
もしも、そう感じて出口のないトンネルの中にいるような気持ちになっていたとしても、ご自分を責めないでくださいね。
それは、繊細で周りの期待に応えようとする優しい人だからこそ、陥りやすい状態なのです。
私はこれまで14年間2000人以上の方々の生き方やキャリア相談に乗る中で、本当の自分を見失っていた方を、数多く見てきました。
この記事では、どうして分からなくなってしまうのかその原因を解き明かします。
その上で、本当の自分の気持ちと再び出会い、「これが、私のしたかったこと」と、心から思える解決法をご紹介します。
この記事を読み終える頃には、深い霧が晴れるように、進むべき道が見えているはずです。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分がどうしたいかわからない人を含む、以上2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
自分がどうしたいかわからなくなる原因
「自分がどうしたいかわからない」その悩みは、意志の弱さや能力の低さといった、ネガティブなものではありません。むしろ、これまで長所と思われてきた、素晴らしい気質が隠れていることが多いです。
ここでは、多くの方が気づいていない、その3つの原因を解説します。
1.他人軸で生きてしまう癖
どうしたいか分からなくなる原因の一つ目は、物事を他人軸で判断する癖がついていることです。
他人軸とは、自分はどう思うかではなく周りの人はどう思うかを基準にして、人生の選択をしてしまうことです。
周りのこうしてほしいという期待を敏感に察知し、それに応える能力が高い。勉強も仕事も人並み以上にそつなくこなせる人が多いですね。
たとえば、親から「この大学がいいんじゃない?」と言われれば、その気になって勉強する。上司から「この業務を任せたい」と言われれば、期待に応えようと頑張る。
その器用さゆえに、いつしか「他人の望むこと」を「自分のやりたいこと」だと錯覚するようになります。
そして他人軸で期待に応え続けるうちに、自分の心の奥底にあった「好き」や「やりたい」という本音を見失ってしまうのです。
2.繊細で気を使いすぎてしまう癖
どうしたいか分からなくなる原因の二つ目は、繊細で気を使いすぎてしまうことです。
相手が何を求めているのか、言葉にされなくても手に取るように分かってしまう。その繊細さや共感力の高さは、本来素晴らしい才能です。
しかし、その才能は時として自分の本音に蓋をする原因にもなります。
「これを言ったら相手は傷つくかもしれない」
「ここで自分が我慢すれば丸く収まる」
たとえば、自分では良いと思う提案をしても、反対意見や懸念の声が出ると場の空気を読んで引き下がってしまうなど。
常に他人の気持ちを優先するうちに、自分の「やりたい」という気持ちを無意識に押し殺す癖がついてしまうのです。
3.世間の「正解」に縛られてしまう癖
どうしたいか分からなくなる原因の三つ目は、こうあるべきという世間の「正解」に縛られていることです。
「良い大学に入り安定した会社に入ることが幸せな人生だ」
そんな親や社会が示す「模範解答」を自分の答えとして、一生懸命に生きる。
30歳になったら結婚して、35歳までには子どもを産んで、マイホームを購入して。そんな「人生設計の正解」を追いかける⋯。
そのような「世間の言う正解」の道を歩いているうちは安心感があるかもしれませんね。
しかし、それは誰かが作った地図の上を歩いているのと同じ。
心からの「好き」や「やりたい」という衝動から自分の道を選んでこなかったため、いざ人生の岐路に立ったときも本心がわからないのです。
どうしたいかわからない状態の解決法
ここからご紹介するのは、自分の本音とつながり本当はどうしたいのか理解するための5つのステップです。
その核となるのがご自身のこれまでの人生を振り返る「自分史」の深堀りです。
1.人生の主な出来事を書き出す
どうしたいかわからない状態から抜け出す最初のステップは、これまでの人生で起きた主な出来事を、その時の感情と一緒に時系列で書き出すことです。
これは、忘れていた記憶や心の奥にしまい込んでいた本音を呼び覚ますための重要な作業です。
- 具体的な書き方
難しく考える必要はありません。
ノートやパソコンに思い出せる範囲で以下のような出来事と、その時どう感じたかを、セットで書き出してみましょう。
- 出来事: 中学受験で第一志望の学校に落ちた
- 感情: 悔しかった。親をがっかりさせて悲しかった。
- 出来事: 初めてのアルバイトで失敗してお客さんに怒られた
- 感情: 恥ずかしかった。情けなかった。
ポイントは「事実と感情をセットで書く」こと 。
この段階では、文章の上手い下手や誤字脱字は一切気にしないでください。
注目すべきは記憶の蓋を開け、「何がありどう感じたか」をできるだけたくさん書き出すことです。
もしも自分史をもっと深く掘り下げたいと感じたら、その具体的な書き方のコツや注意点についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事▶自分を振り返る完璧な方法【成長に繋がる自分史の書き方と効果】失敗しない人生の振り返り
2.影響を受けた「他人の言葉」を思い出す
どうしたいかわからない状態から抜け出す2番目のステップは、ステップ1で書き出した出来事の横に、その時に影響を受けた『他人の言葉』を書き加えることです。
- なぜ「他人の言葉」が重要なのか?
「どうしたいか分からない」状態の多くは、自分の本音より無意識に他人の価値観を優先した結果、生まれています。
どんな言葉が、自分の選択に影響を与えてきたのか。それを知ることが、自分を縛っているものから自由になる重要な手がかりになります。
- どんな言葉を書き出せばいいのか?
親や先生、上司など、自分に強い影響を与える人物から、実際に言われた言葉を思い出してみてください。
例えば、
- 「あなたのためを思って言っているのよ」
- 「長女なんだからちゃんとしなさい」
- 「女の子なんだからそんなに頑張らなくてもいい」
- 「安定した会社に入るのが一番の幸せよ」
- 「みんなやってるんだからあなたもやるのが普通でしょ。」
といった言葉です。
世間が良しとする「常識」や「普通」といった言葉も、ここに含まれます。
3.その言葉への「自分の本音」を掘り起こす
どうしたいかわからない状態から抜け出す3番目のステップは、ステップ2で書き出した他人の言葉に対して、自分が「本当はどう感じていたか」その本音を掘り起こすことです。
「本当はどう感じた?」と問いかける。ここが最も重要な作業です。
他人の言葉の一つひとつに対して、「そのとき自分は本当はどう感じていたのか?」と丁寧に問いかけてみてください。
例えば、親に「安定した会社がいい」と言われたとき、
- 本音:(本当はデザインの仕事に挑戦してみたかった…)
- 本音:(私の気持ちも聞かずに決めつけないでほしい…)
- 本音:(期待に応えられなかったらがっかりされそうで怖い…)
といった、様々な心の声があったかもしれませんね。
大切なのは、ネガティブな感情も含めて、正直な心の声をすべて書き出すことです。ここで良い人を演じる必要はありません。
4.「行動」と「本音」の”ずれ”を見つける
どうしたいかわからない状態から抜け出す4番目のステップは、実際にとった行動と、本音との間の”ずれ”を見つけることです。
この自分の中の矛盾こそが心をすり減らし、どうしたいか分からないという状態を生み出していた本当の原因です。
例えば、
- 行動:親の勧めで理系に進学した
- 本音:本当は文学を学びたかった
というように、ご自身の自分史の中から、この”ずれ”をいくつか見つけてみましょう。
このずれが大きいほど、そこに、これからの人生を好転させる重要なヒントが隠されています。
5.”ずれ”の中に「やりたいこと」のヒントを探す
どうしたいかわからない状態から抜け出す5番目のステップは、その”ずれ”の中から「本当にやりたいこと」のヒントを探すことです。
「ずれ」が見つかったということは、そこに、心の底から「こうありたい」と願う、強いエネルギーが眠っている証拠だからです。
例えば、「本当は文学を学びたかった」という本音があるなら、
- 小説を読んでみる
- 文章を書いてみる
- 文学サークルに参加してみる
など、今からでも文学に触れる方法は、いくらでもあります。
- 確実にできる行動から始めることです。
この記事でご紹介した5つのステップは、自分と向き合うための、非常にパワフルな第一歩です。
もし、この自分史の作成と分析を、専門家のサポートのもとで、より深く、そして正確に行いたいと感じたなら。
私が主宰する「自分力活用講座」では、日本初の”自分史分析プログラム”を使い、マンツーマンで、ご自身の強みと本音を一緒に見つけ出します。
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【事例】「分からない」を抜け出したある女性の話
実際にこの方法で、ご自身の本当の願いを見つけ、人生を好転させた女性の事例をご紹介します。
母の期待と自分の本音の間での葛藤
田中瑠璃さん(仮名・32歳)は、母親の期待に応えて看護師になりました。
「手に職をつけたほうがいい」「安定しているから」 そんな理由で選んだ職業でした。
看護の技術や知識も得られたし、良い仲間にも恵まれました。お給料にも満足していました。
でも、働き始めて5年経っても、心から仕事を楽しめません。何かモヤモヤしたものを常に抱えていました。
「自分がどうしたいか分からない」 そんな悩みを抱えて、私の講座の門を叩いたのです。
自分の本当の願いに気づいた瞬間
ステップに沿って「自分史」を振り返ってもらうと、重要な発見がありました。
子どものころから、絵を描くことが大好きだった田中さん。
でも、母親や担任の先生から「絵では食べていけない」と言われ続けていたのです。
- 行動:母親の期待に応え、看護師の道を選んだ。
- 本音:本当は、美術の道に進みたかった。
彼女を苦しめていたのは、まさにこの大きな”ずれ”だったのです。
その気持ちを無理やり封じ込めていたことに気づいたとき、彼女は初めて、自分の「本当の願い」と向き合うことができました。
今、彼女が歩んでいる新しい人生
田中さんは今、看護師として働きながら、週末にイラストの勉強をしています。
「いつかフリーランスのイラストレーターになりたい」 そんな、心からの夢を持つことができました。
完全に転職するのではなく、今の生活を大切にしながら、少しずつ本音に近づく道を選んだのです。
今後彼女がどのような道を歩むかわかりません。
しかし、「自分がどうしたいか分からない」という、出口のないトンネルから抜け出すきっかけをつかんだことは間違いありません。
この気づきがなければ、永遠に前に進むことはできなかったのですから。
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
ここまで、自分がどうしたいか分からない状態から抜け出すための、具体的な考え方とステップについて解説してきました。 事例の女性のように、勇気を出して自分と向き合えば、必ず道は開けます。
しかし、「もっと体系的に、そして網羅的に、自分自身を見つめ直すための、完全な地図が欲しい」 そう感じる方もいるかもしれませんね。
そんなときに役立つ自分の見つめ直し完全マニュアルが完成しました。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
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最後に筆者からの大切なメッセージ
「自分がどうしたいか分からない」
それは、これまで、自分のことより周りの人を大切にしてきた、その優しさの証かもしれません。
これからは、その優しさを、自分自身に向けてあげてください。
まずは、自分の心の声に、丁寧に耳を澄ませることから。
その小さな一歩が、新しい人生の、本当の始まりです。
ご自身の歩む道を、心から応援しています。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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