「起業は苦しい?」 もしもそうたずねられたら「YES」という返事になります。
ただ、起業に限らず会社員として働くのも苦しいときはあるのではないかと。
要は、心と体が慣れるまでのガマン。
起業するのは、その苦しみ以上の魅力があるからこそ起業する人がいるのだと思いますよ。
この記事では、起業が苦しいと感じる瞬間と、それを乗り越えるための対処法を解説しています。
本記事を書いている私も起業家のひとりです。性格は臆病ですし、本来の自分は苦しいことから逃げたくなるタイプ。
そんな私だからこそわかる苦しみがあります。
加えて、これまで15年間で2000人以上の方々の生き方や最適なキャリアの方向性を指導する中で、実際に起業された方々の苦しみも間近で見てきました。
彼らがどのような壁にぶつかり、どう乗り越えてきたのか——その実例も交えながらお伝えしていきます。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
起業の苦しみを乗り越えた人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
多くの起業家が苦しいと感じる7つの瞬間
脅すつもりはありませんが、いざ起業してみると、想像とは違うさまざまな壁にぶつかりますよ。
会社員時代にはなかった種類のお金や孤独感、事業に対するプレッシャーなど、その苦しさの質は独特です。
でも、その苦しさの正体をきちんと理解すれば、対策を立てることは可能です。
まずは、多くの起業家がどのような瞬間に「苦しい」と感じるのか、その代表的な理由を7つにわけて見ていきましょう。
資金繰りの悪化と収入の不安定さ
起業が苦しいと感じる1つ目の理由は、資金繰りの悪化と収入の不安定さです 。
起業して最初にぶつかる苦しみが、お金の問題です。
言うまでもありませんが、会社員時代は毎月決まった日に給料が振り込まれていましたよね。
でも、起業すると、その安心感は一瞬で消え去ります。
売上がゼロの月もあれば、数万円しか稼げない月もある⋯みたいなのがよくあるパターン。
一方で家賃や光熱費などの固定費は毎月容赦なく引き落とされます。
これまで会社が半分負担してくれた社会保険料や、文房具代や交通費などもすべて自腹です。
通帳残高が日に日に減っていく恐怖は、経験した人にしかわからないでしょうね。
私の講座の受講生Aさん(30代・コンサルタント)は、創業半年で貯金が50万円を切りました。「通帳を見るたびに冷や汗が出た」と当時を語っていました。
さらに融資を受けている場合は、毎月の返済日が精神的なプレッシャーとなって重くのしかかります。
最初は預金残高がドンと増えるので、サンタクロースでも現れたのかと勘違いしますが、返済が始まった瞬間に我に返ります。
ただ、ここで知っておいてほしいのは、資金繰りの苦しさは努力不足ではないということです。
起業1年目で安定した収入を得られる人の方が珍しいわけですよ。
ビジネスモデルが軌道に乗るまでには、想像以上に時間がかかることを覚えておくといいと思います。
思うように結果が出ない焦り
起業が苦しいと感じる2つ目の理由は、思うように結果が出ないことへの焦りです 。
会社員時代のように、行動すれば給料という形で保証されているわけではありません。
毎日必死に動いても、すぐには売上につながらないのが「普通」です。
そのとき、「この努力はムダだったのかも」と一瞬心をよぎります。
しかし、あるとき気づきます。その成果の出ない期間は『失敗』ではなく、単なる『実験の結果』に過ぎないのだと⋯。
やがて、何がお客さまに響き、何が響かないのかを知るための、貴重なデータ収集期間だったのだと理解できるようになります。
そして、焦りは探求心に変わりますよ
孤独が招くメンタルヘルスの不調
起業が苦しいと感じる3つ目の理由は、孤独が招くメンタルヘルス(精神的な健康)の不調です 。
起業すれば最終的な決断はすべて自分一人。
喜びも分かち合えず、不安や悩みを相談できる相手もいない状況は、ストレスになりがちです。
そして、事業がうまくいかない原因を自分の能力不足だと責めてしまう⋯。ところが、あるとき気づきます。
本当の意味で乗り越えるべきなのは、事業の課題ではなく、自分自身の心の波であることをね。
経営とは、自分自身のメンタルをいかに平穏に保つかという、もう一つの事業なのだと気づかされます。
社会的信用の低下という現実
起業が苦しいと感じる4つ目の理由は、社会的信用の低下という現実です。
会社員という肩書きを失った途端、クレジットカードの審査が通りにくくなったり、部屋が借りにくくなったりします。
これまで当たり前だと思っていた社会的な信用が、実は会社組織の信用力によるものだったと痛感させられる瞬間です。
私自身が経験したのは起業当初、不動産投資をする際の融資が通りにくくなったことです。復活するまでに3年かかりました。
しかし、ここでひとつ発見があります。それは、世間一般の「信用」と、お客様からの「信頼」は別物だということ。
私の場合は、受講生たちからいかに信頼されるかがすべて。
お客様からの信頼は、肩書きではありません。自分の仕事の結果でしか得られないもの。
それに気づいたとき、本当に築くべきものが何なのかが見えてきますね。
決断の連続で正解がわからない不安
起業が苦しいと感じる5つ目の理由は、決断の連続の中で正解がわからない不安です 。
「こう進めよう」と決めたことが、本当に正しいのか。うまくいく保証などどこにもない中で、常に選択を迫られます 。
会社員であれば上司の指示を仰げますが、起業家にはその相手がいません。
しかし、経験を積むと、ビジネスに唯一絶対の「正解」などないとわかります。
大切なのは、完璧な答えを探すことではなく、不完全でもまず決めて行動し、その結果を見て素早く修正していくこと。
この決断する力と修正する力の両輪こそが経営の本質と気づきます。
労働時間が長く休む暇がない
起業が苦しいと感じる6つ目の理由は、労働時間が長くなり休む暇がなくなることです 。
会社員時代のように決まった就業時間はなく、やろうと思えば24時間365日仕事ができてしまいます。
特に創業期は、休むことに罪悪感を覚えてしまいがち。また体を動かしてないと不安が襲ってくるものです。
その結果、心身ともに疲弊し、かえって生産性を落としてしまいます。
しかし、ある時ふと気づくのです。生産性の高い起業家ほど、意識的に何もしない時間を作っていることに。
以前、スキューバダイビングのグループに参加した際、起業している人が多いことに気づきました。彼らは口々に「潜っているときは仕事のことを忘れられる時間なんですよ」と言ってましたね。
休みはサボることではなく、最高のパフォーマンスを出すための重要な仕事の一部であるということですね。
理想と現実のギャップに苦む
起業が苦しいと感じる7つ目の理由は、理想と現実のギャップに苦しむことです 。
起業当初は「こんなサービスで多くの人を助けたい」と夢や希望に満ちています。
しかし現実は、地味な事務作業や泥臭い営業の連続。
思い描いていた華やかな姿との違いに、心が折れそうになります 。
ですが、事業を続けるうちに、そのギャップこそが宝の山だとわかります。
理想通りにいかない現実の中にこそ、お客様の本当の悩みやニーズが隠れているからです。
たとえば、私の顧問サポートサービスもそうです。
当初は講座だけで十分だと思っていましたが、「一人だと不安」という卒業生の声に、実践を支える伴走サポートという本当のニーズを見つけました。
現実の声から生まれたこのサービスは、今では大切な事業のひとつ。
当初の完璧な理想を追い求めるのではなく、現実の中から事業を育てていく。
その面白さに気づいたとき、本当の意味での起業が始まります。

私個人の意見としては、お金以上の価値だと思っていますよ。
起業の苦しい時期を乗り越える対処法8選
さて、ここまで起業の苦しみについてお話してきました。「こんなに苦しいなら、起業なんてやめた方がいいのでは?」と思った方もいるかもしれませんね。
- でも安心してください。
経験を積むと苦しさに慣れます。あたりまえ過ぎて苦しい感覚も薄れる感じです。
これらの苦しみには、それぞれ対処法があります。私自身が実践してきたこと、そして多くの起業家が乗り越えてきた方法を、これから具体的に解説していきますね。
1.考えるより行動を優先させる
起業の苦しい時期を乗り越える1つ目の対処法は、考えるより行動を優先させることです。
起業すると、考えることが一気に増えます。
「この商品は本当に売れるのか」
「この集客方法で合っているのか」
「失敗したらどうしよう」
などと、頭の中で同じことをぐるぐると考え続けてしまうものです。
当たり前のことなのですが、考えているだけでは何も前に進みません。
会社員時代は、十分に検討してから実行するのが当たり前でしたよね。
「失敗しない」慎重さが求められたわけです。
しかし起業後は、その感覚が邪魔になります。
なぜなら、起業家に必要なのは完璧な計画ではないから。「素早い実行と修正」の方が重要だからです。
私の知人のKさん(40代・ヘアメイク業)は、ホームページを作るのに半年以上悩んでいました。「完璧なデザインができるまで公開できない」と。
でも、このままではいつまで経っても集客できないとある日思い切って未完成のまま公開。するとすぐに問い合わせが来たのです。
「デザインよりも、どんなサービスかが伝われば十分だった」と気づいたと言ってましたね。
ここで重要なのは、60点の完成度で動き始める勇気です。
100点を目指して3ヶ月かけるより、60点で今すぐ始めて反応を見る。そして改善を重ねる方が、結果的に早く成果が出ますよ。
行動してみて初めて、何が正解で何が間違っているかがわかりますし、何が本当に必要なのかもわかるもの。
頭の中だけで考えていても、答えは見つかりません。

多少うまくいくようになると、
苦しみから解放されますよ
2.一番大事なことを最優先する
起業の苦しい時期を乗り越える2つ目の対処法は、一番大事なことを最優先することです。
起業すると、やりたいことが山ほど出てきます。
ホームページを作りたい、SNSを始めたい、名刺を作りたい、セミナーを開きたい——どれも大切に思えて、全部やろうとしてしまう。
でも、すべてに手をつけると、どれも中途半端になりがち。気づいたときには、売上にすぐにつながることを後回しにしていた⋯これが、起業初期によくある失敗パターンです。
ここで知っておいてほしいのは、起業初期に最優先すべきは「売上を立てること」だけということ。
ホームページが完璧でなくても、名刺がなくても、売上さえ立てば事業は続けられます。
逆に、どれだけ準備が整っていても、売上がなければ終わりです。
私自身、起業1年目は「やりたいこと」と「やるべきこと」を混同していました。
ブログのデザインを凝ったり、SNSで交流したり—でも売上にはつながらない。
ある時、「今、自分がやっていることは売上に直結するか?」と自問するようになってから、優先順位が明確になりました。
私の経験談ですが、知人に「私の講座を必要としている人がいたら紹介してください」と頼んだら、すぐに連れてきてくれました。
ホームページを磨くより、身近な人に声をかける方が、はるかに早く結果が出たわけですよ。
しかも何人も。「実はこういう人がいて困っていたんだよ」と言われて、拍子抜けしたのを覚えています。
具体的には、朝起きて最初の2時間を「売上に直結する仕事」にあてる。
たとえば、見込み客への提案書を書く、営業メールを送る、商品ページを改善するなど。これを習慣にすると、確実に結果が変わってきますよ。

つまり、「すべきこと」を最優先しなきゃならないわけです。
やりたくないこともきちんとやり、自分で稼ぐ快楽を味わうと、苦しさも飛ぶからだいじょうぶですよ。
3.過度な期待をしない
起業の苦しい時期を乗り越える3つ目の対処法は、過度な期待をしないことです。
起業前は、夢と希望でいっぱいです。
「月収100万円を目指そう」「1年で軌道に乗せよう」——こうした目標を立てるのはもちろん悪いことではありません。
でも、期待値が高すぎると、現実とのギャップに苦しむことになります。
会社員時代の成功体験があるほど、「自分ならすぐにできる」と思いがち。
しかし起業は、想像の3倍時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。
起業を希望している受講生のサポートをしていると、彼らがどんなイメージを持っているか手にとるようにわかります。
頭の中では、数ヶ月後には売上が上がってウキウキ状態を妄想している。
でも、商売の天才でもない限り、そうなることはほぼゼロ。むしろ想定の10分の1くらいで考えていた方が現実的ですよ。
期待を手放した方が、楽に続けられるものですよ。
「初めはうまくいかないのが当たり前」「半年や1年は結果が出なくても仕方ない」⋯こう思っておくと、小さな成果でも喜べます。
月3万円の売上でも「ゼロじゃなかった。よかった!」と前向きになれるわけです。
ここで大切なのは、期待値を下げることと、諦めることは違うということ。
目標は高く持ってかまいませんが、「今月はこれができればOK」と小さな目標を設定する。そして、それをクリアしたら自分を褒める。
すると「やればできる」という感覚が少しずつ育っていきます。
こうした積み重ねが、モチベーションを保つコツですね。
4.ムダなお金を使わない
起業の苦しい時期を乗り越える4つ目の対処法は、ムダなお金を使わないことです。
起業すると、いろんな誘惑があります。
「このセミナーを受ければ成功できる」「この広告を出せば集客できる」——魅力的な話がたくさん舞い込んできます。
でも、お金は有限です。
特に起業初期は、使えるお金に限りがあります。だからこそ、本当に必要なものだけにお金を使う判断力が求められます。
- 実は私も、痛い失敗をしています。
知人にホームページ作成会社の社長がいて、彼の提案にのってホームページの作成と広告運用を任せました。200万円ほど投資したのですが、そのホームページ経由で集まった受講生はわずか3人。
皮肉なことに、私が自分で作った自前のホームページの方が、何倍も人を集めることができたのです。
この経験から学んだのは、高いお金をかければ成果が出るわけではないということでした。
ここで知っておいてほしいのは、お金をかけなくてもできることは山ほどあるということです。
たとえば、SNSでの発信、ブログ記事の執筆、知り合いへの声かけ⋯これらはすべて無料でできます。
まずは無料でできることを徹底的にやってから、有料の施策を考えても遅くありません。
また、利益が出ても、すぐに使わないことが重要です。
会社員時代は、給料が入ったら好きなものを買えたでしょう。
でも起業後は、来月・来年の売上が保証されていません。だからこそ、利益は事業に再投資するか、貯めておくこと。
「今月は儲かったから、ちょっと贅沢しよう」という誘惑に負けると、来月ピンチになりますよ。

⋯と言いつつも私は焼肉食べに行ったりしてるけど(笑)
5.ルーティンを作る
起業の苦しい時期を乗り越える5つ目の対処法は、ルーティンを作ることです。
起業すると、生活が不規則になりがち。
朝は何時に起きてもいい、夜は何時まで働いてもいい⋯この自由さが、実は落とし穴になります。
規則的な生活リズムがないと、体も心も不安定になるものです。
会社員時代は、出社時間が決まっていました。それが自然とリズムを作ってくれていたわけです。
しかし起業後は、自分でそのリズムを作らなければなりません。
私自身、起業当初は不規則な生活をしていました。
夜遅くまで仕事をして、朝は昼近くまで寝る。すると、やる気が出ない日が増え、体調も崩しがちになってしまった。
「このままではまずい」と感じ、試したのが「朝4時起き、夜10時就寝」というシンプルなルールでした。
すると、体も心も安定し、パフォーマンスが劇的に上がったのです。
会社員のときより、今の方がよほど規則正しいです。
ここで大切なのは、自分に合ったリズムを見つけるということです。
早起きが合う人もいれば、夜型が合う人もいます。
大切なのは、できるだけ毎日同じリズムを繰り返すこと。すると、体が自然とそのリズムに慣れ、パフォーマンスが安定しますよ。
また、朝のコーヒーや昼の散歩といった、仕事以外の小さな習慣も効果的です。
こうした時間が、心の安定につながります。
6.適度に人に会う

起業の苦しい時期を乗り越える6つ目の対処法は、適度に人に会うことです。
起業すると、一人で過ごす時間が圧倒的に増えます。一日中誰とも話さず、孤独がじわじわと心を蝕んでいく。
そして「自分一人で全部やらなければ」と思い込むと、どんどん視野が狭くなり、小さな問題が巨大に見えてきます。
でも、誰かと話すだけで、驚くほど気持ちが軽くなるものです。
私の講座に参加していたGさん(30代・デザイナー)は、起業1年目に完全に引きこもっていました。「人に会う時間がもったいない」と。
メンタルが限界に達して私の元へ来たとき、ただ他愛もない話をしただけで「これだけで楽になった」と涙ぐんでいましたね。
このGさんの例が教えてくれるのは、人に会うのはサボりではなく、心の健康と視野を保つための「仕事」だということです。
「自分だけじゃないんだ」と思える仲間や、違う視点をくれる異業種の人との交流は、思わぬビジネスチャンスにつながることもあります。
ただし、重要なのは「適度に」という点。
人に会いすぎて仕事の時間がなくなるのは逆効果です。
週に1〜2回など、自分なりのルールで「人と会う時間」をスケジュールに組み込む。このバランスが、ちょうどいいと思いますよ。
7.「自分で選んだ道」と自分に語る

起業の苦しい時期を乗り越える7つ目の対処法は、「自分で選んだ道」と自分に語ることです。
苦しいとき、つい他人や環境のせいにしたくなります。
「景気が悪いから売れない」「競合が強すぎる」「タイミングが悪かった」——こうした言い訳を探してしまう。
でも、起業したのは自分の意志です。
誰かに強制されたわけでも、偶然そうなったわけでもありません。自分で決めて、この道を選んだわけです。
この事実を思い出すと、不思議と力が湧いてきます。
「自分で選んだのだから、最後までやり抜こう」「誰のせいにもできないなら、自分で何とかするしかない」——こう思えると、被害者意識から抜け出せます。
私自身、起業して苦しかったとき、この言葉を何度も自分に言い聞かせました。
「会社員に戻る選択肢もあったのに、自分で起業を選んだ。だったら、その選択を正解にするのは自分しかいない」と。
ここで大切なのは、自己責任とは自分を責めることではないということです。
むしろ、「自分で選んだのだから、自分で変えられる」というポジティブな意味です。
他人や環境のせいにすると、自分には変える力がないと思ってしまいますよ。
でも、自分の選択だと認めると、自分の力で変えられると信じられる。
この違いは、大きいです。
8.伴走者をつけて「成功する環境」を作る
起業の苦しい時期を乗り越える8つ目の対処法は、意識的に「成功する環境」を作ることです。
そして、その環境づくりで最も効果的なのが、伴走者をつけること。
一人で考えると、どうしても視野が狭くなります。
「自分の判断は正しいのか」と、答えのない問いを一人でぐるぐる考えてしまう。
特に困難の壁にぶつかっているときは、視野もせまくなり自信もなくなり適切な判断ができなくなりがちです。
そんなとき、定期的に話を聞いてくれる伴走者の存在が、強制的に視野を広げてくれます。
伴走者は答えを教える人ではありません。
しかし、対話を通じて頭の中を整理し、自分の中から答えを引き出す手助けをしてくれます。
私が主催する講座の受講生が「話すだけでスッキリする」と言うのは、まさにこの効果です。
また、精神的な支えという面も、環境づくりにおいて重要です。
Hさん(40代・研修事業)が「浅野先生との毎月の面談があるから頑張れた」と言っていたように、定期的な面談は、孤独な起業家が歩みを止めないための「仕組み」になるのです。
一人で頑張るのではなく、成功せざるを得ない環境に自分を置く。
そのための最も有効な一歩が、伴走者を見つけることなのです。

ここまでを下記にまとめます
- 苦しい時期を乗り切る8つのコツ
- 考えるより行動を優先させる
- 一番大事なことを最優先する
- 過度な期待をしない
- ムダなお金を使わない
- ルーティンを作る
- 適度に人に会う
- 「自分で選んだ道」と自分に語る
- 伴走者をつけて成功する環境を作る
起業は苦しみの何倍も喜びがある
最後にお伝えしたいことは、起業には苦しみの何倍も喜びがあるということです。だからといって、起業をむやみにすすめる気は毛頭ない。厳しい道であることは確かですから。
私も苦しいと思うときは何度もありますけれど、乗り越えたときの喜びもそれ以上経験しています。その充実感はなにものにも代え難いですね。
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最後に筆者からの大切なメッセージ
起業の道は決して平坦ではありません。資金の不安、孤独、尽きない仕事、そして社会的な壁。多くの苦しみに直面するでしょう。
「苦しみ」と表現しましたが、より良い体型をつくるときの筋トレの痛みと同じです。
一つひとつを乗り越えるたびに、人は大きく成長できると私は信じています。
困難な状況と向き合い、自らの力で道を切り開く経験は、何物にも代えがたい自信となり、「自分力」へと繋がります。私自身が、その経験者だからこそ断言できます。
もし今、苦しみの最中にいるのなら、それは成長の証です。ご自身の可能性を信じ、どうか諦めないでください。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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