働きたい会社に転職するための強みアピールのポイント
そんな疑問に答えます。
●本日のテーマ:
自分の強みアピールのポイントをお話します。
- 企業のハートをつかむ強みと実績の棚卸し
- 誰も教えてくれない人を動かす強み自己PRのコツ。
- 自分の強みを自信を持って語るためのマインドセット
●記事の信頼性
当塾でやっているカリキュラムを活かして、入社したい会社に転職をした人がいます。
その中でも休職していたところからの転職を実現した2人を紹介しますね。
・新井亜希さん:専業主婦⇒復職成功!トレンダーズ(株)へ入社(※当時、新卒採用枠に5万人殺到したという超人気企業)
・中屋香織さん:病気によって前職退職⇒東京R不動産へ転職成功!(※不動産業界に新風起こす革命児と社長がカンブリア宮殿に出演し注目を集めた企業)
そこで、彼女たちもやってきたノウハウを公開しますね。
●キャリアカウンセラーや求人サイトに頼っても強みアピールに自信がもてない理由
キャリアの専門家にも相談したはずなのに、イマイチ自信が持てないなぁと悩んでしまう理由はおおむね3つです。
・自分の強みと実績の洗い出しが浅過ぎる。スペック(能力)ばかりにフォーカスし過ぎ。
・自己PRするツボと流れが間違っている。
・マインドセットがそもそも違う。
この3つを改善すればもりもり自信がわいて、働きたい会社にがっつり転職できるようになりますよ。(※自分を見つめる時間が必要だし簡単じゃないです)
企業のハートをつかむ強みと実績の深い棚卸し
哲学者アリストテレスの人を動かす3原則というのがあります。
「論理」「信頼」「共感」という3つが揃って人は動くというもの。
このノウハウを応用するのがキモです。
「論理」・・・強みの根拠になる実績とエピソード。
「信頼」・・・信頼性や個人の人柄が伝わるもの。
「共感」・・・情熱や感情が伝わってくるもの共感できる要素。
一つづつ解説しますね。
企業のハートをつかむ強みと実績の深い棚卸し ⇒「論理編」
■数字!数字!数字!
数字はすべての人が理解できる共通認識です。
ですので自分の経験をとにかく数字で現せるように棚卸ししましょう。
A:3年で延べ3000人指導しました。
B:多くの人を指導してきました。
AとBでは説得力がぜんぜん違いますでしょう。
人生の中に埋もれた数字は金脈です。
■「珍しい!(希少性)」や「あなただけだね!(独自性)」
「そりゃ珍しい人だね」とか、「そんなのできるのはあなたしかいないね」とイメージできるエピソードを棚卸ししましょう。
先ほど例に上げた・新井亜希さんは、
⇒「人情・根性論」を語る上司の意向を、「具体的」に部下の方々へ伝えていました。
というご自身の独自性を面接のときに伝えています。
誰でも実績やスキルの中にみんな何かしらの独自性があるはずなんですよね。
そこを見つけてしっかり言語化しましょう。
企業のハートをつかむ強みと実績の深い棚卸し ⇒「信頼編」
■「それなら安心」と権威を感じるものを棚卸しする
自分のキャリアだけではなく、自分がたずさわってきたものや環境に権威をイメージできるものはないかを探しましょう。
(例)○○業界では1位の××で働いていました。
(例)○○界では最大級の××で・・・・
(例)営業売上1位になりました。
(例)100年前から販売されている××を私が担当していました。
■「こりゃ筋金入りだね(一貫性)」と思われそうなものを棚卸しする。
自分の生い立ちや、環境の中に潜むあなたの一貫性を感じるものを棚卸ししましょう。
(例1)
生命保険会社に就職したい人が・・・
⇒母が生命保険会社でずっと働いていてその背中を見て育っています。
(例2)
メーカーの営業職を希望する人が・・・
⇒父が学校の先生だったということもあり、利益ばかりを追求するのではなく顧客のために尽くしている御社に魅力を感じました。
などと語ったら相手はどう思うでしょうか?これなら間違いないと相手は思うでしょう。
人は「○さんならこうするだろう」とこれまでの言動から想像する「決めつけ」があります。
この決めつけをうまく利用した自己PRです。
企業のハートをつかむ強みと実績の深い棚卸し ⇒「共感編」
■情熱、熱意、感動など、心情的に共感できそうなものを棚卸し。
相手の心にぐっと来るような心情に訴えるような経験や環境などについて棚卸しします。共感ポイントをうまく利用した例です。
(例1)
⇒接客業に転職を希望する女性が・・・
(例)姉が接客の仕事をしていて、いきいきと仕事をしている姿を見て私もやりたいと思ったんです。(例2)
⇒ケーキ屋さんに転職したい女性が・・・
(例)子どもの頃、父が買ってきてくれるケーキに幸せを感じたので私もそんな夢を提供できるお店で働きたいと思いこちらに来ました。
誰も教えてくれない人を動かす強み自己PRのコツ。
転職するときに他者との差をがっつり伝えましょう。
しかし他人を攻撃するようないやらしさを持てという意味じゃないです。
強みを自己PRするとき、最低限守ってほしい5つのルールがあります。
■ルール1:狙いのある言葉しか口にしない。
口に出す言葉は、必ずその言葉に狙いがあるものしか語ってはいけません。
(例1)
北海道で生まれ育ちました。⇒(狙い)粘り強さをアピール狙い(例2)
読書が好きで1週間に3冊ほど読みます。⇒(狙い)真面目さをアピール狙い(例3)
三姉妹の長女です⇒(狙い)しっかりもの。部下をうまく育ててくれそうというイメージ狙い
■ルール2:実績や強みを編集する。
これまでやってきたことや実績を相手の求めているものに繋げて表現を変えましょう。
東京R不動産の内定を勝ち取ったときの中屋香織さんは、「前職では利益率1位の営業成績でした」と語っています。
これは事実です。ただ前職の会社では利益率1位という評価基準はなかったものです。
しかし、転職先の不動産会社からしたら、会社に利益を持ってくる最高の女性に見えるでしょう。
そこで「利益率1位」とこれまでのキャリアを深堀りして新たに見つけ出した実績なのです。
■ルール3:何をやってきたかより、ポテンシャルをイメージさせるものを伝える。
今度は、専業主婦からトレンダーズ(株)へ復職成功させた新井亜希さんの自己PRポイントの例。
前職ではアウトソーシング業務を行う上場企業に勤務していたのですが、最年少でマネージャーになっています。1兆円規模のメーカー担当もしていました。
会社の意思決定を社員のキャリアプランとマッチングさせて離職率も3年で70%減になりました。「人情・根性論」を語る上司の意向を、「具体的」に部下の方々へお伝えするようなこともしていました。
トレンダーズは業務改善や営業管理の仕事が出来る人材を求めていることを察知した新井さんは、上記のエピソードや実績をアピールしました。
「この人なら期待するくらい働いてくれそうだね」とポテンシャルをイメージできるように伝えたほうが、相手の心をわしずかみすることができます。
想像をかきたてられるからですね。
■ルール4:結論⇒理由⇒具体例の順に伝える。
「それは○○です」(結論)⇒「その理由は××です」(理由)⇒「具体的には△△です」(具体例)
という流れにそって常に伝えましょう。
面接官は多くの人を面接しているので、結論を後回しにしている人がとにかくうざいです。
下記のように使いましょう。
(例)
私は業務改善や営業の管理が得意です(結論)
↓前職で○年間。無遅刻無欠勤で○人の営業サポートや彼等の働きやす環境を作っていたからです。(理由)
↓具体的には××の導入や△△などです。(具体例)
■ルール5:弱みも武器にしよう【でも取り扱い注意】
人は這い上がるエピソードと落ちるエピソードに反応します。
その性質を逆手にとり相手の注目をぐっとひきつけましょう。
(例1)
・あまり裕福でない家に育ったので親に楽をさせたいと思いましてこの仕事を・・・(例2)
・共働きの家で育ちずっと寂しい思いをしていたので、そんな子どもたちに役立つ仕事を・・・(例3)
・学生時代の留年が私を変えました。親を悲しませてしまい。二度とそんなことをしまいと○○をするようになったのです。
ただし、
「ずっとウツを患っておりまして・・・今は完治したのですが・・・」
というような、今後の業務に支障をきたしそうだなと相手を心配させてしまうような経験談は自分からは語らないほうがいいです。
本当のことは言っても余計なことは言わない。
をキモに命じましょう。
自分の強みを自信を持って語るためのマインドセット
■自分を大きく見せてもいけない。小さく見せてもいけない。
頭を下げ過ぎず。胸を張る。声をしっかり出して自己PRすること。
実力以上の自分を演じなくていいです。
事例でお話した中屋香織さんや新井亜希に共通していることは、自分の実績や出来ることをそのまま伝えればいいんだ、等身大の自分にこそ価値があるんだと気づかれたことです。
だからこそ自信を持って伝えられたのです。
■実績もスキルも少ないなら、夢とその夢の根拠になる経験を語ろう。
キャリアがないときに売り込めるのは熱意しかありません。
とはいえ誰しも松岡修造キャラになれるわけでもない。
なので自分の夢や目指すあり方を根拠のあるエピソードを使って将来性を買っていただきましょう。
私が新卒入社した不動産会社の面接のとき、「世界で一番高額な商品は不動産ですよね。そんな最も高額の商品が売れるようにチャレンジしてみたかった」と自己PRしました。
そしてその根拠を「経営者である父を追い抜くような人物になりたいから」と理由づけ。
大学時代、バイクばかり乗って強みやあポールポイントなしの私が、がっつり面接プレゼン。ばっちり内定。
なつかしいです・・・・。
■言いたいことを語るのではなく縁がありそうだと思わせることだけを語る
転職したい会社がどんな人材を求めているかを想像し、そこに自分の強みやできることやしてきたことを、どのようにシンクロさせるかだけを考えて自己PRしましょう。
「○○県で生まれ育った私は、本社が○○にある御社を子どもの頃から見てました」 みたいなものからでも深堀りしてみましょうね。
働きたい会社に転職するための強みアピールのポイント 【結論】ブランド・プロフィールをつくりましょう
働きたい会社に転職するための強みアピールのポイントを解説しましたがおわかりになりましたか?
これまでお教えしたことをわたくしごとにするには、ブランド・プロフィールをつくってみることをおすすめします。
ブランド・プロフィールは「この人しかいない」と思っていただくための自分のブランド(その人にしかないもの)を表現したプロフィールのことを言います。
新井亜希さんも中屋香織さんも知恵熱出そうになるくらい自分を見つめて作り上げていました。
浅野塾ではこんなきついこともやるんですよ(笑)
こちらが、中屋さんが当塾の受講当時につくったブランド・プロフィールです。参考まで。
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共働き夫婦の長女として生まれる。短大卒業後、就職した会社の流通部門のサポート業務に従事。やりがいを見いだせず、定刻帰りし、趣味のダンスに没頭する日々を過ごす。28歳で結婚。専業主婦になるも、夫に許可を得て買物をする自分に違和感を持ち一念発起。女性でも稼ぐことが出来る仕事を探し、中古マンション買取・再販業界では神奈川県売上N0.1の不動産会社に転職。マニュアルもない中、飛込み営業による試行錯誤を重ねる。購入決定権者に女性が多い事に着目し、玄関の照明や、部屋の収納配置・導線に沿った間取など、女性ニーズに合ったリフォームノウハウを構築。複数の購入希望者が現れる程の人気物件を手掛け、相場よりも100万円以上高く売れることも多く、販売利益率は社内1位を獲得。自らの年収も1200万円越えを実現。住居から店舗まで空間にこだわりを持つ人のための、不動産仲介業をベースとした今後の活動に、注目が集まっている。
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まぁこのプロフィールあればどこの不動産会社も彼女欲しがるでしょうね。
しかし彼女はもう起業しちゃいましたけどね。
ではまた!
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「仕事につながる強みがない」と悩むビジネスパーソン向け自分探しの方法 第811号
編 集 後 記
カミさんが作った手作りマスクが好評だそうです。
どうやら立体マスクになっているところがウケているみたい。
ちゃんとリサーチをして好評の理由を調べているのが
カミさんっぽい
強みを嗅ぎ取る嗅覚って、
やっぱり普段からの心がけがないとわからないものですよね。
自分の行動がどのように評価されているものなのか。
普段からしっかりと見つめておく訓練大切ですね。
ではまた
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