「自分の本心・本音がわからない」ー このつらさは体験している人にしかわからないですよね。
本音がわからないのは、病気ではありませんからね。
そのよくある原因は、本音の言えない環境で育っていたり、他人の期待を軸に自分の行動を決めていたりすると起こりがちなことです。
特に日本人は、他人に合わせて行動するように教育されています。本心と違う行動を強いられることも多く、無理もないでしょう。
しかし、放置すると何をしたいかわからなくなるし、大事な局面で決断できなくなります。そのままでは他人や組織に従うだけの人生が待っている…。
本記事では、自分の本心・本音を知る10の方法を解説します。わからなくなる人の特徴やよくある原因も書きました。
本音で生きられるようになったことで、心から好きと言える仕事に出会い、自分らしい人生を送れるようになりました。
私の経験からも、放置すれば人生を後悔するのは明らか。本記事の熟読をおすすめします。
文末に、自分を深く知るための無料ツールも紹介しています。ぜひ最後までお読みくださいね。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分の本心・本音がわからない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
本心を探求するために必ず必要なこと
自分の本心・本音を知るためには、ありのままの自分を受け入れることが何より大事になります。
自分の本心がわからなくなっている自分もありのままの自分であることを忘れないでくださいね。問題は、そのような自分を責めてしまい、心を閉ざしてしまうことにあります。
「私は今、自分の本心がわかりません。それが何か?」と開き直るくらいでちょうどいい。閉ざされていた心の重い扉が開き、本心が飛び出してきます。
なぜなら、自分の感情、欲求、恐れなどを隠さずに認めることで、本心に近づくことができるからです。
それでは早速、具体的な解決方法をご紹介します。
自分の本心・本音を知る具体的な方法10選
自分の本心を知る方法を解説します。本音を探る秘訣をお教えしますね。焦らず一つづつやってみるのがコツですよ。
1.喜怒哀楽を軸に過去経験を振り返る
自分の本心を知る方法の1つ目は、過去の経験を振り返ることです。具体的には、以下のように喜怒哀楽の経験をもとにそれぞれ思い出してみましょう。
- 喜び(喜)の経験…例:難関校に合格した時の心躍る喜び
- 怒り(怒)の経験…例:不公平な扱いを受けた時の激しい怒り
- 哀しみ(哀)の経験…例:大切な人との別れの悲しみ
- 楽しみ(楽)の経験…例:友人と楽しい時間を過ごしたときの楽しい思い出
喜怒哀楽の感情が湧き上がる瞬間は、ありのままの自分が心の奥底から飛び出したとき。ウソをつくのが不可能な素の自分です。
感情が絡む経験を振り返ることで、自分の本心のヒントがつかめますよ。
関連記事▶過去を振り返るメリット・デメリットと過去の振り返り法5選
2.叶えられなかった夢や希望を回想
自分の本心を知る方法の2つ目は、幼い頃に抱いていた夢や希望(思い残し)を思い出してみましょう。
たとえば、
- 動物園の飼育員になりたかったけれど、親に止められた。
- プロのテニス選手になりたくて猛練習していたけれど、膝の怪我で断念した。
- ピアニストに憧れていたけど先生に「食べていけない」と言われあきらめた。
などのようなものです。
やりたい気持ち(本心)に蓋をした経験を幼少期に遡って思い出してみること。
こうした思い残しを消化しきれずにいると、本心の蓋が開かなくなっている可能性がありますからね。
幼少期の思い出も含めて振り返ってみましょう。
3.行動する前に気持ちを確認する
自分の本心を知る方法の3つ目は、行動する前に気持ちを確認することです。
仕事やプライベート問わず、これからする行動前に、自分の気持ちに意識を向けてみるのです。

めんどくさいな…

ワクワクするわ!

不安だわぁ
など、心から湧き上がる感情をモニターする。
大人になると与えられた役割をこなすことに意識が向き、自分の感情が二の次になりがち。錆びた自分の感情を呼び覚ます狙いです。
4. 感情を正確に言語化する
自分の本心を知る方法の11番目は、感情をはっきりと言語化することです。
多くの人が「なんとなくモヤモヤする」「胸がざわざわする」といった曖昧な表現で感情を処理してしまいがち。
これでは本心にたどり着けません。
感情を具体的な言葉で表現できるようになると、自分の本当の気持ちが見えてきます。
たとえば、「上司と話した後、胸がモヤモヤする」という状況があったとします。この「モヤモヤ」を詳しく分析してみると、「不安」「怒り」「失望」「恐れ」など、複数の感情が混在していることがわかります。
- 上司の理不尽に納得できない怒り
- 給料の査定が下がる不安
- 成長する機会を奪われた失望
など、一つ一つを言語化していくと、自分が本当に求めているものがはっきりします。
効果的な感情の言語化の方法は、「今の気持ちを友達に説明するなら?」と自分に問いかけることです。
「なんとなくモヤモヤする」では終わらせず、「上司の指示に納得できなくてイライラしてる」「評価が下がらないか不安で仕方ない」など、具体的な言葉が出てきます。
5.自分の価値観を見つける
自分の本心を知る方法の5つ目は、自分の価値観を見つけることです。
自分の価値観とは、物事の価値に対する個人の考えを言います。個人差があり答えは必ず自分の中にあるはず。
「イケメンの人が好き」「仕事だけの人生はイヤ」などは価値観の一つです。本心・本音と直結する自分オリジナルの感情です。
価値観の見つけ方については下記の記事に具体的に書いてます。
▶価値観の見つけ方完全ガイド|プロ直伝70の質問と実践ワーク
6.心の声に従ってみる
自分の本心を知る方法の6つ目は、心の声に従ってみることです。
心の声は言い換えると「小さな本心」ですからね。本心がわからなかった人には、それも勇気がいると思いますので小さなことから始めましょう。
友人と食事をするとき、これまで相手に合わせていたなら、思い切って自分の食べたいものを言ってみるなんていうのでもかまいません。
小さな本心を表に出して行動すると、それまで経験したことのないひらめきや発見があるはずです。
そんな気付きの繰り返しが本心・本音を生みます。美味しいパスタに出会い「私は料理人になりたい!」と思うかもしれませんよ。
本心・本音はそんな些細なものの積み重ねにより湧き上がるものですよ。
関連記事▶自分の心の声に従うと人生はうまくいく|頭に従うと9割後悔する理由
7.人生のストーリーを分析する
自分の本心を知る方法の7つ目は、過去の行動パターン(人生ストーリー)を分析することです。
この方法が効果的な理由は、過去の行動が現在の自分を作っているため、それを理解することにより、本心に近づけるからです。
過去の出来事や選択、人間関係など、これまでの経験を掘り下げて考えると、自分が何を大事にして、何を避けてきたのかが明らかになるはずです。
例えば、
過去に何度も安定を求める選択をしてきたなら、それが自分にとって非常に重要なものである可能性が高いでしょう。
何を選び、何を避けるかを注意深く観察することで、自分の本心や価値観、恐れや願望についての手がかりが得られます。
私の運営している塾では、人生のストーリーを解析するカリキュラムで、真の能力とその価値を明確化しています。ご興味のある方はこちらを参考にどうぞ。

これまで14年間で2000人以上指導した実績があります。
8.身体の感覚に注意を払う
自分の本心を知る方法の8つ目は、身体の感覚に注意を払うことです。
私たちが自覚できる意識(顕在意識)は10%程度と言われていて、残りの90%は、自覚されていない意識(潜在意識)です。
つまり、無意識な身体の反応にも私たちの本心は潜んでいるということ。
例えば、「通勤電車に乗ると胸が締め付けられる」などの症状があれば、仕事がしたくない、嫌いな上司に会いたくないなどが本心だったりしますよね。
感情は身体にも表れます。身体の感覚に注意を払うことで本心・本音が理解できますよ。

ストレス・不安・恐れなどが関わっている可能性があります。
9.飲酒しながら信頼できる人と話す
自分の本心を知る方法の9つ目は、お酒を飲みながら信頼できる人と話すこと。
お酒は本心・本音を吐き出す潤滑剤とも言えるものです。
信頼できる人と共に少しお酒を飲みながら語り合ってみるのも自分の本心を知る一つの方法です。

詳しい解説は不要と思いますが、古来からある手法ですよね。
10.自己肯定感を高める
自分の本心を知る方法の10番目は、自己肯定感を高めることです。自己肯定感が低いと、どうしても本心・本音を言えないものですからね。
自己肯定感を高めるには、過去のポジティブな成功経験を棚卸しする必要があります。
この問題を解決するために、「自己肯定感を高める100の質問集」を監修しました。お使いになるとわかりますけど、思い出せる過去の体験は、成功体験ばかりです。
あらゆる角度の質問を厳選しました。多方面のアプローチによって、忘れていた記憶を呼び起こせます。
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ここまでをまとめますね。
- 自分の本心・本音を知る10の方法
- 過去の経験を振り返ってみる
- 叶えられなかった夢や希望を回想
- 行動する前に気持ちを確認する
- 感情を正確に言語化する
- 自分の価値観を見つける
- 心の声に従ってみる
- 人生のストーリーを分析する
- 身体の感覚に注意を払う
- 飲酒しながら信頼できる人と話す
- 自己肯定感を高める


本音がわからなくなるよくある原因
そもそもなぜ本心・本音がわからなくなるのでしょう?その秘密に迫ります。
原因1:本音の言えない環境で育った
本音が言える環境じゃありませんからね。


本音を言おうものなら否定のシャワーを浴びることになりますしね。
原因2:他人の期待を軸に行動していた
自分のやりたいことと一致すれば問題ないのですが、そんなときばかりではありませんからね。


望まない状態を続けることになり、次第に感情が鈍化するパターンです。
原因3:他人に決断を委ねていた
生きていると自分で本来は決めねばならないときがありますよね。
例えば受験・仕事・結婚など。言わば『正解のない選択を迫られた』とき。そんなときに他人に決断を委ねていると、自己喪失状態になるのです。


本心・本音が忘却の彼方へ飛んでゆく…
原因4:完璧主義による感情の抑圧
「いつも良い人でいなければ」「失敗してはいけない」と自分にプレッシャーをかけ続けると、ネガティブな感情を感じることすら許せなくなります。
怒りや悲しみ、嫉妬といった感情は「良くないもの」として心の奥に押し込めてしまう。すると感情そのものが麻痺してしまうのです。


本来、感情に良いも悪いもありません。
すべて大切な心の声なんですよ。
原因5:忙しすぎて自分と向き合う時間がない
朝起きてから夜寝るまで、仕事や家事、SNSチェックなどに追われ、立ち止まって「今、自分はどう感じているか?」を考える余裕がない。
気がつくと何年も自分の本心を確認していない状態になり、いざ「本当はどう思う?」と聞かれても答えられなくなってしまうのです。


一日5分でも自分の気持ちに意識を向ける時間を作ることが大切ですね。
- 本音がわからなくなるよくある原因
- 本音の言えない環境で育った
- 他人の期待を軸に行動していた
- 他人に決断を委ねていた
- 完璧主義で感情を抑えていた
- 自分と向き合う時間がなかった


原因はよくわかりました。本心・本音がわからない人に共通するような特徴も知りたいです。
本心・本音がわからない人の特徴
本心・本音がわからない人の特徴もいくつか紹介します。自分に当てはまるところがないか注意しながらお読みくださいね。
特徴1:自分のことを話すのが苦手
他人からどう思われるかを気にしてしまい自分の意見や感情に蓋をしている人が多いです。
自分の感情や本音を表現することが苦手で、結果的に自分のことを話すのが苦手になっている。
この傾向の強い人は、本心を探られるのが嫌いなことが多いですね。
特徴2:一貫性がない
たとえば、人には「健康に気を使っている」と言いながらも、実際にはハンバーガやスナック菓子をもりもり食べてるとかね。
周りに良く思われたいという思いや、本当の自分を知られないようにしようという思いが交錯している状態です。


自分がどう思うかより、世間の言う正しさを求めがちですね。
特徴3:言われたことだけやる
言われたことを言われたようにするのは得意なのですが、自分で考えて主体的に動くのが苦手です。
自分の本心がわからないため、自分で考えて行動することに不安を感じてしまい、指示されたことだけ行う方が安心できるからですね。
たとえば、仕事で指示されたことはしっかりこなすけれど、自分から新しい提案をすることがほとんどないとかです。


日本人にはもともと多いですよね
特徴4:気疲れしやすい
人と一緒にいると相手に気を使ってしまい疲れる。先程の繰り返しですが相手にどう思われるかを常に考えてしまうからですね。


そのため、一人でいないとリラックスできない傾向にあります。
特徴5:自己評価が低い
要は自信がない。
それだけに、自分の意見や感情を表現することに価値を見いだせないのです。
自分の本心を話すことをためらう傾向が強いです。


相手の本心を探る方法
相手の本心を探る方法についても解説します。
次のとおりです。
- 相手の本心を探る方法
- お酒&食事を共にする
- 本心を引き出す言葉で質問する
- 相手の仕草に注目する
- 行動の一貫性を見る
順に解説しますね。
お酒&食事を共にする
相手の本心を探る方法の1つ目は、お酒&食事を共にすることです。
ベタなやり方ですが、一緒にお酒を飲んだり食事したりする。飲食する行為は、相手との距離感を縮めることに繋がる行動です。


相手の本心を知るチャンスも多くなりますよ。
本心を引き出す言葉で質問する
相手の本心を探る方法の2つ目は、本心を引き出す言葉で質問することです。
この場合、自分から本音を相手に告げたあとに質問したほうが効果的です。


相手の心を開くように促すためですね。
相手の仕草に注目する
相手の本心を探る方法の3つ目は、相手の仕草に注目することです。
- 声のトーンや大きさ
- 表情
- 身振り手振り
- 話すテーマにかける長さ
なども相手の本心を理解するヒントになる。本心を話すときは、声も大きくなるでしょうし、小気味よく話してくれるでしょう。


好きなテーマの話になれば時間も長くなるもの。一挙手一投足に注目ですね。
行動の一貫性を見る
相手の本心を探る方法の4つ目は、行動の一貫性を見ることです。
相手の本心を理解するには、どのような行動に一貫性があるかを観察するといいです。
例えば、
- Aさんは誰にでも優しい
- Bさんは上司にだけ優しい
Bさんの場合、本心は「出世したい」なのかもしれませんよね。


本心は言葉よりも行動に出るので、相手をよく観察することが大事ですね。
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本心・本音がわからなくなってしまっても焦ることはありませんからね。
必ず心のどこかに閉まってあるものです。気持ちを落ち着けてご自身の心と対話することが重要です。
具体的には、これまでの経験の振り返りと、体系的に自分の内面を見つめること。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
冒頭でお伝えしたように、私自身も20〜30代の長い間、この苦しさを体験してきました。周りの期待に応えることばかり考え、自分が本当に何を求めているのかわからない日々でした。
でも、今だからこそ断言できます。本心がわからないのは、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。
本記事でご紹介した10の方法は、どれも実際に多くのクライアントさんと実践してきた方法です。心に響いた方法から、まずは一つ試してみてください。
本心を取り戻すのに「遅すぎる」こともないです。30代でも、40代でも、50代からでも。本当の自分に出会えた瞬間から、人生は必ず変わり始めます。
本心で生きる人生は、想像以上に豊かで充実したものです。その扉を開いてほしいと願っています。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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