自信・自分らしさ・自分軸

決めつけてしまう自分が苦しい|動けなくなる心理的な理由

決めつけてしまう自分が苦しい|動けなくなる心理的な理由

「きっとこうに違いない」と思い込んで進めたけれど、その後にモヤモヤする。

冷静になって考えてみると、「なぜ決めつけてしまったのだろう」と苦しくなる。そんな経験をしたことがある人もいるかもしれませんね。

不安や焦りを感じていると、どうしても「早く答えを出そう」としてしまいます。その結果、ほかの選択肢が目に入らなくなり、動きづらくなることがあります。

この記事では、決めつけてしまうことで動けなくなってしまう理由を、心理的な背景から整理します。

なぜ人は決めつけてしまうのか?

多くの人が誤解していますが、決めつけてしまうのは、性格が悪いからでも、意志が弱いからでもありません。

むしろ、ちゃんと考えようとする人ほど起きやすい反応です。

不安や焦りを感じると、人は無意識のうちに「早く答えを出したい」「間違えたくない」と思うもの。

すると、いくつもある選択肢の中から、一つの考えに飛びついてしまうことがあります。

これは、 頭の中をこれ以上混乱させないために、一度、考えをかためようとする脳の自然な働きです。

真面目で、物事をきちんと考えようとする人ほど、「答えを早く出さないと」と自分を急かしやすくなります。

 その結果、気づかないうちに「もうこれしかない」と決めつけてしまうことがあるのです。決めつけが起こる心理的なメカニズムの図解

決めつけるとなぜ「動けなくなる」のか?

さて、決めつけてしまう原因が理解できたところで、次は「なぜ動けなくなるのか」を解説します。

決めつけてしまうと、考えが整理されたかのように錯覚しがちです。

でも実際は、選択肢が一つに固定されて、かえって動きづらくなります。

「こうに違いない」と結論を先に決めてしまうと、その判断が正しいかどうかばかりが気になり始めます。

 すると、頭の中は「間違えたらどうしよう」「失敗したくない」という不安でいっぱいになっていきます。

決めつけている人と決めつけていない人の比較表

たとえば、

「今の仕事のやり方を変えるべきか」と考えたときに、

「どうせ変えても大して効果ない」と決めつけてしまうと、動けなくなるでしょう。

本来なら、少し試してみたり、途中で修正したりできるはずなのに、正解か不正解かの二択で考えてしまうため、一歩を踏み出すのが怖くなるのです。

これは考えていないわけではありません。むしろ、間違えないかを気にする考えに意識が向き続けているから、動けなくなってしまうのです。

同じ決めつけを繰り返してしまう理由

人は、過去に起きた出来事をもとに、「次も同じ結果になるかもしれない」と考えてしまうものです。

これは用心深さの現れであるだけで、欠点ではないのです。

ただ、うまくいかなかった経験を、「自分はこういう人間だ」と決めつけてしまうと、判断のたびに同じ考えに戻りやすくなります。

  • たとえば、こんなケースがあります。

人間関係でつまずいた経験をきっかけに、「自分は選ばれない人だ」と思い込むようになった40代の女性がいました。

彼女は20代の頃、婚約が破談になった経験から、「私は人から選ばれない存在なんだ」という考えが強く残ってしまったのです。

それ以来、仕事や人間関係で何かを選ぼうとするたびに、「どうせ私が選んでもうまくいかない」という考えが先に浮かび、考える前に結論が決まってしまう状態が続いていました。

同じ決めつけを繰り返してしまうのは、意思が弱いからでも、学習していないからでもありません。

一度つくった考えを、安全だと思い込み続けているだけなのです。

決めつけやすい人に多い特徴

決めつけやすい人に多い3つの特徴の図解インフォグラフィック

決めつけてしまいやすい人には、いくつか共通する特徴があります。

ひとつは、真面目で責任感が強いこと
中途半端な判断をしたくないので、「ちゃんと考えなければ」と自分に厳しくなりがちです。

また、周りの人たちの期待や目を気にしやすい人も多いです。
人にどう思われるかを考えるあまり、失敗するリスクの低い方をひたすら選び続けてしまいます。

そして、失敗をできるだけ避けたいという気持ちが強いこと

これは慎重さの表れですが、決めつけと結びつくと、「間違えそうなら、最初から動かない」という形になりやすくなります。

これらは欠点ではありません。

ただ、その姿勢が強く出すぎると、自分を縛ってしまうことがあるのです。

決めつけから抜け出すには【答えを出さないこと】

決めつけてしまうとき、多くの人は「どう判断すればいいのか」を考え続けます。 

そこで大切なのは、今すぐ答えを出そうとしないこと。 

答えを急ぐほど、これまでと同じ決めつけに戻りやすくなってしまうからです。 

たとえば、転職すべきか悩んでいるとき。 「今動かなければ手遅れになる」と決めつけてしまうと、焦って判断しようとします。 

でも、「今すぐ答えを出さなくてもいい」と一度立ち止まると、焦りが少し落ち着きます。 

すると、「本当に手遅れなのか」「他にできることはないのか」と、別の視点で考えられるようになるのです。

うまくやろうとしなくていい。変わろうとしなくてもいい。 ただ、今の自分の考えを一段下に降ろして眺めてみる。

 それだけで、決めつけは少しずつ弱まっていきます。

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このマニュアルは、自分を分析したり、答えを出したりするためだけに制作したものではありません。

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自分への決めつけだけでなく、人や物事に対する思い込みに気づくことで、考え方が少し楽になることもあります。

人はなぜ先入観にとらわれてしまうのかについては、別の記事で詳しく整理しています。

▶︎ 先入観にとらわれる心理|その原因と抜け出す7つの克服方法 

【まとめ】決めつけは自然な反応です

ここまでお読みになると、決めつけてしまうのは、性格の問題でも、意志の弱さでもないことがおわかりいただけたと思います。

不安や焦りがあるとき、人は早く答えを出そうとします。それ自体は、脳の自然な働きです。

そして、決めつけた結果、動けなくなってしまうのも自然な流れ。

「正解か不正解か」という二択で考えてしまうから、一歩が怖くなるのです。

この理由がわかるだけでも、気持ちは少し楽になったのではないでしょうか。

うまくやろうとしなくていい。

まずは、今の自分の考えを一段下に降ろして、そのまま眺めてみる。

それだけで、少しずつ前に進めるようになりますよ。

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事を書いた人

浅野ヨシオ浅野ヨシオ:
自分の強みを言語化&仕事化する専門家として15年。2000人超の女性の生き方やキャリア支援をしてきました。
多くの相談者が、過去の経験から「自分には無理」「どうせうまくいかない」と決めつけてしまい、動けなくなっている姿を見てきました。
その背景にある心理を理解し、少しずつ前に進めるようサポートしています。
著書に『私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法』(大和出版)があります。
▶著書はこちら https://asanoyoshio.com/book-order.html
日経新聞・日経WOMAN・プレジデントなど取材実績多数。

 

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