心が満たされないときの対処法７選｜原因の診断とアドバイス

ふと、心が満たされないと感じること、ありませんか。

不幸なわけではない。むしろ恵まれているはずなのに、心に穴が空いたような気がする。

約8割の人が、人生のどこかで一度は経験するといわれています。この記事を書いている私自身もそのひとりです。

その原因がはっきり分からないと、どうしていいか迷ってしまいますよね。

私はこれまで2000人以上の方の生き方やキャリアの方向性をガイドしてきました。

その中で、多くの人がこの正体のわからない虚しさに悩み、そこから抜け出す姿を見てきました。

読み進めるうちに、すっと心が軽くなっていくはずです。ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

追伸：本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。

心が満たされない原因を発見！3分でできる自己診断

• この診断結果はあくまで目安です。

しかし、自分の状態を客観的に知ることは、改善への第一歩となります。では、具体的にどのような原因があるのか、詳しく見ていきましょう。

なぜ心が満たされない？５つの原因と心理

心が満たされないと感じるとき、その背後には共通する心理的な原因が潜んでいます。ここでは代表的な5つの原因について解説します。

1. 自分の価値観を見失っている

心が満たされない原因の1つ目は、自分が何を大切にしたいのか、その価値観が分からなくなっていることです。

世間一般的な成功や、親や周囲の期待を自分の目標だと思い込んでしまっているケースがよくある。

「みんなが良いと言うから」という理由で選んだ道は、たとえ結果が出ても虚しさが残るんですよ。

美術の世界に情熱があった女性の例なんですが、親の勧めで大手企業へ就職し、成績もトップになった。でも「これは私の人生じゃない」と悩んでいました。

自分の本音と行動がズレているから悩むんです。どれだけ成果を上げても、心に穴が空いたような感覚が続くんですよね。

2. 自己肯定感が低く、承認を求めている

心が満たされない原因の2つ目は、自己肯定感の問題です。

ありのままの自分を認められず、「自分には価値がない」「もっと頑張らないと認められない」と思い込んでいないでしょうか。

自分で自分を認められないとき、人は他者からの承認でその穴を埋めようとする。

しかし、他人の評価はコントロールできないんです。

どれだけ頑張っても、周りからの賞賛が途切れるとまた不安になる。

この繰り返しが、満たされなさにつながります。

3. 他人軸で比較と競争をしている

心が満たされない原因の3つ目は、他人と自分をいつも比べていることです。

「あの人はもっと成功している」「私より幸せそう」と、他人のキラキラした部分と自分を比較してしまう。

これでは、いつまでたっても心は休まらないです。

自分の気持ちよりも他人の目を優先してしまう⋯他人の基準（他人軸）で生きていると、自分が心から求めている幸せが見えなくなります。

終わりのない比較競争の中に身を置くことは、心のエネルギーを浪費し、充実感を削ぎ落とす大きな要因です。

4. 現状への感謝が不足している

心が満たされない原因の4つ目は、感謝の気持ちを見落としていることです。

人間は、悲しいかな「ないものねだり」をする習性があります。

すでに手に入れている健康や仕事、家族や友人の存在などは当たり前になり、感謝を感じにくくなるもの。

「まだ足りない」と不足している部分ばかりに目を向けていると、状況が好転しても、すぐに次の不満が生まれます。

幸せを感じる感度が鈍っている状態といえるでしょうね。

5. 過去の執着や未完了の感情がある

心が満たされない原因の5つ目は、過去の出来事に囚われていることです。

「なぜあんなことをしたのか」という後悔や、過去の栄光への執着。

これらは、今しなければならない歩みを止める足枷（あしかせ）になります。

心理的に過去に意識が向いているとき、人は「今」を生きることができないんです。

エネルギーが過去に漏れ出ている状態では、今楽しいことがあっても味わうことができず、空虚感につながってしまうのです。

多くの方が過去は変えられないとわかっていても、そこから抜け出せずにいますね。

心が満たされないときの対処法７選

さてここからは、心の穴を埋めて、充実した日々を取り戻すための対処法を紹介します。 

焦らず丁寧に対処するのが成功する秘訣です。できそうなものから一つずつ試してみてくださいね。

他人と比べるのをやめて自分と向き合う

心が満たされないときの1つ目の対処法は、他人と比べるのをやめて自分と向き合うことです。

他人のキラキラした生活を見ると、自分が劣っているように感じてしまうのも仕方のないことだと思います。

でも、それは相手のほんの一部分にすぎないんですよね。（気休めではなく事実）。

そこで意識するのは、他人の定規（他人軸）ではなく、自分の定規（自分軸）を持つことです。 

具体的には、昨日の自分より少しでも成長していればよしと「過去の自分」と比べることが大事。なぜなら、他人との比較には「ゴール」がないからです。

上には上がいますからね。いつまでも満たされません。 

一方で、過去の自分との比較なら、自分の確実な成長を感じることができます。

 「私、少しずつ前に進んでいるな」というこの実感こそが、心の穴を埋める一番の材料になります。

これが意外と難しい。常に意識することが大事です。 

この意識の転換こそが、心の平穏を取り戻す第一歩になるんです。

他人との比較グセが強い人は、人と比べてしまう癖を直したい人へ｜比較地獄から抜け出す方法 をお読みくださいね。

日常の中の小さな感謝を見つける

心が満たされないときの2つ目の対処法は、日常の中の小さな感謝を見つけることです。

これも、忙しない日常生活の中では、意識しないとなかなかできないことです。

当たり前だと思っていることの中に、感謝の種になるものを探してみましょう。「天気が良くて気持ちがいい」「ご飯が美味しい」「仕事がある」など、些細なことで構いません。

これは、「ないもの」ではなく、すでにあるものに目を向ける習慣をつけることが目的です。

続けていると、”幸福の感度”が少しずつ戻ってきますよ。

過去の成功体験を棚卸しして自信を回復

心が満たされないときの3つ目の対処法は、過去の成功体験を棚卸しして自信を回復することです。

自己肯定感が下がっているときは、過去の自分の頑張りを思い出してあげてくださいね。 

「未経験の仕事をやり遂げた」「友人の相談に乗って喜ばれた」など、大小は問いません。

それらを棚卸しすることで、「私にもできることがある」という自信が戻り、前を向くエネルギーが自然と湧いてくるはずです。

とは言え、私たちは次のような心理的要因から、自分の成功を無意識にスルーしてしまう傾向があるんですよね。

そこで、自力では気づきにくい成功体験を掘り起こすために、「気づけなかった成功体験を発見する100の質問集」を作りました。

この質問集は、自分には何もないと感じている方が、埋もれた可能性を再発見するために制作しました。

本来は有料級の情報ですが、悩んでいる方が多いためしばらく無料配布することにしました。

ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。

下記からどうぞ。

■気づけなかった成功体験を発見する100の質問集

未来の自分を描く「方向性」を決める

心が満たされないときの4つ目の対処法は、未来の自分を描く方向性を決めることです。

心が満たされないのは、進むべき方向が見えていないからかもしれません。 

「やりたいこと（情熱）」や「なりたい自分（理想）」を軸に、人生の方向性を仮決めしてみましょう。 

目的地が定まると、日々の行動に意味が生まれ、充実感が戻ってきます。あくまで「仮」でいいので、決めてみることが大切なんです。

具体的なやり方については、将来の方向性の決め方【やりたい軸となりたい軸の2択です】をお読みくださいね。

自分の隠れた強みを見つける

心が満たされないときの5つ目の対処法は、自分の隠れた強みを見つけることです。

自分では当たり前だと思っていることが、他人にはない強みであることはよくあります。 

人見知りせずに誰とでもすぐに打ち解けられるとか、困っている人を見るとつい手助けしてしまうなどがわかりやすい例でしょう。

自分の得意なことや、苦なくできることを再確認してみてください。

 強みを活かして誰かの役に立つことができれば、それは大きな自己肯定感となり、心を満たしてくれます。

自分では気づきにくいので、周りの人に聞いてみるのも良い手ですね。

自分の強みがいまいちピンとこない方は、自分の棚卸しガイド｜強み迷子を解決する20の質問と実践方法 を読んで探してみましょう。

心の声に従い自分に正直になる

心が満たされないときの6つ目の対処法は、心の声に従い自分に正直になることです。

世間の常識や他人の評価ではなく、本音に耳を傾けてみてください。

スピリチュアルっぽいお話なのですが、とても大事です。社会生活を送っていると無意識的に周りに流されますからね。

と自分に問いかけ、その小さな声に従って行動してみる。 違和感のあることには勇気をもって「NO」と言う。 

自分自身に正直になることは、もっとも強力な解決策の一つです。

心の声に従うのはなんだか怖いなと思う方は 自分の心の声に従うと人生はうまくいく｜頭に従うと9割後悔する理由【本心に従う生き方】 をお読みくださいね。

新しい価値観を取り入れてみる

心が満たされないときの7つ目の対処法は、新しい価値観を取り入れてみることです。

私たちは知らず知らずのうちに、身近な人や時代の価値観に染まってしまいます。 たとえば、「結婚して子どもを育ててこそ一人前」といった昭和的な価値観。これに無意識に縛られて苦しんでいる人も少なくありません。

今の環境や考え方に息苦しさを感じているなら、あえて新しい価値観に触れてみてください。 今まで読まなかったジャンルの本を手に取ったり、会ったことのないタイプの人と話してみるのも有効です。

そうして視野を広げることで、「こうでなければならない」という思い込みが外れ、心がふっと軽くなる瞬間が訪れますよ。

私自身、30代の頃に大きな衝撃を受けた経験があります。 それまで「仕事＝苦しいもの」と信じ込んでいたのですが、あるビジネスセミナーで「仕事が最高に楽しい！」と語る人たちに出会ったのです。

「あ、そんな生き方もありなんだ」 自分の常識が覆されたその瞬間、心の重荷が降りていくのを感じました。

やってはいけない！逆効果になるＮＧな対処法

最後に、プロの視点から「多くの人がやりがちな逆効果な対処法」についてお伝えします。 

ここを間違えると、かえって満たされない気持ちが強くなってしまうのでご注意くださいね。

勉強や資格取得（インプット）に逃げる

逆効果になる1つ目のＮＧな対処法は、勉強や資格取得（インプット）に逃げることです。

もっとも注意すべきなのが、この「インプットへの逃避」です。 

心が満たされないとき、不安を埋めるために新しい資格の勉強を始めたり、本を読み漁ったりする人がいます。 

確かに勉強している間は、前に進んでいるような安心感が得られますし、目の前の不安から逃れられるかもしれません。

しかし、これは根本解決ではなく、現実からの逃避になっているケースが多いんです。 

厳しいことを言うようですが、知識を詰め込むだけでは人生は変わりません。

原因と向き合い、具体的な「行動（アウトプット）」を起こさない限り、現実は1ミリも動きませんから。 

勉強している自分に酔って現実逃避をしていないか、一度立ち止まって考えてみてくださいね。

一時的な快楽で埋めようとする

逆効果になる2つ目のＮＧな対処法は、一時的な快楽で埋めようとすることです。

買い物、過食、ギャンブル、あるいは好きでもない相手とのデートなどがこれに当たります。 

その瞬間は満たされた気持ちになりますが、時間が経てばすぐに虚しさが襲ってきます。

むしろ、後悔や自己嫌悪で以前よりも心が疲弊してしまうことも少なくありません。 

これはあくまで絆創膏であって、治療ではないことを知っておいてくださいね。

スケジュールを埋めて忙しくする

逆効果になる3つ目のＮＧな対処法は、スケジュールを埋めて忙しくすることです。

先ほど「行動が必要」とお伝えしましたが、不安や孤独から逃げるために、やみくもに予定を詰め込むのは別物です。

物理的に忙しくして思考を停止させても、根本にある満たされない原因は消えません。 それは前進ではなく、ただの「足踏み」になっている可能性が高いのです。 

疲れが蓄積し、いつか強制的にストップがかかってしまうでしょう。 

勇気を持って、自分と向き合う時間を作ることが大切です。

まとめ：本当の幸せを見つける秘訣

これまで多くの相談をお受けしてきましたが、心が満たされないトンネルから抜け出すには必ずやらねばならないことがあります。

それは、自分の価値観に正直に生きることです。

他人の期待に応えるための「いい子」を演じるのをやめ、世間の常識という役割を脱ぎ捨てて、自身の本音で選択し、行動することです。

インプットに逃げず、勇気を持って現実を変える一歩を踏み出したとき、初めて本当の意味で心が満たされる感覚を味わえるでしょう。

私も父親の理想とする息子になろうと生きていたのでそのむずかしさは身にしみています。

しかし、自分の人生は自分のものであり誰も責任を負ってはくれません。自分の心を満たすのも自分にしかできないのです。

もし、自分の本当の価値観が分からない、何から行動すればいいか見えないという方は、まずは自分自身を深く知ることから始めてみてください。

そのためのガイドとして、自分を見つめ直すための特別なマニュアルをご用意しました。 

自分の強みや、他の誰にもできないことを見つけ、それを活かして本当に満たされた人生を歩むためのツールです。まずは、自分と向き合う第一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。

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