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言いたいことが言えない対処法15選|原因と特徴から徹底解説【即効性あり】

言いたいことが言えない対処法15選|原因と特徴から徹底解説【即効性あり】

言いたいことが言えないんです。なぜかなぁ。どうしたら直せるかしら。

多くの人が「言いたいことが言えない」状態に悩んでいます。これは単なる遠慮ではなく、自分の本当の気持ちや意見を表現できない心理的な状態です。

日本では特に「空気を読む」文化や「和を乱さない」という価値観から、自分の意見を抑え込んでしまう傾向が強いと言われています。

しかし、常に言いたいことが言えない状態が続くと、ストレスが蓄積し、心身の健康を損なうだけでなく、キャリアの方向を見失ったり、人間関係のこじれるなどの悪影響を及ぼします。

一時的に平和は保てても、長い期間では自分自身を苦しめることになるのです。

  • 良いアイデアがあるのに発言できない
  • 行きたくないお誘いにのってしまう。
  •  不満があっても「大丈夫」と言う。
  •  理不尽な要求を断れず引き受ける。

これらはすべて「言いたいことが言えない」状態の典型例です。

この記事では、10年以上にわたり2000人超のキャリアや生き方の指導経験をもとに、効果的な対処法15選を紹介します。

自分の気持ちを素直に表現できるようになれば、仕事や私生活が大きく変わる可能性があります。

今日から実践できる対処法で、「言えばよかった」と後悔する日々に別れを告げましょう。最後までお読みくださいね。

追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。

  • 記事を書いている人の専門性と実績

経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。

専門:
言いたいことが言えない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。

メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)

本記事の筆者:浅野ヨシオの詳細プロフィールはこちら

  1. 言いたいことが言えない人の心理:5つのタイプと原因
    1. タイプ1:緊張型
    2. タイプ2:懸念型
    3. タイプ3:曖昧型
    4. タイプ4:同調型
    5. タイプ5:配慮型
  2. 即効性のある対処法15選
    1. 1. 自分の気持ちや意見を紙に書き出す
    2. 2. 相手の立場になって考える
    3. 3. 相手の反応をあらかじめ想定しておく
    4. 4. 相手に質問をしてから自分の意見を言う
    5. 5. 具体例を用意して話す
    6. 6. まず相手の意見を認めてから話す
    7. 7. 一人で練習してから実践する
    8. 8. 本音と意見を使い分ける
    9. 9. 他人の評価を気にしすぎない
    10. 10. 自己肯定感を高める
    11. 11. アサーティブな表現方法を学ぶ
    12. 12. タイミングを選ぶ
    13. 13. 「サンドイッチ法」を使う
    14. 14. メール・LINEなど文字で伝える
    15. 15. 小さなことから始める
  3. 言いたいことが言えるようになる:対処法選択ガイド
    1. 使い方ガイド
  4. 言いたいことが言えるようになるワークシート
  5. 状況別・今すぐ使える言いたいことが言えるフレーズ集
    1. 【職場編】上司に意見を言うとき
    2. 【職場編】同僚に頼みごとを断るとき
    3. 【恋愛編】パートナーに不満を伝えるとき
    4. 【友人編】誘いを断るとき
    5. 【家族編】親や兄弟に意見するとき
    6. 【日常編】お店やサービスに不満があるとき
  6. 【結論】自分の言葉で生きよう
  7. 自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
  8. 最後に筆者からの大切なメッセージ

言いたいことが言えない人の心理:5つのタイプと原因

言いたいことが言えない人の心理:5つのタイプと原因言いたいことが言えない人には、いろいろなタイプがあります。自分はどのタイプに当てはまるか見てみましょう。これは性格や育った環境によって形成されるものです。

自分のタイプを知ることが、対処法を探る第一歩になります。

タイプ1:緊張型

特徴 原因
• 話そうとすると、急に心臓がドキドキする • 過去に意見を言って笑われた経験がある
• 手が震えたり、声が小さくなったりする • 間違えたらどうしよう、という不安が強い
• 頭の中が真っ白になって、言いたいことを忘れてしまう • 人前で話すことに慣れていない
• 「あとで言えばよかった」と後悔することが多い • 失敗を恐れる気持ちが強い

タイプ2:懸念型

特徴 原因
• 話す前に「これを言ったらどう思われるだろう」とずっと考えてしまう • 相手に嫌われることへの強い恐れがある
• 相手の表情や反応を細かくチェックしている • 否定されることを極端に怖がっている
• 少しでも相手の反応が悪いと、すぐに話題を変える • 「みんなに好かれなければならない」と思っている
• SNSの投稿でも何度も書き直してしまう • 人の評価を気にしすぎる性格がある

タイプ3:曖昧型

特徴 原因
• 「〜かもしれない」「たぶん〜」などをよく使う • 自分の意見に自信がない
• 回りくどい言い方をして、本題になかなか入れない • 間違いを指摘されるのが怖い
• 「えーと」「あのー」が多く、はっきり言えない • 責任を取りたくないという気持ちがある
• 意見を求められると「どちらでもいいです」と答えがち • 「はっきり言うと失礼」という思い込みがある

タイプ4:同調型

特徴 原因
• 周りの意見に合わせることが多い • 「和を乱してはいけない」という価値観が強い
• 本当は違う意見でも、多数派に従ってしまう • グループから外れることへの不安がある
• 「私も同じです」とよく言う • 周りと違う意見を言うと孤立すると思っている
• 自分の意見より、相手の意見を優先する • 子どもの頃から「いい子」でいることを求められてきた

タイプ5:配慮型

特徴 原因
• 相手の気持ちを常に先読みしようとする • 人を傷つけることへの強い恐れがある
• 「言ったら相手が傷つくかも」と考えてしまう • 「思いやり」の価値観が強すぎる
• 本音を我慢して、笑顔で対応することが多い • 相手の感情に過剰に責任を感じている
• 自分の気持ちより相手の都合を優先する • 過去に本音を言って関係が壊れた経験がある

どのタイプに当てはまるかは、一つだけとは限りません。複数のタイプの特徴が混ざっていることも多いです。自分のパターンを知ることで、効果的な対処法が見えてきます。

即効性のある対処法15選

即効性のある対処法15選言いたいことが言えない状態から抜け出すための具体的な方法を15個紹介します。どれも今日から実践できる簡単なものばかりです。

自分に合ったものを見つけて、少しずつ試してみましょう。

1. 自分の気持ちや意見を紙に書き出す

言いたいことが言えないときの対処法の1番目は、自分の気持ちや意見を紙に書き出すことです。

頭の中だけで考えていると、いろいろな思いが交じり合い、「何を伝えたいのか」「どこから話せばいいのか」がわからなくなってしまいます。これが言いたいことが言えない大きな理由の一つでもあります。そんなときは、いったん手を止めて、自分の中にある思いをすべて紙に書き出してみましょう。

ポイントは「うまく書こうとしなくていい」ということ。順番も言葉づかいも気にせず、思ったままを書いていきます。

たとえば――

「このミーティングで言いたいことは何か」

「上司に伝えたいけどためらっていることは何か」

「本当はどう感じているのか」

そうやって言葉にしていくと、自分の中でモヤモヤしていた感情や考えが整理されていきます。見直すうちに、「この部分だけはどうしても伝えたい」といった本当に大切な気持ちも見えてくるはずです。

話す前にメモを用意しておけば、伝えるときも焦らず、落ち着いて言葉にできます。 紙に書くことで、気持ちにも少し余裕が生まれる。それが言いたいことを言える第一歩になります。

2. 相手の立場になって考える

言いたいことが言えないときの対処法の2番目は、相手の立場になって考えることです。

自分の意見を言う前に「もし私が相手だったら、どう感じるだろう?」と考えてみましょう。相手の視点を理解することで、反感を買わない伝え方が見えてきます。

例えば、忙しい上司に提案するなら「今のお忙しい状況は理解しています。その上で、少しだけお時間をいただけますか?」と切り出すと伝わりやすくなります。

3. 相手の反応をあらかじめ想定しておく

言いたいことが言えないときの対処法の3番目は、相手の反応をあらかじめ想定しておくことです。

「こう言ったら、相手はこう返してくるかも」と考えておくと、心の準備ができます。いくつかのパターンを想定しておけば、驚きが少なくなり落ち着いて話せます。

例えば、上司に残業を減らしてほしいと伝える場合、次のような反応パターンを想定しておくとよいでしょう:

  • 【パターン1】「今は忙しい時期だから無理だ」と断られる場合 → 対応例:「期限を延ばす、優先順位を見直すなど他の解決策も考えてみました」
  • 【パターン2】「具体的にどれくらい減らしたいの?」と質問される場合 → 対応例:「週に〇日、〇時までに帰れるとありがたいです」
  • 【パターン3】「みんな頑張っているのに、なぜあなただけ?」と不満を示される場合 → 対応例:「チーム全体の生産性を上げる方法も考えてみました」

事前にこうしたシナリオを頭の中で練習しておくと、実際の場面で冷静に対応できます。最悪の反応さえ想定しておけば「これ以上悪いことは起きない」という安心感も生まれます。

4. 相手に質問をしてから自分の意見を言う

言いたいことが言えないときの対処法の4番目は、相手に質問をしてから自分の意見を言うことです。

いきなり自分の意見を言うのではなく、まず相手の考えを聞くことで、会話の糸口ができます。「この件についてどう思いますか?」「何か問題点はありますか?」など質問すると、相手の立場がわかり、自分の意見も言いやすくなります。

質問することで信頼関係も築けるので、その後の自分の意見も受け入れてもらいやすくなります。

5. 具体例を用意して話す

言いたいことが言えないときの対処法の5番目は、具体例を用意して話すことです。抽象的な話よりも具体例があると、相手に伝わりやすくなります。

「もっと効率的な方法があると思います」と言うよりも、「例えば、この作業をAという順番ではなく、Bという順番にすると30分短縮できます」と言う方が説得力があります。

具体例を1〜2つ用意しておくと、自分も言いやすく、相手も理解しやすくなります。

この方法が特に効果的なのは、説得力と自信を同時に高められる点です。具体例を準備しておくことで、自分自身も「根拠のある提案」として自信を持って話せるようになります

特に職場やビジネスシーンでは、数字や具体的な事例を交えた提案は説得力が格段に上がります

例えば「業務改善が必要です」より「先月の顧客対応時間を分析したところ、平均30分かかっていますが、FAQを整備すれば15分に短縮できる可能性があります」と言う方が相手も検討しやすくなります。

「どう言えばいいかわからない」という悩みを抱える人にとって、具体例はコミュニケーションの強力な武器になります。

抽象的な意見や感情を伝えるのは難しくても、「具体的な状況」や「数値」を伝えるのは比較的簡単だからです。

6. まず相手の意見を認めてから話す

言いたいことが言えないときの対処法の6番目は、まず相手の意見を認めてから話すことです。

「それは素晴らしい考えですね」「その点はとても良いと思います」など、まず相手の意見や立場を認めることで、相手の防御壁が下がります。そのあとで「さらに良くするために〇〇してはどうでしょう」と提案すると、反感を買わずに済みます。

このテクニックは「YES, AND…(はい、そして…)」法とも呼ばれ、対立を避けながら自分の意見を伝えられます

この方法は対立を避ける効果的なコミュニケーション技術として広く認められています。相手の意見を否定せずに認めることで、会話が対立ではなく協力の方向に進みます。

特に意見が対立しそうな場面や、上司など目上の人に対して意見を言うときに効果的。「言いたいことを言ったら相手が怒るかも」「反応が怖くて言えない」という悩みを持つ人にとって、この方法は心理的な安全性を高めます。

相手の意見を認めることから始めれば、たとえ違う意見を述べても、それは「否定」ではなく「付加」と受け取られやすくなります。

例えば、

「この企画書、データがしっかり入っていて説得力がありますね。そこに加えて、ターゲット層をもう少し絞り込むとさらに効果的になると思います」

「今の育児の方法で子どもはすくすく育っていますね。その上で、寝る前の読み聞かせも取り入れてみると、さらに親子の絆が深まるかもしれません」

このように「認める→提案する」の順序を意識するだけで、コミュニケーションの質が大きく向上します。

7. 一人で練習してから実践する

言いたいことが言えないときの対処法の7番目は、一人で練習してから実践することです。

重要な場面では、事前に鏡の前や空いた部屋で声に出して練習してみましょう。言いにくい言葉ほど、何度も口に出すことで言いやすくなります。

「もしもし、〇〇さん、実はお願いがあるのですが…」と実際に声に出して言ってみると、本番で言葉に詰まりにくくなります。スマホで録音して聞いてみるのも効果的です。

  • 効果的な練習法

練習を効果的に行うための3つの方法をご紹介します。

  1. 段階的練習法: 難易度を少しずつ上げていきます
    • 最初は一人でメモを見ながら練習
    • 次に鏡の前で自分の表情を確認しながら練習
    • さらにスマホで録画して自分の姿勢や話し方をチェック
    • 最後に信頼できる友人や家族の前で練習
  2. ロールプレイ練習: 実際の状況を想定して練習します
    • 椅子を2つ用意し、相手の立場になって自分の言い分を聞いてみる
    • 予想される質問や反論を自分で考え、それに対する返答も練習する
    • 「最悪のシナリオ」も想定して、それに対する対応も準備する
  3. 本番さながら練習: できるだけ本番に近い状態で練習します
    • 実際に着る服を着て練習する
    • 本番と同じ姿勢(立つ/座る)で練習する
    • 実際の場所に近い環境を選んで練習する(カフェで練習するなど)

これらの練習を重ねることで、本番での緊張が和らぎ、自然と言いたいことが言えるようになります。練習は技術だけでなく自信もつけてくれる大切なステップです。

8. 本音と意見を使い分ける

言いたいことが言えないときの対処法の8番目は、本音と意見を使い分けることです。

本音をそのまま言うと角が立つこともありますが、「意見」として伝えれば受け入れられやすくなります。「これは間違っている」(本音)ではなく、「別の視点からも考えてみてはどうでしょうか」(意見)と言い換えるだけで印象が変わります。

特に目上の人や初対面の人には、本音をそのまま言うより、意見として伝える方が効果的です。以下の記事も参考にどうぞ。

本音を話しても嫌われない方法|本音と意見の賢い使い分けと選ぶべき相手とは? 

9. 他人の評価を気にしすぎない

言いたいことが言えないときの対処法の9番目は、他人の評価を気にしすぎないことです。

「変な人だと思われるかも」「嫌われるかも」と心配しすぎると、何も言えなくなります。でも実は、全員から100点満点の評価を得ることは不可能です。

むしろ「この人は正直に意見を言ってくれる」と信頼される場合も多いのです。自分の意見を持つことは、長い目で見れば良い人間関係につながります。

他人の評価を気にしない人の特徴|気になる理由と対処法7選【ブレない自分の作り方】 

10. 自己肯定感を高める

言いたいことが言えないときの対処法の10番目は、自己肯定感を高めることです。

自己肯定感が高ければ、多少嫌われたり反感を買っても気にならなくなります。それに自己肯定感が低いと、これまで紹介した1〜9の方法を実践できないのです。

そうした状態を改善する一つの方法は、自分の成功体験を思い出したり、過去の実績を振り返ることで、自分の価値を再確認することです。

このときにやっかいなのは成功体験という自覚がなかったり、失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスによる逆効果の可能性です。多くの人は、自分の強みを発揮したときの成果でさえ、当人にとって手応えがないため「成功した」という感覚が残らないのです。

この問題を解決するためには、さまざまな視点の質問を用意し、自分に問いかけることです。そこで私は「自己肯定感を高める100の質問集」を作成しました。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

▲ 実際に質問集に取り組んだ方のワークシートの画像です。忘れていた成功体験を思い出して、自己肯定感を高めることができますよ。

この質問集は、思い出したくても思い出せなかった成功体験や、気づかなかった自分の価値を引き出す特別な設計になっています。

 

私が月額3万円の個人セッションで使用している質問から厳選したもので、多くの方の自己肯定感向上に実績のある内容です。

どうしようか迷いましたが、悩まれている人が大変多いため、しばらく無料配布することにしました。

但し、いつまで無料で配布するかわかりません。今すぐ入手して保存することをおすすめします。

この質問集を活用することで、言いたいことが言えない状態から脱却するための大きな一歩を踏み出せるはずです。

自己肯定感を高める100の質問集

11. アサーティブな表現方法を学ぶ

言いたいことが言えないときの対処法の11番目は、アサーティブな表現方法を学ぶことです。

アサーティブとは、自分も相手も大切にする自己表現(自己主張)の方法です。「私は〇〇と感じています」「私にとって〇〇が大切です」というように「私」を主語にして話すと、相手を攻撃せずに自分の気持ちを伝えられます。

例えば「あなたはいつも遅刻する」ではなく「約束の時間に来てもらえると嬉しいです」と伝えると、相手も受け入れやすくなります。

アサーティブなコミュニケーションは、単なるテクニックではなく、「自分の権利も相手の権利も尊重する」という哲学に基づいています攻撃的でも受身的でもない自己主張の方法として効果が認められています。

  • この方法の大きな特徴は長期的な効果が期待できる点。

一時的なテクニックではなく、考え方そのものを変えるアプローチなので、継続して使うことで自然と言いたいことが言えるようになっていきます。

様々な状況で応用できる汎用性の高さも魅力。アサーティブな表現の基本構造は以下の通りです。

  1. 事実を述べる(「最近3回の約束で、30分以上遅れてきました」)
  2. 自分の気持ちを「私は」で伝える(「私はそれによって予定が狂い、困っています」)
  3. 望むことを具体的に伝える(「次回からは時間通りに来てほしいです」)
  4. 相手にとってのメリットも伝える(「そうすれば、充実した時間を過ごせると思います」)

この構造に沿って伝えることで、相手を非難せずに自分の要求を伝えられます。

12. タイミングを選ぶ

言いたいことが言えないときの対処法の12番目は、タイミングを選ぶことです。

どんなに良い意見でも、タイミングが悪ければ伝わりません。相手が忙しそうなとき、大勢の前、怒っているときは避けましょう。「今お時間ありますか?」「この件について話せる時間はありますか?」と確認してから話すと、相手も心の準備ができて聞く姿勢になります。

これは成功率を高める実践的な戦略として非常に効果的です。いくら内容が良くても、相手の状況が受け入れられない状態では、言いたいことは伝わりません。

適切なタイミングを選ぶことで、同じ内容でも受け入れられる可能性が大きく変わります。

良いタイミングの見極め方には、以下のポイントがあります:

  • 相手が集中できる環境か(騒がしい場所や割り込みが多い状況は避ける)
  • 感情的になっていないか(怒りや焦りを感じているときは避ける)
  • 十分な時間があるか(急いでいるときは複雑な話は避ける)
  • プライバシーは確保されているか(第三者がいる場では言いにくいことは避ける)

初心者でも「今お話できますか?」と一言確認するだけで、コミュニケーションの成功率を大きく高められます。これは特別なスキルを必要とせず、すぐに実践できる実用的なアドバイスです。

重要な話をする前には、「15分ほどお時間をいただけますか?」と事前に相談する時間を設定するのも効果的です。相手も心の準備ができ、あなたの話に集中できます。

13. 「サンドイッチ法」を使う

言いたいことが言えないときの対処法の13番目は、「サンドイッチ法」を使うことです。

言いにくいことを伝えるときは、前後をポジティブな言葉で挟むと伝わりやすくなります。「いつも頑張っていますね」→「ここをもう少し工夫してみては?」→「これからも一緒に良いものを作りましょう」という流れです。

批判や否定的な内容も、このサンドイッチ法を使うと、相手に前向きに受け止めてもらいやすくなります。

14. メール・LINEなど文字で伝える

言いたいことが言えないときの対処法の14番目は、メールやLINEなど文字で伝えることです。

直接言いづらいことは、文字にすると伝えやすくなることがあります。言いたいことを整理してメールやメッセージにまとめると、相手も冷静に受け止められます。

特に複雑な内容や感情的になりがちな話題は、文字で伝えることを検討してみましょう。ただし、誤解を招かないよう、言葉選びには注意が必要です。

15. 小さなことから始める

言いたいことが言えないときの対処法の15番目は、小さなことから始めることです。

いきなり大きな意見を言うのは難しいものです。まずはレストランでの注文や、簡単な質問など、リスクの低いことから練習しましょう。

「この料理、少し塩辛いです」「この資料、もう少し大きくできますか?」など小さな意見表明から始めて、徐々にステップアップしていきましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信がついていきます。

この方法の最大の魅力は、実行のハードルが低く、誰でもすぐに始められる点です。大きな変化を一度に求めるのではなく、小さな一歩から始めることで挫折せずに続けられます。

小さな成功体験を積み重ねることには心理学的な根拠があります。「成功体験→自信の向上→さらなる挑戦→より大きな成功」という好循環が生まれ、モチベーションを持続させながら少しずつ成長できるのです。

  • 具体的な「小さな挑戦」の例:

1日目:カフェで「砂糖を追加でください」と頼む 

3日目:会議で一度だけ発言する 1週間後:友人との食事で行きたいお店を提案する 

2週間後:上司に小さな改善点を1つ提案する

このように段階的に難易度を上げていくことで、「言いたいことが言えない」という課題に長期的に取り組めます。一度にすべてを変えようとするよりも、継続的な成長を促す効果的なアプローチです。

言いたいことが言えるようになる:対処法選択ガイド

言いたいことが言えるようになる:対処法選択ガイド

対処法 難易度 段階 おすすめのタイプ 効果の出やすさ
1 自分の気持ちを紙に書き出す ★☆☆ 準備 全てのタイプ 即効性あり
2 相手の立場になって考える ★☆☆ 準備 配慮型・同調型 中期的
3 相手の反応を想定しておく ★★☆ 準備 緊張型・懸念型 即効性あり
4 質問してから意見を言う ★★☆ 実践 曖昧型・同調型 即効性あり
5 具体例を用意して話す ★★☆ 準備 曖昧型・緊張型 即効性あり
6 相手の意見を認めてから話す ★★☆ 実践 配慮型・懸念型 即効性あり
7 一人で練習してから実践 ★☆☆ 準備 緊張型 中期的
8 本音と意見を使い分ける ★★★ 実践 配慮型・曖昧型 中期的
9 他人の評価を気にしすぎない ★★★ 習慣化 懸念型・同調型 長期的
10 自己肯定感を高める ★★★ 習慣化 全てのタイプ 長期的
11 アサーティブな表現を学ぶ ★★★ 実践 曖昧型・配慮型 中期的
12 タイミングを選ぶ ★☆☆ 実践 緊張型・配慮型 即効性あり
13 サンドイッチ法を使う ★★☆ 実践 配慮型・懸念型 即効性あり
14 メール・LINEで伝える ★☆☆ 実践 緊張型・曖昧型 即効性あり
15 小さなことから始める ★☆☆ 習慣化 全てのタイプ 長期的

使い方ガイド

段階別アプローチ

  1. 準備段階:言う前の心の準備や情報整理
  2. 実践段階:実際に言う時の具体的テクニック
  3. 習慣化段階:継続的に取り組む長期的な方法

おすすめの始め方

  • 初心者の方:★☆☆の難易度から始めましょう
  • すぐに効果を実感したい方:「即効性あり」の対処法を試してみてください
  • 根本的な解決を目指す方:段階を追って取り組むのがおすすめです

タイプ別おすすめ順

  1. 緊張型:7→1→12→14→3
  2. 懸念型:3→6→13→9→10
  3. 曖昧型:5→14→11→8→4
  4. 同調型:4→2→9→15→10
  5. 配慮型:6→2→13→8→11

どの方法も、一度に全てを実践する必要はありません。自分に合った1〜2つの方法を選んで、小さな一歩から始めましょう。

言いたいことが言えるようになるワークシート

言いたいことが言えるようになるワークシート

 

記事で紹介した対処法を実践するための「言いたいことが言えるようになるワークシート」をご用意しました。

  • 自分の気持ちを整理するためのシート
  • 相手の反応を想定するセクション
  • 実際の会話テンプレート(状況別)
  • 実践後の振り返りシート

このワークシートを活用して、少しずつ「言いたいことが言える自分」に近づいていきましょう。

※クリックするとすぐにダウンロードが始まります

状況別・今すぐ使える言いたいことが言えるフレーズ集

状況別・今すぐ使える言いたいことが言えるフレーズ集「言いたいことが言えない」のはどんな場面でしょうか?

状況別に、すぐに使えるフレーズをまとめました。言葉に詰まったときは、このフレーズをそのまま使ってみてください。

【職場編】上司に意見を言うとき

  • 「今お時間よろしいでしょうか?少し相談したいことがあります」
  • 「〇〇さんのご意見はとても参考になります。その上で、別の角度からも考えてみたのですが…」
  • 「私の経験からすると、こういう方法も効果的かもしれません」
  • 「この部分を変えるだけで、成果が上がると思うのですが、いかがでしょうか」
  • 「期限については無理のない範囲で調整できないでしょうか」

【職場編】同僚に頼みごとを断るとき

  • 「申し訳ないのですが、今週はすでに手一杯で対応できません」
  • 「今は別の締切に追われていて、十分な時間が取れないんです」
  • 「今回は難しいですが、来週なら少しお手伝いできるかもしれません」
  • 「この部分なら協力できますが、全部は難しいです」
  • 「代わりに〇〇さんが詳しいと思いますよ」

【恋愛編】パートナーに不満を伝えるとき

  • 「あなたのことは大切に思っています。だからこそ、正直に話したいことがあります」
  • 「これは私の感じ方なんだけど、最近少し寂しく感じています」
  • 「〇〇してくれると、とても嬉しく感じます」
  • 「私たちの関係をもっと良くするために、一緒に考えてほしいことがあります」
  • 「今度の週末、二人の時間を作って話し合いたいな」

【友人編】誘いを断るとき

  • 「誘ってくれてありがとう。でも今回は予定があって行けないんだ」
  • 「その日は別の約束があるから、また次の機会にぜひ誘って」
  • 「実は今お金を貯めている時期で、今月はちょっと厳しいんだ」
  • 「その店は苦手な食べ物があるから、別のところではどう?」
  • 「ごめん、今日はちょっと疲れていて家でゆっくりしたいんだ」

【家族編】親や兄弟に意見するとき

  • 「家族だからこそ、正直に話したいことがあります」
  • 「私の気持ちも聞いてもらえませんか?」
  • 「お互いに尊重し合えると、もっと良い関係になると思うんです」
  • 「私もこれからは気をつけるので、〇〇の部分も考えてもらえると嬉しいです」
  • 「今までずっと言えなかったけど、実は〇〇が気になっていました」

【日常編】お店やサービスに不満があるとき

  • 「すみません、注文と違うものが来たようなのですが」
  • 「この商品、説明と少し違うように感じるのですが、確認していただけますか」
  • 「もう少し詳しく説明していただけると助かります」
  • 「これについて、返品や交換は可能でしょうか」
  • 「もう少し静かな席に変えていただくことはできますか」
浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

これらのフレーズは、そのまま使っても良いですし、自分の言葉に置き換えても大丈夫です。

大切なのは、相手を責めず、自分の気持ちや希望を伝えることです。

【結論】自分の言葉で生きよう

【結論】自分の言葉で生きよう言いたいことを我慢し続けると、少しずつですが確実に生きづらくなっていきます。常に周りの顔色をうかがい、本音を押し殺す生活は、心と体に大きな負担をかけているのです。

うーん
うーん
でも、自分のことばかり主張するわがままな人になりたくないわ
  • そう思うのは当然です。
ここで大切なのは、わがままになることと、自分の気持ちを伝えることは別だということ。相手を尊重しながらも、自分の思いをきちんと伝え、お互いの言い分をすり合わせていく関係こそ、健全な人間関係の基本です。

この記事でご紹介した15の対処法は、明日からすぐに実践できるものばかり。すべてを一度に実践する必要はありません。自分に合ったものを1つか2つ選んで、小さな一歩から始めてみてください。

「言いたいことが言えない」から「自分の言葉で生きる」へ。その変化は、仕事や家庭、恋愛など、あらゆる場面で人生を豊かにしてくれるでしょう。

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「言いたいことが言えない」状態から抜け出すには、まず自分自身を深く知ることが大切です。

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  • 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
  • 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
  • やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
  • ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。

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最後に筆者からの大切なメッセージ

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言葉の壁を乗り越えた先には、より自由で豊かな人間関係が待っています。完璧を目指す必要はありません。小さな一歩の積み重ねが、いつか大きな変化をもたらすのですから。

どんな人にも言いたいことがある。その言葉が世界を広げ、人生を彩ります。勇気を出して、今日から一歩踏み出してみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。

魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

この記事を書いている人

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数

◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数

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