
そんな疑問に答えます。
やりたくない仕事を続けるのは辛いですよね。この仕事を一生続ける気になれない…と思ったときの人生喪失感はハンパない。でも、スパッと辞められるのであれば誰も苦労しません。
実際に、求人情報サイト運営会社の調査によると、社会人の91.2%が「仕事に行きたくないと思うことがある」と回答しています。
多くの人が同じ悩みを抱えているということ。
本記事では、やりたくない仕事を続けるべきか辞めるべきかの判断基準と、どちらを選んでも成功するための具体的な方法を解説します。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
やりたくない仕事を辞めるか続けるか迷っていた人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
仕事がやりたくないと感じる5つの原因
まず、なぜやりたくない仕事が生まれるのかを理解しましょう。原因がわかれば、対処法も見えてきます。
原因①:仕事内容に興味ややりがいを感じない
毎日同じ作業の繰り返しや、自分の価値観に合わない業務内容だと、やりがいを見出せません。
特に新入社員や第二新卒の方は、いきなり難しい仕事を任されることは少ないでしょう。
たとえば、営業をバリバリやりたいと思って入社したのに、ずっと上司の書類整理ばかり任せられたとしたら。
「この仕事に意味があるの?」と感じてしまうかもしれませんね。
原因②:職場の人間関係によるストレス
上司からの理不尽な指示や同僚との相性が悪いと、仕事自体は好きでも職場に行きたくなくなります。
人間関係のストレスは仕事内容そのものよりも強く心を消耗させるからです。
毎日顔を合わせる相手との関係が悪ければ安心感を得られず、気づかぬうちに心身へ負担が積み重なっていきます。
やりがいがある仕事でも続けることが難しくなるのは、このためです。
もしも、隣の席にまったく口を聞いてくれない上司がいたり、ウワサ話や愚痴ばかり言う同僚たちが周りを囲んでいたとしたら。
好きだった仕事もやる気が削がれてしまうでしょう。
人間関係の悩みは、仕事の問題で最も多いものです。
原因③:労働環境や待遇への不満
長時間労働、低い給与、福利厚生の不備などがあると、仕事へのモチベーションは下がります。
特に同世代と比較して待遇が悪いと感じるとき、不満は大きくなりがち。
努力や成果が正しく報われていないと感じると、人は成長意欲を失い「このまま続けても意味がない」と思いやすくなるからです。
原因④:会社の将来性やキャリアへの不安
今の会社にいても成長できない、将来性がないと感じると、仕事への意欲は失われます。
スキルを伸ばす機会がない環境では、転職や新しい仕事に挑戦するときに不利になる不安も高まるもの。
自分の努力が将来につながらないと感じると、キャリアの展望を描けず「ここにいて大丈夫か」という不安が強まるからですね。
原因⑤:心身の疲れが溜まっている
睡眠不足やストレスで心身が疲れていると、どんな仕事でもやりたくなくなります。
疲労が限界に達すると集中力や気力が奪われ、仕事に向かう意欲そのものがなくなるからですね。
続けるか辞めるか?3つの判断基準
「今のやりたくない仕事を辞めるか?それとも続けるか?」3つの判断基準を紹介します。
「3つだけ?」と思うかもしれませんが、15年間キャリア相談を受けてきた経験から、判断基準が多すぎると迷いが深くなりやすいのです。
- 意外にシンプルなものですよ。
感情的な判断ではなく、冷静に評価してみてくださいね。
判断基準①:将来のキャリアに活かせるスキルが身につくか
今の仕事で習得できるスキルを書き出してみましょう。たとえば、
- コミュニケーション能力
- Excel、PowerPointなどのツールスキル
- 業界知識
- マネジメント経験
つぎに、これらのスキルが5年後の自分にどう影響するかを想像してください。
明確なスキルアップが見込めるなら、続ける価値があります。
たとえば、
「あと2年がんばれば、営業力が身についてどこの会社に転職しても通用する!」 「この業界知識があれば、将来独立するときに必ず役立つ」
こんな風に明確なメリットが思い浮かぶなら、続ける価値はあるかもしれませんよね。
逆に「何のスキルも身につかない」「5年後も同じことの繰り返し」なら、早めの転職を検討した方がいいかもしれません。
判断基準②:心身の健康を維持できているか
以下のチェックリストで、今の状態を確認してみてください。
- 要注意サイン
- 夜眠れない日が週3回以上ある
- 休日も仕事のことが頭から離れない
- 食欲がない、または食べ過ぎる
- 頭痛や肩こりが慢性化している
- イライラすることが増えた
3つ以上当てはまる場合は危険信号です。
「そういえば最近ずっと調子が悪い…」と気づいた瞬間が、仕事や働き方を見直すタイミング。
健康を失ってしまったら、どんなに良い仕事に就けても意味がありません。
体と心からのメッセージを見逃さないでくださいね。
判断基準③:職場環境とサポート体制は整っているか
辞めるか続けるかを考えるとき、信頼できる相談相手がいるかどうかも重要な判断材料です。
- 上司に業務の相談ができる
- 同僚と良好な関係を築けている
- 会社に改善の意思がある
- 研修制度や教育体制がある
- 失敗しても責めるのではなく改善策を考えてくれる
こうした環境なら、今は辛くても成長のチャンスに変えられる可能性があります。
- 逆に以下のような状況なら要注意
- 相談できる人が誰もいない
- パワハラやいじめがある
- 会社に改善する気がない
個人の努力だけでは限界があり、ストレスを抱えたまま働き続けることになりかねません。
この3つの基準で客観的に判断すれば、感情に流されない冷静な決断ができますね。
まずは紙とペンを用意して、自分の状況を整理してみてください。これからどうするかのヒントをつかめるでしょう。
やりたくない仕事を続けた方がいい場合
もしも、以下の条件に当てはまる場合は、もう少し続けることを検討してみてはいかがでしょうか。
もう一歩の踏ん張りによって、自分の将来を豊かにするきっかけをつかめるかもしれませんよ。
仕事を覚えていないとき
そもそも、仕事を覚えていないときは、やりたくない仕事を続けた方がいい場合に該当します。
仕事ができるようになると、おもしろいと思えるときが来るかもしれません。また、始めは何もできないわけですから誰でもできるような仕事を与えられる場合も多いです。
そんな仕事でもミスなくこなしていると、徐々に高度な仕事をやらせてもらえるようになり楽しめるかも。
つまらないと感じるのは、仕事の本当の面白さにまだ出会えていないからかもしれません。
どんなに美味しい料理を作れる料理人であっても最初は包丁の使い方から覚えますよね。どんな仕事にも「基礎→応用→創造」の段階がある。
そうなってから続けるかどうか判断しても遅くはありませんよね。
仕事をある程度覚えるまでは、ちょっと我慢した方が良いでしょう。
続ける先に目的や希望があるとき
今の仕事を続ける先に何か目的や希望があれば続けたほうがいいです。
たとえば私の場合、ブログを書くのは最初は正直やりたくないただの作業でした。
しかし、その記事を読んでくれた方が、浅野塾にいらしてくれる。大好きな受講生さんに会いたいからできること。
そのためにブログライティングのスキルを細々と身に着けました。
やりたくない仕事も「手段」として捉え直すと、意味が変わってきます。目的地がはっきりしていれば、つらい道のりも乗り越えられるものです。
私は主催している浅野塾の仕事を、やり続けたいからできるのだと思います。
もしもやりたくない仕事だとしても、その仕事をすることで、目的や希望が叶うのであれば続けた方がいいですよ。
仕事を始めて間もないとき
仕事に限らず、基本的なことをしているときは大抵つまらないしやりたくないことも多いです。
スポーツ選手も競技を始める前に走り込んだり、筋トレしたりして身体を作りますものね。仕事も同じですよ。
たった8ヶ月で仕事を辞めた黒い経験もあるからこそわかるのですが、仕事を始めて間もないときは、おもしろみを感じるまでの準備段階なのかもしれませんよ。
経済的な安定が必要なとき
経済的な安定が必要なときは、やりたくない仕事を続けた方がいい場合が多いです。
多額の住宅ローンがあるとか、家族を養わねばならないとかです。「お金のために我慢するなんて」と思う方もいるかもしれませんね。
でも、経済的な安定は心の安定でもあります。
お金の心配をしながら転職活動をするより、余裕を持って次のステップを考える方が、良い選択ができることが多いです。
これは妥協ではなく、戦略的な判断です。
次の収入の見込みがあれば話が別ですが、無計画に辞めるのはリスクが高い。
転職活動には早くても3〜6ヶ月かかります。その間の生活費を貯蓄できているかを確認しましょう。
私も現在の仕事にいきなり飛び込んだわけではありません。週末に講師の仕事を始め、経済的に独立する見込みがついてから辞めています。
転職先が見つかってからとか、副業で稼げるようになってからなど経済的な目処が立ってから辞めた方がいいですよ。
やりたくない仕事を辞めた方がいい場合
以下の状況なら、早めに転職を検討することをおすすめします。
体調を崩したとき
体調を崩してしまったら、やりたくない仕事を辞めた方がいいかもしれません。
我慢強い人によくあるケースですが、身体が悲鳴を上げてしまう。危険信号と思って今後を考えた方が身のためです。
何のために仕事をするのかわからなくなりますからね。
うつ状態や不眠症などの症状が出ている場合は、医師に相談することも大切です。
症状が悪化してから医師に相談する人が多いですが、軽い症状のときこそ相談した方がいいです。
風邪をひいたときと同じように、心の不調も早期発見・早期対処が回復への近道だからです。
次のアクションに向かう気力があるうちに手を打つ。これが賢い選択です。
健康を失ってしまったら、どんなに良い仕事に就けても意味がありません。まずは自分の体と心を大切にしてください。
やりたい仕事が明確なとき
やりたい仕事が明確にあるのであれば、やりたくない仕事を辞めた方がいいです。
多くの人が「何がしたいかわからない」と悩んでいる中で、目標が見えているのは大きなアドバンテージです。
ただし、準備期間は必要です。いきなり辞めるのではなく、計画的に行動しましょう。
情熱だけでは食べていけませんから。やりたいことを仕事にするためには、スキル習得や人脈作り、資金準備など、現実的な準備を忘れないように。
今の仕事を続けながら、やりたい仕事の転職先を探す。副業や休日を使って少しずつ準備を進める。
これが次のステージに進むときにおすすめの方法です。
働く環境や状況が悪いとき
働く環境や状況が悪く、改善の見込みが立たないのであれば、やりたくない仕事を辞めた方がいいです。
人間関係が悪い、パワハラがある、給料が安すぎるなど、働く環境が悪いと本来楽しめる仕事であってもやりたくないなと思ってしまうものですよ。
環境の問題と仕事内容の問題は別物のはずなのですが、どんなに好きな仕事でも、毎日怒鳴られる環境では続けられないでしょう。
逆に、環境さえ良ければ、最初はやりたくない仕事でも楽しくなる可能性がある。
そのほか、以下のような状況も要注意です。
- パワハラやモラハラが日常的
- 長時間労働が当たり前
- 相談できる人が誰もいない
- 会社に改善する意思がない
- 法律に違反するような労働条件
これらは個人の努力では解決できない構造的な問題です。我慢して続けても状況は変わらず、自分が消耗するだけ。
該当するものがあれば、早めに転職を検討した方がいいでしょう。
成長が完全に止まっているとき
同じ作業の繰り返しで新しいことを学べない環境では、転職が困難になってしまうでしょう。
昇進や昇格の見込みもなく、スキルアップの機会もない場合は、転職を考える時期かもしれません。
成長が止まっているということは、時間が経つほど転職が不利になります。
同世代が新しいスキルを身につけている間に、自分だけが足踏み状態では差が開く一方ですからね。
特に20代・30代は「伸び盛りの時期に何を学んだか」が、その後のキャリアを大きく左右します。
今の環境で3年後・5年後の自分を想像してください。
成長している姿が思い浮かばないなら、それは転職のサインかもしれません。
若いうちの1年は、後で取り返すのが難しい貴重な時間です。
ここまでをまとめます。
- やりたくない仕事を続けた方がいい場合
- 仕事を覚えていない
- 続ける先に目的や希望がある
- 仕事を始めて間もない
- 経済的な安定が必要
- やりたくない仕事を辞めた方がいい場合
- 体調を崩した
- やりたい仕事が明確にある
- 人間関係含む環境が悪い
- 成長が完全に止まっている
繰り返し言いますが、これらの基準を感情的にではなく冷静に判断しましょう。
一つでも「辞めた方がいい」条件に当てはまるなら、転職を検討することをおすすめします。
続けると決めた人が仕事を乗り切る方法15選
仕事を続けると決めた方のために、明日から使える実践的な乗り切り方をご紹介します。
続けると決めた以上、少しでも楽に過ごせる工夫をしていきましょう。
これからご紹介する方法を複数組み合わせて試してください。
目の前の仕事への意欲を意識的に高めることができます。
やる気を保つためのテクニック
- ご褒美と嫌な仕事をセットで考える
仕事を頑張った後にご褒美を用意するのは定番ですが、効果的なコツがもうひとつあります。
それは「この仕事が終わったらご褒美」と考えるのではなく、「この嫌な仕事と、あの楽しいご褒美はワンセット」と考えるのです。
たとえば『この込み入った会議資料が完成したら、好きなカフェでケーキを食べる』のように、作業とご褒美を一つのセットとして考えます。
脳は単純なので、嫌なことと楽しいことをセットにすると、嫌なことへの抵抗感が少し和らぎますよ。
- 仕事をゲームに変えて楽しさを作る
大きな目標を立てても、ロールプレイングゲームにたとえるなら巨大なボスに立ち向かうように感じるものです。これではやる気がでないでしょう。
そこで、仕事をゲームに見立ててみましょう。
一つ一つの作業を「小さなクエスト」だと考えるのです。
「この書類を30分で倒す」のように設定すれば、達成感という経験値が手に入り、次のクエストに進むのが少し楽しくなります。
- 自分の成長を「他人事のように」観察する
つらい渦中にいると、自分の成長はなかなか見えないものです。もっともやる気を失う状態と言えます。
ダイエットと同じで、小さな結果の積み重ねがやがて大きな結果につながるものです。
そこで日記やメモで、今日できたことや褒められたことを記録してみましょう。
ポイントは、物語の主人公を観察するように書くことです。
「今日の主人公は、苦手な電話対応を深呼吸で落ち着いて乗り切った」と客観的に書くことで、ちゃんと前に進んでいると実感できます。
- 仕事の意味を自分だけの価値に変換する
仕事をする際に「その仕事にどんな意味があるのか」を考えるのは大切です。でも、もっと自分本位な意味づけでもいいものです。
たとえば、誰の役に立っているのかわからない退屈なデータ入力も「完璧にこなすことで、自分の集中力を鍛えるトレーニングになる」と捉えてみるなどです。
仕事の評価とは別に、自分だけの成長ポイントを見つけると、どんな仕事も無駄にはなりません。
- 仲間と悩みをシェアして重荷を軽くする
同じ悩みを持つ同僚に相談するのは、ただ愚痴を言うためではありません。
一番の効果は「悩んでいるのは自分だけじゃない」と知ることです。
一人で抱えていた「私の問題」が、シェアした瞬間に「私たちの問題」に変わります。
自分の感情や悩みを人に話すことで、気持ちが軽くなる「カタルシス効果」も見込めます。
心理学では、問題を言語化することで脳の感情処理が変わると言われています。
それだけで、心の重荷は半分くらいに軽くなりますよ。
「これからどうすればいいか」を話し合えば愚痴ではなく相談になるのでご安心ください。
ストレスを軽くするための実践方法
- 時間ではなく自分のエネルギーを管理する
時間管理のためのTODOリストは有名ですよね。このリストを作るのは良いことですが、大切なのは時間管理よりもエネルギー管理です。
人間が一番集中できるのは、朝起きてからの数時間と言われています。
そのゴールデンタイムに、一番やりたくない仕事を片付けてしまうのです。
たとえば、一番嫌な会議資料作りを朝一番に済ませる。午後からの単純作業は、もう楽に感じられます。
食事でいうなら、一番苦手なものを最初に食べてしまう感覚に近いかもしれませんね。
気が進まない野菜を食べて、あとは好きなお肉やデザートを楽しむかのように残りの時間を過ごせます。
- やるべきことよりやらなくていいことを決める
仕事に追われるとき、私たちはつい「全部やらなきゃ」と思いがちです。
でも、本当に大切な成果を生み出している仕事は、全体の2割だと言われています(パレートの法則)。
思い切って「やらなくていいこと」を決める勇気を持つだけで、本当に大事な仕事に集中でき、心も体も楽になります。
- 「断る」ことで「信頼」を守ると考える
無理な依頼を断るのは、気まずいですよね。でも、考え方を変えてみましょう。
断るのは、必ずしも相手を拒絶するためではありません。
自分がすでに抱えている仕事の質を守り、約束を守るための行動です。
ちなみに、「申し訳ございませんが、○○の件で手一杯のため、来週でしたらお引き受けできます」このように代替案も一緒に伝えると印象が良くなります。
「できません」と正直に伝えることは、結果的に周りからの信頼につながることもあるのです。
- リフレッシュで脳の回路をリセットする
気分転換は、ただの休憩ではありません。嫌な仕事をしていると、脳はネガティブなループにはまります。
ここで席を立って少し歩いたり、深呼吸をしたりすると、そのループを強制的に断ち切ることができます。
脳の「リセットボタン」を押すイメージを持つと、短時間でも頭がスッキリします。
ただし、ここで一つ大切なポイントがあります。 それは、休憩を取りすぎないことです。休憩が長すぎると、かえって仕事に戻るのが億劫になってしまいます。
「もう少し休みたかったな」と、少し物足りないくらいが、ちょうど良い長さなのです。
- 答えではなく壁打ち相手を求める
誰かに相談するとき、私たちはつい完璧なアドバイスを期待してしまいます。
でも本当に必要なのは、答えをくれる人ではなく、ただ黙って話を聞いてくれる「壁打ち相手」です。
自分の悩みを声に出して話すだけで、頭の中が整理されて「なんだ、答えは自分の中にあったんだ」と気づくことがよくあります。
前向きになるための考え方
- 「給料をもらいながら学べる」と捉える
やりたくない仕事をしていると、「この仕事、本当に自分のためになっているのかな…」と感じてしまいがちです。
でも、ここで少し視点を変えてみましょう。今の仕事は「会社がお金を払って、スキルを学ばせてくれる学校」だと考えてみるのです。
もし「何も学べていない」と感じたら、週末に10分だけ時間をとって、「今週できるようになったこと」を書き出してみてください。
ささいなことでも構いません。
つまらない仕事をしているときは、どうしてもネガティブな側面に目が行きがちです。
書き出すという行動は、そんなときこそ意識的に自分の成長を見つけるための、効果的なトレーニングになります。
それはまるで、給料をもらいながら自分の「スキル図鑑」のページを、一歩一歩埋めていくようなものなのです。
- 今の苦労を「未来のネタ」として集める
つらい経験は、未来の自分にとって最高の武器になります。
精神論かとがっかりされるかもしれませんが、人生を豊かにする上で、大切なことです。
この苦労は、将来の成功物語の「感動的な序章」だと考えてみてはいかがでしょうか。
転職の面接で「大変だった経験は?」と聞かれたとき、今の経験が個人を語る最高のストーリーになります。
特に昭和生まれの人たちは、苦労話が大好物です。面接官の心をつかむ餌だと思えばいいかもしれませんね。
今は、そのネタをせっせと集めている最中なのです。
- 自分の仕事を「リレーのバトン」だと意識する
給料が発生するということは、その仕事が誰かの役に立っているということです
お給料をもらう以上、仕事は必ず誰かの役に立っていることになります。
そこで、自分の仕事が誰の役に立っているか、想像してみましょう。
個人の地味な作業は、リレーのバトンのようなものです。
個人が次の人にバトンを渡すから、その人も仕事ができる。
そして、そのバトンが回り回って、最終的に誰かの「ありがとう」に繋がっています。
私たちは、そのリレーの大切な一員なのです。
- 「感謝」で脳をハッキングする
感謝の気持ちを持つと、ネガティブな感情が和らぎます。
これは根性論ではなく、神経科学の研究でも裏付けられている脳の仕組みです。
脳は「感謝」と「不安」を同時に感じることができないと言われています。
ですから、どんな小さなことでもいいので感謝できる点を探すと、脳は不安を感じる暇がなくなるのです。
これは、誰でもできる簡単な脳のハッキングです。
- やらされているから選んでいるへ視点を変える
やりたくない仕事をしている自分は、「仕方なくこの仕事を続けている」のではありません。
「生活のため」「次の準備のため」といった理由があり、今の時点では、自分でここにいることを『選んでいる』のです。
そこで、「やらされている被害者」から「自分で選んでいる主人公」に視点を変えるだけでも、景色は全く違って見えます。
選択権は、いつだって自分自身にあるのですからね。
やりたい仕事に出会うために必要なこと
やりたい仕事にたどりつくためにすべきことは意外にシンプルなものです。
下記の3つのことが必要になります。
- さまざまな仕事を調べること
- 経験値を増やすこと
- 自己追求すること
わかりやすく解説しますね。
さまざまな仕事を調べること
やりたい仕事に出会うために必要なことの一つ目は、さまざまな仕事を調べることです。
世の中には星の数ほど仕事があります。転職サイトに掲載されているものだけではありません。
世の中には「そんな仕事あるの?」と思うような仕事はたくさんあります。
私の知人にこんな人がいます。
↓
臭気判定士というお仕事なのですが、「におい」に関わるあらゆる問題を解決する仕事です。
私も彼に会うまでは、こんな仕事があるなんて知りませんでしたよ。
繰り返し言いますが、転職サイトに掲載されるものだけが仕事ではありませんからご注意くださいね。
経験値を増やすこと
やりたい仕事に出会うために必要なことの2つ目は、経験値を増やすことです。
どんなに調べても、仕事はやってみないとどう感じるかハッキリしないところがあります。
この記事を書いている私自身も講師の仕事は実際にやってみてハマったという感じです。
やりたい仕事を見つけるためには経験値を増やすことは大事。
頭の中だけでイメージしていた仕事と実際にやってみるのとでは違う場合が多いものですからね。
もちろん転職を繰り返せと言っているわけではありません。
アルバイトや副業でもかまいません。まずは、「経験してみること」が重要なのです。
自己追求すること
やりたい仕事に出会うために必要なことの3つ目は、自己追求することです。
自分の強みを活かせる仕事を選ぶと、やりたい仕事に出会う可能性が高まります。
ストレスがないし、成果は出やすいし、関わる人たちからも喜ばれるからです。
また、仕事に対する価値観をきちんと押さえておくことも大切です。仕事を選ぶ上で最も大切な軸になるからです。
- お金を稼ぐことが一番なのか?
- 社会に役立つことが一番なのか?
- 人に喜んでもらうのが一番なのか?
- ナンバー1になるのが一番なのか?
- 自分の成長が一番なのか?
- 仕事より私生活が一番なのか?
など、人によって仕事に対する価値観はバラバラ。自分は仕事に対してどのような価値観を持っているか追求することが大切ですよ。
- 自分の強み
- 仕事に対する価値観
以上の2つを徹底的に追求しましょう。
やりたくない仕事から抜け出す3つのステップ
「辞める」と決めた方のために、具体的な行動プランを簡単にご紹介します。
ステップ1:現状の客観的分析
まず、自分の現状を客観的に分析しましょう。
判断基準による評価
先ほどの3つの判断基準を使って、点数化してみてください。合っているか間違っているか気にしないで大丈夫です。高いか低いかだけでも目安になるからです。
- 将来のキャリアに活かせるスキル:10点満点中○点
- 心身の健康維持:10点満点中○点
- 職場環境とサポート体制:10点満点中○点
強み・弱みの洗い出し
自分の得意なことと苦手なことを整理します。強みを活かすことも大切ですが、弱みの影響を受けづらい仕事であるかどうかも大切な選定基準になります。
たとえば、「人とのコミュニケーションが苦手」という弱みがある人でも、一人で集中して取り組めるプログラマーやデザイナーなら、その弱みがハンデになりにくいでしょう。
逆に「細かい作業が苦手」な人が経理や事務職を選ぶと、毎日ストレスを感じることになります。
適職を探すときは、強みにフォーカスしがちですが、弱みからアプローチしてみるのもいい判断基準になります。
また、転職活動では、強みをアピールポイントとして活用できます。
市場価値の把握
同年代・同職種の平均年収や求人状況を調べて、自分の市場価値を把握しましょう。要するに、「転職したらいくらお給料がもらえるか?」を調べるということです。
転職エージェントに相談すると、客観的な評価を得られます。
ステップ2:選択肢の検討と準備
辞める前に、すべての選択肢を検討しましょう。
社内異動の可能性
今の会社内で、やりたい仕事ができる部署はないでしょうか。先輩たちや人事部に相談してみると、意外な選択肢が見つかる可能性があります。
異動できる可能性が低くても、失うものはありませんから一度相談してみるといいと思いますよ。意外な展開が待っているかもしれませんよ。
転職活動の準備
転職を決めたら、以下の準備を進めましょう。
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 転職サイト・エージェントへの登録
- 面接対策の準備
- 企業研究
スキルアップ計画
転職市場で有利になるスキルを身につけましょう。講座の参加やオンライン学習など、在職中でもできることから始めてください。
ステップ3:行動計画の実行
準備が整ったら、計画的に行動を開始します。
具体的なタイムライン
転職活動のスケジュールを立てましょう。一般的には、以下のような流れになります。
- 準備期間:1〜2ヶ月
- 応募・面接期間:2〜3ヶ月
- 内定・退職手続き期間:1ヶ月
リスク管理の方法
転職活動中のリスクを最小限に抑えましょう。
- 在職中に転職活動を行う
- 十分な貯蓄を確保する
- 複数の選択肢を用意する
サポート体制の構築
家族や友人に転職活動を相談して、精神的なサポートを受けましょう。複数の転職エージェントに登録し、さまざまな相談員の話を聞いてみましょう。
自分が希望している業界・業種とのマッチングの得意・不得意や、あなたの性格や価値観をよく理解してくれるかどうかを見極めることが大切です。
やりたい仕事は偶然のたまもの
仕事を選ぶ段階でやりたい仕事がわかっている人はごく少数だと思います。大抵は偶然でありしかも後づけの感覚です。やりたい仕事に巡り合うのは、偶然のたまものでしかありません。
なんだかさみしいお話に聞こえたかもしれませんがあきらめたらそこで終わりですよね。
- はっきり言います。
今の仕事や次の仕事を一生の仕事にするとか思わない方がいいですよ。
やりたい仕事探しは永遠だと思うから。あきらめることなくたどり着くまで探し続けることです。
私自身も今の仕事をやり続けたいとは思っていますけど、いつ飽きるかわかりません。
もしかしたら明日興味を失うかもしれません。もしかしたら受講生が一人も集まらない日が来るかもしれないし。
それでも自分にはどのような可能性があるか生涯追求しようと思っています。
人生において仕事をしている時間は長い。やりたいことをしているか否かで人生の幸福度に大きな違いが出るのは間違いないですよ。
「やりたい仕事探しは生涯の仕事」。
そんな感覚でいいと思いますよ。
仕事を辞める踏ん切りをつける活動100選
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ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
※予告なく配布を終了致します
まとめ:後悔しない選択をするために
やりたくない仕事を続けるか辞めるかは、感情的な判断ではなく客観的な基準で決めることが重要です。
重要なのは:
✓ 続ける場合は具体的な乗り切り方法を実践する
✓ 辞める場合は十分な準備をしてから行動する
どの選択をしても、その後の行動次第で必ず道は開けます。
一番もったいないのは、何も行動せずに時間だけが過ぎてしまうことです。まずは小さな一歩から始めてみてください。
完璧な答えを待つより、不完全でも行動することの方が価値があります。
人生において仕事をしている時間は長い。やりたいことをしているか否かで人生の幸福度に大きな違いが出るのは間違いないですよ。
今日から実践してみましょう。小さな変化が、大きな変化の始まりになります。
「今の仕事を続けるべきか、それとも転職すべきか判断がつかない」「自分の強みがわからず方向性に迷う」
そんなときは、専門家のサポートを受けながら自分を客観的に見つめ直すことで、より明確な答えが見えてくるかもしれません。
自分が何者かを知りたい女性限定ですが、自分力活用講座 をご用意しています。15年連続開催している実績があります。

自分力活用講座
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もちろん無理強いはしません。選択肢のひとつとしてご紹介したまでです。どのような方法でもかまいません。やりたくない仕事から開放される人がひとりでも増えることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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