「頑張りたいのに、自分のために頑張れない…」そんな気持ち、よくわかります。私も30代の頃、同じ悩みを抱えていました。
そして今、2,000人以上の働く女性の相談に向き合う中で、「頑張れない」には必ず理由があることがわかってきました。
私たちが育ってきた社会では、子供の頃から「頑張ること」が美徳として教えられてきました。人間誰しもが持つ優しさや思いやりの心が、時として重荷になってしまうのです。このため、「頑張らなければならない」というプレッシャーが無意識に刷り込まれています。
この記事では、無理せず、自然とやる気が湧いてくる具体的な方法をお伝えします。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分のために頑張れないと困っていた人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
自分のために頑張れない5つの原因
自分のことになると力が出なくなる…。実は、これにははっきりとした理由があります。その理由を知ることで、状況を変えるヒントが見えてきます。まずは、どのような原因が考えられるか解説しますね。
1. 人のために頑張る方が楽しい性格
自分のために頑張れない原因の1つ目は、人のために頑張る方が楽しいと思う性格だからです。
誰かが喜ぶ顔を見ると、自分も嬉しくなって自然とやる気が出る性格の人がいます。たとえば、部下の成長のためなら徹夜もいとわないのに、自分のスキルアップとなると「また今度でいいや」と後回しにしてしまいます。
このような人は、感謝されたり役に立ったりすることに価値を感じます。そのため、自分一人だけで頑張ると「なんだかむなしい…」と感じてしまい、意欲が湧きにくくなります。
2. 自分への投資に対する罪悪感
自分のために頑張れない原因の2つ目は、自分への投資に対する罪悪感によるものです。
何かを始めようとするとき、「自分なんかのために頑張るなんて…」と後ろめたい気持ちになりがちな人もいます。たとえば、資格取得の学費を払おうとすると「この金額を使って良いのだろうか」と躊躇してしまいます。
自分のことより、他の人の役に立ちたいと思ってしまうので、自分のために時間やお金を使うことに抵抗を感じてしまいます。そのため、自分を大事にすることがわがままだと感じ、行動に移せません。
3. 頑張った実感が湧きにくい
自分のために頑張れない原因の3つ目は、頑張った実感が湧きにくいからです。
自分のためだけに頑張っても、「誰も見ていないし、褒めてくれない…」とやる気が続きにくい人もいます。たとえば、英語の勉強を始めても「本当にこれで良いのかな」と不安になり、継続できない状況に陥ります。
そのような人は、達成感が感じにくく、「これで本当によかったのかな?」と不安になることが多いです。このため、自分のために頑張る意欲が薄れがちです。
4. 自分が本当に望むことがわからない
自分のために頑張れない原因の4つ目は、自分が本当に望むことがわからないからです。
人の希望や要望にはすぐ気づけても、自分のことになると「何がしたいんだろう?」とわからなくなることがあります。たとえば、同僚のキャリアプランは親身になって考えられるのに、自分の将来となると途端に迷子になってしまいます。
人のために行動するのが当たり前になっていると、いざ自分のことを考える機会が少なくなり、結果的に自分のために行動する意欲も低くなります。
5. 人に認められないと自信が持てない
自分のために頑張れない原因の5つ目は、人に認められないと自信が持てないからです。
誰かに褒められたり認められたりすると、自分に自信が持てるという人も多いです。たとえば、上司から「よくやった」と言われると嬉しくなり、次も頑張ろうと思えます。
しかし、自分で自分を褒めるのが苦手なため、他人の評価がないと頑張る理由が見つけられません。結果的に、自分のためだけに頑張ることに価値を見出せなくなります。
【自己診断】あなたの頑張れないタイプは?
ここまで5つの原因を見てきましたが、自分はどのタイプなのでしょうか。
以下の診断テストで、自分の特徴を確認してみましょう。
当てはまる項目にチェックを入れていくだけで、簡単に傾向がわかります。
チェックが終わったら下の「診断する」ボタンを押してください
いかがでしたか?
自分の特徴が見えてきたのではないでしょうか。
次は、それぞれのタイプに合わせた具体的な対処法を見ていきましょう。
5つの原因別の効果的な対処法
自分のために頑張れない原因は人それぞれ異なります。そのため、対処法も一人ひとりの特徴に合わせる必要があります。2000人の指導経験から見出した、原因別の効果的な対処法をお伝えします。
1.「人のために頑張る方が楽しい」への対処法
「人のために頑張る方が楽しい」への対処法は…。結論、この性格を変える必要はありません。人間には誰しも得意分野があり、人のために力を発揮できる特徴は大切な個性です。むしろ、この特徴を活かすことが大切。自分を大切にすることは、周りの人のためにもなるからです。
たとえば、スキルアップのための勉強は、より多くの人の力になれるようになるための準備。健康管理も、大切な人に心配をかけないためのものと考えてみてはいかがでしょう。
将来の自分を「サポートが必要な後輩」だと考えてみるのも効果的です。
1年後の自分が困らないように、今できることをする。そう考えると、自分のための行動が他者支援の延長として捉えられます。
2.「自分への投資に罪悪感がある」への対処法
「自分への投資に罪悪感がある」場合は、自己投資を「将来への種まき」と考えてみましょう。
自己投資は贅沢ではなく、充実した人生を送るために大切な準備です。特に仕事において、新しいスキルや知識を身につけることは、今後の成長や活躍に欠かせません。
自分自身の人生を豊かにできれば、周りの人にも良い影響を与えられる心の余裕が生まれます。まずは、小さな一歩から自己投資を始めてみましょう。
たとえば、朝の15分間だけを読書や勉強に充てる時間にすると、無理なく取り組めるはずです。この時間が習慣化すれば、徐々に自己投資への抵抗感も薄れていくでしょう。
スキルアップのための支出も、将来の自分へのプレゼントです。資格取得の費用なども、新しい仕事やチャンスに繋がる「成長の種」と考えると、今の自分を応援する気持ちで取り組めるようになるでしょう。
参考記事▶自己投資で人生を変える!成功への最短ルートとは?【徹底解説】
3.「頑張った実感が湧きにくい」への対処法
一人で頑張ると、なかなか手応えを感じられないものです。そのため、やる気が続かなくなるのも当然です。だからこそ、進歩を「見える形」で記録することが大切です。毎日の小さな前進を目に見える形で記録してみましょう。
たとえば、英語の勉強であれば「連続学習日数」や「覚えた単語数」、資格の勉強であれば「学習時間」などを数字で記録します。これにより、自分が確実に前進していることを実感できます。
また、自分だけの評価基準を持つこともポイントです。
他人の評価を待つのではなく、「今日は計画通り30分勉強できた」「新しい単語を10個覚えた」といった小さな目標に基づいて自分を評価しましょう。そうすることで、自分だけの手応えを感じながら、意欲を保ちやすくなります。
4.「自分が本当に望むことがわからない」への対処法
人のことを優先して考えてきた結果、自分の望みがわからなくなるのは自然なことです。まずは、日常の小さな選択に目を向けて、自分の気持ちに耳を傾ける習慣を作りましょう。
「好きなこと」から始めるのも一つの方法です。心が自然と動く方向に、成長のヒントが隠れています。「今日のランチは何を食べたいか」「休日に何をしたいか」など、些細なことでも自分の好みを意識することが大切。
また、上司や同僚の相談に乗るように、自分のための時間も少しずつ作ってみましょう。
たとえば、毎週金曜日の帰り道に「今週楽しかったこと」「負担に感じたこと」を振り返る時間を持つと、自分の好き嫌いが見えやすくなります。
このような積み重ねが、少しずつ自分の本当の望みを明らかにしてくれます。
さらに、「やりたくないこと」から考えてみるのも有効です。「この仕事は続けたくない」「この状況はもう嫌だ」と感じることも、自分自身の気持ちが伝える大事なメッセージ。
そうした感情から逆に「では、何をしたいのか?」と考えると、本当に求めているものが少しずつ見えてくるはずです。
関連記事▶自分の本心を知る10の方法【本音がわからない人の特徴と原因】保存版
5.「人に認められないと自信が持てない」への対処法
周りからの評価に頼る習慣は、長年かけて身についたものです。
この傾向を変えるためには、自己肯定感を高めて、ありのままの自分を受け入れることが大切です。
そのためには、これまでの人生を振り返り、小さな成功体験を棚卸しするのがもっとも効果的。
しかし、やっかいなのは成功体験という自覚がなかったり、失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスによる逆効果の可能性です。
この問題を解決するためには、さまざまな視点の質問を用意し、自分に問いかけることです。
そこで「自己肯定感を高める100の質問集」を作りました。自分自身との対話をこれまでにないレベルで深めることができます。
有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
無理せずやる気を高める4つの秘訣
ここまで紹介した対処法を実践する中で、「最初は頑張れても、続かない」と悩む方もいます。実は、これは当たり前のこと。なぜなら、やる気は波があるものだからです。
大切なのは、その波に合わせて無理なく続けること。そこで、効果的なモチベーション管理の秘訣をお伝えします。
1. 「できない自分」と上手に付き合う
無理せずやる気を高める1番目の秘訣は、「できない自分」と上手に付き合う
ことです。完璧を目指すと、かえって行動できなくなります。
人材紹介会社の経営企画部で働くMさんは、「英語の勉強は毎日2時間」と決めたものの、忙しい日が続いて挫折してしまいました。そこで、「朝5分でも」と基準を変えたところ、1年以上継続できました。
重要なのは、基準を下げることは「手を抜く」ことではなく、「続けるための工夫」だという考え方です。
実際、継続できている人の多くは、完璧な計画ではなく、その日の状況に応じて柔軟に調整しています。
2. やらされ感をわくわく感に切替
無理せずやる気を高める2番目の秘訣は、「やらされ感」を「わくわく感」に変えることです。
「資格の勉強を始めなきゃ」という義務感から、なかなか行動できないで悩んでいたAさん。彼女が見つけた解決策は、お気に入りのカフェで勉強すること。心地よい空間で学ぶことで、勉強時間が苦痛ではなくなったそうです。
「しなければならない」を「したいこと」に変えるには、環境作りが効果的です。
新しい文具を揃える、好きな音楽を流す、心地よい場所を選ぶ。こうした小さな工夫が、大きな違いを生み出します。
3. プロセスの中に小さな喜びを発見
無理せずやる気を高める3番目の秘訣は、プロセスの中に小さな喜びを見つける
ことです。
不動産会社に勤務する営業部のTさんは、売上目標だけを見つめて毎日必死でした。しかし、「新しい商談術を学ぶ」「お客様との会話を深める」など、過程を楽しむ視点を持ってから、仕事自体が楽しくなったと言います。
結果は後からついてきます。それまでの道のりを、自分の成長物語として楽しめると、モチベーションは自然と維持できます。
日々の小さな発見や気づきを、成長の証として味わってみましょう。
4. 成長の軌跡を残す
無理せずやる気を高める最後の秘訣は、成長の軌跡を残すことです。
薬品メーカーの人事部で働くKさんは、毎週金曜日の終業後に、その週の「できたこと」をスマートフォンのメモに記録するようにしました。たった5分の習慣ですが、月末に見返すと『意外と頑張れている』と実感できます。
記録は客観的に自分を見つめる機会を作ります。ただし、細かく記録しすぎると、それ自体が負担になります。箇条書き3行程度の簡潔な記録でも、継続することで大きな価値があります。
正しいやり方は一つではありません。むしろ、試行錯誤の過程で見つけた自分なりのスタイルこそが、最も続けやすい方法となります。
以下の記事も参考にどうぞ。
▶一瞬でやる気が出る!即効性のある10の方法|気が乗らない時の対処法【仕事する気分になる秘訣】
まとめ:無理せず自分を大切にしながら前進するために
「頑張りたいけど、なぜか自分のために頑張れない」。そんな思いを抱える人にとって、大切なのは「無理せず、少しずつ進む」ことです。
これまで紹介してきた秘訣や対処法を思い出しながら、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。
「自分のために頑張れない」理由は決して個性の欠点ではありません。むしろ、それぞれが持つ優しさや他者への思いやりが根底にあるものです。
その気持ちを大切にしながらも、自分のために進むためには、少しずつ自分に向き合い、「できたこと」に気づくことが大切です。
自分のために頑張れるようになると、自信や満足感が増し、その変化は周りにも良い影響を与えます。
小さな成功体験を積み重ねることで、やがて「自分を応援する力」も育っていきます。
もしも、どう進めばよいか迷ったり、一人ではなかなか踏み出せないと感じたときは、「自分力活用講座」もおすすめです。
この講座は、2,000人以上の働く女性をサポートしてきた経験から生まれたプログラムで、「無理なく自分を高める方法」を体系的に学べる内容となっています。
講座では、個々の悩みや性格に寄り添い、日常に活かせる具体的なアプローチが身につくため、「自分のために頑張る」一歩を確実にサポートしてくれます。
講座を通して、「自分力」を少しずつ育てることで、日々の生活にも前向きな変化が生まれるでしょう。
無理をせず、自分のペースで、自分を大切にしながら一歩ずつ共に進んでいきましょう。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
私も20~40代の頃、一人で悩んでいました。でも今は、同じ思いを抱える女性たちと出会い、共に変化を喜べる日々に。頑張れないと感じる時は、実は大切な変化の前触れ。その気持ちに寄り添いながら、ゆっくりと一歩ずつ。みなさんとお会いできる日を、心から楽しみにしています。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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