
自分の価値をどうアピールすればいいんだろう・・・
転職・就活の面接で「強みは何ですか?」と聞かれて困った経験はありませんか。あるいは、起業を考えているけれど、自分にどんな「売り」があるのかわからず、一歩を踏み出せずにいるかもしれませんね。
多くの方がこの『強み』と『売り』を混同しています。
たとえば「営業成績で1位を取った」のは『強み』です。それを「経験を活かし、新規開拓で売上を伸ばせる」ことにすれば、『売り』に変わります。
多くの転職サイトが教えるテクニックとは一線を画す、本質的な自己分析です。
読み終わる頃には、これまで気づけなかった価値が言葉になり、自信を持って自己PRできるようになるでしょう。
最初の一歩として、実際の指導現場で磨き上げられた無料の診断シートもご用意しました。ぜひ最後まで読み、ご自身のキャリアを切り拓く武器を手に入れてください。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分の売りを知りたかった人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
『強み』と『売り』の違いを図解で解説
「強み」と「売り」を見つけるには、まず両者の違いを正しく知ることが大切です。この違いを理解することが、的確な自己分析の第一歩となります。
強みは他人との比較で生まれる
まず『強み』とは、他人と比べて優れている部分を指します。「自分は他の人より優秀か」という視点で判断されるものですね。
たとえば、「TOEIC990点」や「営業成績1位」といった、客観的な実績やスキルがこれにあたります。
あくまでも、他者との比較によって成り立つ優位性。それが『強み』です。
売りは他者へのメリット提供
一方の『売り』とは、相手にメリットを与えられる力のことです。
「相手が喜ぶか」「相手の役に立つか」という視点が基準となります。
先ほどの強みを例にすると、「英語が苦手な人に的確に教えられる」ことや、「その営業スキルで会社の売上を伸ばせる」ことが『売り』になるのです。

もう少し深堀りします
英語で考えると「強み」「売り」の違いがわかる
英語で「強み」と「売り」を表現するとその違いがハッキリします。
『強み』は英語で「strengths」です。
それに対して『売り』は「selling」という言葉が使われます。
- 強み・・・・strength(ストレングス)
- 売り・・・selling(セリング)
となっていますね。
仕事で活きる『売りになる強み』
仕事で成果を出すには、『売りになる強み』を持つことが重要です。
どれだけ優れた強みがあっても、相手へのメリットに繋がらなければ、仕事では評価されにくいかもしれません。
転職や起業で本当に求められるのは、この「売り」の視点なのです。
以下の例を見るとわかりやすいです。
【転職の場合】
「Webマーケティングの知識が豊富(強み)」
↓
「その知識で貴社のSNSフォロワーを半年で2倍にできる(売り)」
【起業の場合】
「料理が得意(強み)」
↓
「得意な料理で、忙しい方のための健康的なお弁当を提供できる(売り)」
強みや売りが見つからない3つの理由
「自分の強みや売りがなかなか見つからない」方々からのご相談が後を立ちません。
そのように感じるのには、いくつかの共通した理由があります。知らず知らずのうちに陥っている『思考のクセ』が原因です。
その理由を知るだけでも、自己分析の視点が変わり、今まで見えなかったものが見えてくるでしょう。
理由1:自分を過小評価している
強みや売りが見つからない1つ目の理由は、「自分を過小評価していること」です。
「自分は大したことない」「これくらいできて当たり前」といった思い込みが、強みの発見を邪魔します。
特に真面目で謙虚な方ほど、自分の成果を「普通のこと」と捉えがちです。
ご自身が当たり前にできることこそ、他人から見れば「すごいね」と評価される強みであるケースは少なくありません。
理由2:無意識にできるから
強みや売りが見つからない2つ目の理由は、「無意識にできるから」です。
呼吸をするのに何の努力もいらないように、本当に得意なことほど、本人にとっては自然すぎて強みだと認識できません。
いつも自然と場の空気を読んで発言したり、気づけば散らかった部屋を片付け始めてしまったり。
そうした「頑張らなくてもできること」にこそ、自分にしかない才能や価値が隠れているものです。
理由3:強みの定義を誤解している
強みや売りが見つからない3つ目の理由は、「強みの定義を誤解していること」です。
多くの方が「強みとは、特別な資格や輝かしい実績のこと」と考えています。
もちろんそれらも強みの一つ。しかし、全てではありません。
たとえば、
「人の話をじっくり聞ける」
「コツコツ作業を続けられる」
「子どもの頃から動物の飼育が好き」
「社会の役に立つことをしたい」
といった性格・興味・価値観に関することも、仕事で大きな価値を生む立派な強みです。
強みの範囲を狭く考えすぎないことが、発見の第一歩となります。
強みを見つけるときのたった1つの注意点
ここまで強みや売りが見つからない理由を見てきました。
これからお伝えするたった一つの注意点を意識することが、強みを見つけるための重要な第一歩となります。
それは、強みと弱みは、自分の持つ「資質の一側面」にすぎない、と知ることです。
「強みしかない人」も「弱みしかない人」もいません。全ての事柄には、コインのように裏と表があるのです。
例1:「行動力がある」の裏側
たとえば「行動力がある」ことは、一般的に強みとして捉えられます。
しかし、その裏側には「失敗への危機管理が甘い」「周りへの配慮が足りない」といった、弱みになりうる側面が隠れているかもしれません。
例2:「繊細である」という強み
逆に「繊細である」ことは、弱みとして捉えられがちです。
ですが見方を変えれば、「相手の表情から気持ちを推し量るのが得意」「失敗しないよう慎重に物事を進められる」という、素晴らしい強みにもなります。
- 自分の資質を一面だけで判断しないこと。
この視点を持たずに「自分には良いところがない」と考えてしまうと、いつまでも強みを見つけることはできません。
これまで短所だと思っていたことの中にも、強みの原石が潜んでいるはずです。
売りになる強みを見つける具体的な方法5選
ここからは、ご自身の「売りになる強み」を見つけるための具体的な方法を5つご紹介します。
ポイントは、ご自身のユニークな思考や行動のクセや、周りからどう見られているかを客観的に知ることです。
ご紹介する方法を実践すれば、新たな自分に出会えるはずです。
方法1:他人の言動に注目する
売りになる強みを見つける1つ目の方法は、「他人の言動に注目すること」です。
誰かの行動を見て「なぜ、こんな簡単なことができないんだろう」と、少しイラっとした経験はないでしょうか。
そう感じるのは、その行動を無意識かつ高いレベルでできている証拠です。
たとえば、他人の段取りの悪さが気になるなら、ご自身には「計画力」や「効率化する力」という強みがあります。
これは、業務を進行するときの管理や業務改善で成果を出せる「実行力」という売りに繋がります。
方法2:無意識に繰り返す行動を探す
売りになる強みを見つける2つ目の方法は、「無意識に繰り返す行動を探すこと」です。
特に意識しなくても、いつも自然とやってしまう行動。そこに、ご自身の強みが隠れています。
週末などに「この一週間で、特に意識せず何度もやっていたこと」は何か、書き出してみるのがおすすめです。
たとえば、友人といると自然と聞き役になっている、散らかったデスクを見るとつい整理整頓したくなる、などです。
こうした強みは、「聞き上手」なら顧客のニーズを引き出す「傾聴力」につながります。
また、「整理整頓する能力」なら職場の業務効率を上げる「環境整備力」として、価値ある売りに変わるでしょう。
方法3:情熱を感じることを深掘りする
売りになる強みを見つける3つ目の方法は、「情熱を感じることを深掘りすること」です。
お金を払ってでも学びたい、あるいは時間を忘れるほど夢中になれることは何でしょうか。
ご自身が強い興味や情熱を注げる分野には、他の人よりも優れた知識やスキルが自然と身についているはずです。
たとえば「おしゃれなカフェ巡りが好き」という情熱は、お店の雰囲気や客層を観察し、人気メニューの傾向を掴む「マーケティング能力」という売りに昇華できます。
その情熱は、「なぜそれほど好きなのか?」を深掘りすることで、ご自身の大もとになる価値観や強みに繋がります。
方法4:過去の成功体験を棚卸しする
売りになる強みを見つける4つ目の方法は、過去の成功体験を丁寧に棚卸しすることです。
過去の成功体験を思い出したり、実績を振り返ったりすることで、ご自身の価値を再確認できます。
たとえば「売上目標を達成した」という成功体験は、「目標達成のために何をすべきか考え、実行できる」という再現性のある「課題解決能力」としてアピールできるでしょう。
しかし、やっかいなのは成功体験という自覚がなかったり、失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスによる逆効果の可能性です。
この問題を解決するには、さまざまな視点の質問を、ご自身に問いかけることが有効となります。
そこで「自分の棚卸&分析に使える70の質問集」を作りました。自分自身との対話を、これまでにないレベルで深めることができます。
有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いため、ひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。
必要だと思う人は、今のうちに入手して保存することをおすすめします。
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方法5:他者からの評価にアンテナを張る
売りになる強みを見つける5つ目の方法は、「他者からの評価にアンテナを張ること」です。
自分では当たり前だと思っていることも、周りからは高く評価されているかもしれません。
これまで、友人や同僚から「すごいね」「助かるよ」と褒められたり、感謝されたりした経験を思い出してみましょう。
直接的な言葉だけではありません。周りの人から特定の分野でよく質問されたり、頼られたりすることはないでしょうか。
「これは〇〇さんにお願いしたい」と重要な仕事を任されるのも、ご自身の能力が信頼されている証拠です。
こうした他者からの信頼は、チームの生産性を高める「協調性」や、安心して仕事を任せられる「信頼性」という、非常に価値の高い売りとなります。
「そんなつもりはない」「大したことではない」と感じることほど、ご自身の本質的な強みである可能性が高いです。
見つけた強みを『売り』に変える方法
ここまでのステップで、ご自身の「強み」という原石を見つけることができましたでしょうか。
ここでは、その原石を「誰かから求められる宝石(=売り)」に磨き上げるプロセスを解説します。
自分自身の価値を、最も輝かせる大切な工程です。
『売り』とは相手を笑顔にすること
冒頭でもお伝えしたように、『売り』とは「誰にどのようなメリットを与えられるか」を言語化することです。
しかし、「メリットを与える」と聞くと、多くの方が「自分にはそんな大したことはできない」と思考が停止してしまいがちです。
そこで、問いかけを少し変えてみましょう。
- 以前、同じように悩んでいた過去の自分に、今なら何をしてあげられますか?
- もし目の前に悩んでいる人がいたら、自分に何ができますか?
- 何かを「欲しいな」と思っている人に、何を提供できますか?
- ご自身の強みを使って、どんな人を笑顔にすることができるでしょうか?
このように考えるだけで、ご自身の強みが「相手のニーズ」と繋がり、『売り』へと変わっていくのです。
「強み」を「売り」に変換する具体例
たとえば「コツコツ作業を続けられる」という強みが見つかったとします。
これを「売り」に変換するために、「誰を笑顔にできるか?」と考えてみましょう。
- (誰を?)→ 細かいチェックが必要な、忙しい上司や同僚。
- (何ができる?)→ データ入力や書類の確認といった、ミスが許されない作業を代わることで、安心と時間を提供できます。
この思考プロセスを経ることで、以下のような『売り』が完成します。
「コツコツ作業を続けられる集中力を活かして、正確性が求められるデータ入力や資料作成で、業務品質の向上にお役に立てる。」
というように、ご自身の強みが「誰かの役に立つ場面」を具体的にイメージすることが、何よりの近道です。
「志」も売りになる強み【体験談】
「自分には、人に誇れるような売りになる強みなんて何もない」
もし今、そう感じているとしても、どうか諦めないでくださいね。
ご自身の心の奥にある強い思い、つまり『志』も立派な売りになります。
実を言うと、この記事を書いている私も、20代や30代は特別な強みもなく、悶々とした日々を過ごしていました。
しかし、そんな私の中にあった「思い」に目を向けてくれた出版社の方がいたのです。その出会いをきっかけに本を出版でき、人生が大きく動き始めました。
本の出版から、講師やコンサルタントの仕事へと繋がり、40代からの人生は激変したのです。
「たった一つでも『売り』が見つかれば、人生は変えられる」
私は、このことを身をもって確信しました。
そして、「以前の自分のように、売りになるものが何もないと思い込んでいる人の役に立ちたい」。その強い思い、つまり『志』が、今の私の活動の原点になっています。
まさに「コンプレックスは宝である」ということです。
私にとって「特別な強みがない」という悩みそのものが、「同じように悩む人の気持ちを誰よりも深く理解できる」という価値に変わりました。
ご自身が一番悩み、乗り越えてきた経験こそが、他の誰かを助けることができる、かけがえのない「売り」になるのです。
売りとなる強みを知ると幸せになる理由
売りとなる強みがわかると、むちゃくちゃ幸せになれます。売りとなる強みを心から受け入れられたら、自分のすべてを受け入れられます。
もちろん売りになる強みにも個人差がありますし、弱みも存在するでしょう。すごい人は世の中にたくさんいる。自分より優れた能力を持ち実績のある人もたくさんいる…。
- それでも卑下する必要はまったくない。
「程度に差があるだけ」と受け入れられた人が、自分の売りになる強みを活かせる。
かくいう私も、自分のことがわからなくなってしまった働く女性たちに10年以上向き合い続けてきました。
そんなことができたのは、コツコツやり続けたことにより、ちょっぴり他人より抜き出たからだと思いますよ。
そんなものでして、その「ちょっぴり」だけ受け入れればいいのです。あなたにも必ず売りになる強みはありますよ
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
売りになる強みの追求は、一人で行うのは限界があります。それは自己分析では、客観性に欠けるからです。
とはいえ、最初から他人任せというのも問題ですので、マニュアルを作りました。数々の質問を自分に浴びせて答えを導く構成になっています。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
この記事を通し、ご自身の「売り」の原石が、過去の経験の中にさえ眠っていることに、気づいていただけたかと思います。その原石を磨き、輝かせる力。 私はそれを「自分力」と呼んでいます。
「自分力」とは、
- ご自身の価値観や強みを深く知る「自己理解力」
- ありのままの自分を認める「自己肯定力」
- そして、夢を実現していく「自己実現力」
この3つから成り立っています。ご自身の「売り」を見つけるプロセスは、この「自分力」を高めていく、とても尊い道のりなのです。
とはいえ、この力を一人で磨き上げるのは、ときに迷い、時間がかかるものです。
もし専門家の力を借りて、ご自身の可能性を最大限に引き出したい。そう本気で感じたときは、私の講座の扉を叩いてみてください。
ご自身の人生を変える、その最初の一歩となる講座をご用意して、お待ちしています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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