転職を考えるためにも、自分に合う仕事とか会社を選びたい。でも強みもよくわからず苦戦中。。。
私にぴったりなキャリアの棚卸し方法を知りたいな
そんな疑問に答えます。
自分に合う仕事選び、会社選びをするためには、前提として自分のことをよく知らねばなりませんよね。
そこで大切になるのが「キャリアの棚卸し」です。
キャリアの棚卸しとは、これまで自分がしてきたことを掘り起こす作業のこと。
身についたスキルや実績が整理され、自分に合う仕事や会社選びに役立ちます。
また、他の人と自分はどこが違うのか判断材料になり、面接や書類選考の武器にもなりますよ。
「何もなかったらどうしよう」と不安になるかもしれませんがだいじょうぶです。
- 断言します。何もない人はいません。
本記事では、キャリアの棚卸しについて詳しく解説します。
最後までお読みくださいね。
3分弱で読めます。
- この記事の信頼性が不安な方へ
※読み飛ばしOKです
この記事を書いている私は、働く女性のモヤモヤ相談やキャリアの棚卸しに10年以上向き合いつづけてきました。
現在、自分スタイルで生き抜く人づくりの会社を経営。
日本経済新聞、日経WOMANを始め多数のメディアで取り上げられました。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」という本も出版しています。2000人以上指導して知り得たことをお伝えしています。
詳しいプロフィールはこちらです
合う仕事を決めるキャリアの棚卸し方法
キャリアの棚卸しのステップ・バイ・ステップを解説します。
(1)日々の業務の詳細を書き出す
まず日々の業務のスケジュールと業務詳細を書き出します。
- 10~11時:◯◯の書類整理
- 11~12時:顧客先の訪問
のような感じに書き出します。
スケジュール順に書き出すことで、抵抗なく棚卸しを始めることができるでしょう。
自分にできることのヌケ・モレ防止にも役立ちます。
(2)できることを書き出す
日々の業務の中でできるようになったことを、箇条書きでいいので書き出しましょう。
どんなに小さなことでも構いません。
- エクセルを使って◯◯ができる
- 顧客と物怖じせず話せる
というレベルからでOKです。
自然にできることは自分で気づけなかったりするからです。
(3)壁にぶつかったことを書き出す
「(2)できるようになったこと」に対し、できなかったときに、どのような壁にぶつかったか具体的に書き出しましょう。
例えば、
- パソコンの操作すらわからず困った
- 人見知りして顧客の前で赤面した
みたいな感じです。
(4)どう壁を乗り越えたか書く
「(3)壁にぶつかったこと」をどのように乗り越えたか書き出しましょう。
例えば
- 週末にパソコンスクールに通った
- コミュニケーション本を◯冊読んだ
みたいな感じです。
細かく書き出しましょう。
(5)工夫したことを書く
「(4)どうやって壁を乗り越えたか」に対し、自分なりに工夫したことを書き出しましょう。
例えば、
- 自分専用のマニュアルを作った
- どんな会合にも参加し、人と話した
みたいな感じです。
(6)学んだことを書く
(3)~(5)の経験から身についた知識、学べたこと、身についたことをすべて書き出しましょう。
例えば、
- パソコンの知識を学べた
- 苦手なこともやればできると学べた
- どんな人とも話せるようになった
みたいな感じです。
「苦手なこともやればできると学べた」がその例ですね。
(7)前職全ての(1)~(6)も書き出す
過去に転職、異動などを経験していればそれぞれの(1)~(6)をすべて書き出しましょう。
(8)過去の経験と繋げる
書き出した(1)~(7)を見ながら、過去の経験が活かされていることを書き出しましょう。
例えば、
キャリアの棚卸しのステップをまとめておきます
(2)できるようになったことを書き出す
(3)壁にぶつかったことを書き出す
(4)どうやって壁を乗り越えたか書く
(5)工夫したことを書く
(6)学んだことを書く
(7)前職全ての(1)~(6)も書き出す
(8)過去の経験と繋げる
転職の武器を探すキャリアの棚卸し
過去の経験が、現在の仕事にどのように活かされているかを把握することが大切です。
キャリアの一貫性を理解することができますからね。
キャリアの一貫性は、転職する際の武器になるでしょう。
これまでのキャリアを見つめ直すときの他の注意点などは、
キャリアを見つめ直す時に失敗しない知っておくべき10のこと|転職活動や将来の仕事の為に をお読みくださいね。
転職に成功するうまいキャリアの棚卸し
キャリアの棚卸しについて、もう一歩踏み込んだ解説をします。
表層的なキャリアやスキルだけを並べてもなかなか採用に至らないものです。
会社側も厳しい経済市況を乗り切るために必死ですから。いい人材を最小の人数で雇用したいのが本音。
この本質をつかまないと厳しい転職戦線を勝ち抜くことはできません。
実績を問われる理由
「この人を採用したら当社でうまくやってくれるな」と転職を望む会社にイメージしてもらえるか否かが決め手になります。
「実績」の本当の意味
- 積み重ねだけでは不足しています。
「誰に役立つの?」も大切なポイントです。
たとえば東大卒業の秀才さんがいたとしましょう。
長年勉強していたわけですから勉強の積み重ねはありますよね。
しかしコックさんになりたくて料理店に転職しようとしても「実績」としての評価対象になりません。
東大卒というキャリアは、コックの業務に役立つものと評価されないからです。
この場合、「中卒だけど○○料理店で5年働いてました」のほうが実績として評価されるでしょう。
2種類の実績に注目しよう
実績には2種類あります。
・潜在実績
です。順に解説しますね。
顕在実績とは
・学歴
・資格
・受賞歴
など目に見える実績です。多くの人は顕在実績のことを「実績」と呼んでいます。
顕在実績の欠点は単純な競争原理が働いてしまうことです。
たとえばある営業マンが「月売上1000万円」だとすると、「月売上2000万円」の人に負けてしまうわけですね。
潜在実績とは
潜在実績とは隠れている実績ですね。
たとえば
「○○の業務を現会社ではひとりでこなしていた」
「支店の起ち上げのときだけ自分は配属された」
「もっとも対処が難しいクレーム処理を任されていた」
のようなもの。
現職の会社や関わるひとたちに、メリットを与えていたものとわかるものですね。
潜在実績には人柄が現れやすいです。誠実さや真面目さなどその人らしさのイメージ。単純な競争原理から逃れる効果高いです。
潜在実績は具体的なエピソードを加えて表現することでより信ぴょう性が生まれます。
たとえば「2021年○月○日○百万円の商品を販売した会社からクレームがきたとき、誰も対応できず自分が抜擢された。○○の対応を行いことなきを得た」というような具合にですね。
よくある実績のかん違い
実績といえば、自分自身が体や頭をつかって残したものというイメージありますよね。
それだけではありません。
わかりやすい例ではマネージャー、管理職、士業の人たちです。スポーツでいえば監督やコーチですよね。
自分以外の人たちを引き上げることが価値だからですね。
私の塾に、派遣やアルバイトで設計図面を書くアシスタントをしていた女性がいらしたことがあります。
これまでのキャリアをこまかく棚卸ししたところ、有名な建造物の図面も含まれていた。
彼女が大もとの図面を書いたわけではありませんが、アシスタントとして活躍していた事実はありました。
しかも人数の少ない会社に勤務していたこともあり、設計図面以外にも多種類の業務をこなしていました。
設計者としてのスキルだけではなく、オールラウンドにこなせる器用さがあったのです。
実績の「見せ方」を考えよう
転職を成功させるキャリアの棚卸しには、実績の見せ方も重要です。
具体的には数字をもっともインパクトのあるものに変えることです。
- エリア
- 期間
- ボリューム
の3つのポイントがあります。
順に解説しますね。
エリアを変える
ほかと比較するエリアを絞り込むことで順位を変動させることです。
わかりやすくたとえると全国で5位だけど東北エリアに絞れば1位みたいな感じですね。
期間を変える
基準にする期間や表現を変えることによりインパクトを高めることです。
映画のCMを見ると参考になります。
「週末顧客動員数ランキング1位」とか、「初日動員数1位」とかびっくりするような基準で表記しています。
でもウソじゃないですからね。見せ方の参考になります。
ボリュームを変える
実績の数字が小さくみえるときに使います。
私の塾の受講生の例ですが、売れない店舗のマネージャーに配属されていた女性。
彼女が配属されていた店舗は1日8,000円程度の売上しかない店舗でした。
彼女のやりくりにより1日3万円程度まで引き上げました。
すごいことなのですけど、部外者からみると数字がしょぼく見えてしまいますね。
ところが「売上3倍にした」とボリューム表現にしたらインパクトは上がりますよね。
さらに「1年で売上3倍に」と期間を入れることでインパクトが増し増しになる場合もあります。
実績の見せ方は大切ですよ。
実績の見せ方は思いやり
前に書いた実績の見せ方の解説をすると、あざといのではないかと思う人がいるかもしれません。
とんでもないお話です。
安心してもらうために、これまでやってきた事実をわかりやすく伝えているだけの話です。
採用を考えている会社に向けての思いやり考えていいです。
具体的にキャリアの棚卸しをすすめたい人は、強みを発見する自分の棚卸し20の要点【起業&転職の武器に】 も合わせてお読みくださいね。
採用される転職活動の裏ワザ
裏ワザなんていうとちょっと怪しく聞こえてしまうかもですけど、うさん臭いものではないですのでご安心くださいね。
ブランド・プロフィールは目に見える実績だけを書く履歴書型のプロフィールではありません。
下記の5W1Hにもとづいている要素を盛り込むプロフィールです。
★自分の強みは何か?(What?)
★自分の強みはどこで培われたのか?(Where?)
★自分の強みは誰にメリットを与えるか?(Who?)
★自分の強みはいつ身についたのか?(When?
★自分の強みはなぜ身についた(身につけた)のか?(Why?)
★自分の強みはどのように身についたのか?他との違いは?(How?)
上記の5W1Hにもとづいた根拠となる実績、スキル、体験エピソードまで網羅すると、自分の価値を正しく人に伝えられるブランド・プロフィールの素材がそろいます。
自分の強みを、自信を持って言えるようにもなりますよ。
歯科衛生士の中村和恵さんのブランド・プロフィールの事例を下記に掲載します。
中村さんは私の講座に参加し、自分史を書き、ワークを重ねて下記のブランド・プロフィールを完成させました。
お読みいただくとわかりますが、「この人に自分の歯をメンテンナンスしてもらいたい」と思うことでしょう。
彼女を雇う医院にとってのメリットも大きなものですよね。
ブランド・プロフィールも職務経歴書と同時に提出し、会社の方から「あなたに働いてもらいたい」と思っていただきましょう!
キャリアの棚卸&分析に使える70の質問集
最後になりますが、キャリアの棚卸しをするためにはちょっとしたコツがあります。
自分自身に対してポジティブな質問を投げかけ続けることです。
過去にうまくいったことや、人に感心されたことなどですね。
そこでポジティブな質問だけを厳選した自分の棚卸&分析に使える70の質問集をつくりました。
私が個人セッション(月々3万円)をする際にする質問から厳選したものです。
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キャリアの棚卸しに悩む人も多いのでお配りします。
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以上となります。
がんばっていい条件の転職を勝ち取りましょうね!
追伸:下記はキャリアの棚卸しに悩まれた方も数多く参加している講座です。
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