
そんな、答えの出ない問いに、もどかしさを感じている人が少なくありません。
私たちはつい、社会から求められることや周りからの評価に合わせてしまいがちです。
その結果、自分の本当の気持ちや欲望に蓋をしてしまう。 それが、このモヤモヤとした感覚の正体です。
この記事では、これまで2000人以上の方々の生き方やキャリア指導をしてきた経験をもとに、
- そもそも「本来の自分」とは何か
- なぜ、それを見失ってしまうのか
- どうすれば、取り戻せるのか
という3つのステップで、わかりやすく解説します。
この記事を読み終えるころには、心の霧を晴らす次の一歩が見えているはずです。
最後までお読みくださいね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
本来の自分がわからなくなっている人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
本来の自分とは?今の自分との違い
「本来の自分」とは、他人の評価や世間が求める正しさに流されることなく、自分だけの純粋な価値観や感情に従って、ありのままでいられる状態のことです。
それは、周りの意見ではなく心の底からこうしたいと感じる、考えや行動に沿って生きる状態とも言えます。
本来の自分は考えや行動の軸
本来の自分の核となるのが、「考えや行動のブレない軸」です。
これは、誰かに言われたからとか、周りがそうしているからといった外部の理由で生まれるものではありません。
心の奥底から「これが好き」「こうありたい」と感じる、その人固有の価値観や感情そのものを指します。
この軸がはっきりしていると、今何をすべきかという日々の選択に自信が持てるようになり、生きることが楽になるのです。
自分らしさや自分軸との関係性
「本来の自分」と似た言葉に、「自分らしさ」や「自分軸」があります。
「自分軸」とは、他人の評価や意見に振り回されず、自分の価値観で物事を判断するための基準のこと。
そして「自分らしさ」とは、その自分軸に従って行動している、自然な状態を指します。
つまり、本来の自分を取り戻すということは、「自分軸を確立し、自分らしく生きる」ことと、深く繋がっているのです。
本来の自分がわからない人の特徴5選
本来の自分がわからないときによく現れる、5つの具体的な特徴をご紹介します。 自分に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
特徴1:他人の評価を気にしすぎる
本来の自分がわからない人の1つ目の特徴は、他人の評価を気にしすぎることです。
たとえば、「〇〇さんから、真面目だと言われます。」というように、自分のことであっても他人の言葉を基準にする傾向があります。
「みんなは、どうしてますか?」と、常に周りの動向を気にするのも同様です。
自分の感覚よりも、他人からどう見られるかを優先しがちになります。
特徴2:自分の意見を言えない
本来の自分がわからない人の2つ目の特徴は、自分の意見を言えないことです。
会議や友人との会話で、「自分はどう思うか」と聞かれても、すぐに答えられません。
「特にありません」「なんでもいいです」が口癖になっている場合、単に意見を隠しているだけではないのです。
意見を否定されるのを恐れ、考えること自体をやめる思考停止の状態に陥っています。
自分の感情に蓋をし続けることで、意見そのものが生まれにくくなっています。
特徴3:何をしていても楽しくない
本来の自分がわからない人の3つ目の特徴は、何をしても心から楽しめないことです。
以前は好きだった趣味でも心がときめかなくなる。休日に出かけても上の空で充実感がない。
そのように、心から楽しいという感情が湧き上がらないのも特徴のひとつです。
それは、心が本当に求めていることと、今やっていることの間にズレが生じている証拠かもしれません。
特徴4:将来に漠然とした不安がある
本来の自分がわからない人の4つ目の特徴は、将来に対して漠然とした不安を抱えていることです。
「このままでいいんだろうか」と思いつつも、具体的に何が不安なのか、どうしたいのかが分からない。
仕事・働き方や生き方に対して、晴れない霧の中にいるような不安を常に抱えている状態です。
これは、自分が人生で何を大切にしたいかという、進むべき道を見失っている状態と言えます。
特徴5:決断を他人に委ねてしまう
本来の自分がわからない人の5つ目の特徴は、決断を他人に委ねてしまうことです。
食事のメニューから転職のような大きな決断まで、「どうしたいの?」と聞かれても思い浮かばず、「あなたはどう思う?」と聞き返してしまう。
自分で決めることに強いストレスを感じ、他人の意見に流されることが多くなります。
小さな選択の積み重ね経験が、自分を作っていくものですが、その選択を放棄し続けることで、ますます自分が分からなくなるのです。
本来の自分がわからなくなる3つの原因
ご紹介した特徴に、いくつか当てはまるものがあったでしょうか?
なぜ私たちは、本来の自分という大切なものを見失ってしまうのでしょうか。
それは意志が弱いからでも、優柔不断な性格だからでもありません。むしろ真面目で優しい人ほど陥りやすい現象なのです。
ここでは、その代表的な3つの原因について解説します。
原因1:親や周りの期待に応えようとする
本来の自分がわからなくなる原因の1つ目は、親や周りの人の期待に応えようとするからです。
特に子どもの頃は、「いい子」でいることが親に愛されるための重要な手段でした。
- 「こうすれば喜んでくれる」
- 「これをやったらがっかりさせない」
このように周りの顔色をうかがい、期待される役割を演じ続けてしまう。
やがて、自分がどうしたいかよりも、他人にどう思われるかが行動の基準になってしまうのです。
原因2:社会の当たり前に合わせすぎている
本来の自分がわからなくなる原因の2つ目は、社会の当たり前に自分を合わせすぎていることです。
- 「この年齢なら、こうあるべきだ」
- 「みんなもそうしているから」
私たちは世間が言う正しさや一般的なルートから外れることに、本能的な恐怖を感じます。
「仲間外れにされたくない」という思いが、私たちを強く縛るからです。
その安心感と引き換えに、自分だけの心の声を無視し続けてしまうのです。
みんなと足並みを揃えることは一見正しい道のように思えます。しかしそれは本来の自分を見失う代償なのかもしれませんね。
原因3:過去の失敗がトラウマになっている
本来の自分がわからなくなる原因の3つ目は、過去の失敗がトラウマになっていることです。
たとえば:
- 自分の意見を言ったら笑われた
- 好きなことに挑戦して失敗し傷ついた
- ありのままの自分を出して否定された
一度のつらい経験が「本当の自分を出すと傷つくかもしれない」という強いブレーキになり、本音を隠すことが習慣化します。
やがて本音を隠すことに慣れすぎて、本当は何を感じているのかさえわからなくなってしまうのです。
本来の自分を取り戻す具体的な5つの方法
本来の自分がわからなくなる原因が分かったところで、いよいよそれを取り戻すための具体的な方法をご紹介します。
「本来の自分」は、自分の中に必ず眠っています。
これからご紹介する方法を実践しながら、心の奥にある本当の自分の声に耳を澄ませてみてくださいね。
方法1:「感情の巻き戻し」で心の声を聞く
本来の自分を取り戻す1つ目の方法は、「感情の巻き戻し」で心の声を聞くことです。
これは、日々の出来事で心が動いた瞬間に「なぜ、自分はそう感じたのか?」を深く掘り下げる作業です。
【具体例】感情の巻き戻し実践法
出来事: 後輩の仕事を手伝っていたら、自分の仕事が終わらず残業になってしまった
感情: 感謝もされず、なんだかイライラして、どっと疲れてしまった
- 感情の巻き戻し↓
- (問い)なぜイライラする?
→ 自分の時間を犠牲にしたのに、当たり前だと思われたのが悲しいから - (問い)なぜ当たり前だと思われるのが悲しい?
→ 親切にした自分のことを、ないがしろにされた気がするから - (問い)なぜないがしろにされると悲しい?
→ 本当は「自分のこと」も「相手のこと」も、同じように大切にしたいと思っているから!
このように感情を何度も掘り下げることで、最後の「!」にたどり着きます。これが、周りの意見や常識に埋もれていた自分だけの心の声です。
この作業を繰り返すことで、自分の本音や価値観を正確にキャッチできるようになります。
方法2:今の自分をありのまま認める
本来の自分を取り戻す2つ目の方法は、今の自分をありのまま認めることです。
私たちはつい自分の短所や弱点に目を向けて、「ここがダメだ」と自己否定してしまいがちです。
その第一歩は、自分の中で起きていることを「評価をせずに、事実としてとらえる」練習です。
実践のコツ
たとえば「自分はダメだ」という思考が湧いてきたら:
- ❌「そんなことを思うなんて、やっぱりダメだ」(評価を重ねる)
- ✅「今、自分は『ダメだ』と感じているんだな」(事実として受け止める)
これを繰り返すうちに、自分自身と「自分を責める思考」を同一視するクセが薄れ、冷静に自分を受け入れられるようになります。
方法3:小さな違和感を無視しない
本来の自分を取り戻す3つ目の方法は、心の中の小さな違和感を無視しないことです。
- 「なんだか気乗りしない」
- 「少しだけ違う気がする」
そういった些細な感覚は、本来の自分からの黄信号です。
社会人として生活していると、こうした違和感を「気のせいだ」と無視してしまいがち。
しかし、その小さな声に意識的に耳を傾け、なぜそう感じるのかを考える習慣が、自分軸を取り戻すきっかけになります。
方法4:付き合う人や環境を変えてみる
本来の自分を取り戻す4つ目の方法は、付き合う人や環境を思い切って変えてみることです。
私たちは知らず知らずのうちに、周りの人間関係や環境から大きな影響を受けています。
環境を変える判断基準
「一緒にいて、自分が自然体でいられるかどうか」
意見や夢を笑わずに応援してくれる人との時間を、少しずつ増やしてみましょう。
環境の変え方は、大きな決断だけではありません:
- 週末に興味のあるコミュニティに参加する
- 勉強会に参加する
- 新しい価値観に触れる機会を作る
もし今の環境に息苦しさを感じているなら、それは自分の価値観と合っていないという大切な合図です。
方法5:子供の頃好きだったことを思い出す
本来の自分を取り戻す5つ目の方法は、子供の頃に好きだったことを思い出してみることです。
周りの目を気にせず、ただ「楽しい」という気持ちだけで何かに夢中になっていたあの頃。
そこには、「好き」の原点が眠っています。
実践例
- 忘れていた趣味を再開する
- 当時好きだった場所を訪れる
- 損得や効率を考えない純粋な「好き」を思い出す
【成功事例】
私の講座の受講生で、子どもの頃に母親が出かけているときにこっそりお化粧するのが好きだった女性がいます。
彼女はその気持ちを思い出し、アルバイトをしながらヘアメイクの学校に通い、今はフリーランスのヘアメイクアーティストとして活躍しています。
これらの方法に加えて、自分がわからなくなった瞬間に冷静さを取り戻すコツを知りたい方は、こちらの記事もおすすめします。ブレない自分を作るヒントを詳しく解説しています。
【関連記事】 自分を見失いそうな時に自分を取り戻す方法|冷静になるコツとブレない自分の作り方
本来の自分で生きると仕事や人生はどう変わるのか
少し補足します。
本来の自分を取り戻し、その声に従って生きるようになると、仕事や人生にどのような変化が訪れるのでしょうか。それは、驚くほどポジティブな変化です。
「何をすべきか」が分からず、他人の意見や社会の常識に流されてきた状態から、自分だけの「人生の方向性」がおぼろげながら見えてきます。
1.仕事への取り組みが変わる
自分の「好き」や「ありたい姿」が明確になるため、仕事選びやキャリアの決断に迷いがなくなります。
日々の業務にも心の底からの情熱や意味を見出せるようになり、「やらされている感」から「自分で選んでいる感」へと変化するでしょう。
2.人間関係が深く豊かになる
自分を偽る必要がなくなるため、無理に人に合わせることが減り、ストレスが大きく軽減されます。
自分の本音で話せるようになることで、表面的な付き合いから、より深く本質的な繋がりを他人と築けるようになります。
3.自己肯定感が自然と高まる
そして何より、自分を認め信じられるようになることで「自己肯定感」が高まります。
「自分はこれでいいんだ」という確かな感覚が、日々の生活に安心感と力強さを与えてくれるはずです。
「人生の方向性」を見つける次の一歩

自分力活用講座
ここまでお読みいただくと、「自分だけの人生の方向性」を見つけ、そちらへ歩みを進めたいと心が動き始めているかもしれませんね。
しかし、いざ一人で実践しようとすると:
- 「自分の強みや、本当にやりたいことって何だろう?」
- 「情熱を持って働ける仕事なんて、本当にあるのかな?」
と、新たな疑問や不安が生まれてくることもあるでしょう。
もしこの記事で得た気づきを確信と具体的な行動計画に変えたいと本気で願うなら、一度体験コースに参加してみることをおすすめします。
このコースでは、14年間に渡って働く女性たちの中に眠る「自分力」を引き出してきた実践的なノウハウの神髄に触れることができます。
単なる仕事探しではなく、毎日を生き生きと輝かせるための「本当の答え」を一緒に探します。詳細はこちらをご覧ください。
「次の一歩」を踏み出すための完全マニュアル
ここまで、本来の自分を取り戻すための5つの具体的な方法を見てきました。
「感情の巻き戻し」や「自分をありのまま認める」といったワークは、非常に強力です。
しかし、いざ実践するとなると、
「具体的に、どんな質問を自分にすればいいんだろう?」
「自分の気持ちを、どう整理すればいいんだろう?」
という、新たな壁が出てくるものです。
そんな、やる気はあるのに次の一歩で足踏みしてしまう人のために、自分の見つめ直し完全マニュアルが完成しました。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
かつての私も、自分の進むべき道が分からず、暗闇の中を手探りで歩いているような感覚でした。
当時の自分は、どんなに真面目に働いても消化不良でした。
もっと情熱をもって働きたい。「これ!」というものが見つかれば自分はできる。そんな思いにかられていました。
本来の自分を取り戻す道は、時に地味で、根気がいる作業かもしれません。
けれど、自分の心の声に耳を澄ませ、小さな一歩を踏み出したその先に、驚くほど軽やかで、色鮮やかな毎日が待っています。
私も先行きがわからない不安の中を歩きながら今の道を見つけて参りました。
決してあきらめないでください。すべては小さな一歩から始まりますよ。
ここまで読み進めてくださり、本当にありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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