
もしも、一度でもそう感じたことがあるのなら、この記事はきっと役に立ちます。 キャリアで道を踏み外さないように、心を込めて書きました。
まず知ってほしいのは、会社員への向き不向きに、良いも悪いもないということです。
私はこれまで15年間で2000人以上のキャリアを支援してきましたが、結論はとてもシンプル。 他人が作ったルールの中で輝ける人は会社員向き、そうでなければ不向き。ただ、それだけです。
この記事では、ご自身の現在地を客観的に知るために、
- 1分でできる向き不向き診断
- 不向きな人が無理なく働くヒント
- 後悔しないための「会社を辞める前に答えるべき7つの質問」
をご用意しました。
この記事が、ご自身の生き方や働き方を深く見つめ直し、心から納得のいく道を選ぶきっかけになれば嬉しいです。
【1分診断】会社員の向き不向きチェックリスト

漠然とした不安を抱えていると、冷静な判断は難しいものです。
ご自身のタイプを理解した上でこの記事を読み進めることで、書かれていること一つひとつが、自分事として腑に落ちるはずです。
まずは1分でできる簡単な診断から、気軽に始めてみましょう。
会社員に向いてない人の診断チェック7項目
以下の項目に当てはまるものがあるか確認してください。
□ やった分だけ収入が欲しいと思う
□ 自分のペースで仕事を進めたい
□ 上下関係や集団行動はストレス
□ 無駄な会議や報告書が苦痛でしかない
□ 決まった時間・場所に縛られたくない
□ ルールや規則に違和感を覚える
□ 仕事ができない人を見るとイライラ
4つ以上チェックが入った人は、会社員に不向きな可能性があります。
ただし不向きだからといって、すぐに辞めないでくださいね。後ほど詳しく解説します。
会社員に向いてる人の診断チェック5項目
続いて、会社員に向いている人の特徴もチェックしましょう。
□ 安定した収入が何より大切だと思う
□ 与えられた仕事をこなすのが得意
□ チームで働くのが好き
□ 出世や昇進に喜びを感じる
□ 不本意なことも切り替えて進められる
3つ以上チェックが入った人は、会社員に向いている可能性があります。
組織の中で力を発揮できるタイプと言えるでしょうね。
診断結果の見方と次のステップ
診断結果はいかがでしたか?
両方にチェックが入った人もいるかもしれませんね。
心配いりません。それも自然なことです。なぜなら、人は誰でも、いろいろな顔を持っているからです。
会社員に向いている自分と、そうでない自分。その両方がいるのは、当たり前のことです。
次の章から、それぞれの特徴をもう少し詳しく見ていきましょう。
会社員に向いてない人の特徴7選【診断結果を深掘り】
会社員に向いていない人の特徴を、より詳しく解説します。
これらはご自身の悪いところではありません。その人特有の個性ですからご安心くださいね。
素敵な個性に気づくきっかけとして、読んでみてください。
特徴①:会社のルールや慣習に縛られるのが苦手
会社には独自のルールや慣習がありますよね。
たとえば「朝は8時半に出社」「会議は必ず30分前集合」「報告書は決まったフォーマットで」といったものです。
こうしたルールに窮屈さを感じる人は、会社員に不向きかもしれません。
でもそれは、わがままなのではありません。「もっと効率のいいやり方があるのに」と、無駄が嫌いなタイプなだけです。
ただ決められた通りにやるより、仕事の成果を一番に考えている。その表れとも言えるでしょう。
特徴②:集団行動より個人作業を好む
会社員は基本的にチームで動きます。
会議、打ち合わせ、チームでの業務遂行。常に誰かと一緒に仕事をする場面が多いでしょう。
しかし、みんなでワイワイ仕事をするより、一人で集中したい。そう思う人もいます。
それは協調性がないわけではありません。一人の時間で集中したほうがいい仕事ができると、自分でわかっているのです。
どうすれば自分の力を発揮できるかを、本能的に理解している。会社員に不向きな人によくある特徴のひとつです。
特徴③:社内政治や理不尽な指示にストレスを感じる
会社には必ず「社内政治」が存在します。
上司の顔色をうかがう、派閥に気を使う、理不尽な指示にも従う。こうした場面に遭遇することは避けられません。
論理的に考えて「おかしい」と感じることでも、飲み込まなければならない場面があります。
もし、これに強いストレスを感じるのであれば、それは決して頑固なわけではありません。
「間違っていることは、おかしい」とはっきり言える、正直でまっすぐな心の持ち主だからです。
そのストレスは、ご自身の誠実さが発している証拠とも言えます。
特徴④:自分のペースで仕事を進めたい
会社員は、働く時間が決められています。
9時から18時、残業もあり。自分の都合で仕事のペースを変えることは難しいでしょう。
しかし「集中できる夜に働きたい」「午前中は休んで午後から本気を出したい」と思う人もいます。
それは、だらしないわけではありません。自分が一番がんばれる時間帯を知っているだけです。
朝が得意な人もいれば、夜に集中できる人もいます。賢い働き方を知っているとも言えるでしょう。
ただ、自分のリズムで仕事をしたい人には、会社員という働き方は合わないかもしれません。
特徴⑤:人間関係の構築に大きなエネルギーを使う
会社では人間関係が重要です。
上司、同僚、部下、他部署の人。さまざまな人と関わりながら仕事を進めます。
人間関係を良好に保つために大きなエネルギーを使う人は、それだけで疲れてしまうでしょう。
それは、コミュニケーションが下手なわけではありません。
相手の気持ちを考えすぎたり、気を遣いすぎたりする、とてもやさしい人だからです。
そのやさしさ故に、仕事で使うはずの元気を、人間関係で使い切ってしまっている状態。
本来の業務に集中できず、消耗してしまうことも少なくありません。会社員に不向きな人によくある特徴です。
特徴⑥:評価や収入が成果と直結しないと納得できない
会社員の給料は、必ずしも成果に比例しません。
年功序列、業界の相場、会社の規模。さまざまな要因で給料が決まります。
「自分はこれだけ頑張ったのに、評価されない」と感じることもあるでしょう。
それは、自分の頑張りをきちんと評価してほしいという、まっすぐな気持ちが強いことの表れです。
だからこそ、成果に応じた報酬を求める人には、会社員という働き方は物足りなく感じるかもしれません。
特徴⑦:会社とは別に実現したい夢や目標がある
会社員として働きながら、別の夢を持っている人もいます。
「本当は起業したい」「作家になりたい」「世界を旅したい」。こうした夢がある人にとって、会社員生活は通過点に過ぎません。
それは、現実逃避ではありません。自分の人生を、自分の手で切り開きたいという強い意志の表れです。
目標に向かって進む情熱がある人ほど、会社の目標と自分の夢のズレに苦しむもの。
モチベーションを保つのが難しくなるのは当然と言えるでしょう。
会社員に向いてる人の特徴5選【安定志向タイプ】
次は、会社員に向いている人の特徴も見ていきましょう。
ご自身に当てはまる点があれば、それは組織の中で輝ける素晴らしい才能です。その強みを再確認するつもりで読んでみてください。
知っておけば、向き不向きがより鮮明になります。
特徴①:安定した環境で力を発揮できる
安定した環境を好む人は、会社員に向いています。
月々決まった収入、残業代、有給休暇。規則にのっとった収入を得られることに安心感を覚えるでしょう。
それは、ただリスクを避けているわけではありません。
お金の心配というストレスから解放されることで、目の前の仕事に100%集中できる。そんな環境を大切にしているということです。
安定は、挑戦するためのしっかりとした土台。その上で、安心して実力を発揮できるのが強みと言えます。
特徴②:チームで協力して目標達成に喜びを感じる
チームで働くことに喜びを感じる人もいます。
一人で黙々と作業するより、仲間と協力して目標を達成する。その過程に充実感を覚えるタイプです。
それは、1+1を3にも10にもできるチームの相乗効果の素晴らしさを知っているから。
それぞれの強みを掛け合わせ、一人では決して見られない景色に到達できる。そのプロセス自体を楽しめるのは、大きな才能です。
会社員はまさにチームプレーが基本。
協調性があり、コミュニケーションを積極的にとれる人は、会社員として活躍できるでしょう。
特徴③:明確なルールや指示があると安心する
明確なルールや指示があると、力を発揮できる人がいます。
「何をすればいいか」が明確だと、迷わず行動できるからです。
それは、指示待ちという意味ではありません。「どうやるか?」に悩む時間を省き、いち早く実行することにエネルギーを注ぎたいからです。
ルールやマニュアルは、ゴールへの最短ルートを示すガイドマップのようなもの。
そのマップを最大限に活用して、誰よりも早く確実に結果を出せる。これは立派な強みと言えるでしょう。
会社には業務マニュアル、行動規範、評価基準など、さまざまなルールがあります。
こうした枠組みの中で働く方が、安心して仕事ができる人は会社員向きです。
特徴④:福利厚生や社会的信用を重視する
福利厚生や社会的信用を重視する人も、会社員に向いています。
健康保険、厚生年金、住宅手当。会社員ならではの福利厚生は充実しています。
また「○○会社の社員」という肩書きは、社会的信用にもつながるでしょう。
それは、仕事は人生の一部であり、自分の生活全体を守る視点を持っていることの表れです。
目先の給料だけでなく、将来の安心や家族の生活まで含めて、自分の人生をマネジメントする。
その地に足の着いた考え方は、とても成熟した強みと言えます。
ローンを組むとき、賃貸契約をするとき。会社員という立場は有利に働くことも見逃せません。
特徴⑤:他者からの評価がモチベーションになる
他者からの評価をモチベーションにできる人は、会社員として成長しやすいです。
上司からの称賛、同僚からの尊敬、昇進や昇給。こうした評価が次の頑張りにつながります。
それは、他人の顔色をうかがっているわけではありません。
自分の頑張りがチームや会社の役に立っていると確認できることに、喜びを感じているのです。
評価とは、自分の成長と貢献度を映す鏡。その鏡を見て、さらに前に進む力を得られる素直さは、組織で伸びる人の共通点です。
会社には評価制度があり、頑張りが認められる仕組みがあります。
この仕組みを活用して、モチベーションを高められる人は会社員に向いていると言えるでしょう。
会社員が向いてないと感じる3つの原因【根本を理解】
ここまでの特徴を読んで「自分は向いていないかも」と感じた人もいるかもしれませんね。
原因によって、取るべき対処法がまったく違います。だからこそ、根本的な原因を理解しておきましょう。
原因がわかれば、自分に合った最適な一歩が見えてきます。
原因①:働き方そのものが合っていない
会社員が向いてないと感じる原因の1つ目は、会社という「働き方の制服」が、そもそも自分の体に合っていないケースです。
決まった時間に出社し、決まった場所で働く。この働き方そのものが合わない人です。
たとえば、朝が苦手な人にとって、朝9時出社は苦痛でしょう。 また、集中できる環境が自宅にある人にとって、オフィス勤務は生産性を下げる要因になります。
自由な働き方を求める姿勢は、残念ながら、決まったルールを重んじる会社員の世界では「わがまま」と捉えられてしまいます。
働き方の自由度を求める人は、会社員以外の選択肢を検討する価値があるかもしれませんね。
原因②:今の職場環境や人間関係に問題がある
会社員が向いてないと感じる原因の2つ目は、会社員という働き方そのものではなく、今の会社という場所に問題がある可能性です。
パワハラ上司、ギスギスした人間関係、長時間労働が当たり前の文化。こうした環境では、誰でもストレスを感じるでしょう。
この場合、会社員を辞めるのではなく、環境を変えることで解決できるかもしれません。
部署異動や転職によって、状況が改善する可能性があります。
原因③:自分の強みや価値観と仕事がずれている
会社員が向いてないと感じる原因の3つ目は、ご自身の得意分野と、仕事で求められることがズレている状態です。
自分の強みを活かせていないとき、人は不満を感じます。
たとえば、独自の発想が得意な人が、毎日ルーティンワークばかりをやらされる。これでは力を発揮できません。
また、価値観のずれも大きな原因です。
「社会貢献したい」と思っているのに、利益優先の仕事ばかり。
こうしたギャップは、大きなストレスになるでしょう。
自分の強みや価値観を理解し、それに合った仕事を選ぶことが大切です。
会社員を辞める前に答えるべき7つの質問
これまでの話を読んで、「早く会社員を辞めたい」と気持ちが焦っている人もいるかもしれません。
ですが、もし「会社員に向いていない」と感じたとしても、勢いで辞めるのはとても危険です。
理由はシンプルで、「生活できなくなる」可能性があるから。
そこで、後悔しないために、ご自身に問いかけてほしい7つの質問を用意しました。自信を持って「YES」と答えられるなら、会社員を辞めるのもありでしょう。
(質問1)やりたいことはあるか?
「YES」という回答であれば、会社員を辞めるのも選択肢の一つです。
会社員としての今の延長線上に、やりたいことができる見通しがないのであれば転換のときかもしれません。
この記事を書いている私も、働く時間をかっちり決められてしまう会社員としての勤務は合わないと感じました。
仕事を通じて日本中あちこち行けるようになりたいと思っていたからです。
やりたいことがあるならGOです。
(質問2)行動する勇気と実行力はあるか?
「いつかやりたい」と思っていても、実際に行動に移せる人は、本当にひと握りです。 (私の感覚では、100人いたら5人くらいでしょうか。)
会社員に不向きだからといって、辞めなければならないわけではありません。
社外活動や趣味によって、仕事のストレスを発散し、やりくりする人生もあります。
ちなみに私には、平日は会社員として働き、週末はセミナー講師をするというダブルワークを10年間続けた経験があります。
平日の仕事は、当時の「生活のため」。そして週末の仕事は、「未来の自分のため」でした。
このように、すぐ辞めなくても、未来のために行動を起こす方法はあります。
会社員に不向きだと感じることと、今すぐ会社員を辞めることは、全く別の問題なのです。
(質問3)今の生活を変える覚悟はあるか?
会社員をやめる人たちは、今の生活を変えてでも他のステージに向かう覚悟がある人たちです。
安定した収入やこれまでの環境をリセットする以上の覚悟はあるでしょうか?
私の知人の例ですが、旦那さんと死別しシングルマザーとなり、養育費を稼ぐために起業した女性もいました。
会社員では思うように稼げないからだそうです。
私自身も「身体が動かなくなったら、今のままでは後悔する」と明確に思えたからこそ次のステージに進めました。
覚悟の度合いは人それぞれです。
(質問4)自分で決められるか?
自分でこれからのことを決めることができるかどうかも重要です。
友人や知人に今後の相談をすることも決して悪いわけではありません。でも、自分で決められる人でないと厳しいでしょうね。
起業するとなれば、自己解決の力を問われます。
壁にぶつかっても自分で考え、実行し、解決する能力が必要。
周りに反対されても、突き進むメンタルがあるかも大切と言えます。
(質問5)売れるスキルはあるか?
売れるスキルがあれば、起業する選択肢も生まれます。
会社員をやめて個人で稼ぐとなれば、何かしらの価値を誰かに提供する力を求められます。その価値がスキルです。
何もないのであれば、そもそも会社員を辞める選択肢がなくなってしまいます。
この現実から目を背けず、しっかり向き合うことが大切です。
生活するお金は何より重要。楽観視せず、冷静に考えましょうね。
(質問6)スキルを身につける時間作れる?
質問5で売れるスキルのない人の場合、スキルを身につける時間が必要になります。
貯金があればお金に困ることもないため、時間が作れると言えるでしょう。
結婚して配偶者の給料で生活できるとか、実家暮らしで食べるには困らないとかも同じです。
私は会社に勤務しつつ、平日の夜や休日にスキルを身に着けました。限られた時間の中で取り組むのはストレスがかかるものです。
スキルゼロからスタートとなると、時間の取れないストレスとの付き合いも必要になります。
(質問7)スキルを身につける覚悟ある?
質問5と6に続きますが、そもそもそこまでやる覚悟はあるでしょうか?
正直に言うと、会社員のままの方が楽かもしれません。スキルを身につけるには、それ相応の修練が必要になるからです。
働きながら修練を積む覚悟、挫折しても諦めない覚悟、孤独に耐える覚悟⋯。
これらすべてが揃って、初めて次のステージに進む資格が得られます。
7つの質問に答えてみて、いかがでしたか?
すべてに「YES」と答えられなかったとしても、落ち込む必要はありません。
大切なのは、今の自分の状態を正しく知ること。そこから次の一歩が始まります。
会社員に向いてない人の対処法5ステップ
7つの質問に答えた上で「やはり会社員は合わない」と感じた人は、もう前に進むしかありませんね。
次のステップを5つ紹介します。 段階を踏んで進めることで、リスクを最小限に抑えられるでしょう。
ステップ①:今の会社で環境を変える(部署異動など)
会社員に向いてない人の1番目に対処するステップは、辞める決断の前に、まずは今いる場所を快適に変えられないか?」と考えてみることです。
会社員という働き方そのものではなく、今の職場環境が合わないだけ、という可能性も十分にあるからです。
実際に私の講座の受講生で、こんな女性がいました。
彼女は上司に「〇〇部署に異動させてください。もしできないのなら、会社を辞めます」と、交渉したのです。
結果、異動を勝ち取り、今ではストレスなく働いています。
もちろん、誰もがうまくいくわけではありません。
でも、考えてみてください。
- 会社を辞めるのは、いつでもできます。
「ダメ元で交渉してみて、環境を変えられたらラッキー」くらいの気持ちで、一度試してみる価値はありませんか?
辞めるというカードを切る前に、まずは社内でできる改善策を探してみてはいかがでしょう。
ステップ②:副業から小さく試してみる
会社員に向いてない人の2番目に対処するステップは、会社員という安定したセーフティーネットを張ったまま自分の力で稼ぐ経験を積んでみることです。
いきなり会社を辞めるのはリスクが高いです。 まずは副業から始めてみましょう。
会社員として安定収入を確保しながら、個人で稼ぐ経験を積めます。
スキルも身につき、自信もつくでしょう。 副業が軌道に乗ってから独立を考えても遅くはありません。
小さく始めて、リスクを最小限に抑えることが大切です。
ステップ③:転職して働きやすい環境を探す
会社員に向いてない人の3番目に対処するステップは、「すべての会社が、今の会社と同じではない」という視点を持つことです。
転職も有力な選択肢です。
会社員という働き方は続けつつ、環境を変える方法になります。 フレックスタイム制、リモートワーク可、副業OK。柔軟な働き方ができる会社も増えています。
また、業界や職種を変えることで、自分の強みを活かせる場所が見つかるかもしれません。
転職エージェントに相談するなど、情報収集から始めてみましょう。
ステップ④:フリーランスとして独立する
会社員に向いてない人の4番目に対処するステップは、会社に雇われるのではなく、自分の名前で仕事をしていく、と覚悟を決めることです。
スキルがあり、ある程度の貯金もある。
そんな人はフリーランスとして独立する道もあります。
フリーランスは、働く時間も場所も自分で決められます。 収入も成果に応じて変動するため、頑張った分だけ稼げるでしょう。
ただし収入が不安定になるリスクもあります。
健康保険や年金も自分で手続きが必要です。メリットとデメリットをよく理解した上で決断しましょう。
フリーランスとして独立するためには、仕事を受注できるようになる必要があります。以下の記事を参考に、心構えを学ぶことをおすすめします。
参考記事▶仕事を頼みたくなる・頼みにくいフリーランス女性の特徴|依頼者だからわかる!実例も紹介
ステップ⑤:起業してビジョンを実現する
会社員に向いてない人の5番目に対処するステップは、単に独立して稼ぐだけでなく、「自分の理想とするサービスや仕組みを、世の中に作り出す」と決めることです。
実現したいビジョンがある人は、起業という選択肢もあります。
自分のサービスや商品を世に出し、社会に価値を提供する。これは大きなやりがいにつながるでしょう。
ただし起業は最もリスクが高い選択です。
初期投資、運転資金、事業が軌道に乗るまでの時間。さまざまな壁が待ち受けています。 覚悟と準備が必要です。安易に選ぶべき道ではありませんね。
起業するまでの簡単なステップを知りたい人は、以下を参考にどうぞ。
参考記事▶起業したいけどスキルがない人の完全ガイド|ゼロからの始め方
会社員 vs フリーランス 徹底比較【メリット・デメリット】
ここでは、会社員とフリーランスを比較しますが、単に良い点・悪い点を眺めるだけでは、なかなか決断はできません。
そこで、ご提案したいのが「何を得たいか」ではなく「何に耐えられないか」で考える判断軸です。
この方法ですと理想や憧れといったフワフワしたものではなく、ご自身の本音に根ざした、後悔の少ない選択ができるようになります。
まずは、両者の一般的なメリット・デメリットを把握しましょう。
| 会社員 | フリーランス | |
| メリット | ・安定収入 ・充実した福利厚生 ・社会的信用 ・チームで働ける | ・自由な時間と場所 ・収入の上限がない ・人間関係を選べる ・仕事を選べる |
| デメリット | ・時間と場所の制約 ・人間関係のストレス ・意思決定の自由度が低い ・評価が成果と直結しない | ・収入が不安定 ・薄い福利厚生 ・社会的信用が低い ・すべて自己責任 |
【独自の判断軸】どちらの「耐えられない」を選びますか?
「自由」と「安定」。どちらも手に入れたいのが本音ですよね。
しかし、現実にはどちらかのデメリットを受け入れる必要があります。
そこで、この質問を自分にしてみてください。
「自分にとって、どうしても耐えられないストレスはどちらか?」
A. 「理不尽さ」や「人間関係」に耐えられない人
もし、「収入が不安定になるリスク」よりも、「上司の理不尽な指示や、面倒な人間関係に悩み続けるストレス」の方がどうしても我慢できない、と感じるなら。
その人は、フリーランスという働き方が見えてきます。
耐えるべきストレスの種類を、お金のことから人間関係のことへシフトさせる覚悟があるか、ということです。
B. 「不安定さ」や「自己責任」に耐えられない人
もし、「理不尽な指示に耐えるストレス」よりも、「来月の収入がゼロかもしれないという不安や、全てを自分で背負うプレッシャー」の方がどうしても我慢できない、と感じるなら。
その人は、会社員(あるいは、より良い労働環境の会社への転職)が現実的な選択肢です。
自由と引き換えに、安定と安心を選ぶ覚悟があるか、と言い換えられます。
このように、自分が「どうしても耐えられないこと」を一つはっきりさせる。 それが、後悔しない働き方を選ぶための、最もリアルな判断軸になるのです。
勢いで辞めるのは危険!会社員を続けるべき人の特徴
「会社員に向いていない」と感じても、辞めない方が良い人もいます。
勢いで辞めると、後悔する可能性があるからです。
以下に当てはまる人は、会社員を続けることを検討してください。
辞めるべきでない人の特徴
たとえ会社員が向いてないと感じていても、次のような人は辞めない方が賢明です。
- 経済的な余裕がない人
貯金が少ない、家族を養っている、ローンがある。こうした状況で辞めるのはリスクが高すぎます。 - 売れるスキルがまだない人
個人で稼ぐスキルがない状態で辞めると、収入の道が絶たれます。まずはスキルを身につけましょう。 - 一時的な感情で辞めたいと思っている人 上司と喧嘩した、仕事で失敗した。こうした一時的な感情で辞めるのは危険です。冷静になる時間を持ちましょう。
- 次の選択肢が明確でない人
「辞めたいけど、次に何をするか決まっていない」という状態では辞めるべきではありません。
先ほども書きましたが、会社員に不向きなことと、会社員を辞めるかどうかは別問題です。
不向きでも、社外活動や趣味で充実した人生を送ることは可能です。無理に辞める必要はありません。
自分に合った働き方を見つける【人生の棚卸し方法】
会社員の向き不向きを考え始めたときは、どちらにせよ将来の方向性を見直すときです。
そのときは自分に向き合い人生の棚卸しをするチャンスです。
まずは下記の10の質問に答えられるか試してみましょう。
- 人生の棚卸し10の質問
- 今の自分にできることは?
- やりたいことは?
- なりたい姿は?
- 学ぶ必要があるスキルは?
- 何日働きたいか?
- どのような働き方がしたいか?
- 自分の強みはなにか?
- 自分の弱みはなにか?
- 自分の好きなことは?
- 自分の嫌いなことは?
以上の質問に答えられないとすると、会社員がどうこういう以前の問題かと思います。
ご自身のことを理解していない。これでは地図を持たずに知らない街をウロウロするみたいなものです。
自分を深く理解しなければ、最適な働き方の方向性が決められません。
先ずは、人生の棚卸しの時間をとることをおすすめします。具体的な方法は下記に書いています。
参考記事▶人生の棚卸しのやり方ガイド|2000人指導の専門家が解説
会社員の向き不向きに関するよくある質問
ここまで読んで、まだ疑問が残っている人もいるかもしれません。
よくある質問に答えていきます。
Q1. 会社員向いてない女性の特徴は?
女性特有の特徴があるわけではありません。
ただし、ライフステージの変化が影響することはあります。
結婚、出産、育児。こうしたライフイベントと会社員生活の両立が難しいと感じる女性は多いでしょう。
時短勤務やリモートワークなど、柔軟な働き方ができる会社を選ぶことが大切です。
また、自分のペースで働きたいと考える女性は、フリーランスや起業を選択するケースも増えています。
会社員向いてない女性の特徴について詳しく知りたい方は以下をお読みくださいね。
参考記事▶会社員に向いてない女性20の特徴|辞める判断基準や次の人生の歩み方も紹介します
Q2. サラリーマンに向いてない人の割合は?
正確なデータはありませんが、体感として2〜3割程度ではないでしょうか。
ただし「向いていない」と感じていても、実際に行動に移す人は少数です。
先ほども書きましたが、100人いたら5人程度かもしれません。
向いていないからといって、必ずしも辞める必要はないということです。
Q3. 向いてないけどスキルがない場合は?
まずはスキルを身につけることから始めましょう。
会社員として働きながら、副業や勉強でスキルを磨くのが現実的です。
オンライン講座、資格取得、クラウドソーシングでの実践。さまざまな方法があります。
私も週末を使って、今の仕事の基礎を身につけました。
焦らず、少しずつ準備を進めることが大切です。
スキルが身についてから、次のステップを考えても遅くはありません。
Q4. 会社員とフリーランスどっちが向いてる?
これは価値観の問題です。
安定を求めるなら会社員、自由を求めるならフリーランス。どちらが良いという答えはありません。
ただし、フリーランスは自己管理能力が必須です。
誰も指示してくれない、誰も評価してくれない。すべて自分で決めて、自分で責任を取る世界になります。
この環境が「楽しい」と思えるかどうかが分かれ目でしょう。
Q5. 会社員を辞めるベストタイミングは?
以下の条件が揃ったときが、辞めるタイミングと言えます。
- やりたいことが明確にある
- 売れるスキルが身についている
- 半年〜1年分の生活費が貯金にある
- 家族の理解が得られている
- 次のステップが具体的に見えている
すべての条件を満たすのは難しいかもしれません。
しかし、少なくとも3つ以上はクリアしておきたいところです。
焦らず、準備を整えてから決断しましょう。
まとめ:最適な働き方を見つける次の一歩
会社員の向き不向きについて、ご自身の現在地と、これから進むべき方向性について、理解が深まったでしょうか。
大切なのは、自分の特性を正しく理解し、段階的に準備を進めることです。
この記事が、そのための第一歩になれば、これほど嬉しいことはありません。
そして、その次の一歩を具体的に踏み出すために、特別なツールと機会をご用意しました。
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ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
下記フォームにお名前とメールを入力するだけで入手できます。
一人で答えを見つけるのが難しいと感じたら
中には、マニュアルを手に一人で向き合ってみても、「結局、何がしたいのかわからない」「自分には価値がないという空っぽな感じが消えない」と、堂々巡りになってしまう方もいます。
その焦りは、決して能力がないからではありません。
一人では見つけにくい、心の奥にある『自分力』に、まだ気づけていないだけです。
もし、専門家との対話を通じて、その「自分力」を発見し、心から納得できるキャリアを歩みたい。
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▼こんな方が「これが私の道だ」と確信を得ています
- 「人生の棚卸し」がうまくできなかった方
- → 専門家との対話を通じて、AIや本では決して見つからない、ご自身だけの価値と進むべき道を発見します。
- 何がしたいかわからず、焦りを感じている方
- → 2000人を指導してきた経験から、情報収集だけでは解決しない根本原因にアプローチし、次の一歩を明確にします。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ

働き方に、たった一つの正解などありません。
世間の常識や誰かの評価に、心をすり減らす必要もありません。
私自身、父が創業した会社を辞めてまで自分で起業する道を選びました。
給料も高く安定していましたが、私には会社員として働くことが、苦痛な場合が多かったのです。
世間の常識からは考えられない選択だったのかもしれませんが、私にとってはありのままの自分を活かすための選択をしたに過ぎません。
よく言われていることですが、どの道を選ぶかよりも選んだ道を後悔しないようにすることが大事。私もそう考えて歩みをすすめています。
人生は一度きり。どうか、後悔のない物語を紡いでいってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数



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