「未経験の仕事に転職したいけど、怖くて一歩が踏み出せない…」
そんな不安がよくわかります。
私がこれまで2000人超の方々の生き方やキャリアの方向をガイドしてきた中で、ほぼ全員が「未経験なことは怖い」と感じていました。
つまり、怖いと感じるのは異常でも臆病でもなく、ごく自然な反応ですよ。
- 度胸・性格・意志に頼るのはNGです。
この記事では、以下の3つをお伝えします:
- なぜ怖いのか(不安の正体)
- どう乗り越えるか(7つの具体的方法)
- 乗り越えた人の話(成功パターン)
私自身も、講師の仕事を未経験で始めたとき、初日は頭が真っ白になりました。
でも、その怖さがあったからこそ、どうすればうまくいくか考え、学び、訓練を続けられました。
- 未経験の仕事への転職に挑戦したい人
- 初めての転職の人
- やったことのない仕事に向き合わねばならない人
そんな人たちに役立つ内容です。臆病な人も安心して取り組めます。
怖いものは怖い。不安なものは不安です。ぜひ最後までお読みくださいね。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
転職未経験で不安な人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
未経験転職が怖い!3つの不安
当たり前のことなのですが、新しいことに挑戦するときは、誰でも未経験者です。どんなに優秀な専門家たちにも、必ず未経験の頃がありました。
でも、度胸があるから乗り越えられた人ばかりではないですよ。臆病な人も星の数ほどいます(私もその一人です)。
まずはその原因の根っこをつかみましょう。未経験転職が怖いのは、以下の3つの不安があるからです。
不安①うまくいくか不安
「失敗したらどうしよう」
「自分には無理なのでは」
「周りについていけるかな」
こうした失敗への恐怖は、未経験転職で最も多い不安です。
今までやったことがない仕事だからこそ、自分にできるか確信ももてませんよね。これはごく正常な反応ですよ。
不安②続けられるか不安
「すぐに辞めることになったら」
「またゼロからやり直しになったら」
「長く働けなかったら」
適応への不安も大きいでしょう。
新しい環境に馴染めるか、仕事を覚えられるか、人間関係を築けるか…。未経験だからこそ、続けられるか心配になります。
不安③迷惑をかけないか不安
「教えてもらうことばかりでは申し訳ない」
「足を引っ張ってしまうのでは」
「期待外れだと思われたら」
いっしょに働く人たちの目への恐怖も大きな不安です。
特に、中途採用だと「即戦力を期待されているのでは」と感じてしまうもの。迷惑をかけてしまうかも、というプレッシャーが重くのしかかります。
不安の正体は「どうしよう」が決まっていないこと
これら3つの不安に共通するのは、「最悪の事態が起きたとき、どうすればいいかわからない」ということです。
- 不安①:「失敗したらどうしよう」
- 不安②:「続けられなかったらどうしよう」
- 不安③:「迷惑をかけたらどうしよう」
この「どうしよう」がはっきり決まっていないから不安なのです。
人は心理的に、利益よりも損失に対して2.5倍のストレスを感じるといわれています。うまくいかなかったときの対処法が見えていれば、ストレスを軽くできますよ。
大切なのは、不安や怖さとうまく付き合うことです。次のセクションで、具体的な対処法を解説しますね。
怖さを乗り越える7つの方法
怖さを感じるのは、未知の世界に踏み出そうとしている証拠。そう、新しい自分に出会えるチャンスです。そのエネルギーを上手に使えば、転職はうまくいきます。
ここでは、未経験転職の不安を現実的に乗り越える7つの具体的な方法をまとめました。
方法①転職で得たいことをはっきりさせる
未経験転職の怖さを乗り越える最初の方法は、転職で得たいことをはっきりさせること。
「なぜ転職するのか」「何を実現したいのか」「どうなりたいのか」この3つがあいまいだと、不安はどんどん膨らむ。 ゴールが見えないまま走り出すようなものです。
「自分でも何をしたいのか分からない」と感じているときほど、不安は強くなりがち。 でも、目的が見えてくれば「やってみようかな」と思えるようになります。
多くの人が、「やりたいことが見つかってから転職しよう」と考えがちです。
けれど、その順番を変えると、気持ちはぐっと楽になります。
転職の目的を言葉にすることで、「自分が本当にやりたいこと」が見えてくる。
たとえば──
「毎日残業ばかりでイヤ」と書き出した人は、
「自分の時間を大切にできる働き方がしたい」と気づくかもしれません。
「上司の顔色ばかり見て疲れる」と書いた人は、
「自分の意見を活かせる環境で働きたい」と感じるでしょう。
こうして“今の不満”を整理することが、理想の自分をはっきりさせる第一歩。 怖さの中にも、「自分が本当に求めている方向」が少しずつ見えてきます。
方法②情報を集めて小さな行動を起こす
未経験転職の怖さを乗り越える2つ目の方法は、情報を集めて、小さな行動を起こすことです。
怖さの原因の多くは、「未知」であること。 つまり、情報が足りないことなんです
知らないままでは、いくら考えても答えは出ませんよね。まずは、受け身の情報収集から始めてみましょう。
本やインターネット、ブログ、YouTubeなど、あらゆる情報源から未経験転職に関する知識を集めてみてください。 知ることは、それだけで安心につながります。
ただし、本当の安心は、行動してみることでしか得られません。 得た情報が自分に当てはまるかどうかは、実際に動いてみないと分からないものです。
- 小さな行動の例
- 転職エージェントに1社だけ登録して、軽く相談してみる
- 興味のある業界に関する講座を1つだけ受けてみる
- 求人サイトで「自分でも応募できそうな求人」を5件探してみる
いきなり会社を辞める必要はありません。
こうした“準備のための一歩”を踏み出すだけで、「何から始めればいいか」が少しずつ見えてきますよ。
完璧に準備できる人なんて、ほとんどいません。 大事なのは、できるところから始めることなんです。
小さな行動が、怖さを“見通し”に変える第一歩になりますよ。
方法③リスクを考えておく
未経験転職の怖さを乗り越える3つ目の方法は、リスクを考えておくことです。
前に述べたように不安の正体は、「最悪の場合、どうしよう?」という“どうしよう”が決まっていないことなんです。
だからこそ、あらかじめリスクを考えておくことが大切なんですね。
たとえば──
→ 最悪:すぐに辞めることになるかもしれない
→ 対策:半年分の生活費を貯めておく、退職後の転職活動を見すえて準備しておく
→ 最悪:また転職活動をやり直すことになる
→ 対策:前職の経験を活かせる業界も視野に入れておく
→ 最悪:周りから呆れられるかもしれません
→ 対策:素直に謝って、改善策を実行する。人は意外と優しいものですよ。
こうして「どうしよう?」に対する自分なりの答えを用意しておくと、不安は一気に小さくなります。
“最悪のシナリオ”が見えていれば、落ち着いて考えられるようになるからです。
ちなみに、アメリカのある大学の研究チームの実地調査によると、不安の96%は起こらないそうです。参考まで。
「やらないことで後悔しないのか?」 この問いを、自分に投げかけてみましょう。
もしも明日、あなたの身体が動かなくなったとしたら後悔しませんか?
「やるリスク」と「やらないリスク」。この両方を見つめることで、怖さの中にも冷静さが戻ってきます。
どちらの道にもリスクはあるもの。
でも、行動するほうが後悔は少ない──そう感じられたら、一歩を踏み出す準備はできていますよ。
方法④不安や恐怖を書き出して整理する
未経験転職の怖さを乗り越える4つ目の方法は、不安や恐怖を書き出して整理することです。
頭の中で「怖い、怖い」と考えているだけでは、不安は減りません。 むしろ、どんどん膨らんでしまいますよね。
だからこそ、一度“紙に出して頭を整理する”ことが大事なんです。
ステップ1:不安を全部書き出す
「失敗したらどうしよう」
「周りについていけないかも」
「給料が下がったら生活できない」
「家族に反対される」
思いつくまま、ぜんぶ書き出してみてください。 書くことで、頭の中のぐるぐるが少し落ち着きます。
ステップ2:「事実」と「思い込み」に分ける
- 事実:給料が下がる可能性がある
- 思い込み:◯◯の仕事は失敗する
多くの不安は、「思い込み」なんですよね。 書き出して眺めると、「これは事実じゃないな」と気づけますよ。
ステップ3:対処法を書く
事実として残った不安には、対処法をセットにして書きましょう。
たとえば「給料が下がる可能性がある」→「最初の1年は副業で補う」「貯金しておく」「投資も考える」⋯といった具合です。
こうして整理すると、漠然とした不安が「やることリスト」に変わります。
書くという行動が、不安を“見える形”にしてくれます。
方法⑤自己肯定感を高める
未経験転職の怖さを乗り越える5つ目の方法は、自己肯定感を高めることです。
「自分はやればできる」という感覚は、あとからでも育てることができます。
でも多くの人が、「大きな成功体験を思い出さなきゃ」と考えてしまうんですね。
それだと、なかなか思い出せずに落ち込みますよね。
自己肯定感を育てるカギは小さな成功体験の積み重ねなんです。
小さな成功を思い出すコツ
- 上司に褒められたこと
- お客様に感謝されたこと
- 困難を乗り越えたこと
- 初めてのことに挑戦したこと
というようなどんなに小さなことでもOKです。 思い出したら、紙に書き出してみましょう。
大きな成功ひとつより、小さな成功を十個思い出すほうがずっと力になります。「あのときもできた。だから今回もできる」――その感覚が自信になるんです。
ネガティブ・バイアスを乗り越える
ただし、人はどうしても“できなかった記憶”のほうを強く覚えています。 これを心理学ではネガティブ・バイアスと呼びます。
この思考のクセをやわらげるには、いろいろな角度から自分に質問を投げかけることが効果的です。
そこで、「気づけなかった成功体験を発見する100の質問集」を作りました。
さらに、自分の中に眠る『成功パターン』を発見し、今後の方向性を決めるためのワークシート付きです。
私がこれまでの15年間で2000人以上の指導実績が実証するものです。有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
方法⑥相談できる人や仲間をつくる
未経験転職の怖さを乗り越える6つ目の方法は、相談できる人や仲間をつくることです。
一人で悩んでいると、不安はどんどん大きくなります。 誰かに話すだけで、気持ちが整理されることもありますよね。
ただし、ここで注意したいのが「相談する相手」です。 誰にでも話せばいい、というわけではないんです。
相談してはいけない人は?
① 未経験者(親・友人を含む)
未経験者は「やらない理由」を語るのが上手です。 「リスクが高い」「今のままでいい」などの言葉に、不安をあおられるだけになってしまいます。
② あなたの決断を尊重しない人
「転職なんて無理」と否定ばかりする人にも相談しないこと。 大事なのは、“応援してくれるかどうか”です。
相談すべき人は?
① 転職を考えている人
同じ悩みを持つ人と話すと、「自分だけじゃない」と安心できます。
転職セミナーやオンラインコミュニティで、前向きに頑張る仲間を見つけてみましょう。
② 信頼できる専門家
キャリアや働き方の方向性に迷っているときは、個人の価値や強みを一緒に整理してくれる専門家に相談するのがおすすめです。
転職エージェントのように求人前提で話が進むのではなく、「自分はどう生きたいか」「どんな働き方をしたいか」といった根本から見直すサポートが得られます。
もし一人で考えるのが難しいときは、自分の価値や方向性を一緒に整理してくれる専門家に相談してみるのもいいですね。必要に応じて私の『自分力活用講座』でも同様のサポートを提供しています。
③ あなたの決断を尊重してくれる人
背中を押してくれる人に話してみましょう。 相談の目的は、安心を得ることではなく、一歩踏み出す勇気をもらうことなんですよ。
方法⑦転職経験者や仕事経験者に3人聞く
未経験転職の怖さを乗り越える7つ目の方法は、転職経験者や仕事経験者に3人聞くことです。
経験者の話を聞くと、不安が現実的な情報に変わります。 できれば3人以上に話を聞くのが理想ですね。
1人だけだと、その人の個人的な意見に偏りがちですが、3人に聞けば共通点と違いが見えてきます。
聞いてみるといい質問
- その仕事を選んだ理由
- 未経験で一番大変だったこと
- どうやって乗り越えたか
- 今振り返って、やっておけばよかったこと
- 未経験でもできると思うか
こうしたエピソードを聞くと、「思っていたより普通の人が多い」と気づくはずです。
「あ、この人も最初は不安だったんだ」と思えるだけで、気持ちがスッと軽くなりますよ。
どこで出会うかは、人によってさまざまです。 転職した友人や知人に話を聞くのもいいですし、SNSで体験談を発信している人に声をかけてみてもいいでしょう。
また、キャリア相談の専門家を通じて紹介してもらうのもひとつの方法です。
自分に近い経験を持つ人の話ほど、心に響くものはありません。 「自分もきっとできる」と思える瞬間が、怖さを小さくしてくれます。
| 方法 | 内容ポイント |
|---|---|
| ① 転職で得たいことをはっきりさせる | 「なぜ転職するのか」を明確に。目的を言葉にすることで方向性が見えてくる。 |
| ② 情報を集め、小さな行動を起こす | まずは調べて、できる範囲で動いてみる。怖さは“未知”を減らすことで小さくなる。 |
| ③ リスクを考えておく | 「最悪どうする?」を決めておくと不安が減る。やらないリスクも忘れずに。 |
| ④ 不安や恐怖を書き出して整理する | 頭の中で考えるより、紙に書く。不安を「事実」と「思い込み」に分けて対処する。 |
| ⑤ 自己肯定感を高める | 小さな成功体験を思い出すことで、自分への信頼が育つ。ネガティブ思考を弱める。 |
| ⑥ 相談できる人や仲間をつくる | 一人で悩まない。信頼できる人や専門家に話すことで、気持ちが整理される。 |
| ⑦ 転職経験者や仕事経験者に3人聞く | 実際に経験した人の話を聞くと、不安がリアルな情報に変わる。 |
💡 まとめ: 怖さを完全に消す必要はありません。小さく動いて、少しずつ“怖さを希望に変えていく”ことが大切です。
未経験転職を成功に導いた4つの心構え
未経験での転職は、勇気がいることですよね。怖さを感じながらも一歩を踏み出し、成功をつかんだ人たちがいます。
そんな人たちには、共通して持っていた「考え方のクセ」がありました。ここでは、未経験転職を成功に導いた4つの心構えを紹介します。
心構え①:できなくて当たり前と考える
未経験転職を成功に導いた1つ目の心構えは、「できなくて当たり前」と考えることです。
最初からすぐに結果を出そうとすると、うまくいかない現実とのギャップに落ち込みやすくなります。
そもそも、新しい環境で最初から完璧にできる人なんてほぼいません。むしろ「最初は失敗して当然」「慣れるまで時間がかかるもの」と受けとめておくことが大切です。
こう考えられるようになると、不思議と心が軽くなります。
「できない」ではなく「まだできていない」と思えるようになると、怖さが成長へのエネルギーに変わります。
心構え②:人から素直に学ぶ姿勢を持つ
未経験転職を成功に導いた2つ目の心構えは、人から素直に学ぶ姿勢を持つことです。
最初のうちは、知らないことやわからないことが多くて当然。
「こんなこと聞いたら恥ずかしい」と思うより、「教えてもらえるうちに吸収しよう」という気持ちでいたほうが成長が早いです。
また、前の職場でのやり方や常識をそのまま持ち込もうとする人がいますが、これは反発を招くことがありますよ。
素直に質問し、感謝を伝える。その姿勢が信頼につながり、結果的にチャンスを広げてくれます。
心構え③:自分を信じて進む
未経験転職を成功に導いた3つ目の心構えは、「自分を信じて進む」ことです。
経験が浅いと、どうしても周りと比べて落ち込んでしまいがちです。
でも、比べる相手は他人ではなく「昨日の自分」。 小さくても前に進めていれば、それは立派な成長ですよ。
「自分を信じる方法7選|自信を失った人でもできる最適なやり方」でも触れていますが、

自分を信じるとは、“今の自分を否定しない”こと。
小さな行動を積み重ねていけば、いつの間にか“できる自分”に変わっていきますよ。
「今はまだ途中なんだ」と受けとめて、焦らずに続けていきましょう。 信じて続ける力が、結果的に成功へ導きます。
心構え④:転職は通過点ととらえる
未経験転職を成功に導いた4つ目の心構えは、転職を通過点ととらえることです。
転職先はゴールではなく、「なりたい自分」を実現するための通過点なんですよ。
ここでの経験は、次のステップへ進むための大切な土台になります。
多くの人が「次の転職を最後にしたい」と思うものです。 でも、実際に働きながら見えてくる新しい興味や価値観もあります。
たとえば、「もっと人と関わる仕事がしたい」とか、「やっぱり自分はチームで働く方が合っている」と気づくこともあります。こうした気づきは、やってみないと分からないんですよね。
「ここで一生働かなきゃ」と思うとプレッシャーが重くなりますが、 「経験を積みながら理想の自分に近づこう」と考えれば、心に余裕が生まれます。
スキルや視野は、働きながら少しずつ広がっていくもの。

転職は“終わり”ではなく、“可能性の入口”です。
自分の描く理想像に近づくためのステップだと考えると、 どんな経験も意味のある学びに変わります。
その積み重ねが、自分のペースでキャリアを育てていく力になります。
怖くても一歩を踏み出した3人の転職ストーリー
繰り返し言いますが、未経験の仕事に飛び込むとき、誰でも怖さを感じます。
ここでは、浅野塾で実際にお話しした女性たちの体験をもとに、 「怖いけど前に進んだ3人のストーリー」を紹介します。
事例① 「話すのが苦手」でも営業職に挑戦したAさん(28歳)
Aさんは、5年間事務職として働いてきました。 会社の待遇や共に働く人たちはいい人ばかり。しかし、「このままでいいのかな」という思いが強くなり、 思い切って営業職への転職を考えました。
ただ、最初は怖かったといいます。 「人前で話すのが苦手なのに、営業なんて無理」と⋯。 自分には向いていないと思い込み、何度もあきらめかけました。
それでも、小さく試してみようと決め、副業でテレアポのアルバイトを1ヶ月だけ経験しました。
Aさんの起業している友人が、人手が足りずに困っていて週末だけ手伝ったのがきっかけです。
実際やってみると、「話すより聞く方が得意かも」と気づいたそうです。 営業でも“話す力”だけが必要なわけではないと分かった瞬間でした。
転職後は、最初こそ緊張の連続でしたが、 お客様から「あなたは親身になって話を聞いてくれるね」と言われ、少しずつ自信が芽生えました。

怖かったけれど、自分を成長させるきっかけになってよかったです
と今は話しています。
事例② 「スキルがない」と思っていたBさん(34歳)
Bさんは、保険会社で9年間、事務の仕事をしていました。 嫌いな仕事ではありませんでしたが、毎日同じことのくり返しで、次第にやりがいを感じなくなってしまったんです。
また、責任のわりに給料が上がらない現実にも、もやもやしていたそうです。転職を考えたものの、最初に浮かんだのは不安でした。
「私には特別なスキルがない。未経験の業界でやっていけるはずがない」という思い込みがあったのです。そんな中、これまでの仕事を一つひとつ振り返ってみました。
- お客様の話を聞きながら、問題を整理して提案する。
- クレーム対応で相手の気持ちを落ち着かせる。
──自分力活用講座でのワークに取り組むうちに、 それらの積み重ねが“自分の強み”だと気づいたのです。
その力を活かせそうな仕事として、人材サービス会社のキャリアアドバイザーに挑戦しました。
最初は面談で緊張しっぱなしだったそうですが、 半年後には「あなたに相談してよかった」と言われたりお礼の手紙をいただけるまでに。
仕事が楽しくて仕方がなくなり、入社2年目には社長賞を獲るほどにまで成長しました。
Bさんは今、

スキルがないと思っていたけど、活かし方を知らなかっただけだった
と笑顔で話しています。
怖さの中で動いたからこそ、自分の中の“使える力”に気づけたのでした。
事例③ 私自身の“未経験の怖さ”を乗り越えた経験
私自身も、講師という仕事はまったくの未経験から始めました。
セミナーでお世話になった方のご縁で登壇のチャンスをいただいたのですが、 初日は頭がボーっとして、思うように話せずに終わってしまいました。
それでも続けられたのは、「もうふがいない自分を終わらせたい」という強い思いがあったからです。
怖さをごまかさず、向き合いながら一歩ずつ練習を重ねました。
どうすれば伝わるか、受講生が理解しやすいか、試行錯誤の毎日・・・。
知恵熱が出そうなほど考え込んだときもありましたね。
ある日、講義のあとに受講生から 「浅野先生を選んでよかった。」と言われたとき、 はじめて“やってよかった”という手応えを感じました。
今では、あのときの怖さがあったからこそ、 同じように不安を抱える人の気持ちがわかるようになったと思っています。
未経験の怖さは、決して悪いものではありません。 それは、私たちを一段上へ引き上げてくれる“成長の合図”なんですよ。

こちらの画像が私の講義している姿。最初は怖くて震えていました。

まとめ:怖さを抱えたまま進む勇気
3人に共通していたのは、「怖い」と感じながらも止まらなかったこと。 怖さを消すのではなく、抱えたまま動いたことで、少しずつ自信が積み上がっていきました。
小さな一歩が、未来を変える大きなきっかけになるんです。
未経験転職でつまずきやすい5つの落とし穴
未経験転職で失敗しないためには、あらかじめ「やりがちな落とし穴」を知っておくことが大切です。
怖さの正体の多くは、実はこの中にありますよ。 当てはまりそうなところがないか、一緒に見ていきましょう。
落とし穴① 不満だけで転職する
「もうイヤだ!」という気持ちだけで転職を決めてしまうパターンです。これがいちばん多い失敗なんですよ。
なぜ失敗しやすいかというと、「やめたい理由」だけでは、自分にとって何が大事かが整理されないまま動いてしまうからです。
基準があいまいなままだと、「今よりマシならいいや」と短期的な視点で選んでしまうんですね。
すると、転職後に「人間関係は良くなったけど、仕事内容が合わない」など、別の不満が出てきやすい。結局、問題の本質は変わらないままなんです。
たとえば、
- 「残業がつらい」→「自分の時間を大切にしたい」
- 「評価されない」→「努力をきちんと見てもらいたい」
このように、“不満”を“望む方向”に言い換えると、自分の軸が見えてきます。

転職は、逃げ場ではなく「理想に近づくための場所」です。
不満を目的に変えるだけで、怖さはぐっと軽くなるんですよ。
落とし穴② 応募先を絞りすぎる
「この業界しか無理」「この職種じゃなきゃ」 ──そう思い込んでいませんか?
でも実際は、未経験転職ほど“想定外の分野”で才能が開くことが多いんです。
なぜなら、あなたにとって“当たり前”のスキルが、他の業界では“できる人”として評価されることがあるから。
たとえば、事務で培った正確さや気配り力は、営業職やカスタマーサポートでも大きな武器になるかもしれません。
これまで当たり前のようにやっていたことが別業界で開花するなんてことは多々あります。最初から狭く絞ると、自分を活かせるチャンスを自ら閉ざしてしまうんですね。
まずは、興味を持てる企業を10社くらいピックアップしてみましょう。 一覧で眺めるうちに、「あ、意外とこの業界も自分に合いそう」と気づくことがあるはずです。
最初は広く、あとで絞る。 この順番が、理想の転職先に出会う近道なんです。
落とし穴③ 他人の意見をうのみにする
転職を考えたとき、つい親や友人に相談したくなりますよね。 でも、ここで注意したいのが「すべてを真に受けてしまうこと」です。なぜかというと、人は自分の経験をもとに意見を言うからです。
あなたが未経験の業界をめざしても、相手がその世界を知らなければ、どうしても“リスク”ばかりが強調されてしまうんですね。
たとえば、

そんな仕事、うまくいくわけないよ

安定した会社をやめるなんてもったいないわよ
といった言葉は、相手の不安であって、あなたの現実ではありません。
人の意見は「情報」ではなく「参考材料」。 聞いた上で、自分の価値観に照らして取捨選択すればOKです。
信頼できるアドバイスほど大事ですが、最終的に進む方向を決めるのは“自分自身”です。
他人の声より、自分の声を信じてあげましょう。
落とし穴④ 短期間で結果を求める
『早く結果を出さなきゃ』『すぐに成果を見せたい』、まじめな人ほどこう考えてしまいがちです。
でも、未経験の世界では“できない期間”があるのが普通なんですよ。なぜなら、仕事に慣れるには知識よりも経験を通して体で覚える時間が必要だからです。
これは、どんなに優秀な人でも避けて通れません。焦ってしまうのは、「努力=すぐ結果」という思い込みがあるから。
でも実際は、努力と結果の間には“タイムラグ”があります。 このズレを受け入れられる人ほど、成長が安定するんですよね。
たとえば、「1ヶ月で慣れる」と思っていた仕事が、実際は半年かかる。 それでも、半年後には“昨日より少しできる自分”がちゃんと育っています。
期待値を少し下げると、焦りが減り、 小さな進歩を実感できるようになります。
焦るより、続ける。 この姿勢こそ、未経験転職で長く成果を出す人の共通点なんですよ。
落とし穴⑤ 完璧を目指す
「ミスしたらダメ」「完璧にこなさないと」 そんなふうに思い詰めていませんか?
でも、完璧を目指すほど、動けなくなるのが人の心理です。
未経験なのに“ミスなし”を目指すのは、普段ほとんど運動しない初心者がフルマラソンで優勝を狙うようなもの。
むしろ、6割くらいできたらどんどん動いてみるほうが成長は早いです。 早く動けば、早くフィードバックがもらえる。 それを直せば、上達も早くなるんです。
失敗は「間違い」じゃなく、「次にうまくやるための情報」。
完璧より一歩。
そう考えると、怖さが行動するエネルギーに変わっていきますよ。
落とし穴のまとめ
どの落とし穴にも共通しているのは、「うまくやろう」とする気持ちが、かえって行動を止めてしまうこと。
でも、転職は“うまくやる”より“やりながら慣れていく”ものです。 完璧を目指すより、「まず一歩」。 この考え方が、不安を小さくしてくれますよ。
まとめ|怖さは乗り越えられる
この記事で紹介した7つの方法を実践すれば、未経験転職の怖さは確実に軽くなっていきます。 改めて、大事なポイントを3つにまとめますね。
- 未経験転職が怖いのは当然のこと(多くの人が同じ不安を感じている)
- 7つの具体的な方法で、不安は“整理できる課題”に変えられる
- 成功した人の共通点は、「できなくて当たり前」という考え方を持っていた
でも、実は一番の壁は「自分に何ができるのか」「何をしたいのか」がわからないことなんです。
情報を集めても、本を読んでも、答えが見つからない——。
それは、本当の答えは“自分の中”にあるからなんですね。
私はこれまで2,000人以上の方と向き合い、「貢献する力+収入を生む力+情熱の力=自分力」を引き出すお手伝いをしてきました。
どんな人でも、その“自分力”を発揮できる場を見つければ、働くことがもっと自然で楽しくなるんです。
その中で感じるのは、どんな人でも“自分の中に眠る強み”をちゃんと持っているということです。
もし今、こんな気持ちがあるなら——
- 何がしたいのか、本当はよくわからない
- 自分にできることが見つからない
- 転職すべきか、今の仕事を続けるべきか迷っている
そんなときは、いきなり行動する前に「自分を知る時間」をとってみてください。 焦って動くよりも、「自分の軸」を整えることが先なんです。
そのために、私が提供している 自分力活用講座 では、 “自分の中にある強みや価値観を整理して、自分らしい働き方を見つける”サポートをしています。
未経験転職の怖さは、誰にでもあります。でも、その怖さを受け入れて一歩を踏み出した先には、想像以上の自分が待っています。
小さな一歩を積み重ねていけば、 次第にあなたを応援してくれる人も、チャンスも集まってきます。
それは偶然ではなく、行動する人にだけ訪れる“必然”なんですよ。 挑戦を続ける人ほど、うまくいく確率は自然と高まります。
失敗は、“あきらめたとき”にだけ確定するもの。うまくいかない経験も、次へのヒントを見つけるための大切なプロセスです。
怖さを感じたときこそ、チャンスの入口。 「まだできない自分」も受け入れながら、少しずつ前へ進んでいきましょう。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
【無料配布】自分の見つめ直し完全マニュアル
「転職したい気持ちはあるけれど、何がしたいのか自分でもわからない」
──そんなふうに感じていませんか?
私がこれまでサポートしてきた方のほとんどが、最初は同じ状態でした。
やりたい仕事がわからないのではなく、“自分の中の答え”がまだ言葉になっていないだけなんです。
そこで、その“答え”を引き出すために作ったのが、 この 『自分の見つめ直し完全マニュアル』 です。
10年以上にわたる実践と指導の中で、
「自分を知る→強みを見つける→方向性を定める」ために必要なものを厳選しました。
このマニュアルを使えば、頭の中が整理され、 「自分は何を大事にしているのか」「どんな働き方をしたいのか」が少しずつ見えてきます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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