女性が起業するときの課題はどのようなものですか?
その一歩が踏み出せません。
自分に足りない「何か」も教えて欲しいです。
そんな疑問に答えます。
本記事では、女性が起業するときの課題や、起業したい気持ちがあるにはある人が、一歩踏み出せないときに必要な、「何か」についての解説もします。
この記事を書いている私は通算12年間、延べ2000人の強みを作り続けてきました。
2011年から自分の強みや思いを活かして稼ぐ力を育てる女性成長支援の講座を起ち上げていまして、キャリアリセットを余儀なくされた育休中の女性、仕事が楽しめなくなった上場企業の女性から起業や独立を目指す女性までが受講しています。
そんな私のキャリアをもとにした記事です。※詳しくは私の自己紹介ページをご覧ください。
データで見る女性起業の課題
女性が起業するときの課題としてあげられるのはデータによると「知識やノウハウが不足」と解答している人が多いです。
「家事・育児・介護との両立」も、女性が起業の課題として抱えている点として男性の3倍以上の数字が出ています。
このデータが少し古いのですが、今もあまり変わっていないのではないかなぁと思います。
出典:中小起業庁HP 総務省「就業構造基本調査」よりhttps://www.chusho.meti.go.jp/
女性起業の課題として立ちはだかる「密かな壁」
断言します。統計データでは表には出ない女性起業の課題は他にあります。
ちょっとポジショントーク的で申し訳けないんですが、私は女性専門で9年間、セミナーを開催してきたことで、通常ではなかなか話してくれない「女性の本当の悩み」を聞くことができました。
起業をしたいという女性もその中には含まれています。
女性起業の課題として立ちはだかる「密かな壁」があります。それは「自信がもてない」ということです。
え?そんなこと?と思うかもしれませんが、自信がないというのは起業を実現するときには大きな問題であり、触れられることのない密かな壁です。
Dell Technologiesが2011年から開催している女性起業家のためのネットワークイベント「DWEN」の中でも、女性自身の課題として挙がった多く聞かれた意見が「自信がない」ということだったそうですよ。
また、シンガポール政府の女性が「女性は120%の準備ができていないと、そのポジションを取ろうとしない」とも延べていたそうです。
でもこれって仕方ないですよ。
普通に生活していたら、身近に起業している人がいませんものね。
そんな環境では知識も経験も増やすことができないですし、家事や育児などでキャリアを積み上げていく自由も、男性に比べて少ない女性が多いです。
自信を持てと言われてもムリな話ですよね。
女性起業の課題がクリアできない人のパターン
「まずはいろいろ学ぼう!必要な情報や環境を整えてから始めよう!」と起業というキーワードが頭に浮かんだ女性はよく考えがちです。
ところが自信がもてない中で、起業法や事例をあれこれ学んでいくと「これはムリだ・・」と思ってしまうのがよくあるパターンです。
「行動しながら、環境を整えていくという思考で進む」のがベストです
「環境を整えてから起業」と思う気持ちもよくわかるのですが、概ね何年経っても環境が整わない人が多いです。
「女性は120%の準備ができていないと、そのポジションを取ろうとしない」というシンガポール政府の女性のお話を先ほど記載しましたが、起業に準備がすべて揃うというのは金銭的にも時間的にも難しいですよ。
起業に向かって行動をしながら、環境を整えていくという思考でないといつまでも起業する日はこないのです。
起業に向かう環境を整えるにも「自信」が必要です。
「自信がもてない」という心理状況の中では起業について学ぶことも、環境を整えることも難しいということがおわかりになりましたでしょうか。
私も起業は経験していますが、環境がすべて整えるのを待っていたら400歳くらいまで生きないと起業できなかったと思います。
週末起業で会社を辞めずに副業を10年続けて知ったこと【初告白】に家業のしがらみに縛られていた私の体験談もありますので参考にしてみてください。
女性起業の一番の課題「自信がもてない」の壁を乗り越えるには?
女性起業の一番の課題「自信がもてない」の壁を乗り越えるには「自分の中のアセスメント」が大事です。
アセスメントとは調査にもとづいた評価を行うことです。
具体的には
1、過去の経験を振り返り、自分特有の資質(らしさ)や実績、知識、技術を棚卸しする。
2、自分の知識や経験の価値を知る(他人から見た自分の評価を知る)。
3、自分の強みと好きなこと、こだわりのあるものを知る。
となります。 →「強みとは何か?」の疑問を解決!強み完全バイブルも参考に。
この1~3の課題に取り組むことで、「自信がもてない」という女性起業の一番の課題がクリアされるのはもとより、「知識やノウハウが不足」「家事・育児・介護との両立」という女性起業の課題のクリアにも繋がります。
なぜなら自信がもてるようになることで、起業について学んだ知識を身につけるまでの訓練期間も乗り切れるでしょう。
また、ご家族を説得するときにも信念のようなものが相手に伝わり、協力を得やすくなります。
また下記ページでも詳しく解説しています。
女性起業の課題をクリアする自信づくりのための具体的な施策
「自分の中のアセスメント」を効率的に行うブランド・プロフィールづくりを始めることです。
通常のプロフィールと違うのは、今までのキャリアから、これからやろうとすること(未来活動)まで表記されることです。
作成する過程で、やりたいことがぼんやりしているときに事業化する思考も身につきます。
1、その強みの根拠となる人生エピソード
2、その強みが生まれた理由
3、その強みが発揮されて残した実績
という3つをベースにプロフィールを作っていくことになります。
詳しくは『「強みとは何か?」の疑問を解決!強み完全バイブル』の「「強みとは何か?」の答えをハッキリと腹落ちさせるブランド・プロフィール」のところをお読みくださいね。浅野塾の卒業生・中屋香織さんのブランド・プロフィールも掲載されています。
ブランド・プロフィールを作成すると、ブレない自分になれます。
自分軸がハッキリとして、「自分はこの仕事をするために生まれて来たんだわ」とすら思えるようになります。
起業に取り組むその一歩が踏み出せないときってありますよね。
そんなとき、自分に足りない「何か」というものが、ブランド・プロフィールをつくるときに明確になります。
女性が起業することは「欲ばり」なのか?【本当の課題】
女性が起業して得られるものは、お金よりも自由に生きるメインストリートを見つけられることではないでしょうか?
受講生から「家族も大切にしたいけれど自分のこともあきらめたくないです。そんな私は欲ばりですか?」と聞かれます。
答えは「NO」です。
何のために生まれてきたのかと自分に問いかけて欲しいのです。
自分のことをあきらめている生物はこの世にいません。
私たちもヒトという生物です。
平成28年に女性活躍推進法が施行されるなど、女性活躍においては政府も後押しもしています。
これからの日本も女性の力を必要としているのは明らかです。
私は男性だから言えるのかもしれませんが、私を含めた男性が頼りないから女性の力が必要なんです。
必ずしも「起業」というカタチでなくても良いと思うのです。
でももしもやりたい、やってみたいという気持ちがあるのであればやってみる価値はあります。
それがあなたにとって「自分らしい」と思えるのであれば。
以上となります。
それでは楽しい起業ライフをお楽しみくださいね。
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