて行動を先延ばしにしがち
中途半端な状態で人に見られるのが嫌だ
新しいことを始める前に最悪のシナリオばかり想像する
「もしも〜だったら」という思考が止まらない
過去の失敗体験を何度も思い出してしまう
リスクを取ることに強い抵抗がある
決断するために必要以上に情報を集めてしまう
「正解」を探し続けて時間が過ぎていく
選択肢が多すぎると逆に決められない
「もう少し調べてから」が口癖になっている
新しいことを始める前から「無理だろう」と思ってしまう
他人と比較して自分を卑下することが多い
物事の悪い面ばかりに目が行く
「どうせうまくいかない」と考えがち
診断結果はいかがでしたか?
自分のタイプが分かったところで、いよいよ具体的な解決法をお伝えしていきます。診断結果でおすすめされた方法を中心に、試してみてくださいね。
今すぐ実践!考えすぎを止める10の解決法
4つの原因が分かったところで、いよいよ具体的な解決法を解説します。
ここでは、即効性の高いものから根本的な改善まで、段階的にご紹介していきますね。最初は意識的に取り組む必要がありますが、次第に無意識にできるようになりますよ。
【即効性】今すぐできる3つの方法
まずは「今この瞬間」から使える、即効性の高い方法から。 考えすぎのループに陥ったときに、すぐに抜け出すノウハウです。
1. 3分タイマー決断法
考えすぎを止める1つ目の解決法は、3分タイマー決断法です。
考えすぎて行動できないときは、意思の力に頼らないのがコツ。物理的に考える時間を制限してしまいましょう。
- 具体的な方法
- スマホのタイマーを3分にセット
- その間だけ集中して考える
- タイマーが鳴ったら、その時点での結論で行動開始
「3分で決めて大丈夫?」と思うかもしれませんが、実は30分考えても3分考えても、出てくる結論はほとんど変わらないんです。
むしろ時間をかけすぎると、不安や迷いが大きくなってしまうもの。
「まだ決まらない」と思っても、とりあえず行動してみること。完璧な答えを待っていては、いつまでも動けないんです。
この手法を取り入れると、行動量が倍増するはず。そうなれば、スキルも高まり実績も蓄積されます。
2. ベイビーステップ実践法
考えすぎを止める2つ目の解決法は、ベイビーステップ実践法です。
大きな行動は考えすぎの原因になりがち。「今日何ができるか」だけに集中するのがポイント。まずは赤ちゃんの歩幅のような小さな一歩から始めましょう。
- 具体的な方法
- やりたいことを思い浮かべる
- 「今日中にできる最小の行動」まで分解する
- その小さな行動だけを実行する
例:転職したい → 今日は転職サイトに登録だけする
例:運動したい → 今日は運動着に着替えるだけ
例:勉強したい → 今日は教材を机に置くだけ
この実践法は、「絶対に成功する」レベルの行動にするのがコツ。小さな成功体験を積み重ね、やればできるという行動への自信につなげるのです。
こうすることにより、もっともっと…と気持ちも高ぶり、徐々にステップの高さが上がるはずです。
この習慣が身につくと、大きな目標でもあきらめずに突き進むことができるはず。
挫折しそうになったら、ステップの高さを下げるのがうまくいく秘訣です。
継続する力こそが、どんな夢も実現させる原動力になるでしょう
3. 紙に書き出すブレインダンプ法
考えすぎを止める3つ目の解決法は、紙に書き出すブレインダンプ法です。
頭の中でぐるぐる考えているときは、思考を「見える化」してみましょう。
きれいに書こうとしないのがコツ。汚い字でも、順番がバラバラでも全然大丈夫です。(ここでも完璧にやろうとしないことです)
- 具体的な方法
- 紙とペンを用意(スマホのメモ帳でもOK)
- 頭に浮かぶことを5分間ひたすら書き出す
- 整理や判断はせず、とにかく全部出し切る
- 書き終わったら一度深呼吸
同じことを何度も考える必要がなくなるため、頭の中がスッキリ。冷静な判断ができるようになります。
定期的に続けると、思考がクリアになり判断スピードが格段にアップします。複雑な問題も整理して考えられるようになるはずですよ。
【習慣化】毎日続ける4つの方法
さて次は、日常的な習慣として取り入れることで、考えすぎる体質そのものを改善する方法です。
やり抜くコツは「無理して頑張らない」こと。焦らなくても少しずつ変化を感じられるはずです。
4. ステップバイステップ計画法
考えすぎを止める4つ目の解決法は、ステップバイステップ計画法です。
ベイビーステップが「今日の小さな一歩」だとすれば、こちらは「全体の道筋を設計する」方法。
計画がないと、途中で「これで合ってるのかな?」「次に何をすればいいんだろう?」と迷いが生まれ、また考えすぎのループに戻ってしまいがち。
大きな目標を達成するまでの地図を作って、迷わず進めるようにしましょう。
完璧な計画を作ろうとしないのがポイント。ざっくりでも道筋があるだけで、考えすぎを防げます。
- 具体的な方法
- 最終目標をはっきりさせる
- そこに至るまでの段階を5〜7つに分ける
- 各段階でやることを具体的に書き出す
- 第1段階から順番に実行する
例:転職を成功させたい場合
- 第1段階:自分のスキルと経験を棚卸しする
- 第2段階:転職したい業界・職種を研究する
- 第3段階:履歴書・職務経歴書を作成する
- 第4段階:面接対策を行う
- 第5段階:実際に応募を開始する
計画があることで「次に何をするか」で迷わなくなり、考えすぎを防げます。
この方法を身につけると、どんな大きな企画でも着実に進められるようになるでしょう。
計画力は仕事でも人生でも重宝される貴重なスキルです。
5. 失敗の捉え方リフレーミング法
考えすぎを止める5つ目の解決法は、失敗の捉え方リフレーミング法です。
失敗への恐怖を和らげるために、失敗の意味を捉え直してみましょう。
リフレーミングとは、物事を別の角度から見直すことで、ネガティブな感情をポジティブに変える心理テクニックです。
全部を変える必要はなく、1つでも「いいな」と思える考え方があればOKです。
- 失敗を前向きに捉える7つの視点
- 失敗は成長するチャンスである
- 失敗は次回への貴重な情報である
- 失敗は挑戦した証拠である
- 失敗は完璧主義から解放される
- 失敗は新しい発見をもたらす
- 失敗は人との絆を深める機会
- 失敗は謙虚さを教えてくれる
この中から自分に響く考え方を1つ選んで、毎日声に出して言ってみてください。
失敗を恐れなくなれば、チャレンジ精神が格段に向上するはず。結果的に、成功する確率も高まるはずですよ。
6. 自分を許す練習法
考えすぎを止める6つ目の解決法は、自分を許す練習法です。
自分に厳しすぎると行動への恐怖が増してしまいます。
友人に話しかけるような優しさで自分と向き合うのがコツ。
完璧にできなくても、少しずつ優しくなれれば十分です。
これは決して自分を甘やかしているわけではありません。挫折を防ぎ、行動をうながしているだけです。
- 具体的な方法
- 行動できなかったとき、自分を責める代わりに「よく頑張ったね」と声をかける
- 友人に接するような優しさで自分と向き合う
- 完璧でない自分も受け入れる
- 小さな進歩も認めて褒める
自分を許せるようになると、失敗への恐怖が減り、チャレンジしやすくなるはず。
この「自分への優しさ」が自己肯定感を高め、人間関係も良好になり、仕事のパフォーマンスも向上するでしょう。
より詳しい方法はこちら▶自分を許す方法【決定版】罪悪感から解放される7ステップ
7. 過程重視マインドセット法
考えすぎを止める7つ目の解決法は、過程重視マインドセット法です。
結果だけでなく、「行動そのものを評価する習慣」をつけましょう。
結果が出なくても「行動した自分はえらい」と捉えるのがポイント。すると、小さな行動にも価値を感じられるようになるはずです
- 具体的な方法
- 1日の終わりに「今日行動できたこと」を3つ書き出す
- 結果がどうであれ、行動したことを褒める
- 「完璧な結果」より「継続すること」を大切にする
行動すること自体に価値を見出せるようになると、結果への強力なプレッシャーから解放されます。
すると継続する力が身につき、長期的には大きな成果を手にできるようになるはずです。
【根本解決】思考パターンを変える3つの方法
最後は、考えすぎてしまう思考パターンそのものを根本から変える方法です。
それなりに時間はかかりますが、最も効果的な変化をもたらします。
8. サポート活用システム構築法
考えすぎを止める8つ目の解決法は、サポート活用システム構築法です。
一人で抱え込まず、周りの人の力を積極的に借りる仕組みを作りましょう。
- 具体的な方法
- 相談できる人を3人リストアップする
- それぞれの人の得意分野をメモする(仕事、人間関係、趣味など)
- 迷った時は、該当分野が得意な人に相談する
- 定期的に近況報告をして、客観的な意見をもらう
他人の視点が加わることで、一人では気づけない解決策が見つかります。
「自分のことは自分で」と考えがちですが、一人で悩み続ける方が時間の無駄。
サポートを受ける習慣ができると、問題解決能力も高まり、人とのつながりも深まるはずですよ。
「人に頼むのってやっぱり苦手…」という方は、こちらの記事も参考にするといいでしょう。 ▶人に頼るのが苦手を克服する方法7選|原因と頼り上手になれる秘訣
9. 自分ペース確立法
考えすぎを止める9つ目の解決法は、自分ペース確立法です。
他人との比較をやめて、自分だけのペースを見つけましょう。
- 具体的な方法
- 最もパフォーマンスを発揮できる時間帯を把握する
- 無理のないスケジュールを組む
- 他人の進捗との比較をやめる
- 自分の成長スピードを受け入れる
自分のペースが確立されると、焦りや不安が減り、冷静な判断ができるようになります。
人と比較してしまう人は、「あの人はあの人、自分は自分」と心の中で何度も唱えることをおすすめします。
比較する相手を、他人ではなく過去の自分に設定する『自己更新』も効果的です。
「どうしても人と比べてしまう…」という方は、こちらの記事で詳しい克服法をご紹介しています。▶人と比べてしまう心理を最短で克服!原因と7つの実践ガイド
10.行動しながら考える思考転換法
考えすぎを止める最後の解決法は、行動しながら考える思考転換法です。
「完璧に考えてから行動する」から「行動しながら考える」へのシフトチェンジです。こうすることで、わからないことやできないことが鮮明になります。もっとも効率的に行動する方法といっても過言ではないかもしれませんね。
- 具体的な方法
- 50%の準備ができたら行動を開始する
- 行動の途中で出てきた課題はその都度解決する
- 「見切り発車でも大丈夫」という経験を積む
- 行動から得られる情報の価値を実感する
実際に動いてみると、頭で考えているだけでは分からなかった現実が見えてきます。
この思考転換ができると、無駄に悩む時間が激減し、実際の経験から学べることで成長スピードも格段にアップするはずです
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
考えすぎて行動できない人は、自分自身に対しての理解が浅く、自分を信用しきれない傾向があります。
この状況を打ち破るには、自分を見つめ直し、傾向や特徴をつかむことです。そのために必要な問いかけを体系的にまとめた「自分の見つめ直し完全マニュアル」を作りました。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。
こちらにLINE登録していただくと、自分らしく生きるための耳寄りなお話も公開してます。ブログには書けないここだけの情報も配信しています。

私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
私は起業するまでの10年間を、じっくり考える時間にあてました。
しかし、それを考えすぎだとは思っていません。むしろ、覚悟を決めるために必要な時間でした。それほど重要な問題でしたからね。
父が創業した会社で生涯働くか、自分で事業を起こすか、悩み抜きました。
しかし、ただ考えていただけではありません。行動しながら考えた。
自分と妻を食わせる力をつけなければ、自分で事業を起こす選択肢はありませんからね。
前職での仕事を続けながら、今の仕事につながるスキルと経験を積みました。さらに、投資も学び、選択肢を広げた。
もしも考えすぎるのならば、「今できることをやり尽くす」と考えた方がいいですよ。多くの問題は、頭で考えているだけでは答えが出ないと気づきます。
結論として、「始める前に答えはない。前に進みながら探すもの」ですよ。
この記事が参考になれば幸いです。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
コメント