強み

「自分に強みがない」と嘆く人の5つの特徴と具体的な対処法【専門家監修】

「自分に強みがない」と嘆く人の5つの特徴と具体的な対処法【専門家監修】「私には特別な強みがない…」 「自分だけの強みがみつからない…」そのように悩まれている人が増えています。

実は、その悩みは決して特別なものではありません。私がこれまで14年以上20~60代の相談者の多くが、同じ思いを抱えていました。

驚くべきことに、その中には後にベストセラー作家になった方や、全国でCMを流すほどの会社を経営している方もいます。彼らも最初は「自分には強みがない」と悩んでいたのです。

では、なぜ多くの人が自分の強みに気づけないのでしょうか?

本記事では、「自分に強みがない」と感じている方によく見られる5つの特徴と、その解決法をお伝えします。さらに、誰もが持っている「本当の強み」の見つけ方まで、具体的に解説していきます。

私は「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)の著者として、また現役で働く人たちのための強みを見つける専門家として、2000人以上をサポートしてきました。その経験を基に、強み探しをお手伝いできればと思います。

はっきりとお伝えします。 強みは誰にでもあります。ただ、気づいていないだけなのです。そう言われても半信半疑だと思いますので、順にわかりやすく解説します。

最後までお読みくださいね。

「自分に強みがない」と嘆く人の5つの特徴

「自分に強みがない」と嘆く人の5つの特徴「自分に強みがない」と嘆く人にはある特徴があります。先ずはその特徴を5つご紹介します。

1.学歴・職歴・資格などの実績のみを強みと思い込んでいる

「自分に強みがない」と嘆く人は、学歴・職歴・資格などの実績のみを強みと思い込んでいる特徴があります。

例えば、東大卒とか、〇〇歴10年とか、国家資格のなんちゃらを持っているとか…。

目に見える実績がないと強みではないと思い込んでいますね。

2.手応えのあるものを強みと思い込んでいる

「自分に強みがない」と嘆く人は、手応えのあるものを強みと思い込んでいる特徴もあります。

努力の末に身についた、手応えを感じるもののみを“強み”と勘違いしている。

がんばった感なく成果を出していることは、自分の強みとして認識しづらいので、強みがないと決めつけてしまうようですね。

3.過去の失敗を引きずっている

「自分に強みがない」と嘆く人は、過去の失敗を引きずっている特徴があります。挫折経験が、自分のすべてを覆いつくしている感じですね。

そのため、そこそこ成果を出しているようなことでも、劣等感が前に出てしまい強みを認識できない感じです。

4.他人と比較ばかりする

「自分に強みがない」と嘆く人は、他人と比較ばかりする特徴があります。

どのようなときでも自分より優れた人と比べてしまい、自分に強みがあっても、受け入れられない感じですね。

5.完璧主義である

「自分に強みがない」と嘆く人は、完璧主義である特徴があります。

「自分はまだまだ」と考える思考のスイッチがあり、多少では強みと認めないようです。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

下記にまとめますね

  • 「自分に強みがない」と嘆く人の特徴
  1. 学歴・職歴・資格などの実績のみを強みと思い込んでいる。
  2. 手応えのあるものを強みと思い込んでいる。
  3. 過去の失敗を引きずっている。
  4. 他人と比較ばかりする。
  5. 完璧主義である。

自分の強みに気づけない人に潜む4大リスク

自分の強みに気づけない人に潜む4大リスク自分の強みに気づけないと、4つの大きなリスクがある。どのようなリスクが潜むのか、簡単に説明しますね。

自分の強みに気づけない人に潜む4大リスク

1.いくらがんばっても結果が頭打ち

自分の強みに気づけない人に潜む1つ目のリスクは、いくらがんばっても結果が頭打ちになることです。

自分より短時間で、バンバン結果を出している人が身近にいたら要注意。

自分の強みを活かせることをしていない可能性があります。

2.稼げず職を失いやすい

自分の強みに気づけない人に潜む2つ目のリスクは、稼げず職を失いやすいことです。

どんなに頑張ってもそこそこの成果しか出ないため自ずと収入は減ります。

高度な仕事を任されることもないため、若い人や機械に仕事を奪われて失業する可能性が高くなります。

3.スキルアップのポイントがわからない

自分の強みに気づけない人に潜む3つ目のリスクは、スキルアップのポイントがわからないこと。

“強み”は次のキャリアや勉強すべきものを選ぶ基準になりうるもの。

基準がわからなければ、何をしていいかわからないという現象が起こります。

4.仕事のやりがいを感じなくなる

自分の強みに気づけない人に潜む4つ目のリスクは、仕事のやりがいを感じなくなることです。

そこそこの結果を出せても「自分じゃなくてもできるわね」などと頭に浮かび、仕事のやりがいを感じなくなる。

「もっと自分を活かせるものがあるのではないか」というモヤモヤがつきまといます。

放置すると働く意欲そのものが無くなることもあるので注意ですね。

怖いわぁ
怖いわぁ
誇れるような強みが欲しいです。何とかなりませんか?

誇れる強みは必要ない【朗報】

誇れる強みは必要ない【朗報】はっきり言いますが、誇れる強みは必要ありません。強みの本質をきちんと理解している人は少ないですね。

特に大切なのは、“強み”の価値評価は、自分ではなく相手が決めるということ。手応えがあろうがなかろうが、他人が認めてくれることなら強みになる。

前にも書きましたけれど、「自分に強みがない」と思い込む人は手応えのあるものを探している。ここが盲点になる。

下記に事例を含めた詳しい解説がありますので参考にどうぞ。

▶誇れるものとなる強みを知りたいときの注意点【矛盾します】

自分の強みのタイプを知ってる?強みタイプ診断

自分の強みのタイプを知ってる?強みタイプ診断ここまで読んでいただき、「やっぱり自分には強みがないかも…」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、隠れた強みを見つけるための診断テストをご用意しました。
12の質問で、強みのタイプ(傾向)が分かります。

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いかがでしたか?

意外な強みの傾向が見つかったのではないでしょうか。

ここからは、このような強みを活かすための具体的な方法をお伝えしていきます。

【専門家が解説】本当の強みの見つけ方3ステップ

【専門家が解説】本当の強みの見つけ方3ステップ「自分に強みがない」と嘆く人の対処法を解説します。次の3つのステップを行って、自分の本当の強みを見つけ出していきましょう。

順に解説しますね。

STEP1:日常の「当たり前」を棚卸しする

「自分に強みがない」と嘆く人の多くは、自分の強みを「特別なもの」だと思い込んでいますが、実は日常的な「当たり前」の中に隠れています

このときの「当たり前」とは、自然にできることを意味します。

まずは、1週間の行動記録をつけてみます。仕事でやっていることや、休日の過ごし方を丁寧に振り返ってみましょう。

そのときに、「簡単にできる」と感じること、周りの人が「すごいね」と言うこと、人に教えるのが楽しいことなど無意識にできることが含まれているはずです。

たとえば、

エクセルで資料作りは誰でもできることと思っていたけれど、記録をつけたら、同僚が30分かかる作業を5分で終えていた

「資料をまとめる作業を頼まれたが、気づけば3時間以上無休憩でやってしまい部下に心配された

以上のようなことです。

このとき大切なのは、「これは大したことない」と決めつけないことです。ただ純粋に、事実として記録していきましょう。
思い込みを手放し、日常を丁寧に観察することが重要です。

STEP2:他者の反応を集める

自分の本当の強みを見つけるための次のステップは、他者の反応を集めることです。

このステップは、自分では気づかない強みを発見するときに必要なステップ。「当たり前すぎて気づかない」強みを見つけるのに効果的です。

具体的には、

「私のどんなところが他の人と違いますか?」

「私が優れていると思うところは?」

「私のどんなところに助けられていますか?」

というように、身近な人にダイレクトに聞いてしまいましょう。このときの注意点は、具体的なエピソードを含めて記録することです。

たとえば、上司に「私が優れていると思うところは?」と聞いたときに、

「君は、チーム内で意見が割れたときの対応が上手いね。先日のプロジェクトでも、Aさんの提案とBさんの意見を上手く組み合わせて、全員が納得する形にまとめてくれた。あの場面は印象的だったよ」

というような具体的なエピソードです。

こういった具体的なエピソードを記録し、複数の人から同じような評価を得た部分に注目します。自分では「ただ状況を円滑にしただけ」と思っていても、周囲からは全く違う価値が見えていることもあります。

もし3人以上の人が同じような意見を言うのであれば、それは強みである可能性が非常に高いです。

STEP3:成功体験を分解して分析する

過去の成功には必ずパターンがあります。そのパターンを見つけることで、再現性のある強みを特定できます。

具体的なやり方は、 過去3年間の「うまくいったこと」を書き出してみること。

  • 仕事での成功体験
  • プライベートでの達成感
  • 他人から感謝されたこと

次に、各経験を以下の要素で分解してみるのです。

  • どんな状況だったか
  • どんなアプローチをしたか
  • なぜそれを選んだか
  • どんな結果になったか

そして、共通点を見つけ出します

  • 似たような状況での行動パターン
  • 繰り返し出てくる得意な場面
  • 自然と選んでしまう方法

具体例で解説します。

過去に携わった仕事を振り返ってみると、「チーム内の意見の違いを調整する場面」が多く、それが成果につながることが多かったとしましょう。

それは、「異なる立場の人の意見を統合する力」が強みということではないでしょうか。ご本人にとっては、「当たり前のようにできること」であってもです。


さて、ここまでお読みになった上で、それでも「自分には強みがない」と否定的な感情がご自身を襲うのであれば、それは失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスが効いている可能性が高いです。

この問題を解決するためには、さまざまな視点の質問を用意し、自分に問いかけることです。

そこで「自分の棚卸&分析に使える70の質問集」を作りました。自分自身との対話をこれまでにないレベルで深めることができます。

有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。

ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。

下記からどうぞ。

自分の棚卸&分析に使える70の質問集

 

以下に、強みを見つける作業を実践するポイントや、注意点をまとめておきます。

  • 実践のポイント
  1. 最低2週間かけて実施する
  2. 直感ではなく、具体的な事実を集める
  3. 否定的に考えず、まずは記録する
  4. 小さな成功も見逃さない
  5. 定期的に見直し、更新する
  • 注意点
  1. 「これくらい誰でもできる」と決めつけない
  2. 「もっとすごい人がいる」と比較しない
  3. 「これは強みじゃない」と自己判断しない
これらのステップで発見した強みは、就活や転職の場面で大きな武器となります。面接での自己PRや履歴書作成時のアピールポイントとして、具体的なエピソードと共に語ることができるからです。多くの求人では『自分の強みを教えてください』という質問が想定されますが、ここまでのステップを実践していれば、説得力のある回答が可能です。
また、現在の職場での上司からのフォローを受けた際も、自分の強みを理解していれば建設的な対話が可能になります。自分だけの独自の価値を理解し、それを活かせる場面で発揮することで、より充実したキャリアを築くことができるでしょう。

自分にしかないものの見つけ方

自分にしかないものの見つけ方自分にしかない唯一無二の強みというものが誰にでも備わっています。それは「自分らしさ」というやつですよ。

らしさとは、各々の人によって異なる考えや行動の一貫性を言います。人は「らしさ」によって好き嫌いを判断しています。

例えば、やさしい人が好きな人もいればクールな人が好きな人もいるでしょう。相手の考え方や行動の一貫性「らしさ」に対し、人それぞれが抱く感情です。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

その人にしかない独特の持ち味ですよ

何が言いたいかというと、自分にしかないものとは「自分らしさ」のことです。

らしさは最強の強みになります。らしさを理解できると、強みを活かせる生き方の突破口になりますよ。

詳しくは下記に解説しています。

自分にしかないもののヒントは考えや行動の「意外性」に潜む件

強みがない人はいない【認めないだけ】

強みがない人はいない【認めないだけ】人に個性がある限り、強みがない人はこの世にいません。

強みとは、あたり前にできることの中にあり、自分では認識しづらいだけです。

見つけるにはそれ相応の手間も時間もかかります。しかし自覚できれば自己肯定感も上がりますし、仕事が楽しくなります。

強みを活かせる仕事をすれば収入も上がります。下記の記事を読めば理解できるのではないかと。

仕事に直結する強みの見つけ方|成功するための3つのステップ【専門家直伝】

「自分に強みがない」というのは思い込みでしかありません。誰にでも強みはあるので、諦めることなく自分を見つめ直してくださいね。

しかし、一人で見つけるのが難しいと感じている方も多いでしょう。そのようなお悩みをお持ちの方は、自分力活用講座〈入門コース〉を選択肢の一つのして考えてみてはいかがでしょうか。

この講座では、本当の強みを見つけ出し、それを最大限に活かす方法をお伝えします。この講座でしか学べない「自分史分析プログラム」により、これまでにないレベルでご自身の人生経験を深堀りすることが可能です。

専門家のサポートを受けながら、自分自身を深く理解し、楽しい毎日への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。もちろん無理強いはしません。気になった方のみ下記のリンクからご覧ください。

自分力活用講座〈入門コース〉

自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】

自分の見つめ直し完全マニュアル自分の強みを見つけることができれば、今後のキャリアや人生の選択に大きな影響を与えることになります。

それでもこの作業に打ち込む人はまだまだ少ないのが現実です。

その最たる理由を、ざっくばらんにお話しますと、「自分を見つめ直すのは苦行だから」です。

非凡な才能があれば別ですが、多くの方にはそのようなものはありません。

しかし、小さな強みの寄せ集めによって自分にしかない強みを生み出すのは可能です。そのためには、人生の棚卸しを徹底的に行い、自分の人生の中に潜む成功の方程式をつかむことが大切です。

本気の方へ、「自分の見つめ直し完全マニュアル」をお渡ししています。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。

制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。

  • 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
  • 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
  • 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
  • やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
  • ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。

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浅野ヨシオ
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最後に筆者からの大切なメッセージ

最後に筆者からの大切なメッセージ

日々の小さな気づきが、新たな一歩へとつながるものです。焦らず、一つ一つを丁寧に見つめ直していけば強みを見つけることはできます。

変化を急ぐ必要はありませんが、その瞬間は必ず訪れるものです。静かに向き合いながら、少しずつ進む道を選んでいく姿勢が、自分の進むべき方向性を見つける手段です。これからの歩みが、より実り豊かなものであることを心から願っています。

魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

この記事を書いている人

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数

◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数

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