そんなふうに、一人で苦しんでいる人も少なくありませんね。
私の塾に相談に来る女性たちも、同じことを言います。
みんな優しくて、真面目で、責任感が強い。だからこそ、頼ることに罪悪感を感じてしまうんですね。
2000人以上の女性を指導してきて気づいたことがあります。頼れない人ほど、自分を守るために一人で頑張っているんです。

迷惑をかけたくない

断られて傷つきたくない

できない人と思われたくない
そんな不安や、ちょっとしたプライドが隠れています。
頼ることは甘えではありませんよ。信頼を育てる方法のひとつなんです。
この感覚をつかむと、仕事も人間関係も、驚くほどラクに回り始めますよ。
最後までお読みくださいね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
人に頼るのが苦手な人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導く自己分析のプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
人に頼るのが苦手になる原因【心理分析】
人に頼るのが苦手な心理には、性格だけでなく、育った環境や日本の文化も複雑にからみ合っています。
まずは、どのパターンに当てはまるか見てみましょう。
個人的な原因トップ5
人に頼れない原因の多くは、責任感や過去の経験に隠れています。
TOP1. 他人を頼ることに罪悪感を感じる
これが最も多いパターンです。 自分の問題は自力で解決すべきという責任感の強さが、裏目に出ている状態。
買い物の手伝いや仕事の質問など、些細なことでも「相手の時間を奪っては申し訳ない」とブレーキがかかります。
TOP2. 他人を頼って失敗した経験がある
過去に勇気を出して頼んだのに、失敗したり嫌な顔をされた経験が引き金になっているケース。
「あんな思いをするくらいなら、自分でやったほうがマシ」 と、自分を守ろうと頼らない選択をしてしまうんです。
TOP3. 完璧主義の傾向がある
「自分で全てをコントロールしたい」という欲求が強いタイプです。
特に仕事において、「自分がやるのが一番早いし確実」と信じているため、人に任せること自体がリスクに見えてしまいます。
TOP4. 自分が弱いと思われるのが怖い
他人に頼ることを弱さの露呈だと捉えているケースです。
「ナメられたくない」「できない人だと思われたくない」 そんなプライドが邪魔をして、SOSが出せなくなっています。
TOP5. 人間関係が面倒だと感じる
頼ることは、コミュニケーションを深める行為でもあります。
ところが過去に人間関係で傷ついたり、気遣いに疲れてしまった人は、その面倒さを避けて一人で完結する道を選びがちです。
社会的・文化的な原因トップ3
個人の問題ではなく、環境が人に頼りづらくさせている場合もあります。
TOP1. 人に迷惑をかけないという日本文化
日本社会では人に迷惑をかけないことが美徳とされすぎています。
幼い頃からの「自分のことは自分でしなさい」という教えが、大人になっても頼ってはいけないという足かせになっているんですね。
TOP2. 競争をあおられる職場環境
減点方式の評価や、競争が激しい職場では、弱みを見せることが命取りになります。 「頼る=評価が下がる」と学習してしまう環境では、助けを求めるのはむずかしくなります。
TOP3. SNSによる完璧演出の影響
SNSで他人のキラキラした完璧な生活を見ていると、「みんな一人でこなしているのに、自分は…」と勘違いしがちです。
画面の向こうの演出された姿と比較して、勝手にハードルを上げてしまっているんですね。
明日からできる!頼り上手になる秘訣
ここからは、精神論ではなく具体的なアクションの話をします。
明日から職場で使えるテクニックを厳選しました。
特に2つ目は、今日からすぐに実践できるので試してみてくださいね。
1. 15分悩んだら相談するという自分ルールを作る
頼り上手になる1つ目の秘訣は、15分悩んだら相談するという自分だけのルールを作ることです。
頼るのが苦手な人は、まだ自分でできるはずと粘りすぎて、手遅れになってから相談しがちです。
私の受講生でも、上司の指示が曖昧でどこから手を付ければいいかわからず、丸一日悩みながら資料を作ったら『方向性が違う』と言われてしまった女性がいました。
彼女は能力が低いわけではないんですよね。どこまで自分の判断ですすめるべきかの線引きがなかっただけ。
これを防ぐために、時間で区切るルールを作りましょう。
- 15分考えて答えが出なかったら、誰かに聞く
これはGoogleのAI研究チームでも取り入れられている『15分ルール』を参考にした考え方です。
わからないから聞くのではなく、ルールだから聞くと決めれば、罪悪感は消えますよ。
2. すみませんを封印。ありがとうに変換
頼り上手になる2つ目の秘訣は、すみませんを封印し、ありがとうに変換することです。

これが最も効果的なマインドの転換と言ってもいいかもしれませんね。
頼るのが苦手な人は、何かしてもらったときに「忙しいのにすみません、迷惑かけてすみません」と言いがち。
これを、ありがとうに変換してください。

×「手伝わせてすみません」

○「手伝ってくれてありがとう、助かりました」
逆に、『ありがとう!』と笑顔で言える人ほど、また助けたくなるオーラを出しています。
この言葉の変換は相手を喜ばせるだけでなく、自分の気持ちも罪悪感から達成感へシフトさせ、自然に頼り上手になれますよ。
3. 魔法の枕詞「相談があるのですが」から始める
頼り上手になる3つ目の秘訣は、魔法の枕詞(まくらことば)「相談があるのですが」から始めることです。
いきなり「手伝ってください」と言うのはハードルが高いですよね。 そんな時は、この枕詞を使いましょう。

〇〇さん、少しご相談があるのですが…
4. 「これ、ついでにお願い」作戦を使う
頼り上手になる4つ目の秘訣は、これ、ついでにお願い作戦を使うことです。
相手が動くタイミングに合わせて、小さな依頼をする方法です。

(同僚がコピー機に行くついでに)もし手が空いてたら、私の資料も一部お願いできる?

(コンビニに行くついでに)無理だったら全然大丈夫なんだけど、ついでだったらコーヒーお願いしてもいい?
ついでのお願いなら、相手の負担はほぼゼロです。
断られてもダメージの少ない小さなお願いから始めて、頼ることそのものに慣れていきましょうね。
5. 理由を添えると、承諾率は1.5倍になる
頼り上手になる5つ目の秘訣は、理由を添えることです。
心理学の実験(カチッサー効果)で証明されているのですが、人は理由を添えられると、無条件に受け入れやすくなるそうです。(承諾率は1.5倍になると言われています)。
ただ手伝ってと言うのではなく、理由をセットにします。

期限が迫っていて焦っているので、手伝ってもらえませんか?

ここがどうしても分からないので、教えてもらえませんか?
私の塾生たちも、この理由付けを意識しただけで、職場の協力を得られる確率が格段に上がったとよろこんでいました。
相手は「それなら仕方ないね」と快く引き受けてくれますよ。
以下で、人に頼るときの5つのポイントを語りました。
(※音声のみの配信です)
6. 感謝の気持ちを表現する習慣をつける
頼り上手になる6つ目の秘訣は、感謝の気持ちを表現する習慣をつけることです。
これは非常に重要です。
助けてもらったら、必ずありがとうと具体的に感謝を伝える習慣をつけましょう。
ただお礼を言うだけでなく、事後報告までセットにするのがプロの頼り方です。
結果を報告することで、相手は自分の行動が役に立ったと実感でき、次もまた助けたくなります。
7. 断られたらタイミングが悪かっただけと唱える
頼り上手になる7つ目の秘訣は、断られたらタイミングが悪かっただけと唱えることです。
最後に、もし頼んで断られたとしても、落ち込む必要はないんです。
断られるとちょっと傷つきますよね。でも考えてみてください。相手だって人間です。
その時たまたま手が離せなかったり、心に余裕がなかったりしただけかもしれませんよ。

今回は忙しかったんだな、また今度頼もう
そう軽く受け流すメンタルを持っておけば、恐怖心は軽くなります。
8. 自己肯定感を高める取り組みをする(根本解決)
頼り上手になる8つ目の秘訣は、自己肯定感を高めることです。
ここまで7つの技術をお伝えしましたが、最後はやはりメンタルの強化です。
ありのままの自分自身を受け入れ、価値ある存在だと認識できれば、他人に頼ることはチームで成果を出すための手段に変わります。
もっとも効果的な方法は、過去の成功体験を思い出して自分の価値を再確認すること。
ですが、一人で自分の良いところを見つけるのは意外と難しいものです。
そこで、自分自身との対話を深めるための「自己肯定感を高める100の質問集」を作りました。
そんな方が、質問に答えるだけで自然と自己肯定感が高まるよう設計してあります。
有料にするか迷いましたが悩んでいる方が多いため、しばらく無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。
根本から頼り上手になりたい方は、今すぐ入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
「頼り上手な人」と「苦手な人」の決定的な違い
ここまで具体的な方法をお伝えしましたが、「頼り上手な人」が持っている決定的な視点の違いをお伝えします。
頼るのが苦手な人がいる一方で、上手に人を頼る人もいます。 両者の能力に大きな差はありません。
あるのは、「人に頼ること」をどう定義しているかの違いだけです。
- 頼るのが苦手な人
頼ることを「自分の弱さ(恥)」だと思っている - 頼るのが上手な人
頼ることを「賢い選択」だと思っている
この違いを、わかりやすく表にまとめました。
| 特徴 | 人に頼るのが苦手な人 | 人に頼るのが上手な人 |
|---|---|---|
| 考え方 | 自己中心的、固定観念が強い | 他人を尊重し、信頼している |
| 仕事の進め方 | すべて自分で管理・細部まで気にする | 適切に分担し、チームの力を活用 |
| 自己認識 | 自己評価が低い | 自分の強みと弱みを理解している |
| 他人への態度 | 相手を信用できない | 他人の能力を信頼し、尊重する |
| 弱さの捉え方 | 弱みを見せたくない | 弱さを認めて助けを求められる |
| ストレス管理 | 一人で抱え込みストレスが高い | 負担を分散させストレスを軽減 |
| 目標達成の方法 | 個人の努力に依存 | 協力を大切にし、チームで達成 |
この表からわかるように、頼り上手な人は、他人の力を借りることを「弱さ」ではなく「戦略」と捉えています。

要するに、人に頼るのは悪いことどころか、自分にも周りにも社会(会社)に対しても三方良しということですね。
人に頼るメリット・デメリット
人に頼ることには多くのメリットがありますが、同時にデメリットもあります。
両方を知っておくことで、適切なバランスで頼れるようになります。
人に頼ることで得られる5つのメリット
人に頼ることでどのようなメリットが生まれるのでしょうか?
次のとおりです。
- ストレスが減る
全てを自分だけで抱え込まなくて良いため、精神的な負担が軽くなります。 - 時間の節約になる
得意な人が担当することで作業スピードが上がり、時間を有効に使えます。 - 知識やスキルを得られる
自分にはない他人の知識や経験を共有してもらうことで、視野が広がります。 - 人間関係がよくなる
頼ることは相手を信頼する行為です。信頼された相手は自己重要感が高まり、良い関係が築けます。 - 成果が上がる
個人の限界を超え、チームとしての大きな成果を生み出すことができます。
人に頼ることで生じる5つのデメリット
一方で、頼り方を間違えると以下のようなリスクもあります。
- 依存してしまう
頼りすぎると、自分で考えて行動する力が低下する可能性があります。 - 責任感が薄れてしまう
任せたからと放置すると、当事者意識がなくなってしまいます。 - 情報の信憑性が低い場合がある
他人の意見が常に正しいとは限りません。鵜呑みにするのは危険です。 - 計画通りに進まない場合がある
相手の都合や状況によって、想定より時間がかかることがあります。 - 目的がずれてしまう場合がある
コミュニケーション不足だと、意図した結果と違うものが上がってくるリスクがあります。
メリット・デメリットまとめ
| メリット | デメリット | |
| メンタル | ストレスが減る | 依存してしまう |
| 責任・行動 | 時間の節約になる | 責任感が薄れる |
| 知識・情報 | 知識やスキルを得られる | 情報の信憑性が低い |
| 人間関係 | 信頼関係が深まる | 計画通りに進まない |
| 成果 | チームで成果が上がる | 目的がずれる |
人に頼ることのデメリットに注目し過ぎないようにご注意くださいね。その何倍ものメリットがあるとお考えください。
【実話】人に頼り、自分も周りも幸せにする人の例
人に頼り、自分も周りも幸せにする人の例をご紹介します。
この記事を書いている私の義母は、人に頼ることが本当に上手です。彼女はよく人に頼みごとをしますが、不思議なことに頼まれた人たちは喜んで引き受け、むしろ「ありがとう」と言って菓子折りまで持ってきます。
- なぜこんなことが起こるのでしょうか?
よく観察してみると、その理由がわかりました。義母自身も人のためになることをたくさんしているのです。
町内会のまとめ役や、面倒と思われがちな仕事にも率先して取り組みます。毎朝の公園でのラジオ体操は、今や数十人規模の高齢者が集まる場になっています。
以前、義母が転んで骨折した時も、近所の人たちが食事を持ってきたり、車を出してくれたりと、すさまじいサポートを得ていました。
人に頼ることは、自分だけでなく周りの人にも喜びをもたらすことができます。義母の例は、人に頼ることの本当の意味を教えてくれました。
この話が、人に頼るのが苦手な方の参考になれば幸いです。
まとめ:人に頼ることは「強さ」の証明です
記事の中で、人に頼るのが苦手なのは、責任感が強いからとお伝えしました。 これまで、自分の足で立とうと必死に頑張ってきたのだと思います。その姿勢は素晴らしいものです。
ですが、本当の強さとは、一人で立つことだけではありません。 誰かの手を借りて、一人では到達できない場所に行くこともまた、今の社会における賢い強さの形です。
最後に、今日からできるアクションプランをまとめました。
- 頼り上手になる8つの秘訣
- 15分悩んだら相談する(時間で区切る)
- 「すみません」を「ありがとう」に変換する
- 「相談があるのですが」から始める
- 「ついでにお願い」から慣れる
- 「理由」を添えて承諾率を上げる
- 感謝と結果(事後報告)を伝える
- 断られても「タイミング」のせいにする
- 自己肯定感を高める(根本解決)
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
ここまでお読みになるとわかると思いますが、人に頼ることが苦手な人は、自分を深く認識して、ありのままの自分を受け入れる必要があります。
自分を受け入れることで、他人に頼ることへの抵抗感が和らぎ、心の余裕が生まれるからです。
そこで、自分の見つめ直し完全マニュアルを作りました。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。
こちらにLINE登録していただくと、自分らしく生きるための耳寄りなお話も公開してます。ブログには書けないここだけの情報も配信しています。

私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。この記事に書いてあることを実践するのは、思いのほか勇気がいると思います。
怖くなったら思い出してください。
完璧な人なんて、この世にいません。誰もが悩み、誰かの助けを必要としているんです。
人に頼ることは、決して恥ずかしいことじゃありません。自分を知り、成長しようとする強さの表れなんですよ。
ほんの少しでいいんです。「ちょっと手伝ってもらえますか?」って、誰かに声をかけてみませんか?
最初は緊張するかもしれません。でも、新しい発見があるはずです。
少しずつで良いので、頼り上手になっていきましょう。そうすれば、仕事も人間関係も、もっと楽しくなるはずです。
これからの人生が、より豊かで幸せなものになることを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数













コメント