自分を大切にしようと思って、頼まれたことにNOと言ってみた。
自分の時間も、ちゃんと確保してみた。
それなのに、どこか満たされない。
むしろ「これで合っているのか?」と、かえって不安になったことはないでしょうか。
行動そのものが間違っているわけではありません。
ただ、その行動を選ぶときの“基準”が、まだ他人のままになっていることが多いんです。
この記事では、自分を大切にする具体的な方法を7つ紹介しながら、その行動を本当の変化につなげるための考え方もお伝えします。
●まず「自分を大切にするとは何か」から整理したい場合は、こちらも参考にしてください。
▶ 自分を大切にするとは何か|特徴と今日からできる7つの方法
なぜ「自分を大切にする方法」を実践しても満たされないのか
多くの人が「方法」を探します。
NOと言う。
自分の時間をつくる。
無理な人間関係から距離を置く。
どれも正しい行動です。
それでも、どこか満たされないことがある。
なぜか。
それは、行動の“選び方”がまだ整理されていないからです。
たとえば、
- 勇気を出して断ったのに罪悪感が残る。
- 引き受けたあとで「またやってしまった」と落ち込む。
どちらを選んでも心が落ち着かない。
これは方法が間違っているのではありません。
まず整えるべきなのは、行動よりも“基準”なんです。
自分を大切にする方法7選
ここからは具体策です。
大事なことなので繰り返しますが、 「正解を探すため」ではなく、 自分の基準を確かめるための行動として読んでください。
① 小さな違和感を放置しない
大きな決断よりも、日常の小さな違和感のほうが大事だったりします。
- なんとなく疲れる
- 少し引っかかる
- 理由はないけど気が重い
こうした感覚を見ないふりしないこと。
自分を大切にするとは、感情を大げさに扱うことではなく、小さな感情の揺れを無視しないことなんですよね。
② 嫌なことにNOと言う(ただし感情任せにしない)
「自分を大切にする」と聞いて、まず思い浮かぶのは、”断ること”かもしれませんね。
たしかに、無理をしないことは大事です。
ただ、気をつけたいのが感情のままに反応してしまうことなんですよね。
- もう無理だから断る
- イラッとしたから距離を置く
- 疲れたから全部やめる
一時的には楽になりますが、あとから後悔や気まずさが残ることもあります。
自分を大切にするとは、感情の勢いで動くことではないんです。
大切なのは、「ここまではできる」「ここからは難しい」と、自分の境界線をはっきり言葉にすること。
「今回はお手伝いできますが、毎回は難しいです」
「今日は予定がありまして参加できません」
NOは相手を拒絶することではなく、ちょうどいい距離をつくる作法だと思うといいですよ。
③ どこまでやれば十分かを決める
多くの人は、「十分」のラインを決めないまま頑張っています。
だから、仕事を終えても「もっとできたのではないか」と考えてしまう。
休んでも「怠けているのでは」と不安になる。
終わりが決まっていないから、いつまでも気持ちが落ち着かないんですよね。
今日はここまでやれば十分。この範囲なら引き受ける。ここから先はやらない。
誰かに決めてもらうのではなく、自分で線を引くこと。
自分を大切にするって、結局そういうことなんですよね。
その線があると、心の消耗はかなり減ります。
④ 自分の時間を先に確保する
「時間ができたらやろう」と思っていても、ほとんど実行されないんですよね。
仕事が終わったら。
家のことが落ち着いたら。
誰かの用事が済んだら。
これでは余った時間はほとんど残りません。
だからこそ、自分の時間は”先に”確保することが大事です。
先に予定に入れてしまうこと。
30分でもいい。
1時間でもいい。
その時間を先に押さえる行動そのものが、自分を大切にする選択になりますよ。
後回しにしない。
それだけで自分の扱いは確実に変わってきます。
⑤ 他人の評価から距離を取る
気づかないうちに、他人の評価で自分を測ってしまうことがあります。
あの人はうまくいっている。
自分はまだ足りない。
もっと評価されたい。
こうして、いつのまにか”他人との比較”が基準になってしまうんですよね。
SNSはとくにその傾向が強いです。
誰かの成果。
誰かの充実した毎日。
誰かの成長スピード。
見ているだけなのに心がざわつく。
SNSそのものに問題はありません。
他人の結果を、自分の基準にすることが問題なんです。
自分を大切にするとは、他人の評価から少し距離を取ることでもあります。
見る時間を決める。
比べていると気づいたら画面を閉じる。
他人からの評価よりも自分の感覚を優先する。
自分自身を高めるための比較ならばいいのですが、やりすぎると自分を見失い、本心がわからなくなりますよ。
⑥ 「やらないこと」を決める
何をするかを決めるのと同じくらい、何をしないかを決めることも大切です。
むしろそちらのほうが難しいかもしれません。
自分を大切にしようとすると、つい「何をするか」を増やしてしまいがちじゃないですか。
もっと休もう。
もっと断ろう。
もっと自分時間をつくろう。
でも、行動を増やせば増やすほど、管理することも増えます。気をつけることが増え、意識することが増え、結局また疲れてしまうんですよね。
だからこそ、先に決めたいのは「やらないこと」です。
- 疲れている日に無理な約束は入れない
- 比較して落ち込むSNSは見ない
- 全部を完璧にやろうとしない
増やすより、減らす。
自分を大切にするとは、新しい努力を足すことではなく、いらない消耗を減らすことなんです。
⑦ 3日間だけ試してみる
自分を大切にしようとするあまり、つい完璧にやろうとしがちです。
全部変えようとする。今日から生まれ変わろうとする。
それは、続かない原因のひとつになります。完璧を目指しすぎです。
ほぼ確実に無理が出てリバウンドするでしょう。だからこそ、3日間だけ試してみてください。
ずっと続けると決めなくていい。まずは3日だけ。
違和感を無視しない。十分の線を決める。自分の時間を先に入れてみる。
小さく始めれば、「できた」感覚が残ります。
自分を大切にするとは、大きく変わることではありません。小さく試し続けることでもあるんです。
3日やってみて、合わなければやめればいい。そのくらいの軽さでいいんですよ。
| テーマ | ポイント | |
|---|---|---|
| ① | 小さな違和感を放置しない | 感情の揺れを無視しない |
| ② | NOと言う | 感情任せにしない |
| ③ | 十分のラインを決める | 自分で終わりを決める |
| ④ | 自分の時間を先に確保する | 後回しにしない |
| ⑤ | 他人の評価から距離を取る | 比較を基準にしない |
| ⑥ | やらないことを決める | 消耗を減らす |
| ⑦ | 3日間だけ試してみる | 小さく始める |
満たされない人に共通する1つの落とし穴
ここまで自分を大切にする方法を見てきました。
どれも大事なことです。
それでもうまくいかない人がいます。
理由はひとつ。
「自分を大切にすること」まで正しくやろうとしてしまうからなんです。
自分を大切にできる人がえらい。
うまく断れる人がすごい。
時間を作れない自分はダメだ。
そんなふうに考えてしまうと、また自分を責めることになってしまいますよね。
本来、自分を大切にするとはうまくやることではありません。
今の自分はどうしたいのか。
何がつらいのか。
何ならできるのか。
それを確かめることなんです。
やり方が正しいかどうかよりも、
自分が納得できるかどうか。
そこがずれると、どんな方法を知っていてもどこか苦しくなります。
まずはこの順番でやってみる
ここまで読んで、「何から始めればいいの?」と思うかもしれませんね。
いきなり全部やろうとしなくて大丈夫です。
まずはこの順番でやってみてください。
① 本音を確認する
今、本当はどうしたいのか。
何がつらいのか。
それを言葉にしてみること。
正解なんてものはありませんし、きれいにまとめる必要もありません。
自分の気持ちをそのまま出してみるだけでいいです。
② やらないことをひとつ決める
次に、「やらないこと」をひとつだけ決めてみてください。
全部変えなくていいですからね。今日はこれだけはやらない。この場面では無理をしない。
ひとつで十分です。
③ 3日間だけ試してみる
ずっと続けると決めなくていい。まずは3日間だけ。
やってみて違和感があれば変えればいい。合わなければやめてもいい。
自分を大切にするとは、一度で完璧にできることではありません。
小さく試して、少しずつ自分の基準を取り戻していくことなんですよね。

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算15年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数



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