日々の仕事で、それなりに成果も出していても、心の奥で何かがずっと満たされない…。
その正体不明のモヤモヤこそが、「自分の原点」につながる最も重要な手がかりになります。
この記事では、2000人以上のキャリア指導で培ったノウハウを元に、そのモヤモヤを最強のエネルギーに変え、迷いなく前に進むための具体的な方法を解説します。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分の原点がわからない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
そもそも「自分の原点」とは何だろう?
自分の原点とは、その人を根底で支え、ときに衝動的に突き動かす、最もパワフルなエネルギーの源のことです。
それは、価値観や後から身につけた強みとは異なります。自分でもコントロールできないほどの「どうしてもこうしてしまう」という情熱そのものを指します。
特に、自分では弱みだと感じているコンプレックスこそが、原点を発見する上で重要な手がかりとなり、強い原動力に変わる可能性があります。
自分の原点を見つける方法【5ステップ】
自分の原点を見つける方法を5つのステップに分けて解説します。
自分の原点は、これまで経験したことの中に必ずヒントが隠されています。焦らずじっくり取り組むことをおすすめします。
1.幼少期に夢中になったことを書き出す
自分の原点を見つける1番目のステップは、子どもの頃の記憶を掘り起こすことです。
「子供のころのことなんて、あまり覚えていない」という人もいるかもしれませんね。
はっきりとした思い出である必要はないです。かすかな感情の記憶で十分。
子供だったころ、時間を忘れて夢中になっていた遊びや、大切にしていたことは何だったか、心に問いかけてみてくださいね。
- 先生に褒められるのがうれしかった絵画教室。
- 一人でもくもくと続けた、秘密基地づくり。
- いつも楽しかった母親の手料理の手伝い
そのようなもので大丈夫です。
もし、どうしても思い浮かばないときは、古いアルバムを眺めてみるといいでしょう。
家族や昔の友人に「私って、どんな子供だった?」と聞いてみるのも、思わぬ発見につながるかもしれませんよ。
どんな些細なことでも構いません。思いつくままに書き出してみましょう。そこには、ご自身の「好き」の純粋な形が隠されている可能性があります。
私の講座の受講生の例ですが、「母親の化粧品でこっそり遊んだ記憶」を思い出した女性がいます。
それがご自身の「美を通じて人を喜ばせたい」という原点と気づき、プロのヘアメイクアーティストとして独立された方がいます。
どんな些細なことでも、他愛ないと感じることでも構いません。
まずは思いつくままに書き出すことから始めてみましょう。
2.心が震える感動経験を思い出す
自分の原点を見つける2番目のステップは、心が震えるほど感動した経験を思い出すことです。
そこで、「そんな大げさな経験、自分にはない」 と思う人も多いと思います。
自慢できるような立派な成功体験である必要はありません。心が、大きく動いた瞬間を思い出してみてくださいね。
思わず涙がこぼれたり、鳥肌が立ったり…自分自身にしか分からない、ささやかな感動で大丈夫です。
- 部活の試合で、逆転勝利したときみんなと分かち合った喜び
- 初めて一人で海外に行き、目的地に着いたときの安心感
- 大好きなアーティストのライブを初めてみたときの興奮
そのようなもので大丈夫。
私の講座の受講生の例ですが、小学校から大学まで生徒会長を務め、常にみんなをまとめる役割だった女性がいます。
大変なことも多かったそうですが、価値観の違う人々を一つにまとめることに快感を覚えていた自分を再発見したそうです。
その経験が「チームで何かを成し遂げる喜び」こそが自分の原点だと気づき、現在は組織のマネジメント職でその能力を活かして活躍されています。
嬉しかったこと、悔しかったこと、どんな感情でも構いません。
心が大きく動いた経験を、じっくり書き出してみてくださいね。
3.没頭できることを探す
自分の原点を見つける3番目のステップは、時間を忘れて没頭できることを探すことです。
そこで、
「趣味や好きなことはあるけれど、仕事やキャリアに結びつくとは思えない」 そう感じる人も多いかもしれませんね。
でも、ここで役に立つかどうかは、いったん横に置いておきましょう。 ただ「好き」というだけで、気づいたら何時間も経っている。そんなことはありませんか?
「○○をしているときは時間が経つのが早く感じる」というレベルでもOK。
- 休日に一日中見てしまう、海外ドラマ
- 好きな作家の本を、新刊が出るたびに読破すること
- カフェのメニューを、端から端まで試してみること
そのようなもので大丈夫です。
私の塾の受講生の例ですが、東京の下町育ちで、ご近所さんとのおしゃべりや地域のイベントが大好きだったことを思い出した女性がいます。
「人との温かいつながり」こそが自分の原点だと気づいた彼女は、都会での一人暮らしをやめ、地方へ移住。
今では、地域創生を行うNPO法人に転職し、多くの人との交流を楽しみながら活躍されています。
一見、仕事とは何の関係もないように思えることでも構いません。
ご自身の「好き」という純粋なエネルギーが、どこに向かっているのか探ってみましょう。
4.仕事での成功体験を分析する
自分の原点を見つける4番目のステップは、これまでの仕事での成功体験を分析することです。
「大きな成功なんてしたことがない」と思うかもしれませんね。 ここでも、輝かしい実績である必要はありません。
仕事の中で、ささやかでも「うまくいったな」「喜んでもらえたな」と感じた場面を思い出してみてください。
- 作った資料が「すごく分かりやすい」と褒められたこと
- 落ち込んでいた後輩の話を聞いて、元気になってくれたこと
- 手間のかかる作業を、工夫して効率化できたこと
そのようなもので大丈夫です。
私の塾の受講生の例ですが、営業職でありながら、お客様の個人的な悩み相談にのってばかりで「営業に向いていない」と感じていた女性がいます。
でも、その経験こそが「人の心に寄り添い、問題の解決を手伝う」*ことだと自分の原点に気づきました。
現在はキャリアカウンセラーに転身して、その才能を存分に発揮されています。
周りからの評価だけでなく、ご自身が「やってよかった」と心から思えた出来事を、丁寧に書き出してみましょう。
5.認められたい!は誰に向かう?
自分の原点を見つける5番目のステップは、「認められたい」という気持ちが誰に向かうのかを考えることです。
少しドキっとするような質問かもしれませんね。
私たちは誰しも、心のどこかで「誰かに認められたい」という想いを抱えているものです。
それが、ときに強いコンプレックスの原因になることもあります。
しかし、そのエネルギーこそが原点の核になることがあります。
ご自身が「認められたい」と強く願う相手は、一体誰でしょう?
少し考えてみてください。
- 厳格だった父親。または優しかった母親
- 昔、自分をいじめていた同級生
- 自分より優秀だった姉
対象は、一人である必要はありません。
私自身の例ですが、「父に認められたい」という強い想いに縛られていました。
その想いこそが、あらゆる行動の力の源になっていると気づいたとき、心がスッと楽になりましたね。
そして、そのエネルギーを「同じようなコンプレックスを持つ人の、力を引き出してあげよう」と、前向きな力に変えることができました。
それが今の私の、仕事の原動力のひとつになっています。
「認められたい」という気持ちは、決して恥ずかしいものではありません。
むしろ、自分の人生を突き動かすガソリンのような役割を担う、大切な感情です。
ご自身の人間らしい、パワフルな感情と向き合ってみましょうね。
自分の原点発見チェックシート
5つのステップを具体的に実践するために、以下のチェックシートをご活用ください。
ステップ | 振り返り項目 | 発見のヒント |
---|---|---|
幼少期の記憶 | ・時間を忘れて夢中になったことは? ・大切にしていた遊びや活動は? ・家族や友人との楽しい思い出は? |
純粋な「好き」の原型が見つかります |
心が震えた体験 | ・涙が出るほど感動した瞬間は? ・鳥肌が立つほど興奮したことは? ・心が大きく動いた出来事は? |
価値観の核となる体験を発見できます |
没頭できること | ・何時間でも続けられることは? ・休日についやってしまうことは? ・時間が経つのを忘れる活動は? |
自然な才能の方向性が分かります |
仕事での成功体験 | ・褒められて嬉しかったことは? ・やりがいを感じた瞬間は? ・「うまくいった」と思えた場面は? |
活かせる強みを発見できます |
認められたい気持ち | ・誰に認められたいと感じるか? ・どんな人に評価されたいか? ・承認欲求の対象は誰か? |
原動力の源泉を見つけられます |
各項目で浮かび上がった共通点が、自分の原点を発見する重要なヒントになります。
原点に気づくと仕事も人生も好転する
自分の原点に気づくことができると、仕事や人生は具体的にどのように変わっていくのでしょう?
ここでは、代表的な3つの変化をご紹介しますね。
仕事の迷いが消えパフォーマンスが上がる
自分の原点がはっきりすると、仕事選びやキャリアの方向性に迷いがなくなります。
「何のために働くのか」という問いに、自分なりの答えが持てるからですね。
たとえば、「なんとなく良さそう」で転職先を選ぶのではなく、「社会に貢献できる喜びという自分の原点に合うか?」という基準で会社を選べるようになる。
取り組むべき仕事が明確になりますし、自分の時間や労力を集中させることができます。そして、パフォーマンスも自然に上がります。
人間関係に悩まなくなり自信がつく
自分の原点は、他人の評価と無関係。自分だけのものです。
それに気づくと他人の言動に一喜一憂したり、無理に合わせたりすることが少なくなります。
たとえば、職場の同僚たちが自分の知らない話で盛り上がっていても、「輪に入れない」と焦ることがありません。
「人は人、自分は自分」と思えるので、無理に自分を飾ることなく、穏やかにその場にいられるようになるのです。
自分の中にしっかりとした軸ができることで、ブレない自信が育っていくのですよ。
ぶれない自分軸で幸せを実感できる
自分の原点に沿って生きることは、自分に正直に生きるということ。
周りに流されることなく、心から「これが私の幸せ」と思える選択を、自分でできるようになります。
たとえば、周りの友人が次々と結婚しても、「私にとっての幸せは、ひとりで自由に使える時間を持つことだ」と心から思えれば、焦りや妬みを感じることはありません。
日々の生活の中で、地に足のついた、自分ならではの幸福感を味わえる時間が増えます。

自分の原点は、人生を豊かにするためのチケットのようなものですよ。
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この記事を読んで、「自分と向き合ってみよう」と感じた方のために、「自分の見つめ直し完全マニュアル」をご用意しました。
これは、これまでの人生を振り返りながら、ご自身の特性を分かりやすく整理できる、特別なワークシートです。
制作に10年の歳月をかけた、私のノウハウの集大成でもあります。
具体的には、以下のような充実した内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
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もっと深く自分を知りたい方へ

自分力活用講座
ご自身の原点にある「好き」や「情熱」の正体が見えてくると、次はその力を「どう活かしていくか?」が大切になります。
私は、自分の原点からエネルギーを引き出し、仕事や人生で使いこなしていく技術のことを、「自分力」と呼んでいます。
自分の原点に気づいただけでは、残念なことに”宝の持ち腐れ”になってしまう可能性があります。
「自分力」は、その大切なエネルギーを、いつでも自由に取り出すことができる能力。
迷ったときの判断基準にしたり、困難を乗り越える力に変えたりするための実践的な筋力のようなもの。
もし、ご自身の原点をさらに深掘りし、「自分力」を身につけて、もっと自分らしく輝きたいと感じた方には、その第一歩となる講座をご用意しています。
無理な売り込みは一切ありません。安心して、どんな講座なのか、まずは覗いてみてはいかがでしょう。詳細はこちらです。
最後に筆者からの大切なメッセージ
この記事では、ご自身の原点を見つけるための、いくつかのヒントをご紹介しました。
もしかしたら、ご自身の原点は、ずっと目を背けてきたコンプレックスや、弱みだと感じていた部分に通じるものだったかもしれませんね。
でも、大丈夫。
その一見ネガティブに見える感情にこそ、ご自身の人生を豊かにするエネルギーが眠っている可能性があります。
そもそも、自分の原点に良いも悪いもありません。
すべてが、かけがえのない宝物です。
この記事が、ご自身の原点を受け入れ、そして力に変える一歩となることを、心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
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