キャリアUP・仕事・働き方

仕事は「お金のため」と割り切る方法7選と心が軽くなる対処法

仕事は「お金のため」と割り切る方法7選と心が軽くなる対処法

仕事はお金や生活のためよ

そう割り切って働けたら、どんなに気持ちが楽なことでしょう。納得できないことにも耐えやすくなりますからね。

しかし、実際にはなかなか難しいもの。「そう簡単に割り切れたら苦労しないよ」と思う人も多いでしょう。

この記事を書いている私も、長く同じように悩んできました。仕事をお金のためと割り切って会社員として働いた26年間の経験があります。一方で、割り切らず自分の気持ちを大切にして働いてきた、10年以上の経験も持っています。

割り切ることのメリットも、割り切れないときの苦しさも、身をもって知っています。

この記事では、「仕事をお金のため」と割り切るための具体的な方法を7つ紹介します。そして、どうしても割り切ることが難しい場合の対処法も、実体験をふまえて解説します。仕事で何にやりがいを感じるかは人それぞれ。その違いがわかる「5つのタイプ」についても説明します。

記事内で紹介するマニュアルは、ご自身のタイプを見つけるヒントになるでしょう。

この記事を読むことで、毎日を穏やかに働くきっかけがつかめるはずです。ぜひ最後まで読み進めてみてください。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。

  • 記事を書いている人の専門性と実績

経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。

専門:
仕事はお金のためと割り切れない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。

メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)

本記事の筆者:浅野ヨシオの詳細プロフィールはこちら

仕事は「お金のため」と簡単に割り切れない理由

仕事は「お金のため」と簡単に割り切れない理由「仕事はお金のため」と割り切ることができれば、どんなに気持ちが楽になることでしょう。なぜ仕事はお金のためと簡単に割り切れないのか、その理由を掘り下げて考えてみましょう。

心の声:お金だけでは満たされない何か

心の声:お金だけでは満たされない何か「お金はガマン料」。そう言い聞かせて働いていても、心が満たされないと感じることがあります。

冒頭でお伝えしたように、私も会社員として働いていたとき、「みんなガマンしているのだから、ワガママは言えない」と自分に言い聞かせていました。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

でも、年を重ねるごとに心が乾いていくのです。(虚しい日々でした…)

そのとき頭に浮かんでいたのは、「早く週末にならないかな」「もっと人に喜ばれることをしたい」「自分らしく働きたい」といった思いでした。多くの人が、私と似たような気持ちを経験しているかもしれませんね。

こうした気持ちの奥には、「仕事を通して成長したい」「誰かの役に立っている実感を得たい」「やりがいを感じたい」といった、お金だけでは測れない大切な価値観があるのです。

「やる気の源泉」は人それぞれ

「やる気の源泉」は人それぞれ仕事はお金のためと割り切れない、もう一つの大きな理由は、仕事に対する「やる気」の源(みなもと)が、そもそも人によって違うという点です。

お金を稼ぐことや欲しいものを手に入れることに強い意欲を感じて、力を発揮できる人もいます。それはとても素晴らしいことですし、経済を支える大切な力となります。

一方で、お金以上に、仕事の内容そのものへの興味、スキルアップなど自分自身の成長、社会への貢献、あるいは誰かを育てることなどに強い意欲を感じる人もいるのです。

これは、どちらのタイプが良い・悪い、考えが甘いといった問題ではありません。生まれ持った個性や、その人が何を大切にしているか、という価値観の違いです。

この「やる気の源泉の違い」を理解することが、自分自身が仕事とどう向き合えばいいのか、どうすれば心地よく働けるかを見つける大切な一歩となります。

割り切るメリット・デメリット

割り切るメリット・デメリット仕事をお金のためと割り切ることには、良い面もあれば、少し気をつけたい面もあります。それぞれ見ていきましょう。

お金のためと割り切るメリット

お金のためと割り切るメリットまずは、仕事はお金のためと割り切ることで得られる主なメリットを5つ紹介します。

1. 仕事上のストレスが減る

仕事をお金のためと割り切る1つ目のメリットは、仕事上のストレスが減ることです。 

日々の業務で起こる小さな問題や、納得いかない出来事があっても、感情的に影響されにくくなります。 

結果的に、穏やかな気持ちで過ごせる時間が増えるでしょう。

2. 時間を効率的に使える

仕事をお金のためと割り切る2つ目のメリットは、時間を効率的に使えるようになることです。 

仕事は生活費を得るための手段、と位置づけることで、決められた時間内で効率よく終わらせようという意識が生まれやすくなります。

その結果、プライベートの時間を確保することに繋がります。

3. お金の目標達成に集中できる

仕事をお金のためと割り切る3つ目のメリットは、お金の目標達成に集中しやすくなることです。 

たとえば「〇〇万円貯める」といった具体的な金銭目標がある場合、その達成に向けて仕事に集中しやすくなります。 

目標を達成する喜びは、働く上でのモチベーション維持にもなるはずです。

4. 仕事とプライベートを分けやすい

仕事をお金のためと割り切る4つ目のメリットは、仕事とプライベートをはっきり分けられることです。

「仕事は仕事、私生活は私生活」と境界線を引くことで、仕事の悩みやストレスを家庭やプライベートな時間に持ち込みにくくなります。 オンとオフの切り替えがしやすくなるでしょう。

5. 心の健康を保ちやすい

仕事をお金のためと割り切る5つ目のメリットは、心の健康を保ちやすくなることです。 仕事での成功や失敗を、自分自身の価値と直接結びつけにくくなります。 

物事を客観的に捉えやすくなるため、過度なプレッシャーから解放され、心の安定に繋がる場合があります。

割り切るデメリット・注意点

割り切るデメリット・注意点一方で、仕事をお金のためと割り切ることには、注意したい点やデメリットもあります。

ここでは主なものを4つ挙げます。

1. 自己成長の機会を逃す可能性

仕事をお金のためと割り切る1つ目のデメリット(注意点)は、成長の機会を逃す可能性があることです。 

お金を得ることが主な目的になると、難易度の高い仕事や新しい挑戦になる業務を無意識に避けてしまうでしょう。

結果として、自身の成長が停滞につながる場合があります。

2. 仕事への意欲・やりがいを感じにくい

仕事をお金のためと割り切る2つ目のデメリット(注意点)は、仕事への意欲や、やりがいを感じにくくなることです。 

仕事への情熱が薄れてしまい、毎日が単なる作業の繰り返しのように感じてしまいがち。

日々の仕事から充実感を得にくくなることがあります。

3. 職場の人間関係への影響

仕事をお金のためと割り切る3つ目のデメリット(注意点)は、職場での人間関係に影響が出る場合があることです。 

周りの人から「仕事に意欲がない」「協力的ではない」と見られてしまったり、チームで協力して進める仕事が多い環境では、孤立感を感じたりする場面も出てくるでしょう。

4. キャリアアップが難しくなる可能性

仕事をお金のためと割り切る4つ目のデメリット(注意点)は、長期的なキャリアアップが難しくなる可能性があることです。 

目先の収入を優先するあまり、将来のキャリアに繋がる経験を積む機会を逃してしまうこともあります。 

より良い条件や自分に合った環境へステップアップしていく道筋が見えにくくなる可能性があります。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

仕事をお金のためと割り切るメリットとデメリットの比較表はこちら

お金のためと割り切る【メリット】 割り切ることで生じる【デメリット】
ストレスを感じにくくなる 成長の機会を逃す可能性
時間を効率的に使える やりがいを感じにくくなる
お金の目標に集中できる 人間関係に悪影響が出ることも
仕事とプライベートの切り分け キャリアアップの機会を逃しがち
心の健康を保ちやすい 仕事が単なる「作業」になる可能性

仕事をお金のためと割り切る7つの方法

仕事をお金のためと割り切る7つの方法

仕事をお金のためと割り切るのは、簡単なことではありません。その気持ちを楽にするための具体的な方法を7つ紹介します。焦らず、ご自身に合いそうなことから試してみましょう。仕事をお金のためと割り切る7つの方法

 

1. 仕事の目的(なぜ稼ぐか)を明確に

1. 仕事の目的(なぜ稼ぐか)を明確に仕事をお金のためと割り切る、その大切な第一歩は、「なぜ自分はお金を稼ぐのか?」という目的を、ご自身の言葉でハッキリさせることです。

たとえば、以下のような点を具体的に書き出してみるのです。

  • 今の暮らしを守るもの(家賃、食費、日用品など)
  • 未来の楽しみや安心のためのもの(旅行、趣味、学び、貯金など)
  • 「これが欲しい」「これを実現したい」という具体的な目標

少し手間に感じるかもしれませんが、書き出すことで頭の中が整理され、目的が浮かび上がってきます。

このご自身で見つけた「目的」は、仕事で心が折れそうなときにでも、進む方向を示してくれます。「このために頑張ろう」と、もうひと踏ん張りする力をくれるはずです。

それぞれの人の価値観や置かれた状況によって、仕事の目的は変わっていくものです。定期的にこの「目的リスト」を見直して、今の自分にしっくりくる目的を意識し続けるのがおすすめです。

2. 必要な金額を具体的に計算する

2. 必要な金額を具体的に計算する仕事をお金のためと割り切る2つ目の方法は、「自分はいくら必要なのか、いくらあれば満足なのか」を数字で具体的にすることです。

「なんとなくこれくらい」というどんぶり勘定ではなく、毎月の生活費、将来のための貯金、欲しいものなどを考えながら、具体的な金額を出してみましょう。

この数字が明確になると、日々の仕事への取り組み方も変わってくるものです。

ここで大切なのは、他人と比べないこと。「年収1000万円ないと格好がつかない」などと周りに合わせる必要はありません。

ご自身の価値観で「これだけあれば十分幸せ」と思える金額を見つけることが、納得して働くための大切なポイントです。

具体的な数字は、目標に向かうためのガソリンのような役割を果たしてくれます。

3. 報酬の本質を知る(価値提供)

3. 報酬の本質を知る(価値提供)仕事をお金のためと割り切る3つ目の方法は、受け取る報酬(お金)の本質、その意味を理解することです。

毎月受け取るお給料は、単に働いた時間の対価というだけではありません。自分が社会に対して提供した何らかの「価値」に対する、感謝のしるしでもあるのです。

たとえ職場やお客様から直接「ありがとう」と言われる機会がなくても、報酬という形で、社会からの「ありがとう」を受け取っている。

このように報酬の意味を捉え直すと、「お金を稼ぐことは、社会の役に立っている証なんだ」と、少し前向きな気持ちで仕事に向き合えるようになります。

割り切って働く上での、心の土台となる考え方でしょう。

4. プロ意識を持つ

4. プロ意識を持つ仕事をお金のためと割り切る4つ目の方法は、仕事の場では「プロフェッショナル」としての意識を持つことです。

そこで、「プロなんて、自分はまだまだ…」と感じる人もいるかもしれませんね。

ここで言う「プロ意識」とは、完璧なスキルや豊富な経験だけを指すのではありません。 大切なのは、「自分の仕事に対して責任を持つ」という姿勢そのものを言います。

職場では、まず自分の役割を果たすことに集中しましょう。個人的な好き嫌いやそのときの感情に振り回されず、求められている成果を出すことを目指します。

たとえば、「時間内に作業を終える」「頼まれたことを正確に行う」といった、基本的な責任を果たすことを意識するのが、プロ意識の第一歩と言えます。

この意識を持つことで、仕事上の出来事と自分の感情との間に、うまく線を引けるようになってきます。結果として、精神的な負担を減らし、過度なストレスから自分自身を守ることにも繋がるはずです。

周りからの信頼も自然と得やすくなるでしょう。

5. 「割り切り仕事」と「やりがい仕事」の両立

5. 「割り切り仕事」と「やりがい仕事」の両立仕事をお金のためと割り切る5つ目の方法は、少し工夫が必要ですが、「割り切る仕事」と「やりがいを感じる仕事」を両立させることです。

いわゆるダブルワーク(複業)のようなスタイルを取り入れる考え方です。

生活のために割り切って働く主な仕事とは別に、たとえば週末や空いた時間を使って、本当に「やってみたい」「楽しい」と感じられる仕事にもチャレンジするのです。

趣味を活かした教室を開いたり、好きな分野でお手伝いをしたり、といった形です。

これは「お金も大切、でも自分のやりがいも諦めたくない」という気持ちに応えるための一つの工夫と言えます。

割り切り仕事で感じるかもしれないストレスを、やりがいのある活動で解消する、そんな良い心の循環を生み出すことも期待できます。

6. プライベートを充実させる

6. プライベートを充実させる仕事をお金のためと割り切る6つ目の方法は、仕事以外の時間、つまりプライベートな時間を意識的に充実させることです。仕事は人生の一部、と捉える視点です。

趣味に没頭する時間を持つ、好きな場所へ出かけてみる、大切な家族や友人とゆっくり過ごす、あるいは新しいことを学んでみるなど、ご自身が心から「楽しい」「リラックスできる」と感じられる時間を大切にしましょう。

これが、仕事モード(オン)と休息モード(オフ)の良い切り替えスイッチになります。

仕事から離れた活動に目を向けることで、気分転換になるのはもちろん、新しい人との出会いや自分と違う価値観に触れる良い機会にもなります。

視野が広がり、仕事の悩みが少しだけちっぽけに感じられる、なんてこともあるでしょう。

7. 割り切る罪悪感を手放す

7. 割り切る罪悪感を手放す仕事をお金のためと割り切る7つ目の方法は、割り切ることに対する罪悪感や、どこか後ろめたい気持ちを手放すことです。

「仕事にはやりがいを持つべきだ」「お金のためだけに働くのは、どこか良くないことだ」…。そんな無意識の思い込みに、心を縛られてはいないでしょうか。

ですが、自分の生活を守るために働くことは、決して悪いことではありませんし、恥じることでもありません。

仕事を「お金のため」と割り切る選択は、自分自身の心を守り、安定した日々を送る、大切な手段の一つです。

誰かに遠慮する必要はありません。「これは自分にとって必要な選択です」と、堂々と考えて良いのです。

どうしても割り切れないときの対処法

どうしても割り切れないときの対処法どうしても割り切れない、仕事が辛いと感じる…。そんなときに考えられる3つのステップの対処法を紹介します。どうしても割り切れないときの対処法

1. 信頼できる人に相談する

1. 信頼できる人に相談する仕事はお金のためと割り切って働けないときの1番目のステップは、信頼できる誰かに相談してみることです。

一人で抱え込んでいると、どうしても考えが堂々巡りになり、出口が見えなくなりがち。まずは悩みを言葉にして外に出してみましょう。

話すことで気持ちが整理される

気の置けない友人や家族、あるいは社内で信頼している上司や同僚など、安心して話せる相手を選び、正直な気持ちを打ち明けてみましょう。

言葉にして誰かに伝えるだけでも、自分の考えや感情が整理され、少し気持ちが楽になることがあります。

共感してもらえれば、精神的な支えにもなるでしょう。

(ただし、相談相手を選ぶ際の注意点も)

一方で、身近な人への相談には、少しだけ心に留めておきたい点もあります。

心配してくれるからこそ、アドバイスには相手自身の経験や価値観が反映されやすいもの。また、職場の関係者に話す場合は、意図せず内容が他に伝わる可能性も全くないとは言えません。

気持ちは楽になっても、それが客観的な解決策に繋がるかは別、という視点も大切です。

より深く自分と向き合う視点

もし、身近な人への相談だけでは物足りなかったり、もっと深く自分自身の働き方や、まだ気づいていない自分の強みについて考えたいと感じたりしたなら、自己分析に取り組んでみるのが有効です。

詳しい進め方は、こちらの記事『自己分析おすすめのやり方完全ガイド|プロが教える3ステップ【失敗しないキャリアアップの道】』で解説していますので、参考にしてみてください。新しいヒントが見つかるはずです。

一人で悩み続ける必要はありません。一人では、冷静さを欠いた選択をする可能性が高まってしまうからです。

信頼できる人との対話や、自分自身を深く知るための行動を通じて、次の一歩が見えてきます。

2. 今の職場で環境を変えてみる

2. 今の職場で環境を変えてみる仕事はお金のためと割り切って働けないときの2番目のステップは、今の職場で環境を変えられないか試してみることです。

相談しても気持ちが変わらない場合や、状況を具体的に動かしたいときに考えられる行動となります。

転職という大きな決断をする前に、まだできることがあるかもしれません。

異動や仕事内容の変更を相談する

もし社内に可能性があるなら、部署の異動や担当する仕事内容の変更を上司に相談してみましょう。

環境が変わることで気分が一新されたり、今の仕事とは違うやりがいが見つかったりする場合もあります。

すぐに希望が通らなくても、ご自身の意思を伝えておくことは大切です。

働き方を見直せないか考える

担当業務だけでなく、「働き方」そのものを見直す視点も有効です。

たとえば、残業時間の削減、時短勤務やリモートワーク、フレックスタイム制など、利用できる社内制度がないか確認したり、導入を相談したりすることです。

働き方の柔軟性が増すだけで、心身の負担が大きく軽減されることがあります。

仕事への期待値を調整してみる

また、少し内面的なアプローチになりますが、仕事に求めるものの「期待値」を現実的に調整してみるのも一つの方法です。

全ての業務で百点満点を目指すのではなく、「この仕事は生活のためと割り切り、最低限の責任を果たせばOK」と、意識的にハードルを下げる部分を作ってみる、といった工夫です。

もちろん、これらの変更がすぐに実現できるとは限りません。

しかし、現状を少しでも良くするために「自分から働きかけてみる」という行動そのものが、状況を前向きに捉えるきっかけになるでしょう。

3. 転職も選択肢に入れる

3. 転職も選択肢に入れる仕事はお金のためと割り切って働けないときの3番目のステップは、転職も選択肢に入れてみることです。

相談や現職での工夫を経ても状況が改善せず、どうしても苦しい気持ちが続く場合の、最終的な選択肢の一つと言えるでしょう。

新しい環境を求めるということ

現在の仕事内容や職場環境そのものが、ご自身の特性や本当に大切にしたい価値観と、根本的に合っていない可能性も考えられます。

思い切って環境を変えることで、気持ちが晴れやかになったり、もっと自分らしく、意欲を持って働ける場所が見つかったりすることもあります。

ただし、勢いだけの転職は避けたい

ここで注意したいのは、「今の場所から逃げ出したい」というネガティブな気持ちだけで、準備不足のまま勢いで転職を決めてしまわないことです。

転職は人生の大きな転機となり得ます。後悔しないためにも、「次はどんな働き方をしたいのか」「どんな環境なら自分は満たされるのか」といったポジティブな視点で、次の方向性をじっくり考える時間を持つことが大切。自己分析をしっかり行いましょう。

一度立ち止まる「休職」という選択肢も

もし心身ともに疲れ切っていると感じるなら、すぐに転職活動を始めるのではなく、一時的に「休職」という形で仕事から離れ、心と体をしっかりと休ませる期間を設けるのも一つの有効な方法です。

冷静さを取り戻し、自分自身と向き合い、今後のキャリアを落ち着いて考える良い機会になります。

転職は、あくまで現状をより良くするための選択肢の一つです。ご自身の心と体の声に耳を澄ませながら、焦らず、慎重に検討を進めることをおすすめします。

「自分」と「お金」を両立させる働き方

「自分」と「お金」を両立させる働き方「仕事はお金のため」とは、どうしても割り切れない…。そう感じることは、決して悪いことではありません。むしろ、ご自身の正直な心の声なのかもしれませんね。

ここでは、そんな割り切れない気持ちを大切にしながら、「自分らしさ」と「お金(収入)」を両立させる働き方を見つけるためのヒントを探っていきましょう。

仕事のモチベーション5タイプ診断

仕事のモチベーション5タイプ診断「やる気」や「やりがい」を感じるポイントは、人によって大きく異なります。ご自身がどんなときに仕事への意欲が高まるのか、その「やる気の源泉」を知ることが、自分に合った働き方を見つける大切な第一歩です。

ここでは、主なモチベーションのタイプを5つ紹介します。ご自身がどの傾向に近いか、考えながら読んでみてください。

1. お金やモノが原動力になるタイプ

1. お金やモノが原動力になるタイプ目標金額の達成や、欲しいものを手に入れることが、仕事への大きな力になります。「報酬のため」と割り切り、目標に向かって努力できる強さがあります。

2. 地位や名誉が原動力になるタイプ

2. 地位や名誉が原動力になるタイプ昇進や、周りからの高い評価、組織内での影響力などが、強いモチベーションに繋がります。リーダーシップを発揮し、組織を動かすことに意欲を感じるタイプです。

3. 自己実現や成長が原動力になるタイプ

3. 自己実現や成長が原動力になるタイプスキルアップしたり、新しいことを学んだり、自分の可能性を試したりすること自体に喜びを感じます。「やりたいこと」へのこだわりが強く、仕事を通して成長したいと願うタイプです。

4. 社会への貢献が原動力になるタイプ

4. 社会への貢献が原動力になるタイプ自分の仕事が社会や誰かの役に立っている、と実感することで意欲が高まります。「人を喜ばせたい」「社会をより良くしたい」という思いが原動力となるタイプです。

5. 人材の育成が原動力になるタイプ

5. 人材の育成が原動力になるタイプ部下や後輩など、身近な人の成長をサポートし、導くことに強いやりがいを感じます。チームを育て、人の可能性を引き出すことに喜びを見出すタイプです。

(補足)以前も少し触れましたが、「仕事はお金のため」と割り切れないと感じる人は、特に「3. 自己実現タイプ」や「4. 社会貢献タイプ」「5. 人材育成タイプ」といった、お金以外の価値観を大切にする傾向が見られることがあります。

ご自身の「やる気の源泉」がどのタイプに近いかを知ることで、どんな仕事や環境なら、より自分らしく、意欲的に働けるのか、そのヒントが見えてくるはずです。

「自分の強み(個性)」を見つけて活かす

「自分の強み(個性)」を見つけて活かす次に注目したいのが、「自分の強み」です。これは、生まれ持った「個性」と言い換えても良いでしょう。強みを活かせる仕事は、成果を出しやすく収入にも繋がりやすい上に、何よりストレスを感じにくく、楽しみながら取り組める可能性を秘めています。

「強み」というと、何か特別なスキルや才能をイメージするかもしれませんが、もっと身近なところに隠れています。たとえば、

  • 他の人よりも早く、正確にできる作業
  • 特に努力しなくても、自然とできてしまうこと
  • 時間を忘れて夢中になれること
  • 周囲の人から「〇〇さん、これ助かるよ」と頼りにされること

なども、その人ならではの輝く「強み」であり「個性」です。丁寧さ、コミュニケーション能力の高さ、物事を深く考える力なども、仕事に活かせる立派な強みとなります。

この「自分の強み(個性)」を、まずは自分自身がきちんと理解すること。そして、それをどうすれば仕事に活かせるかを考えることが、「自分らしさ」と「お金」を両立させる働き方を見つける上で、非常に重要な鍵となります。

(もし「自分の強みが具体的に何かわからない…」と感じる場合は、こちらの記事『自分の棚卸しのやり方|人生の棚卸しでキャリアに潜む強み発見』が、強みを見つけるための具体的なヒントになるでしょう。)

「お金(他者満足)」を生み出す仕組みを知る

「お金(他者満足)」を生み出す仕組みを知る自分自身の「やる気の源泉」と「強み」を理解したら、次はお金、つまり収入がどのように生まれるのか、その基本的な仕組みについても考えてみましょう。

難しく考える必要はありません。お金は基本的に、誰かの「困ったこと」を解決したり、誰かの「こうしたい」という欲求を満たしたりしたときに、その「ありがとう」のしるしとして生まれます。

つまり、お金を得るということは、見方を変えれば「誰かの役に立っている」「誰かを満足させている(他者満足)」ということなのです。この視点を持つことが大切です。

ですから、「もっと収入を増やしたい」と考えることは、「自分の強みを使って、どうすればもっと人の役に立てるだろうか?」「誰のどんな『困った』や『こうしたい』に応えられるだろうか?」と考えることと、実は同じ方向を向いています。

このようにお金の仕組みを捉えることで、「お金を稼ぐこと」と「仕事のやりがい(人の役に立つ実感)」が、自分の中で自然に結びついてくるはずです。

「好き×得意×役立つ」の交差点を探す

「好き×得意×役立つ」の交差点を探すさて、ここまで見てきた「やる気の源泉(好き・やりたい)」、「自分の強み(得意・うまくできる)」、そして「お金を生む仕組み(人の役に立つ)」を踏まえ、目指したい理想の働き方があります。

それは、

  1. 自分が心から「好きだ」「やりたい」と感じること(=意欲が湧く)
  2. 自分が自然と「得意だ」「うまくできる」こと(=強みを活かせる)
  3. それが「社会や誰かの役に立ち」、結果として「お金になる」こと(=他者満足に繋がる)

この3つの円が重なり合う「交差点」を見つけ出し、そこで仕事をすることです。

「自分」と「お金」の両軸を追求し、具体的には「好きなこと」「得意なこと」「社会に役に立つこと」の3つを突き詰めていく必要があるということです。

もちろん、最初からこの3つが完璧に重なる「天職」のようなものに、すぐに出会えるわけではありません。簡単な道のりではないでしょう。

しかし、この「3つの円の交差点」を常に意識しながら、

  • 今の仕事の中で、この重なりを少しでも増やせないか工夫する
  • 新しい仕事を探す際に、この視点を判断基準の一つにする

といった姿勢を持つことが、「自分らしさ」も「お金」も大切にする働き方を実現するための、重要な判断軸となります。

この「3つの円」の考え方について、さらにヒントが欲しい場合は、こちらの記事『自分が何者かわからない悩み解消法7選|職業『自分』の生き方 』や『自分の存在価値を見出すには?7つの質問と価値を高める方法 』なども参考になるでしょう。

周りにどんなに優秀に見える人がいても、焦る必要はありません。まずは、自分にとっての「好き」「得意」「役立つ」のバランスを見つけ、自分にできることから始めてみませんか。

まとめ:幸せな働き方を見つけるために

まとめ:幸せな働き方を見つけるためにここまで、「仕事をお金のため」と割り切るための具体的な方法や、どうしても割り切れないときの対処法、そして「自分」と「お金」を両立させる働き方について見てきました。

「割り切る」も「割り切らない」も選択肢

「割り切る」も「割り切らない」も選択肢結局のところ、「仕事はお金のため」と割り切って働くのが良いのか、それとも自分のやりがいや気持ちを優先するのが良いのか。この問いに、たった一つの絶対的な正解はありません。

割り切って働くことで、ストレスを減らし、安定した生活基盤を築きやすくなるメリットがあります。それは、自分や家族の生活を守る上で、とても大切なこと。

一方で、仕事にやりがいや自己成長、貢献感を求め、それを追求することで、日々が充実し、人生が豊かになるという価値観も、同じように尊いものです。

どちらの働き方がその人にとって「幸せ」かは、本当に人それぞれです。その時々のライフステージや、ご自身が何を一番大切にしたいかによって、選ぶ道は変わって当然です。

ですから、「割り切らなければいけない」とか、「やりがいだけを追い求めるべきだ」などと、どちらか一方の考え方に縛られる必要は全くありません。「割り切る」ことも、「割り切らない」ことも、あるいはその時々でバランスを取りながら働くことも、すべてが尊重されるべき、大切な働き方の選択肢の一つと言えます。

自分と向き合い納得できる道へ

自分と向き合い納得できる道へさて「割り切る」道も「割り切らない」道も、どちらも選択肢です。では、ご自身にとってより心地よく、納得できる働き方はどちらなのでしょうか。その答えは、「自分自身と深く向き合う」ことによって出ます。

ご自身が仕事において何を大切にしたいのか(価値観)、どんなことに意欲を感じるのか(やる気の源泉)、どんなことが得意なのか(強み)。これらを深く理解することが、迷ったときのガイドとなり、ブレない判断軸を与えてくれます。

一度、立ち止まって自分自身をじっくりと見つめ直す時間を持つことをおすすめします。

そのための具体的なツールとして、10年以上の歳月をかけて開発した「自分の見つめ直し完全マニュアル」がお役に立つでしょう。

以下の内容です。

  • 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
  • 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
  • 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
  • やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
  • ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。

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お金のためと割り切らない人インタビュー

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お金のためと割り切る仕事をしなかった人たちのインタビュー動画です。今後どのように生きるべきか、考えたいときに参考にするといいですよ。(※各4分くらいです)

上記の方々は、こちらの受講からスタートしています。自分一人ではむずかしいという方は、ひとりで悩まずご参加くださいね。

ここをきかっけに心から楽しめる仕事に出会った女性たちが多数います。私と個別に直接お話する機会を1時間もうけています。

それでは、楽しいワークライフを目指しましょうね。最後までお読みいただきありがとうございます。

魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

この記事を書いている人

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数

◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数

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