強み

自分を客観視できない人の特徴|客観視する方法とそのメリットも解説します

自分を客観視できない人の特徴|客観視する方法とそのメリットも解説します

自分を客観的に見れない人
自分の考えに囚われがちです。
客観視できない人の特徴は?
自分を客観視する方法やそのメリットも知りたいな。

そんな疑問に答えます。

自分を客観的に見る。

けっこうむずかしいですよね。

私たちは気をつけていても、自分を中心に物事を捉えがちなものです。

「小さなことに拘る」「強みがわからない」「自信がない」などの現象は、自分を客観的に見る力”客観視”が欠けている恐れがあります。

ざっくばらんにお話すると、仕事や人間関係のトラブルは、自分を客観視できないことが原因になる場合が多いです。

この記事では、自分を客観視できない人の特徴や、客観視するメリットやその方法について解説しています。

文末に、自分を客観視するために役立つマニュアルも用意しています。読み逃さないようご注意くださいね。

お読みになると自分の問題点や改善点が明らかになり、より良い自分への第一歩になります。

最後までお読みくださいね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。

  • 記事を書いている人の専門性と実績

経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。

専門:
客観的に自分を見れない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。

メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)

本記事の筆者:浅野ヨシオの詳細プロフィールはこちら

  1. 自分を客観視できない人によくある特徴10選
    1. 1.感情に流されやすい
    2. 2.自己中心的な視点である
    3. 3.反省や自己分析が苦手
    4. 5.成長意欲が低い
    5. 6.他人を信用できない
    6. 7.自分を過大評価している
    7. 8.他人に厳しく自分に甘い
    8. 9.自己判断が正しいと思い込んでいる
    9. 10.他人の考えを受け入れられない
  2. なぜ客観視できない?3つの根本原因
    1. 原因1:脳のクセ(認知バイアス)
    2. 原因2:自分を守る本能が強すぎる
    3. 原因3:周りからの正直な声が少ない
  3. なぜ自分を客観視する必要があるのか
  4. 自分を客観的に見る「メタ認知度」診断テスト
  5. 自分を客観視するメリット
  6. 自分を客観的に見る(客観視する)方法
    1. 1.書き出す
    2. 2.定量評価する
    3. 3.映し出す
    4. 4.声に出す
    5. 5.他人に聞く
    6. 6.他人の“反応”を見る
    7. 7.情報発信する
  7. 客観視する習慣|メタ認知トレーニング
    1. トレーニング1:朝の1分間セルフチェック
    2. トレーニング2:感情ラベリング習慣
    3. トレーニング3:夜の3行振り返り日記
    4. トレーニング4:週1回のセルフフィードバック
    5. トレーニング5:月1回の客観視レビュー
  8. 自分を客観的に表現する方法【転職&PR用】
    1. 自分を客観的に表現するプロフィール
  9. 自分では自分が見えない【体験談】
  10. 自己客観視に役立つマニュアル【無料】
  11. 客観視できない自分から抜け出したい方へ
  12. 最後に筆者からの大切なメッセージ

自分を客観視できない人によくある特徴10選

自分を客観視できない人によくある特徴

自分が他人からどう見られているか、さらに自分の行動や思考パターンを深く理解するために、「自分を客観的に見られない人によくある特徴」を10項目にまとめてみました。

自分の視点を広げ、より自分を深く知るステップとして活用できますよ。

1.感情に流されやすい

1.感情に流されやすい

自分を客観視できない人によくある特徴その1つ目は、感情に流されやすいこと。

自分の認識が不足していると、感情的な反応が現実を曇らせ、感情に基づく判断が増える可能性があります。

たとえば、「喜怒哀楽が激しく、一時的な感情により行動を大きく変える」などが考えられます。

2.自己中心的な視点である

2.自己中心的な視点である

自分を客観視できない人によくある特徴その2つ目は、自己中心的な視点であることです。

自分の視点しか理解できないと、他人とのコミュニケーションで問題が生じやすくなりますよね。

たとえば、他人の意見を自動的に否定したり、自分の視点だけを強調するなどの傾向があります。

3.反省や自己分析が苦手

3.反省や自己分析が苦手

自分を客観視できない人によくある特徴その3つ目は、反省や自己分析が苦手なことです。

反省をするためには、自分の行動や考えを冷静に分析し、その原因と結果を理解する能力が必要。

しかしそれが苦手なため、行動のパターンや繰り返しの間違いを認識できない傾向がありますね。

4.批判に対する反応が激しい

4.批判に対する反応が激しい

自分を客観視できない人によくある特徴その4つ目は、批判に対する反応が激しいことですね。

自分を認識する力が低いと、他人からの批判を好意的なフィードバックではなく、個人的な攻撃と感じやすいです。

これにより、自分を守ろうとする反応が強くなり、他人との関係にトラブルを生じることがあります。

5.成長意欲が低い

5.成長意欲が低い

自分を客観視できない人によくある特徴その5つ目は、成長意欲が低いことです。

自分の欠点や改善すべき点を認識しようとする意識が低く、自分の成長や改善のための目標設定が難しい傾向がある。

そのため、学習やスキルアップに対するモチベーションが低い場合も多いです。

6.他人を信用できない

6.他人を信用できない

自分を客観視できない人によくある特徴その6つ目は、他人を信用できないこと。

自分以外の視点を認識できない人は、他人の意見や視点を信用することが難しいものです。

その結果として、他人とのコミュニケーションに障壁が生じ、孤立する傾向がありますね。

7.自分を過大評価している

7.自分を過大評価している

自分を客観視できない人によくある特徴その7つ目は、自分を過大評価していることです。

自分の認識が甘い場合、自分の能力や成果を正確に評価できず、過大評価する傾向があります。

この傾向は、仕事や人間関係での誤解や失敗を引き起こす可能性があります。

8.他人に厳しく自分に甘い

8.他人に厳しく自分に甘い

自分を客観視できない人によくある特徴その8つ目は、他人に厳しく自分に甘いことです。

自分自身の行動や思考についての理解が不十分なため、他人に厳しく自分に甘くなる傾向がある。

これは公平さを欠き、他人との関係に問題を生じる可能性があります。

9.自己判断が正しいと思い込んでいる

9.自己判断が正しいと思い込んでいる

自分を客観視できない人によくある特徴その9つ目は、自己判断が正しいと思い込んでいることです。

自分の認識が不足していると、自分の判断が正しくないときでも、判断が正しいと信じ込む傾向があります。

これは、自分の間違いを認識し、改善する機会を失う場合がありますね。

10.他人の考えを受け入れられない

10.他人の考えを受け入れられない

自分を客観視できない人によくある特徴最後は、他人の考えを受け入れられないことです。

他人の視点や意見を理解するのが難しく、自分の考え方を変えることに抵抗感を持つ傾向がある。

これにより、他人とのコミュニケーションが難しくなり、人間関係やチーム作業に問題を生じる可能性があります。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

自分を客観視できない人によくある特徴をまとめるとこんな感じ↓

特徴 解説
感情に流されやすい 感情的な反応が現実を曇らせ、感情に基づく判断が増える。喜怒哀楽が激しく、一時的な感情によって行動を大きく変える傾向。
自己中心的な視点 自分の視点しか理解できず、他人とのコミュニケーションで問題が生じやすい。他人の意見を自動的に否定したり、自分の視点を強調する。
反省や自己分析が苦手 自分の行動や考えを冷静に分析し、その原因と結果を理解する能力が不足している。行動のパターンや繰り返しの間違いを認識することが難しい。
批判に対する反応が激しい 他人からの批判を好意的なフィードバックではなく、個人的な攻撃と感じやすい。自分を守ろうとする反応が強く、他人との関係にトラブルを生じやすい。
成長意欲が低い 自分の欠点や改善すべき点を認識しようとする意識が低く、自分の成長や改善のための目標設定が難しい。学習やスキルアップに対するモチベーションが低い。
他人を信用できない 自分以外の視点を認識できない。他人の意見や視点を信用することが難しい。その結果として、他人とのコミュニケーションに障壁が生じ、孤立する傾向がある。
自分を過大評価している 自分の能力や成果を正確に評価できず、過大評価する傾向がある。この傾向は、仕事や人間関係での誤解や失敗を引き起こす可能性がある。
他人に厳しく自分に甘い 自分自身の行動や思考についての理解が不十分なため、他人に厳しく自分に甘くなる傾向がある。これは公平さを欠き、他人との関係

なぜ客観視できない?3つの根本原因

なぜ客観視できない?3つの根本原因特徴が分かっても、「なぜ自分はそうなってしまうのか?」という疑問が残りますよね。

ちなみに、客観視できないのは性格の問題ではないです。人間の脳の仕組みや環境が大きく関係しています。

根本原因を知ることで、改善の第一歩が踏み出せますよ。

原因1:脳のクセ(認知バイアス)

客観視できない1つ目の原因は、脳の情報処理のクセです。

これを専門的には「認知バイアス」と呼びます。

人間の脳は、毎日膨大な情報を処理しています。そのため、いちいち深く考えずに判断する「思考のショートカット」を行います。

この脳のクセが、客観的に見ることを妨げてしまいます。

脳の代表的なクセは以下の3つです。

1. 確証バイアス
自分の考えに合う情報ばかり集めてしまう

2. 自己奉仕バイアス
成功は自分のおかげ、失敗は他人のせいにする

3. 正常性バイアス
自分にとって都合の悪い情報を無視する

たとえば、自分の提案が上司に否定されたときに、「相手が理解していない」と考えてしまうことがあるなどですね。

自分の説明不足が原因かもしれないのに、そこに目が向かない。

ここで大切なのは、客観視できないのは性格が悪いわけではないということ。

あくまで人間の脳が効率化のために作り出した「クセ」なのです。誰にでもあるものと知るだけでも、自分を責めなくて済みますよね。

原因2:自分を守る本能が強すぎる

客観視できない2つ目の原因は、自分を守ろうとする本能です。

心理学では「防衛機制」と呼ばれています。

過去に批判されて傷ついた経験があると、「また傷つくかもしれない」という不安から、客観的に見ることを避けるようになります。

よくある防衛規制(防衛本能)は以下の3つです。

1. 否認
都合の悪い現実を認めない

2. 合理化
失敗を正当化する理由を作る

3. 投影
自分の欠点を他人のせいにする

わかりやすい例をご紹介します。

上司から「報告が遅い」と指摘されたとき、「上司が細かすぎる」「忙しかったから仕方ない」と考えてしまう…みたいなときです。

これは、自分を守るための反応です。

本当は「報告のタイミングをもっと早くしよう」と考えられたら良いのですけどね。心が防衛モードに入ると、自分の問題として受け止められなくなります。

この防衛本能こそが「批判を受け入れられない」という特徴の正体です。

「批判=攻撃」と脳が判断すると、防衛本能が自動的に働きます。これは生き残るための本能なので、悪いことではありませんよ。

原因3:周りからの正直な声が少ない

客観視できない3つ目の原因は、フィードバック不足の環境です。

フィードバックとは、自分の行動や成果に対する周囲からの意見のことです。

周囲から正直な意見を聞く機会が少ないと、客観視する力が育ちません。ところが日本には「察する文化」があり、はっきりと意見を言わない習慣がありますよね。

さらに、リモートワークの増加で共に働く人たちの反応が見えにくくなりました。

SNSの「いいね」文化も、表面的な評価しか得られない原因の一つ。

また、周囲を傷つけたくないという気遣いから、本音を言わないこともあります。要は、「大人の対応」をするわけです。

たとえば、新入社員が資料を作成したとしましょう。本当は改善点があるのに、上司は「これでいい」と言ってしまう。

指摘すると傷つけると思い、曖昧なフィードバックで終わらせてしまうのです。

結果的に、新入社員は自分の課題に気づけないまま成長の機会を失います。

意外かもしれませんが、「フィードバックがない=問題ない」ではありません

むしろ「フィードバックがない=成長できない」なのです。周りが何も言わないのは、完璧だからではなく、周りが気を遣っているだけかもしれませんよ。

  • 客観視できない3つの根本原因

①脳のクセ(認知バイアス):情報処理の効率化による思考のショートカット

②自己防衛本能:傷つきたくないという心理

③環境要因:周囲からのフィードバック不足

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

これらは誰にでもあるもの。 自分を責める必要はありませんよ。

なぜ自分を客観視する必要があるのか

なぜ自分を客観視する必要があるのか

そもそもなぜ自分を客観視する必要があるのでしょう?

それは以下のような障害が起こるから。

  • 小さなことにクヨクヨする
  • ミスを繰り返す
  • 問題点・改善点がわからない
  • 不必要な事に時間をとられる
  • 冷静に判断できない
  • 自信を持てない

以上、あげればキリないほどあります。

自分の視点が正しいとは限りません。それどころか自己中心的な誤った判断になりがちです。

例えば、登山を楽しみにしていた休日に台風が迫っていたとします。どうしても登りたいという自己中心的な判断で決行し、命を落とす…。

客観的な視点を失うと、命の危険に関わることすらあります。幸せで安全な人生を送る上でも、大切なことなのです。

心理学では、この「自分を客観的に見る能力」は「メタ認知」と呼ばれることがあります。メタ認知とは、自分の思考や行動を客観的に観察し、理解し、調整する能力のことです。これには主に以下の3つの要素が含まれます:

  1. モニタリング:自分の思考や行動を観察する能力
  2. 評価:その思考や行動の効果や適切さを判断する能力
  3. コントロール:必要に応じて思考や行動を調整する能力

メタ認知を高めることで、自分自身をより深く知ることができ、問題解決の能力や自己成長を施す可能性が高まります。つまり、メタ認知を高めることが、自分を客観視する力を強める近道となるのです。

自分を客観的に見る「メタ認知度」診断テスト

では、あなたの「メタ認知度」(自分を客観的に見る力)はどの程度でしょうか?

  • 以下の簡単な診断テストで確認してみましょう。

自分を客観的に見る「メタ認知度」診断テスト

以下の10の質問に答えて、あなたの「メタ認知度」(自分を客観的に見る力)を診断しましょう。各質問に対して最もあてはまる選択肢を選んでください。

1. 自分の長所と短所を5つずつ即座に挙げられますか?




2. 最近の失敗について、自分の責任部分を具体的に説明できますか?




3. 他人からの批判を冷静に受け止められますか?




4. 自分の感情が周りに与える影響を意識していますか?




5. 自分の行動を客観的に振り返る習慣がありますか?




6. 自分の考えが偏っていないか、定期的にチェックしていますか?




7. 自分の行動や決定の理由を説明できますか?




8. 自分の強みと弱みを客観的に評価できますか?




9. 他人の視点から自分を見ることができますか?




10. 自分の思考パターンや癖を認識していますか?




いかがでしたか?

このテストの結果は、自分の現在の「メタ認知度」の一つの指標となります。

では次に、自分を客観視することで得られるメリットについて詳しく見ていきましょう。

これらのメリットを理解することで、自己客観視の重要性がより明確になるはずです。

自分を客観視するメリット

自分を客観視するメリット

自分を客観視するメリットは次のとおりです。

  • 自分をコントロールできる
  • 適切な判断ができる
  • 囚われていることがわかる
  • 冷静になれる
  • コミュニケーション能力が高まる
  • 自分の問題点がわかる

などですね。

仕事や人間関係がうまくいく人と共通するものばかりでしょう。物ごとをあらゆる方向から見られるので、正しく判断できるメリットがある。

また、自分の良いところも、悪いところも受け入れられるため、自己肯定感も高くなるメリットがありますね。

自分を客観的に見る(客観視する)方法

自分を客観視する方法【保存版】

自分を客観的見る(客観視する)方法としては、物事に対し「現実」と「自分の判断」を切り分けて観察するようにしましょう。

例えば、

自己判断する人
自己判断する人
お客さまは喜んでくれた!
事実を言う人
事実を言う人
お客さまからお礼の手紙が届いた

以上の違いがわかるでしょうか。

お客さまが喜んでいるかどうかは自分の判断ですよね。もしかしたらその判断は間違っていて、本心ではないかもしれません。一方、お礼状が届いたことは現実です。仮に身に覚えがなくともお客さまがお礼を伝えている現実があります。

自分を客観視するには現実を現実のまま捉えるように心がけることが大事です。

なるほど理解できました。
もう少し具体的な方法ない?

より突っ込んで、自分を客観的に見る具体的な7つの方法を解説します。

以下のとおりです。

  • 自分を客観的に見る具体的な7つの方法
  1. 書き出す
  2. 定量評価する
  3. 映し出す
  4. 声に出す
  5. 人に聞く
  6. 他人の“反応”を見る
  7. 情報発信する

順にそれぞれ解説します。

1.書き出す

自分を客観視する方法の1つ目は、書き出すことです。具体的には以下の3つに分けて現実と自分の判断を書き出してみましょう。

  1. 自分の行動
  2. 起こったこと
  3. 感じたこと(自分の判断)

前述のお客さまの御礼状の例を元にすると、

  1. 自分の行動・・・
    「お客さまをもてなした」
  2. 起こったこと・・・
    「お礼状が届いた」
  3. 感じたこと(自分の判断)・・・
    「喜んでくれたみたい」

以上のような感じです。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

1~3を分けて書き出すことにより
頭の中を情報整理できます。

2.定量評価する

自分を客観視する方法の2つ目は、定量評価することです。

数的に比較できるデータだけを使い、モノゴトを評価する事を定量評価といいます。

これまでの行いを数字化してみましょう。なぜなら数字は万人の共通認識であり、客観性のあるものだから。自分を客観的に見る最強のもの。

自分がすごいと思えないことでも、他者からの評価が高いことは多々あります。私の例では、

  • 前職の製造メーカー勤続26年。
  • 講師の仕事歴13年。
  • 前職と講師の仕事ダブルワーク歴10年

というものがあります。

自分ではぜんぜん大した感じはしませんでしたけれど、周りから感心されることが多いです。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

これまでの行動を棚卸しして、
数字化してみましょう

3.映し出す

自分を客観視する方法の3つ目は、映し出すことです。具体的には録音・録画して、自分を客観視するのです。

アスリートが録画して自分のフォームをチェックするのは、自分を客観的に見て改善点を洗い出すためですよね。同じ理屈です。

正しくやっている「つもり」を防げます。

4.声に出す

自分を客観視するノウハウの4つ目は、声に出すことです。

自分の声は自分でも聞いているため、聴覚でチェックできます。また他人に聞いてもらえばダブルチェックできますよね。

整備士が「○○のチェックよーし!」と声に出しながら機械の整備チェックするのも、抜け漏れを防止しているのです。

5.他人に聞く

自分を客観視する方法の5つ目は、他人に聞くことです。自分の考えた行動をどう思うか、自分以外の人にヒアリングする。

客観的な評価をもらうことで、自分を知ることになりますね。

自分をよく知る人から聞くのもありですが、かたよりが出る可能性もあります。家族、友人、職場以外の第三者から聞くのも客観的情報として貴重なものですよ。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

私の講師の仕事も、セミナーで出会った人たちの薦めにより始めたものです

6.他人の“反応”を見る

自分を客観視する方法の6つ目は、他人の“反応”を見ることです。

例えば「嫌な顔をされた」「笑われた」「びっくりされた」「お礼をもらった」などですね。

表情や相手の身振り手振りから推測できます。

7.情報発信する

自分を客観視する方法の7つ目は、情報発信することです。

ブログ・Twitter・FacebookなどのSNSを使って、自分の考えや行動を発信するのも客観視に役立ちます。

インプレッション数、いいねの数、コメント、シェアなどにより、客観的な評価を知ることができます。

客観視する習慣|メタ認知トレーニング

客観視する習慣|メタ認知トレーニングさて、自分を客観視する方法が分かっても、一度や二度試した程度では大した効果は見込めないものです。そこで、忙しい毎日の中でも無理なく続けられるトレーニング法を5つご紹介します。

2000人以上の指導経験から生まれた、効果実証済みの方法です。

トレーニング1:朝の1分間セルフチェック

朝、顔を洗うときや通勤中に、1分だけ自分の状態を確認します。

  • やり方はシンプル
1. 今日の気分を10点満点で評価する
2. 「なぜその点数なのか?」を考える
3. 「今日、気をつけることは?」を1つ決める

たとえば、「今日は6点。睡眠不足だから、イライラしやすいかもしれないわ。社内では一呼吸置いてから話そう」といった感じです。

これだけでも、かなり自分の状態を客観視する習慣が身につきます。客観視するスイッチがカチッと入るイメージ。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

朝の1分が、その日1日の客観性を高めるゴールデンタイムです。

トレーニング2:感情ラベリング習慣

感情的になりそうなとき、心の中で「今、怒っている」「今、不安を感じている」とラベルを貼ります。

これは心理学で「感情のラベリング」と呼ばれる手法です。

なぜ効果的かというと、感情に名前をつけると、感情と自分を切り離せるからです。「私=怒り」ではなく、「私は今、怒りを感じている」という客観的な視点が生まれます。

たとえば、上司に理不尽なことを言われたとき。すぐに反応せず、心の中で「あ、今、ムカついている」とラベリングする。

こうすることで冷静さを取り戻し、落ち着いて対応できるようになります。慣れてくると、ラベリングした瞬間に怒りが半減することもありますよ。

トレーニング3:夜の3行振り返り日記

寝る前に、スマホのメモでも紙でも良いので、3行だけ書きます。

  • 書く内容は3つ
1. 今日うまくいったこと
2. 今日うまくいかなかったこと
3. 明日改善すること

たとえば、

1.うまくいった:朝のプレゼン、わかりやすいと言われた
2.うまくいかなかった:同僚の相談、話を遮ってしまった
3.明日改善:人の話を最後まで聞く

3行なら1分で書けます。

この習慣を続けると、自然と1日を振り返る力が育ちます。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

箇条書きで十分です。続けることが何より大切です。

トレーニング4:週1回のセルフフィードバック

週に1回、15分だけ時間を取って、自分にフィードバックします。

おすすめは日曜日の夜です。

1週間を振り返り、以下の3つを確認します。

  • 確認する3つのポイント

1. パターン発見
「今週、同じ失敗を繰り返していないか?」

2. 成長実感
「先週と比べて、何か改善できたか?」

3. 次週の目標
「来週、特に意識することは?」

たとえば、「今週は3回も報告が遅れた。月曜日から『6割完成で相談』を実践しよう」といった感じです。

週1回のこの習慣が、客観視する力を大きく高めてくれます。

ちなみに、私の講座の受講生で、この習慣を3ヶ月続けた人は、ほぼ全員が「自分のクセが分かった」と言いますよ。

トレーニング5:月1回の客観視レビュー

月に1回、少し時間をかけて自分を客観視します。

おすすめは月末の30分。

以下の質問に答えながら、1ヶ月を振り返ります。

  • 月1レビューの質問リスト
1. この1ヶ月で最も成長できたことは?
2. この1ヶ月で最も後悔していることは?
3. 周りからどんなフィードバックをもらったか?
4. 来月、特に改善したいことは1つだけ何?

大切なのは、「できなかったこと」より「できたこと」を多く書くことです。

自分を責めるためではなく、成長を確認するためのレビューですからね。月1回のこの習慣は、長く続けると自分の成長につながりますよ。

客観視できる人とできない人の最大の違いは「振り返る習慣があるかどうか」なのです。

  • メタ認知トレーニング5選まとめ
①朝の1分間セルフチェック:1日の客観性を高める
②感情ラベリング習慣:感情に飲み込まれない
③夜の3行振り返り日記:振り返る力を育てる
④週1回のセルフフィードバック:パターンを発見
⑤月1回の客観視レビュー:長期的な成長を確認

転職したいのですけど、
自分を客観的に表現する方法
ありませんか?

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

ありますよ。
自分史を書いたりプロフィールを作る作業です。次に解説します。

自分を客観的に表現する方法【転職&PR用】

自分を客観的に表現する方法【転職&PR用】

転職や自己PRに役立つレベルの自分を客観的に表現する方法を解説します。

自分の経験や出来ることの価値は「他者の評価」により決まる。うまく自分を客観視できれば、転職や自己PRに役立ちます。自分の売りやアピールポイントが分かるから。

しかしながら簡単にできるものでしたらみんな苦労しませんよね。けっこうな苦行です。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

本気ならばブランド・プロフィールを作ることです

自分を客観的に表現するプロフィール

自分の売りになる強みを表現できるものがブランド・プロフィールです。客観的な事実(実績)に基づき自分にしかない強みを表現できます。私の仕事の一つです。

事例を見たほうが早いので、お客さまの例を紹介します。

  • 佐藤絵梨子さんブランド・プロフィール事例

会社信用クリエイター
法務省入国管理局勤務の父のもとに生まれる。大学卒業後、世界最大の企業情報を保有する企業信用調査会社(株)東京商工リサーチに入社。

安全な会社かを見極める調査、及び営業職に就く。多くの調査員が年1回程度の電話での聞き取りを行う中、企業に月1回は足を運びリアルタイムな情報交換を重ね続ける。

個人事業主から売上1兆円規模の企業まで10年間で延べ7,000社以上を調査。社長の人間性、銀行からの評価状況など、決算書だけではわからない本物の企業信用情報を大量に手にする。

商業登記簿を見れば会社の信用度がわかるほどになり、多数の企業から調査の依頼が殺到。全国1,000人以上の調査員の中で営業成績1位を獲得した実績を持つ。

2017年同社を退職。現在は小さな企業の信用力アップサポートや、大手企業との取引を実現するサービスを展開。中小企業の救世主として期待されている。

以上のように、自分の実績や誰に何ができるかを、他者の評価言葉で記したものです。客観的な視点による「自分の売りとなる軸」ができます。

個性を強みとして伝えるプロフィール書き方【事例あり】 にも詳しく解説しています。

うーん
うーん
自分を深掘りする必要がありそうですね。
いい方法ありますか?

自分を深掘りする方法

ブランド・プロフィールを作るには、自分の人生の棚卸しをする必要があります。最も有効な手段は自分史を書くこと。

忘れていた過去の経験の中に、自分の本当の価値につながるものが潜むことが多いですから。

大げさに聞こえるかもしれませんが下記の記事を熟読して実践すると、人生変わりますよ。

▶自分を振り返る完璧な方法【成長できる自分史の書き方と効果】

「ブランド・プロフィールの作成や自分史を書く作業を一人では厳しい」という方はこちらの講座でこの記事を書いている私がサポートしています。参考まで。

自分では自分が見えない【体験談】

自分では自分が見えない【体験談】

自分を客観視するのは大変むずかしいものです。多くの人が損をしてる思いますよ。

この記事を書いている私は浅野塾を始めて11年目になりますけれど、そもそも女性を指導するなんて想像もできない人生でした。

男3兄弟の次男として生まれ、前職まで男性に囲まれる人生でしたから。

ひょんなことから講師になるチャンスをつかみ、そこで女性が多く集まりだしたのがきっかけです。そんな事実に基づき、浅野塾を立ち上げ今に至ります。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

自分を客観的に見るためには、

起こった事実をありのまま

受け止める潔さが必要です

先ずはこれまでの人生を振り返り、自分を見つめ直してくださいね。この記事に書いたことを実践し、一人でも多くの人に、ご自身の価値に気づいて欲しいです。

自己客観視に役立つマニュアル【無料】

自己客観視に役立つマニュアル【無料】自分を客観視するとは、自分を深く認識するということです。そのためには自分の行動や考えの傾向や長所・短所をつかまねばなりません。

なぜなら、客観視は自分自身を成長させる基盤となるからです。たとえば、自分の短気な性格に気づくことで、ストレス状況での対応を改善できるかもしれません。また、コミュニケーション能力が高いという長所を認識すれば、それを活かせる機会を積極的に求めるようになるでしょう。

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このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。

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  • 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
  • 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
  • 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
  • やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
  • ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。

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客観視できない自分から抜け出したい方へ

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「もっと深く、自分の本当の強みや価値を知りたい」

そんな方のために、この記事を書いている私が直接サポートする講座をご用意しています。

客観視できない最大の理由は、前述したとおり「自分では自分が見えない」からです。認知バイアスや防衛本能は、自分一人では気づきにくいもの。

だからこそ、客観的な視点を持つ第三者のサポートが効果的です。

「自分力活用講座」では、以下のことが分かります。

  1. 今の自分に何が不足しているのか
    なぜ客観視できないのか、根本原因が明確になります
  2. これから何をするべきか
    具体的な行動のヒントがつかめます
  3. 自分だけの強みは何か
    自分では気づけなかった「オンリーワンの強み」を発見できます

この講座では、一般的な自己分析とは違い、幼少期から今日までの人生を深く掘り下げる独自の手法「自分史分析プログラム」を使います。

  • こんな方におすすめです

自分を客観視できるようになりたいが一人では不安
自分の強みや価値が本当に分からない
仕事でミスを繰り返してしまう自分を変えたい
人間関係がうまくいかない原因を知りたい
このまま今の働き方を続けて良いのか迷っている

自分力活用講座 体験入門コースの詳細はこちら


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浅野ヨシオ
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最後に筆者からの大切なメッセージ

最後に筆者からの大切なメッセージ

自分を客観的に見る力を磨くことは、人生のさまざまな場面で役立つスキルです。

日々の小さな気づきや振り返りが、やがて大きな変化をもたらすもの。

本記事で紹介した方法を、少しずつ試してみてくださいね。

一人で実践するのが難しいと感じたら、専門家のサポートを受けるのも一つの選択肢です。

もちろん、私でなくてもかまいません。客観視する力は、より良い人間関係や充実した仕事につながりますよ。

この学びの過程を楽しみながら、一歩一歩前進していきましょう。応援しています。

魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

この記事を書いている人

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数

◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数

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