私には目立ったキャリアがありません。30代なので焦ります。何からどう始めたらいい?
そんな疑問に答えます。
「キャリアがない30代」は焦りますよね。 本来は企業の即戦力になってもおかしくないお年頃。
とはいえ過ぎ去った日々は取り戻せないので、今の自分を一度受け止めて前に進むしかありませんよね。
一番まずいのは、自分に価値がないと思い込んだり、闇雲に仕事を選んだりすることです。
本人が思う以上に、価値の高いキャリアや光る能力が潜んでいたり、自分を必要としてくれるところがあったりするものですよ。
あきらめないでください。そして胸を張ってください。
焦る気持ちを一旦飲み込んで、じっくり自分はナニモノであるかを知ることが大切ですよ。
自分を理解せずに前に進もうと思っても、自信がわかないし、どの方向に進めば良いかもわかりませんからね。
この記事は、「キャリアがない」と思い込んでいる30代の人に送る重要なメッセージです。
転職・再スタートをするためにすべきことを5つのステップで解説しています。
最後までお読みくださいね。
- この記事の信頼性が不安な方へ
※読み飛ばしOKです
この記事を書いている私は、働く女性のモヤモヤ相談やキャリアの棚卸しに10年以上向き合いつづけてきました。
キャリアがない30代の人を含め、2000人以上指導して知り得たことをお伝えしています。
日本経済新聞、日経WOMANを始め多数のメディアで取り上げられました。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」という本も出版しています。
詳しい私のことはこちらです
転職・再スタートへの5ステップ
キャリアがないと感じている人が再スタートを切る具体的なアクションプランを解説します。
1.キャリアの見直し
最初のステップは、キャリアの見直しです。代表的なのは「得意なこと」になりますけど、仕事だけに区切って考えないことです。
趣味や社外活動などを含む人生すべての経験で考えるのがコツ。
もしかすると、現在の仕事とは異なった業種・職種に求められるものが眠っている可能性があるからです。
私の講座の受講生の例では、歳の離れた兄弟の面倒を子供のころからみていた人が、教育業界に転職して成功した人がいます。
それまでは事務職の人でした。このように人生を深掘りすると、隠れたキャリアが眠っている可能性があります。
取り急ぎですが、以下の質問をもとにご自身の過去を振り返るといい。
この20項目は、経験から培われた技術や知識(能力)を思い出すきっかけになる主たる質問です。
- 自分の棚卸し20の質問
- やりたいこと・好きなことは?
- 昔の悩みを克服したことは?
- 困難を克服した経験は?
- 誰かに役立った経験は?
- 身につけたスキルは?
- 学び続けた知識は?
- 3年以上続いた趣味・社外活動は?
- 習慣としていることは?
- 時間を忘れてやってしまうことは?
- こだわってやってしまうことは?
- 人が不快でも自分は快楽なことは?
- 時間を忘れてやってしまうことは?
- 興奮して話してしまうことは?
- 頼まれることや喜ばれることは?
- 前職にあり今の会社にないものは?
- 子供の頃やってほしかったことは?
- これまで一番楽しかったことは?
- これまで一番怒りを感じたことは?
- これまで一番悲しかったことは?
- これまで一番うれしかったことは?
上記20項目を棚卸ししたものの中に、自分自身の持つ価値が含まれる可能性があります。
さらに深堀りしたい人のために、「自分の棚卸&分析に使える70の質問集」 を作りました。
本来は有料級のものですけれど、私が向き合える人数には限界があるためしばらく無料でお配りします。
但し、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は、今すぐ入手し保存をおすすめします。
下記から入手できます。
今のスキルの価値の見直し
キャリアの見直しのときは、今の社会でどの程度価値があるのかを見つめ直すことも大切です。
例えば、プレゼンテーション能力は、どの業界でも重宝されるスキルですよね。
これまで働いていた業界・業種に区切って考えないようにしましょう。
私の講座でも行っていますが、この段階で転職エージェントなどに登録して担当者に相談し、スキルの価値を聞き出すのもうまい方法です。
スキルを見つめ直し、その価値を再確認しましょう。転職や再スタートをうまくすすめるための素材集めです。
2.キャリアの方向性の設定
キャリアの見直しが終わったら、次にどのような道に進めば良いかキャリアの方向性を設定する作業を行います。
仕事の価値観を理解する
キャリアの方向性を設定する上で、先ず大切なのは仕事に対する価値観を理解することです。
自分が何を重視するのか、何が大切なのかを知る作業ですね。
たとえば、「働きがい」や「人との関わり」が大切なのか、それとも「安定した収入」や「スキルアップ」が大切なのか。個人差があります。
具体的な方法については以下に詳しく書いてますので参考にどうぞ。
在りたい姿を理解する
在りたい姿を理解することも、キャリアの方向性を設定する上で大切なもの。
自分がどのような状況で働いていたいのかを考えます。のんびり働きたいのか、バリバリ働きたいのかだけでも方向性は変わりますよね。
個人差があり、正しい・正しくないはありません。素直な気持ちで自分の在りたい姿を思い描くことが大切です。
無理してもミスマッチが起こるだけですからね。
自分の在り方についての詳しい解説は以下の記事に書いてます。
以上、仕事の価値観や、在りたい姿を理解すると、キャリアの方向性が見えてきますよ。
3.スキルと経験の強化
3つ目のステップは、スキルと経験の強化です。
新たなキャリアのためには、新たなスキルが必要な場合もあります。
それらのスキルをどのように習得するか、どのような経験が利用可能かを調査します。
たとえば海外でバリバリ働きたいのであれば、英語を話せるようになることや外国人とコミュニケーションをとるスキルが必要かもしれませんね。
もしかすると、留学経験や一人旅の経験を活かせるかもしれません。
現実から目をそらさず、何が必要になるか、どのような経験を活かせそうか整理する。
そして足りないものを習得するにはどうしたらいいか考えて実行します。
実践型のセミナーに参加したり、本を読む必要があるかもしれませんね。
4.自分をアピールする素材作り
4つ目のステップは、自分をアピールする素材作りを行います。
未経験の仕事に挑むときは、なおさらでしょう。
そこでおすすめなのは、私の著書でも紹介している「ブランド・プロフィール」を作ること。独自の強みを可視化してアピールするプロフィールのことを言います。
元々は著者や経営者がセルフブランディング(自分自身を「ひとつの商品」として考え、顧客に対する自分の価値を高めるための戦略)のために使っていたノウハウの応用です。
以下でも解説しています。
※リンクカードで表示●
▶自分にしかできない仕事をする方法【自分をブランドにして唯一無二の存在になろう】
5.転職か?転職以外か?
最後のステップが、いよいよ実践です。
自分のキャリアのために転職を考えるか、それとも自分で事業を始めるための準備を始めるかを考えます。
この選択は、自分自身の価値観や目標による。
場合によっては、スキルを身につけるためのアルバイトをする期間を設ける必要があるかもしれません。
こちらの女性もそのひとりです。
転職する・しないに関わらず、ご紹介したステップ1〜4までは必ずやっておくべきことです。
この作業は、社会で生き抜くために必要な自分の武器をそろえるようなもの。時間をかける価値はありますよ。
絶対やってはいけない5つの行動
30代はキャリアを考える上で大切な時期です。
しかし、そんな30代において、なかなかキャリアアップができないと感じている人も少なくありません。
その原因の一つに、自身の行動パターンがあります。今回は、30代でキャリアアップができない人がやっている5つのNG行動をご紹介します。
自分を過小評価すること
絶対やってはいけない行動の1つ目は、自分を過小評価することです。
自分のスキルや能力を低く評価することは、自分の可能性を確実に狭めます。
たとえば、「私にはまだ経験が足りないからこの仕事は無理だろう」と自分で自分を制限してしまうことです。
これでは新たなチャンスをつかむ機会を逃すでしょうね。
新たな挑戦を恐れる
絶対やってはいけない行動の2つ目は、新たな挑戦を恐れることです。
新しいことへの挑戦は、失敗を恐れて避けがちですが、これこそ成長のチャンスを逃す行動となります。
新たな企画に参加する、未経験の分野に踏み出すときなどには、リスクを伴うこともありますが、新たなスキルを習得し、経験を積む重要なステップですよ。
他人と自分を比較し続ける
絶対やってはいけない行動の3つ目は、他人と自分を比較し続けることです。
他人と自分を比較し続けると、自己肯定感が低くなり、ストレスが溜まることがあります。
特にSNSなどで他人の成功を見ると、「自分はまだまだだ」と感じてしまいがちです。
しかし、他人の道のりと自分の道のりは違います。自分自身のペースで進むことが死ぬほど大切ですよ。
自分自身の学びを止める
絶対やってはいけない行動の4つ目は自分自身の学びを止めることです。
仕事が忙しくなると、新たな学びを止めてしまいがち。
しかし、新たな知識やスキルの習得はキャリアアップのために重要です。
例えば、新しい技術の学習や読書を続けることが、キャリアの幅を広げるには必要でしょう。
自分自身を犠牲にしてまで働く
絶対やってはいけない行動の5つ目は、自分自身を犠牲にしてまで働くことです。
過度な仕事により、健康やプライベートを犠牲にしてしまうことは、長期的な視点で見るとキャリアにマイナス影響を与えます。
必要以上に長時間働くことで体調を崩したり、家庭や友人との関係がこじれたりすると、仕事のパフォーマンスも下がる可能性があります。
これらの行動は、自分の成長を妨げ、キャリアアップを遅らせる可能性があります。ご注意くださいね。
キャリアがない30代に贈るメッセージ
“キャリアがない”と感じる30代の方々へ、ここで大切なことは自分の価値観を見直すことです。
キャリアとは単に職歴やスキルのことだけを指すのではなく、人生を通じて得た経験全体、そしてそれによって形成された自身の価値観やパーソナリティをも含んだものです。
仕事において経験がない、特技がないと感じるかもしれませんが、社会人としてのコミュニケーション力や、プライベートで培った趣味や特技、人間関係を築く能力、家庭を支える力なども大切なキャリアの一部ですよ。
特に30代は20代の頃と異なり、自分の価値観がよりはっきりとしてきた時期。
そこで、自分の価値観に基づいて何が自分にとってのキャリアであるのか、どのようなキャリアを築きたいのかを見極めることが大切です。
この記事を書いている私も30代最後に勉強を始め、40代で副業経験を経て、50代で起業しています。
自分の価値観を大切にして、その時々にできることをめいっぱいやったからこそ実現したこと。
新たな分野への挑戦や資格の取得、自己啓発など、自分自身を高める行動を積極的に取ることで、これからのキャリアを充実したものにできますよ。
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