昔に比べると起業するハードルはかなり低くなりましたね。しかし、実際には一部の人だけが成功し、安定した収入を得ているのが現実です。
この記事では、起業に失敗する女性によくある行動パターンと、それらを回避する方法について解説します。
私の知人の失敗事例も紹介し、起業に関するリアルな情報をお届けします。(この知人は残念ながら最終的に鬱症状を発症しました。)
現在の私は、女性が自分の力で働きつづけるための能力分析をする仕事をしています。
起業してうまくいく・うまくいかないには一定のパターンがあります。
失敗するパターンと成功者の特徴を学び、安心して起業の道を進んでいただくためのヒントをつかめます。
また、女性が起業に成功するための心構えや、失敗する女性の3大特徴についてもまとめた充実の内容です。
最後までお読みくださいね。
女性で起業に失敗するよくある行動10選
起業してもうまくいかない女性たちによくある行動パターンをまとめました
- 女性で起業に失敗するよくある行動10選
- 勉強ばかりする
- 伝える・売る活動をしない
- 好きにこだわり過ぎる
- 販売のテストをしない
- 粘れない
- 失敗を怖がる
- 友人とコラボする
- 安価な値づけをする
- 決断を人に委ねる
- ほかとの差をつけられない
の10パターンです。順に解説しますね。
勉強ばかりする
よくある失敗行動のパターン1つ目は、勉強ばかりすることです。
起業するときに勉強することはとても大切なことですよね。しかし勉強で満足してしまい、実践が不足する人も多い。
- 料理本を何冊読んでも、料理がうまくならないのと同じ現象が起こります。
実践の伴わない勉強に意味がないのは、起業の厳しいところですね。
失敗を回避するには?
学びと行動のバランスを意識し、「勉強⇒実践⇒勉強⇒実践・・・」と代わる代わる行うことを意識するといいです。
新しいことを学んだら、すぐに実際に試してみましょう。そうすることで、どこがわからないかが明確になり、効果的に学ぶことができます。
伝える・売る活動をしない
よくある失敗行動のパターン2つ目は、マーケティングやセールスに取り組まないことです。
- 「集客は苦手」「営業は苦手」と嫌がる人が多い。
マーケティングとセールスに取り組まないのは、商品の上に箱をかぶせて、じっとお客さんを待っているのと等しい行為です。
どんなに素晴らしい商品でも、その価値がお客さまに伝わらず、売れない状況に陥ります。
失敗を回避するには?
基礎中の基礎になる簡単な本を1冊読み、その本の書いてあることを一つずつ実践するように心がけることです。
またセミナーに参加するなどして、他の起業家たちがどのようなマーケティング活動を実践しているかを垣間見ると、とても刺激になりますよ。
私がおすすめするマーケティングの本はこちらの本です。簡単にまとめられていてとっつきやすいですよ。
▶ シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは
好きにこだわり過ぎる
よくある失敗行動のパターン3つ目は、好きにこだわり過ぎることです。
- 「好き」「やりたい」は主観です。
人から求められる需要(ニーズ)あるものを売らなければビジネスは成り立ちません。
個人的な好みにこだわり過ぎてしまうと、市場の需要を見落としがちになりますね。
失敗を回避するには?
「顧客ファースト」と念仏のように唱えて意識づけすること。そして市場調査に目を向けてお客さまの悩みや欲を理解することですね。
自分の好みとお客さまの要求をバランスよく組み合わせて、その要求に応える商品やサービスを提供することが成功のカギになります。
販売テストをしない
よくある失敗行動のパターン4つ目は、販売テストをしないことです。
- 売れる・売れないを自己判断し、販売テストをしません。
ビジネス経験を踏むと売れるか売れないかある程度の判断精度は上がりますけれど、起業したときはわからないのが普通です。
売れるか売れないか悩み続け、ムダに時間を過ごすパターンが多いです。
失敗を回避するには?
仮に売れなくても問題ないレベルの小規模なテストマーケティングをやってみることです。
そして思うようにいかない場合は、改善点を見つけて再びテストする。お客さまの反応をもとに製品やサービスを磨きあげましょう。
粘れない
よくある失敗行動のパターン5つ目は、粘れないことです。
- 最初はなかなか稼げないものです。
余ほど商才のある人でもない限り、始めから売れる人はいないですよ。
始めは空振りするものですが、そのときの挫折を突破できずやる気を失うパターンも多いです。
失敗を回避するには?
なぜ起業しようと思ったのか、なぜその商材を選んだのか、原点に戻って初心を思い出すこと。
そして、「成功するまでやろう」と心に決めて、小さな成功を積み重ねることです。
小さな成功とは、「問い合わせがきた」「宣伝記事のアクセスが増えた」というものでもいい。とにかくモチベーションを保ちましょう。
また、ひとりで悩まずうまくいっている知人からアドバイスを受けるのも効果的です。
失敗を怖がる
よくある失敗行動のパターン6つ目は、失敗を怖がることです。
残念なことに、「こうすれば確実に稼げる・売れる」という答えはどこにもありません。
- 失敗を怖がっていると前にすすめません。
実践しながら最適な答えを探し続けることができないからです。起業に失敗する女性のよくある行動です。
失敗を回避するには?
小さなリスクから始めてみることです。
少量の仕入れからスタートするとか、お客さまからオーダーいただいてから仕入れる方法もありますね。
私の友人にパン屋さんを開業した人がいます。彼女は店舗を構える前にフリーマーケットで自ら焼いたパンを販売して手応えをつかみましたよ。
また、「起業に失敗なし」と考えること。失敗は一つの経験として捉え、解決策のヒントをつかむ機会であると捉えるための考え方です。
友人とコラボする
よくある失敗行動のパターン7つ目は、友人とコラボすることです。
- 意思決定に時間がかかる。収入折半になる。責任の所在もハッキリしにくい。
起業するときは不安なのもわかりますが、失敗に陥る可能性が高まります。
失敗を回避するには?
原則的には友人とコラボして起業するのはおすすめしません。
どうしても行いたいのであれば、ビジネスパートナーを慎重に選び、役割分担や責任範囲を明確にすることですね。
プロフェッショナルな関係を維持することが大切になります。
以下に関連記事があります。
安価な値づけをする
よくある失敗行動のパターン8つ目は、安価な値づけをすることです。
自信のなさから製品やサービスを安価に設定し、十分な利益が得られません。
- 「安いと売れる」という誤った感覚を持つ場合が多い。
やる気の低下につながりやすいです。
失敗を回避するには?
まずコストがどのくらいかかるか必ず調べるようにしましょう。
コストと市場価値を正しく評価するのはむずかしいのですが、「最低限どのくらい必要か」を最低ラインとして適切な価格設定を模索すること。
売れる見込みが立てば、値上げも意識しながら適正価格を探し出す感じです。
決断を人に委ねる
よくある失敗行動のパターン9つ目は、決断を人に委ねることです。
- 「これでいいですか?」という質問が口ぐせです。
不安や経験不足から他人に重要な決断を任せがちです。
コンサルタントに頼りきって、事業のカジとりができずうまくいかないパターンもよくあります。
失敗を回避するには?
決断する力は、経験から身につけるものと心得ることが大事です。
最終的な決断はとにかく自分で行うようにしましょう。場数を踏まない限り決断力は身につかないので。
アドバイスは参考にしても、最終的には自分の直感と判断を信じることが大切ですよ。
他との差をつけられない
よくある失敗行動のパターンの最後は、他との差をつけられないことです。
独自性が欠け、競争力が低いのも失敗パターンのひとつです。
- 生みの苦しみから一歩踏み出すことができません。
そのため、同業者と同じことをして思うように利益が得られず、失敗の道を歩むパターンです。
以上となります。
失敗を回避するには?
とにかく観察することに尽きます。自分の商材と同業者の商材を観察してお互いの強みと弱みを整理することですね。
そして自分の商材の強みをアピールし、失敗を防ぎましょう。
次に、起業に失敗する女性の3大特徴もお伝えしますね。
ここまでのまとめと思って読むといいですよ
【まとめ】女性で起業に失敗する3大特徴
- 起業に失敗する女性の3大特徴
- 危機感が薄い
- 集客にコミットしない
- 工夫がない
順に解説しますね。
危機感が薄い
起業に失敗する女性は、総じて危機感が薄いです。仕事をすればお金がもらえる会社員感覚から抜け出せていないように見えます。
- 仕事をする行為だけでは一円にもならない。
そして起業当初によくある、失敗の連続に心折れてしまう特徴があります。
集客にコミットしない
前にも少し触れましたが大事なことなので深堀りします。起業に失敗する女性は集客を甘く考えている様子が伺えます。
マーケティングや営業を嫌がり、商品やサービスが置き去りになる傾向がありますね
品質を良くすれば売れるという思い込みがあるようで、売る行為自体から目を背けがちです。
工夫しない
起業に失敗する女性は工夫しない傾向もある。そのため他と似たりよったりの商品・サービスとなる傾向があります。
お客さまの要望を聞いて改良したり、同業者を観察したり、他業種のアイデアを応用するようなことをしません。
起業に失敗した女性の事例
知人のBさんの例ですが、某有名な企業で働いていたやり手の営業職女性でした。
しかし、その仕事が嫌いで今後の見通しもなく辞めてしまいました。起業しましたが、いきなり事務所を借りるなど、お金を生み出す行動の前に、カタチばかり整え始めました。
集客に対する考えも甘く、ブログをたまに書く程度。起業セミナーに通い詰め、預金が底をつき今はアルバイトで食いつなぐ生活をしています。
会社員時代はやり手で、同僚からも羨ましがられる成果を出していた人でしたが、影を潜めてしまいました。
Bさんは、起業家末期は軽い鬱になりましたよ。
お気をつけくださいね。
起業に成功する女性起業家の特徴
起業に成功する女性は何が違うのでしょう。女性起業家の特徴をご紹介しますので成功する秘訣をつかめます。
心がけ次第でなんとかなるものばかりですよ。
- 起業に成功する女性起業家の特徴
- できることから始める
- 顧客ファーストの精神がある
- あえて損を選ぶ
- やめる勇気を持っている
- 実行の伴う学び方をする
- 素直さと大胆さがある
- 愛されキャラである
- 強みを活かしている
- 正しさに負けない
できることから始める
起業に成功する女性たちは、自分にできることから始めます。今の自分にできる精一杯のことを実行する。
知人のSさんは自宅の一部屋でエステサロンを開業しました。最初はお客様に厳しい感想を言われたりもしましたけれど、経験を積んでお客様がポツポツと増えだしました。
今は数店舗を経営する立派な起業家に成長しています。
カタチにこだわらず、今の自分にできることをコツコツ増やす。そして現在に至る事例です。
顧客ファーストの精神がある
起業に成功する女性たちは、顧客ファーストの精神を持っています。自分のこだわりだけではなく、お客さまが何を望むか最優先にビジネスをすすめますね。
自分のやりたい・やりたくない気持ちよりもお客さまの気持ち優先です。
お客さまをとにかくよく観察していますね
あえて損を選ぶ
起業に成功する女性たちは、あえて損を選ぶこともある。顧客ファーストですすめると利益が少ないときもありますからね。
利益ファーストの考えではなく、お客さまの喜ぶ顔を見たいという精神が前に出ます。そのために、損を選ぶこともあるのです。
やめる勇気を持っている
起業に成功する女性たちは、やめる勇気を持っています。うまくいかないことをズルズル続けたりしません。潔く撤退することもあります。
- 再チャレンジに躊躇しません。
「うまくいかなければやめればいい」という気持ちを持てるからですね。
実行の伴う学び方をする
起業に成功する女性たちは、実行の伴う学び方をします。
- 学んでいる途中から行動を起こす。
事業に本当に必要な知識は、行動を起こすとわかるからですね。
完ぺきな知識よりも、実務に役立つ知識を得ようとしています
繊細さと大胆さがある
起業に成功する女性たちは、繊細さと大胆さがあります。
ひとつ例をご紹介すると、輸入品商社を経営しているK子さんは、雇用スタッフが10人を超えたとき、現場に一切口出しするのをやめました。
スタッフが自ら考えて実行するスタイルに切り替え、2年後には売上を2倍以上に増やすことに成功。大胆な施策をとった例です。
繊細さと大胆さを併せ持つことは大切ですね。
愛されキャラである
起業に成功する女性たちは、愛されキャラの人が多いです。
- 厳しさの中にも愛嬌があったり。
前にも書いたように顧客ファースト精神を持ち合わせていることで、謙虚な姿勢が身につき、愛されキャラが培われたのかもですね。
強みを活かしている
起業に成功する女性たちは、自分の強みを活かします。
たとえば、人を使うのがうまい人は、その強みを活かして組織を作るように。
自分の強みがどこにあるかを熟知しており、強みを活かす一貫した行動をとります。
自分の弱みとなることは人に任せるなど身の程を知ってます
正しさに負けない
起業に成功する女性は、正しさに負けません。自分に否がなくとも、譲ることもあるということ。
たとえばお客さまのミスによるクレームがあっても、受け入れる姿勢を持っていたりします。
正しさを主張することと、ビジネスがうまくいくことはイコールではないことをよく知っていますね。
成功&失敗する女性起業家の違い
成功する女性起業家と失敗する女性起業家の違いはどこにあるのでしょう?
成功する女性たちは「お金を稼ぐ」行為を軸に判断する。
ビジネスにはクールな部分も必要ですよ。
- やりたいことばかりじゃありません。
起業に成功する女性の特徴を深く知りたい方は下記の記事を参考にするといいですよ。
起業するときに成功する心がまえ
いきなり結論です。
- 成功する心がまえは期待しすぎないこと。
「それだけ?」と思うかもしれませんが超重要なことですよ。
不安と長期間向き合うメンタルが必要です。ところが強い意思がある人ばかりではないですよね。
最初からうまくいく人はほとんどいません。トライ&エラー・エラー・エラー・・・みたいな感じです。
それでも挫折を回避するために、期待しすぎないことが大切になるのですよ。
- じっくり改善を重ねつつ淡々と続けることが大切。
起業するときのいろはの「い」ですね。
起業のアイデアのネタはどう探す?
これから起業しようと考えてもアイデアが思い浮かばないと悩む人も多いと思います。
- 大抵、調査不足のことが多いです。
以下の記事に詳しく書いてます。
▶起業したいがネタがない?失敗しないアイデアを絞り出す方法10選
起業家に向いているかどうか診断する方法ありませんか?
はい。ありますよ
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無料でお配りしますが、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は、今すぐ入手し保存をおすすめします。
以下からどうぞ。
起業は感動のステージ
本記事の冒頭にも書きましたけれど、起業するのは誰でもできるのですが、稼ぎ続けられるかどうかは別の問題です。
男女別に起業家の企業規模を見ると、女性起業家の個人所得は7割が100万円未満となっている
出典:女性起業の現状と課題 – 中小企業庁 – 経済産業省https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H24/H24/html/k222200.html
上記のような調査結果もありますけれど、「どこまでやるか」には個人差があります。
統計データの中には「月3万円でも稼げればいい」と考えている女性も含まれているはずですしね。稼ごうとしている金額がもともと低い人も含まれている可能性が高いのです。
起業しようと考えているのであればあきらめないでください。
困難なことにも多々出くわしますが、それ以上の感動を味わえるのが、起業の醍醐味ではないかなと思うのです。
会社員でがんばるのも、起業してがんばるのも稼ぎ続ける難易度は同じように思います。ルールや場所が違うだけではないかと。ご自身に合った道を選ぶといいですよ。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
起業は、本来誰にでもチャンスのある道ですが、成功をつかむには継続的な努力が必要です。
特に統計では多くの女性起業家が年収100万円未満という厳しい現実がありますが、これはただの一部の事例ですから。ここであきらめてはもったいないです。
この記事で学んだ失敗を避けるヒントを活かして、自分だけのビジネスを成功に導いてくださいね。
きれいごとではないのではっきり伝えしますが、困難は確かに多いです。
でも、それを乗り越えたときの喜びや達成感は何ものにも代えがたいものがあります。
この記事が、起業への第一歩を応援するものとなれば幸いです。
いっしょにがんばりましょうね。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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