仕事を掛け持ちでする「複業」について詳しく知りたい。
仕事を掛け持ちするときのコツはあるかな?
注意点とかメリットも知りたいな。
そんな疑問に答えます。
本記事では仕事の掛け持ちという働き方「複業」をするメリット・注意点・コツについて解説しています。
注意しないと体を壊したり、思うように収入を得ることができないことがあります。事例を交えてご説明しますね。
本記事をお読みになると、複業することが果たして自分の性格に合っているかもわかりますよ。
最後までお読みくださいね。
この記事を書いている私も本を書いたり、講座を開催したり、投資業をしていたりとさまざま複業を続けて収入を得ています。
複業歴はこれまで13年。現在も継続中です。
女性の生き方やキャリアに向き合う塾を運営。日本経済新聞や日経WOMANなど下記のメディアでも、私のことが取り上げられています。
今の仕事が楽しめなくなった女性から、起業や独立を目指す女性まで指導してきました。(地道に10年)。
大和出版より「私はこの仕事が好き!!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法」という本を出版しています。
仕事を掛け持ちする複業という働き方
複業とは2つ以上の仕事を同時にもつ働き方のことを言います。
副業と似ていますけれど、
という「副業」の仕事比重イメージに対し、
「複業」の場合は
という仕事の比重が同イメージと考えるとわかりやすいです。
仕事を掛け持ちするメリット
仕事を掛け持ちするメリットは下記の6つです。
- 収入が多くなる
- スキルアップできる
- 完全失職リスクを減らせる
- 他の人との違いが生まれる
- 人脈が広がる
- 視野が広がる
順に解説しますね。
仕事を掛け持ちすると必然的に収入が多くなります。
イメージ的にはお財布が2つ3つと増えていく感じですね。
ひとつの仕事を極めて収入アップを狙う以外に、2つ以上の仕事をすることで収入アップを狙うという考え方もできる時代になりました。
昔に比べると仕事や働き方に多様性が生まれたからこそできることですね。
仕事を掛け持ちすると身につくスキルが増えていくメリットもありますね。
私の塾の受講生の例C子さんは、週5日営業アシスタントの仕事をして週2日リフレクソロジストとして働いている女性。
これまでの会社員としてのスキルのほかに、リフレの資格を取り新しいスキルを身につけていきました。
前職では営業職の女性でしたので、C子さんには複数のスキルが身についています。
万が一ひとつの職を失っても、ほかの仕事があるので完全失職を逃れられるメリットもあります。
知人のSさんの例ですが、ある会社の動画編集の仕事を請け負っていました。
突然、契約が打ち切りになってしまったのですが、Sさんはある楽器の演奏が上手。
その楽器を指導するオンラインサロンを立ち上げ成功しました。
もともと楽器の指導の仕事も昔からやっていたので、その仕事を拡張していった感じです。
万が一の失職のときもうひとつの職が身を救ってくれた例です。
仕事の掛け持ちを継続すると自動的にほかの人との違いが生まれます。
まったく違う仕事を掛け持ちしていても、身についたスキルが掛け持ちしている仕事に相乗効果をもたらしてくれます。
私の例でご説明します。
前職では物販の仕事をしていました。モノを売るときその商品の売りをPRしないと売れません。
お客さまが買ってくれる理由をアピールしなければなりませんでした。
これは扱う商材がモノからヒトに変わっても同じ理屈で「売り」⇒「強み」に変わるだけです。講師の仕事にもたいへん役立っています。
一方、講師の仕事で培われた人前で話すチカラは、前職の方でも役立ちましたね。
プレゼンするとびっくりされましたから。
仕事の掛け持ちを継続すると、自動的にほかの人との違いが生まれますよ。
仕事を掛け持ちすると人脈が広がります。
まったく畑違いの業界の人と会う機会が増えるからです。
私も執筆の仕事を通じて他の著者や出版社、編集者などこれまで会うことができなかった人たちとの交流ができるようになりました。
仕事を掛け持ちすると人脈が増えることにより、さまざまな価値観の人たちと出会えます。
すると自分の視野にも広がりを感じるようになります。
私が著者になったとき1年の3分の1を海外で過ごしている人もいれば、自宅に引きこもってあるシステムの開発だけをしている人にも出会いました。
そのとき今までの自分の中での常識のワクがいかにせまかったか痛感しましたね。
仕事を掛け持ちすることは、自分の視野(常識)を広げる効果ありますよ。
仕事を掛け持ちするときの注意点
仕事を掛け持ちするときの注意点についても解説しますね。
- オーバーワークになりがち
- ミスは掛け持ちのせいにされる
- どっちつかずになりやすい
以上の3つです。順に解説しますね。
言うまでもなくですけれどオーバーワーク(働きすぎ)になりがちです。
私の塾に通っていたK子さんの例ですが、広告会社の営業とファッション系のお仕事を掛け持ちでしている人がいました。
以前、体を壊してしまい数ヶ月仕事ができなくなってしまった経験をお持ちでしたね。
女性の場合は特にご注意ください。気持ちはあっても身体がついてこない場合もありますので。
仕事の掛け持ちアルアルですけれど、ミスをすれば「仕事を掛け持ちしているからミスするのだ」と言われやすいです。
世の中の人の大半はひとつの仕事しかしていませんよね。
それだけに同調圧力(みなと同じ振る舞いを求められる威圧)が働きやすいからですね。
複数の仕事を掛け持ちするとどっちつかずになりやすいです。
24時間という平等に与えられた時間の中で、2つ以上の仕事を詰め込むので仕方ないところもありますけれどね。
仕事を掛け持ちするコツ8選
仕事を掛け持ちするコツについて解説します。
- 好きな仕事を選ぶ
- フルコミット精神で向き合う
- 常識に縛られない
- 目的や意味を明確にする
- モヤモヤと付き合う
- 無茶をせず無理をする
- 正しさに負けない
- ニッチ(すき間)を狙う
以上の8つです。順に解説しますね。
仕事を掛け持ちするときは、好きな仕事を選ぶのがコツです。
理由は簡単。好きなことでないと心も身体ももたないから。
- 好きな仕事を選ぶと仕事・私生活・休みの境目がなくなります。
すると心地よい疲れはあるにせよ、ストレスはまったくたまりません。
むしろ発散につながるくらい。
好きな仕事を選ぶことで心と身体を壊すリスクを最小限でおさえられます。
どの仕事もフルコミット(全力で向き合う)することも大切ですね。
副業的な感覚(補完的な感覚)でいると、その仕事を全力でやっている人たちに勝てません。稼げなくなるということ。
そもそもひとつの仕事しかしていない人に比べ時間的な制約があります。
- その制約を乗り越えていく気がまえが必要になります。
どの仕事にもフルコミットする精神は忘れないようにしましょう。
複数の仕事を掛け持ちするときは常識的な感覚を捨てることが大切です。
身近に複数の仕事をしている人がいない場合はなおさらですね。
複数の仕事をすることを非常識と考える人たちはたくさんいます。
「ほかの仕事をするくらいならもっとこの仕事に打ち込みなさい」と言われてしまうこともあるかもしれません。
常識に縛られない強い意識は必要ですよ。
前に「常識に縛られない強い意識は必要です」と書きましたね。
強い意識を持つためにはひとつひとつの仕事の目的や意味を明確にすることです。
たとえば私の場合
- 執筆や講演の仕事・・・認知活動(自分の存在を知ってもらう)のため
- 講師の仕事・・・大好きなライフワーク
- 投資業の仕事・・・生活の基盤や将来の保険的な役割
以上のようにそれぞれ仕事の意味や役割が違います。
目的や意味をしっかりと持つと「割り切り」ができるようになります。
たとえば執筆の仕事は時間もかかりヘビーな割にいただける金額は少ないものです、笑
しかしながら自分の存在を知っていただくことで講座に受講生がきてくださる機会が増えます。
- 各仕事の意味や目的を明確にしておくことでやる気や強い意識が芽生えますよ。
仕事の掛け持ちをすると時間が足りずモヤモヤしがちです。
このモヤモヤの正体は認知不協和と呼ばれる心理作用のせいで起こります。
認知的不協和(にんちてきふきょうわ、英: cognitive dissonance)とは、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す社会心理学用語。アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したり、自身の態度や行動を変更すると考えられている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
つまり
(認知1)すべての仕事を完璧にやりたい
(認知2)すべての仕事を完璧にするのは時間的に無理
という2つの認知がぶつかりあっている状況によりモヤモヤします。
生理現象みたいなものですから解消するのは不可能と言っていいでしょう。
そこでモヤモヤと付き合う柔軟さが必要となります。
具体的には「すべてを完璧にこなすのは物理的に無理」と意識することです。
仕事の手を抜けと言っているわけではないので誤解しないでくださいね。
さきほど説明しましたけれど「フルコミット精神で向き合う」の気持ちだけは忘れないようにしてください。
あくまでモヤモヤが湧いてきたときの気休めと考えてくださいね。
無茶をせず無理をすることも仕事を掛け持ちするコツです。
シビアな話ですけれどひとつの仕事を極めるのでも大変なものですよね。
それでも2つ以上の仕事を掛け持ちするわけですから無理する場面は必須かと。
しかしながら無茶をすると身体と心を壊してしまうでしょう。
この場合の無理と無茶の違いは、
- 無理は、節度を持った押し切り行動。
- 無茶は。無謀な押し切り行動
と受け取ってくださいね。
さきほど仕事でミスを犯したとき「ほかの仕事をするくらいならもっとこの仕事に打ち込みなさい」と言われてしまうこともあるかもしれないという解説をしましたよね。
これは正論ですよ。だれもが納得する正しさだと思います。
それでも複数の仕事をしていくのですから正しさに負けない精神を持たねばやり抜くことができません。
大事なことなのでもう一度繰り返しますけれど、各仕事の目的や意味を明確にしておかなければやり抜けませんのでご注意くださいね。
うじゃうじゃ同業者がいる仕事を選ばないことも掛け持ちをするコツです。ニッチ(市場のすき間)を狙ったほうがいいですよ。
働く時間に制約があるため競争が激しい仕事ですと専業者にどうしても太刀打ちできなくなってしまいます。
市場が小さくて収入があまり確保できなかったとしても、複数の仕事をすることで収入アップをはかっていく発想にシフトすることが大切ですよ。
仕事の掛け持ちが向く人・向かない人
仕事の掛け持ちが向く人と向かない人についてそれぞれ解説します。
仕事の掛け持ちが向く人
自分のペースを持ち貫ける人です。ペースを守ることで継続的にチカラを出すことができますよね。
仕事を掛け持ちするとオーバーワーク気味になりやすいもの。そこで天然でペース配分できるマイペースな人には合っています。
器用で飽きっぽい人も仕事の掛け持ちに合う人です。
2つ以上の仕事をする否応なしにあれこれすることになるため飽きずに続けることができます。
また器用な人はできるようになるまでの時間が短いので短時間で多量の成果を出せると言えるでしょう。
仕事の掛け持ちに合う人ですね。
他人からあれこれ言われても気にしない人は仕事の掛け持ちに合います。
仕事の掛け持ちすることを良しと思わない人はまだまだ多いですからね。
我を通せる人は有利ですよ。
自分がやりたいと思ったことはとことんやってしまうタイプの人に合います。
仕事を掛け持ちすることは前にも書いた通り働く時間は長くなりがち。
やりたいと思ったことは多少無理してでもやり抜くタイプの人は有利ですね。
仕事を掛け持ちでするときは短時間で多くの仕事をこなす必要があります。
考えているよりも行動するタイプの人は生産時間を長くとることができますよね。
ミスをしてもすぐにリカバー(回復)行動できる人なのでピッタリです。
仕事の掛け持ちが向かない人
他人の意見にふらふらしてしまう優柔不断な人は仕事の掛け持ちに合いません。
人目が気になり行動が鈍くなるからです。
みなと同じように振る舞わないと怖い人には不向きですね。
完璧主義の人も仕事の掛け持ちに合わない人です。
さきほど書きましたけれど時間に制約がありモヤモヤが生まれます。
どこかで割り切らなければならない側面があります。
完璧主義の人にとってはストレスMAXとなるでしょう。
掛け持ち合わないですね。
考えてばかりで行動がにぶい人も仕事の掛け持ちに合いません。
それでなくても各仕事に割ける時間は短くなるため考えている時間が長い人は不利です。
仕事の掛け持ちは合わないと言えるでしょうね。
忍耐力がない人も仕事の掛け持ちに合わないでしょう。
ひとつの仕事をするのも大変なことですからね。
忍耐力のない人には厳しいです。
仕事の掛け持ちをする最初のステップ
仕事の掛け持ちをするためには、
- なにができるか?
- なにがしたいか?
- なぜその仕事を選ぶか?
など細かく自分を深堀りする必要があります。
稼ぎにつながる強みを見つける方法【強みを仕事に変えるまで】 に関連記事ありますので熟読しておくといいですよ。
本記事のまとめ
- 収入が多くなる
- スキルアップできる
- 完全失職リスクを減らせる
- 他の人との違いが生まれる
- 人脈が広がる
- 視野が広がる
- オーバーワークになりがち
- ミスは掛け持ちのせいにされる
- どっちつかずになりやすい
- 仕事を掛け持ちするコツ
- 好きな仕事を選ぶ
- フルコミット精神で向き合う
- 常識に縛られない
- 目的や意味を明確にする
- モヤモヤと付き合う
- 無茶をせず無理をする
- 正しさに負けない
- ニッチ(すき間)を狙う
- 仕事の掛け持ちが向く人
- マイペースな人
- 器用で飽きっぽい人
- 他人の目を気にしない人
- やりたいことは是が非でもやるタイプ
- 考えているより行動するタイプ
- 仕事の掛け持ちが向かない人
- 他人に流されやすい
- 完璧主義
- 考えてばかりで行動がにぶい
- 忍耐力がない
以上となります。
稼ぎ力の軸となる強みの見つけ方もわかりやすく解説。
少人数制。※個別相談も講座後に1時間できます。
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