- 会社員歴16年
- 会社員を続けつつ週末に副業10年
- 会社を辞め、副業を本業として起業
という3ステップを踏みました。
最初は会社に勤務しながら、週末に副業をスタート。個人事業として始めていましたが、法人化したときの初年度売上は1,438万円。
当時は会社からの給料と不動産投資による収入もあり、その後、完全に起業に至りました。
成功するための秘密キーワードは“仕事の趣味化”です。
経験者だからこそ分かるのですが、決して楽な道のりではありません。しかし、やってみる価値は充分にあります。
ぜひ最後までお読みくださいね。
- この記事の信頼性
※読み飛ばしOKです
この記事を書いている私は、10年以上かけて、個性を強みに変えるアプローチを開発し、一般的な自己分析を超えて本質的なキャリアの方向性を指南してきました。
2000人以上を指導し、経験からの教えを伝えています。
日本経済新聞や日経WOMANなど、多数のメディアで取り上げられた経験もあります。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」というタイトルの書籍も出版しています。
詳しい私のことはこちらです
会社員しながら起業する方法7ステップ
会社員を続けながら副業を経て起業をするまでを、7つのステップに分けて解説します。全容をつかみ、一歩一歩進めていきましょうね。
1. 自己分析する|自分を深く知る
まずは自分自身を徹底的に分析し、自分の得意なことや苦手なこと、強い興味や本当に望むものなどを棚卸しします。
これらはどのようなビジネスが自分に向いているのかの選択軸になる。これがしっかりできていると、後々のステップで迷いが少なくなりますよ。
後ほど自己分析のポイントを書いた記事をご紹介します。
2. ビジネスアイデアを考える
次に自分の強みや興味をもとに、ビジネスアイデアを練りましょう。
これまでで培ったスキルを活かすも良し、新たに身につけるスキルを使うのも良しです。
ビジネスの種は、社会に価値を提供することから生まれます。以下の3つのポイントを意識してみてください。
- 不安を解消してあげる
- 不満を解決してあげる
- 欲を満たしてあげる
以上のいずれかに該当するものが価値を提供することにつながり、ビジネスになります。
たとえば、「料理がうまくなりたい」という人に料理の作り方を教えることは、その人の欲を満たし、価値を提供していることになります。
- 「できる」と「できない」の差分が価値です。
アイデアを出すときの参考にしてくださいね。この考え方をもとに、自分のビジネスアイデアを形にしてみましょう。
アイデアを絞り出すための詳しい解説記事は後ほどご紹介します。
3. 需要があるか調べる
悲しいことに素晴らしいアイデアでも、需要がなければビジネスとして成立しません。まずは以下の視点から、市場を調査してみましょう。
- 必要としてくれる人はだれか?
- その人はどこに集まっているのか?
- 彼らに価値提供している競合は?
インターネットやSNSが普及しているのでかなり探しやすくなっていますよね。
また、自分自身が克服したことや、「何でできないのだろう?」と他人を見て思うことなども、需要につながる可能性があります。
このような市場を調査することで、自分のビジネスアイデアが価値を提供できるかどうかを確認し、必要に応じてアイデアを修正していくことができます。
4. 止めることを決める
起業するためには、準備をする時間が必要です。その時間を捻出するためには何かを止める必要があります。
私の場合は、週末に楽しんでいたトレッキングを止めたりテレビを見ないようにしたり細々としたことを止めました。
- 趣味や娯楽の時間を削る
- テレビやSNSなどの利用を減らす
- 無駄な付き合いや誘いを断る
など何を止めるかは自由なのですが、「時間」がすべてと言ってもいいくらい重要なのでじっくり考えてくださいね。
5. 新しい人脈を作る
外からの刺激が大切です。人脈が成功のカギを握ることが多いですね。
勉強会・イベント・セミナーに参加してもいいし、新しい人脈を広げていきましょう。
信頼できる仲間や有識者がいると、困った時に助けてもらえたり、新しいアイデアが生まれたりすることがあります。
特に会社員の方は、起業家との付き合いが少ないことが多いかもしれません。
すでに起業している人たちとの交流を増やすことで、具体的なアドバイスや実体験に基づく情報を得ることができます。
人脈を広げる効果的な方法について詳しく書いた記事があるので、後ほど紹介しますね。
6. 副業としてやってみる
会社員しながら起業するには、いきなり本業として始めるのではなく、まずは副業として小規模に始めてみることをお勧めします。
これにより、リスクを抑えながらビジネスを試すことができます。
このときの副業の目的は以下です。
- 経験や実績を積むため
- 学んだ知識をスキルに昇華するため
- 本当に稼げるか試すため
- 将来の投資に繋がる資金を稼ぐため
以上となります。
私も「雇われ講師」として週末にスタートしました。僅かな報酬しかいただけませんでしたが、セミナーの運営ノウハウや高額コンテンツの作り方など実体験から学ぶことができました。
その3年間は、かけがえのない「いい仕入れ期間」だったと思います。
7. 本業として独立する
副業が順調に軌道に乗ったら、いよいよ本業として独立するタイミングです。
もちろん、会社員を続けながらでも問題ありませんが、この頃になるとさらに本業へ時間を使いたくなり、辞めたくなると思います。
ただ、会社員を辞めるには勇気と覚悟が必要です。無理をせず、慎重に考えましょう。
たとえば、
- やりたくない仕事への異動が決定
- 反りの合わない上司ができた
- 会社が吸収合併された
- 同じ仕事が繰り返されて飽きている
- 結婚や出産などライフステージ変化
などのようなときでしょうか。
私の場合は、父から兄に社長が代わり、さらに年齢の節目のタイミングでした。
よくある起業のきっかけについては、別の記事に書いたので後ほど紹介します。
会社員を続けながら起業するメリット
会社員を続けながら副業を経て起業へ・・・この流れでキャリアアップするときのメリットからお話しますね。私の体験談をもとに解説します。
ちょっと長いですけれど、完全独立までに起こったことや、覚悟が決まるまでの心の流れはほかでは読めないと思いますよ。
- 本業を続けながら副業を経て起業するメリット
- 生活苦になるリスクが少ない
- 起業失敗の不安を最小限にできる
- 収入を得ながらスキルが身につく
- 採算度外視でできる
- ほかとの差別化ができる
- 副業収入を預金と投資にまわせる
- 新しい居場所や生きがいができる
- 自分を活かしている感が満載
- 夢や希望が生まれる
- 新しい出会いがある
- 自信がつく
本業を続けながら副業を経て起業するメリットの最たるものは、生活苦になるリスクが少ないことですね。
私は気も小さく、度胸もないのでバシッと会社を辞めて起業という無収入起業は考えられませんでした。
ですので会社に勤務しつつ、週末に副業というカタチで事業を起こす流れをとってます。
起業失敗の不安を最小限にできるメリットは大きかったですね。
収入を得ながらスキルを身につけられるのも最高でした。本業とは全く関係ない仕事を始めたのでド素人でしたから。
そして採算度外視でできるのもよかったです。
会社からの給料で生活費はまかなえていたのでガツガツする必要もなく、いくら稼ごうとか目標もありませんでした。
顧客対象にコミットだけすればいいやという脱力感がほかとの差別化になったと思います。
また、副業収入を預金と投資にまわせるのも大きなメリットです。
当初3年間の売上は、経費以外一切使いませんでした。それなりの額になったので不動産投資の頭金になりましたね。
それから、自分の新しい居場所や生きがいができるのも大きかったです。
私は働いていた会社の仕事が好きではなかったし、やりがいも生きがいも感じていませんでした。
しかし、副業を始めたことで新しい居場所も生きがいも手にしました。それだけでも元がとれた感じです。
当初は副業というカタチのスタートでしたけれど、大好きな仕事でしたので週末が楽しみでした。
自分でイチから考え、やり方もすべて自分で決められるのは自分を活かしている感が満載でしたね。
始めてみると「これからどういう風にすすめようかなぁ~」なんてあれこれ想像できるようになり夢や希望が生まれるようになりました。
自由がないと将来の夢も希望も浮かばないものなんですよね。そのとき知りました。
さらにさらに新しい出会いがあるのも大きなメリットですね。
決まりきった会社のメンバーではなく、自由に働く人たちと出会う機会が激増しました。類は友を呼ぶとはよく言ったものです。
そして自分で起こした副業がうまくいったことで自信がつくのもメリットと言えるでしょう。売上数字で見えますから生々しいです。
2年、3年と売上も安定してくると「まぐれじゃないな」と思えました。そして独立する覚悟が決まったという感じです。
以上が本業を続けながら副業を経て起業するメリットです。
成功させる3つの秘訣
私の経験をもとにした秘訣ですので、反論は受け付けておりません、笑
好き・楽しいと思える仕事を選ぶ
会社員を続けながら起業を成功させる秘訣の1つ目は、好き・楽しいと思える仕事を選ぶこと。
二足のわらじを履くことは、普通に考えても非常にハードです。
趣味や娯楽の時間を削る必要があるでしょうから、相当な自制心やお金を稼ぐ意欲がなければ、挫折する可能性が高いです。
しかし、
これが、好き・楽しいと思える仕事を選ぶ本当の狙い。多少辛いことが起きたり、失敗したりしてもへこたれることなく続けられるでしょう。
自分が楽しめる仕事を選ぶことが、成功への第一歩となります。
専業の人たちの存在を意識する
会社員を続けながら起業を成功させる秘訣の2つ目は、専業の人たちの存在を意識することです。
自分が起業しようとする仕事を専業としてやっている競合他者の存在を忘れないようにする。
彼らを意識していると、遊んでいるヒマはないと思えるし、短時間で成果を出すために知恵も絞るようになります。
専業の人たちが日々どれだけの時間と労力を費やしているかを考えると、自分の取り組み方も自然と厳しくなり、成果を出せるようになりますよ。
副業期間は未来への投資と考える
会社員を続けながら起業をするとき、私のように副業期間を経てから独立する人もいるでしょう。
その期間で稼ぐお金は、自分の未来への投資と考えることが大切です。
リターンは何倍にもなるはずです。
たとえば、副業で得た収益を趣味や娯楽に使うのではなく、勉強代や新しい人脈との交際費など将来につながるものに投資することが重要です。
副業期間を通じて得た知識やスキル、そして築いた人脈が将来の成功に大きく関わってくる。
このように、副業期間を未来への投資と考えることで、長期的な視点で成功へのロードマップを描くことができます。
注意点と厳しいと感じるポイント
- 本業を続けながら副業を経て起業する注意点
- どっちつかず感ハンパない
- 心のブレーキがかかる
- モデルになる人が身近にいない
- 本業の人もライバルにいる
- 365日仕事漬けになる
- 好きな仕事でないと続かない
- 独立のタイミングを決めづらい
注意点とかキツイなと感じたところとしてどっちつかず感ハンパないというところです。
「ほかの仕事をするくらいなら本業にコミットしろよ」という暗黙のつぶやきが自問自答を繰り返します。
それが副業で始めたことの後ろめたさにつながり心のブレーキがかかる感じでしたね。
またモデルになる人が身近にいないのもキツイなと思うところでしたね。
参考になる人も、アドバイスをしてくれる人もいないので「この先うまくいくのだろうか?このやり方でいいの?」という不安は常にありました。
また本業の人もライバルにいるということも注意点だと思います。
本業の人は自分の時間を全部使ってきますからね。週末と平日の夜しか自由が効かない副業族には厳しい現実が立ちはだかりますよ。
また好きな仕事でないと続かないと思います。よく考えればわかるのですけど365日仕事漬けになるので。
私は週末の仕事で平日の仕事のストレスを発散していた感じなのでいいサイクルでした。
また独立のタイミングを決めづらいのも注意点ですね。
私は10年間、会社に勤務しつつ副業事業をやっていましたけれど、完全独立起業する覚悟を決めるまでには悩みに悩み抜きました。
決まった給料を手放すのは勇気がいりますからね。
以上が本業を続けながら副業を経て起業する注意点です。
【教訓】副業は副業と考えないこと
世の中にはたくさん副業の情報が出まわっていますけど、私の経験から甘い世界ではないと断言できます。
私が10年前に浅野塾を起ち上げたときはまだ会社勤務を続けながらのスタートでした。
大きく成功したいと思って始めた仕事ではなく、とにかく失敗したくないという思いでした。
10年もの間、2つの仕事を掛け持ちして行きついた答えは「副業を副業と考えないこと」だと思います。
- どちらも本業という思いで向き合い続けてきました。
そのくらいの気構えでやらないと仕事として成立しないですから。
それでも厳しさを乗り越えた先に見える景色は最高です。朝、目が覚めたとき、毎日ワクワクする生活が待っています。
厳しさをも楽しみに変えるメンタルを手にいれたからこそだと思います。
- 厳しさを楽しみに変えるメンタルづくりの訓練期間と考えると、副業からスタートするのはおすすめです。
かくいう私も、まったく知らずに飛び込んでいますから。
まずは始めてみること。一歩踏み出してみることですよ。
気持ちは行動した後からついてくる。
それがこれから挑んでみようとしている人へ贈る私からのメッセージです。
起業家に向いてるか診断しよう
起業に向いているかいないかを見分けたい人のために、早わかり診断シートをつくりました。
70の質問に「はい」「いいえ」で答えるだけで診断できます。配布を始めてまもなく100人以上の方が利用されました。私が個人セッション(1回3万円)の際にする質問の中から厳選したもの。
かけた時間や手間暇を考えると有料でお配りするか迷いましたが、迷っている人からの相談が絶えないのでとりあえず無料で配布します。
ただし、いつ無料配布を止めるかわかりません。必要な方は今すぐ入手して保存をおすすめします。
「会社員を続けながら起業をしたい。この記事に書かれていることを専門家のサポートを受けながら実行したい」と感じている人は、以下の受講からスタートしてみるのも一つの方法です。入門コースには価格以上の特典付きなのでリスクもありません。
ただ、私も既に契約しているクライアントの仕事を最優先しているため、いつまで開催を続けるかわかりません。募集を終了していたらごめんないさいね。
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お読みになれば、本記事でお伝えしたことをより深く理解することができますよ。
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それでは会社員しながら起業する一歩を進めていきましょう!
以上となります。
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