強み

自分にしかない強みを見つける方法|アピール方法7選と具体例

自分にしかない強みを見つける方法|アピール方法7選と具体例「あなたの強みは?」と面接で聞かれたとしたら、「誠実さです」「コミュニケーション力です」といった、誰もが言いそうな回答になっていませんか?

本記事では、2000人以上の指導実績を持つ専門家として、本当の意味での「自分にしかない強み」の見つけ方と、それを効果的にアピールする7つの方法を解説します。

理解できれば、自分が最も輝ける場所や、自分だけにしかできない仕事を見つけることができます。

就活・転職でのキャリアアップや、ビジネスでの差別化にも直接役立つ内容です。最後までお読みくださいね。

追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。

    • 記事を書いている人の専門性と実績

経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。

専門:
自分にしかない強みを見つけたかった人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。

メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)

本記事の筆者:浅野ヨシオの詳細プロフィールはこちら

自分にしかない強みの本当の意味

自分にしかない強みの本当の意味

「自分にしかない強み」と聞くと、「特別なスキルが必要だ」と感じる人もいるかもしれません。でも、実はそれはちょっと違います。

強みとは、スキルや経験、そしてその人の持つ「独自の個性」が組み合わさったものを指します。つまり、自分ができることに自分らしさを加えたとき、それが「自分にしかない強み」になります。例えば、同じ技術を持っていても、誰もが同じ結果を出せるわけではありません。それぞれの人が持つ個性やスタイルが結果に影響を与えるからです。これが「自分にしかない強み」の本当の意味です。

なぜ独自の強みが重要なのか?

それでは、なぜこの「自分にしかない強み」が大切なのでしょうか。それは、競争が激しい環境で他の人との差別化を図り、唯一無二の存在として選ばれる理由を作れるからです。

同じ仕事をする人がたくさんいても、持っている個性や人柄が、相手に選ばれる理由になります。これは仕事だけでなく、日常生活や友人関係でも同じです。持つ「独自の強み」があるからこそ、他の人にはできない特別な貢献ができるのです。

よくある誤解と本当の意味

「自分にしかない強み」を誤解している人が多いですが、それは「誰も持っていない才能や特技がないといけない」という考え方です。でも、そんな特別な才能がなくても大丈夫です。強みは、たとえば「誰にでも優しくできること」や「相手の話をじっくり聞けること」など、小さなことでいいのです。これらの行動も、その人の個性を反映しており、周りに良い影響を与えています。

例えば、美容院に行くとき、私はいつも美容師のMさんを選びます。Mさんは特別に目立つ技術があるわけではありませんが、彼女のゆっくりとした落ち着いた雰囲気や、私と共通の趣味の話でいつも楽しい時間を過ごせることが理由です。店長さんの方が技術は上かもしれませんが、私がMさんを選ぶのは、Mさんの「自分らしさ」に心が惹かれるからです。

つまり、「自分にしかない強み」とは特別な才能ではなく、「自分らしさを生かして周りに貢献できることなのです。そしてその「自分らしさ」があるからこそ、私たちは選ばれ、他の人にはできない貢献ができるのです。

5分でわかる!強みタイプ診断

5分でわかる!強みタイプ診断

自分の強みを客観的に理解するため、まずは簡単な診断をしてみましょう。
以下の診断ツールで、あなたの強みの特徴を確認できます。

5分でわかる!強みタイプ診断

診断を始める前に

  • 各質問に対して、最も自分らしい選択肢を選んでください
  • 「こうあるべき」ではなく、「実際の自分」で回答してください
  • 直感的に、あまり深く考えすぎずに答えることをおすすめします
  • 所要時間:約5分(10問)
進捗状況
Q1/10
Question 1

いかがでしたか?
この診断結果は、自分の強みを見つけるための一つの手がかりです。
続いて、より具体的な強みの見つけ方を5つのステップでご紹介します。

自分にしかない強みの見つけ方|5つのステップ

自分にしかない強みの見つけ方|5つのステップ自分にしかない強み(独自の強み)を見つけるときは、以下の5つのステップによって導き出します。順に解説しますね。

自分にしかない強みの見つけ方|5つのステップ の図解

1.自分にできることを徹底的に洗い出す

1.自分にできることの棚卸し

独自の強みを見つけるステップの1番目は、自分にできることを棚卸しすることです。

まずは、自分にできることを何でも書き出してみましょう。仕事での経験はもちろん、学生時代の思い出や休日の過ごし方、趣味やちょっとした特技まで幅広く考えてみてください。

自分が友人を楽しませるのが得意だったり、家族のために計画を立てて旅行を成功させた経験なども含まれます。こうしたことは、一見小さなことに見えるかもしれませんが、それぞれが強みとして大切な要素です。

例えば、私が指導した営業職のAさんは、最初は「特に何もできない」と感じていましたが、話を掘り下げていくうちに、部活動で副キャプテンとして後輩を支援していた経験が出てきました。彼はその中で、自分が後輩の練習メニューを工夫して成績向上を助けていたことに気づきました。このように、日常的にしていることの中に、実は大切な強みが隠れていることがよくあります。

さらに、自分が他の人とどのように違うのか、どういった部分で人から感謝されたかなども思い返してみると良いです。それらがすべて自分の強みとして形作られ、独自の価値を見つける手がかりになります。過去の体験をポジティブに捉えながら、できることを具体的に整理することで、自分にしかない強みを見つけることができるのです。

関連記事:自分にできることがわからない原因と見つける方法20の極意【発見するためのチェックリストも初公開】

2.自分にできることの独自性を分析

2.自分にできることの独自性を分析する

独自の強みを見つけるステップの2番目は、自分にできることの独自性を分析することです。

自分の能力が他人とどこが異なるのかを理解するために行います。どのようなプロセスを経てできるようになったのかを振り返り、その過程で思い浮かんだアイデアや特有のアプローチを思い出してみましょう。自分ならではの独自性が見えてきます。

この分析を深めるには、自分がどのような状況で最も輝いていたのかを考えることが大切です。例えば、困難な状況や緊急時にどのように対応したか、その対応が他の人とはどう違ったかを振り返ると、自分だけの強みが明らかになることがあります。また、どのような問題解決に喜びを感じるかを考えることで、自分が特に得意とする部分が見えてくるでしょう。

私の塾の受講生の例ですが、勤務する会社のマニュアルを、イラストを駆使して作り上げたところ、彼女の評価がたちまち高まりました。子どもの頃から独自のキャラクターを考え、イラストを描くのが好きだったそうです。このスキルをマニュアル作りに活かすことで、独自性を生み出していたわけです。

さらに、彼女は同僚からの反応も積極的に取り入れ、より分かりやすいマニュアル作成に努めました。彼女のイラストはただ見た目が楽しいだけでなく、内容の理解を助けるものであり、これが周囲から高く評価された理由です。このように、独自のアイデアとその活用方法を洗練させることで、他者にはない価値を生み出せるのです。

独自性を見つけるためには、自分が楽しみながらできること、そして他の人に感謝された経験を積極的に振り返りましょう。それらの経験が積み重なり、あなたの強みをより明確にし、周囲から認識される存在へと成長させます。

関連記事:自分にしかできないことの見つけ方&作り方|価値ある仕事をするために必要なこと 

3.他人からのフィードバックを集める

3.他人からのフィードバックを集める

独自の強みを見つけるステップの3番目は、他人からのフィードバックを集めることです。

フィードバックとは、他人から自分の行動や特徴に対して返される意見や感想のことです。フィードバックには、具体的なアドバイスや評価、称賛などが含まれ、自分では見えにくい部分を知るための大切な手がかりになります。他者の目を通して、自分の強みや改善点をより明確に把握することができるのです。

自分では気づかない強みや特徴を、客観的な視点から補完するために重要です。他人から見た自分の行動や態度に対する感想は、自己評価では見えにくい部分を補うヒントになります。

私たちは、自然にできることや日常的に行っていることに盲目になりがちです。他人の目を通して見ることで、隠れた強みに気づくことができます。例えば、友人や同僚、家族から「あなたはいつも周囲の空気を読むのが上手いね」と言われることがあれば、それが一つの強みになります。このようなフィードバックが、自分の知らない一面を浮き彫りにすることがあります。

私自身の経験ですが、女性に対するヒアリング技術に強みがあることに自分では気づけませんでした。しかし、周囲からのフィードバックを通じて、この特技に気づきました。他人の視点からのフィードバックは、独自の強みを見つけるための貴重な情報源になります。

浅野ヨシオ
浅野ヨシオ

特に専門家によるフィードバックがもっとも正確ですよ

4.強みを象徴するエピソードを発見

4.強みを象徴するエピソードを見つける

独自の強みを見つけるステップの4番目は、強みを象徴するエピソードを見つけることです。

抽象的な強みを具体的な事例で示すことで、より理解しやすくなります。エピソードを通じて、強みの具体的な価値や、その強みが周囲にどのように影響を与えるかを明確に伝えることができます。

例えば、私の塾の受講生である歯科衛生士の方が、施術中に患者さんがよく眠ってしまうというエピソードがあります。このエピソードは、彼女の施術が非常に優しく、リラックス効果が高いことを示しており、彼女の強みは患者さんに安心感を与える能力にあるといえます。

さらに、この受講生は患者さん一人ひとりの状況に応じて施術のスタイルを変えていたこともあり、そうした細やかな対応が患者さんに大きな信頼を与えていました。このように、具体的な行動と結果がリンクすることで、その人ならではの強みが見えてきます。

別の例として、ある受講生がチーム内でコミュニケーションを取りまとめ、他のメンバーが困っているときに率先して助けた経験があります。彼女は周囲に安心感を与え、誰でも気軽に相談できる存在となっていました。このように、自分の強みを象徴するエピソードを通して、自分の価値を再確認することができます。

強みを象徴するエピソードは、ただの出来事ではなく、自分が他の人に対してどのように貢献しているか、その結果としてどのような変化が生じたかを示すものです。これを見つけることで、抽象的な強みをより具体的に伝えることが可能になります。

5. 情熱との交差点を探る

5. 情熱との交差点を探る

独自の強みを見つけるステップの5番目は、情熱との交差点を探ることです。

このステップは、自分が好きなことと得意なことが重なる場所、つまり「情熱との交差点」を見つけることを目的としています。これにより、他者と差別化された能力や持続的なモチベーションを確立できます。

「情熱」とは、時間を忘れて取り組めることや、他の人から見てエネルギッシュに活動していると感じられるようなものを指します。たとえば、絵を描くことが好きで何時間も没頭できるなら、それが情熱と言えるでしょう。また、人をサポートすることに喜びを感じたり、何かを創り出すことに熱意を持っている場合も同様です。情熱は、活動自体が楽しくて自然に続けられるようなものです。それが、自分の強みと重なる場所であるなら、非常に強力な武器になります。

例えば、スポーツを愛し、その分野で独自のトレーニング手法を開発した人のケースでは、スポーツへの深い情熱と革新的なトレーニング手法が融合して、他者との差別化に繋がります。このように、情熱と能力の交差点を探ることは、独自の強みを明確にするために重要です。

情熱と得意なことが重なる場所を探すためには、まず自分が何に最も熱意を感じるかをリストアップしてみると良いでしょう。そして、そのリストに対して、どの活動が自分のスキルと結びついているかを考えていくと、交差点が見つけやすくなります。例えば、料理が好きで、その腕前が他の人に比べて優れていると感じるなら、それが「情熱との交差点」となる可能性があります。

また、情熱の交差点を見つけるためには、自分の興味がどのように他人に役立つかを考えることも大切です。たとえば、アートに興味があるなら、そのアートの才能を活かして他の人を楽しませたり、教育に活用する方法を考えることで、自分の強みをより明確にできます。

情熱との交差点を探ることで、自分の強みを単なるスキルから他者に影響を与える力へと昇華させることができます。これは、自己成長だけでなく、社会に対する貢献にも繋がります。そのため、自分が熱意を持てることを見つけ、それをどのように活かすかを深く考えることが非常に重要です。

ステップ 具体的な方法とポイント
1. 自分にできることの棚卸し ・仕事での経験、学生時代の思い出、趣味や特技を書き出す
・日常的な行動や何気ない成功体験も含める
・他人から感謝された経験を思い出す
・小さな成功体験も見逃さない
2. 独自性の分析 ・他人と異なるアプローチや工夫を見つける
・問題解決時の特徴的な方法を分析
・最も輝いていた場面を振り返る
・得意分野での独自の工夫を確認
3. 他者からのフィードバック収集 ・周囲からの評価や感想を集める
・何気ない褒め言葉や感謝の言葉に注目
・専門家からの客観的な評価を受ける
・日常的に受けるコメントを記録
4. 象徴的なエピソードの発見 ・具体的な成功体験を整理
・困難を乗り越えた経験を分析
・周囲に良い影響を与えた出来事を見つける
・具体的な成果が出た場面を思い出す
5. 情熱との交差点を探る ・没頭できる活動を見つける
・好きなことと得意なことの重なりを確認
・持続的にモチベーションが保てる分野を特定
・興味と能力が合致する領域を見出す

強みをアピールする効果的な7つの方法

強みをアピールする効果的な7つの方法自分の強みを効果的にアピールすることは、面接、職場での昇進、さらには自分の価値を知ってもらう(ブランディング)上でとても大事ですよね。ここでは、強みをアピールするための7つの簡単で効果的な方法を紹介します。

強みをアピールする効果的な7つの方法 のインフォグラフィック

1: 成功した例を伝える

1: 成功事例をあげる

強みをアピールする一つ目の方法は、過去にうまくいった経験を話すことです。

たとえば、お客様対応の仕事で、お客様の満足度を上げたことがあるなら、そのことを具体的に伝えましょう。お客様からのフィードバックをもとにサービスを改善し、その結果としてリピートのお客様が増えた、といった成功体験です。このように、具体的なエピソードを使うことで、自分の接客スキルや問題解決力を証明できます。

さらに、成功の背景にある自分の工夫についても詳しく話すと、より説得力が増します。たとえば、「お客様からの意見を毎週集め、それをチームで共有して改善策を考えた」というプロセスも伝えることで、自分の取り組みがいかに真剣で、成果を上げるための努力がどれだけあったのかを相手に示すことができます。

このように、実際の成功した例を使い、その裏にあるプロセスや工夫を詳しく伝えることで、相手に強みが伝わりやすくなり、より深く理解してもらうことができます。

2: 数字を使って実績の説得力を高める

2: 数字を使って実績の説得力を高める

強みをアピールする二つ目の方法は、成果を数字で説明することです。

数字を使うと、成果がはっきりとわかりやすくなります。たとえば、「売上を5倍にした」「仕事の時間を3分の1に短縮した」「お客様満足度を97%にした」など、具体的な数字を挙げると、自分がどれだけ成果を出したのかが相手にしっかり伝わります。

また、数字は相手に対して具体的でわかりやすいため、印象に残りやすいという特徴もあります。たとえば、「1年間で新規顧客を50人増やした」や「コストを20%削減した」といった具体的な成果を数字で伝えることで、説得力が増し、相手に強く印象づけることができます。

数字を使う際は、結果だけでなく、その結果を出すためにどのような工夫をしたのかも伝えるとさらに良いです。たとえば、「業務の効率化を図り、結果として処理時間を半分に減らした」など、数字と共にプロセスを説明することで、相手はあなたの取り組み方をより深く理解し、強みを感じることができます。

数字を使うことで、自分の貢献が目に見える形となり、相手に強く印象づけることができます。また、数字によって客観的に成果を示せるため、強みの信頼性も高まります

3: スキルの証明を示す

3: スキルの証明を示す

三つ目の方法は、自分のスキルや資格の証明を見せることです。

たとえば、仕事に関連する資格や研修を修了した証明書などを持っているなら、それを見せましょう。資格や証明書は、自分の専門知識やスキルを客観的に示すもので、相手に信頼感を与えます。さらに、資格を取得するためにどのような努力をしたか、どれくらいの時間をかけたかなどの詳細を伝えると、相手は真剣さや継続力も理解してくれます。

資格を見せるだけではなく、それがどのように業務に役立っているかも話すとより効果的です。たとえば、「この資格を活かしてチーム全体の作業効率を20%向上させた」といった具体的な成果を伝えると、資格が実際の業務にどのように貢献しているのかを理解してもらえます。

さらに、取得した資格を使ってどのように自分のスキルを成長させているのかも重要です。「資格を取った後、さらにその分野の研修を受けて新しい技術を学び、チームにその知識を共有した」といったエピソードを話すことで、自分の継続的な学びの姿勢や成長意欲をアピールできます。

こうした詳細を加えることで、資格や証明書を単なる紙の証明以上に、自分の価値を証明する強力なツールにすることができます。

4: 経験ストーリーを語れるようにする

4: 経験ストーリーを語れるようにする強みをアピールする方法の4番目は、自分の経験をストーリー形式で語ること。

「ストーリーテリング」という手法ですが、具体的な経験を話すことで、相手に覚えてもらいやすく、共感を得やすくなります。特に、失敗から学んだことや、挑戦して成長した経験を語ると、より深い印象を与えることができます。

たとえば、英語が苦手だったけれど、映画を見て楽しく学ぶことで今では流暢に話せるようになり、それが国際的なビジネスに繋がった、といった話です。また、プロジェクトで壁にぶつかったけれども、チームメンバーと協力して解決し、その結果プロジェクトが成功に終わった、というような話も効果的です。こういったストーリーを話すことで、自分の努力や成長、そして強みをわかりやすく伝えることができます。

ストーリーは、状況、行動、結果という3つの要素で構成されると効果的です。たとえば、「新しいシステムの導入に関して反対が多かった状況で、丁寧に説明してメンバーを説得し、その結果プロジェクトがスムーズに進行した」というように、ストーリーを整理することで、より説得力が増します。

さらに、相手が共感しやすい内容を選ぶことも大切です。例えば、自分が直面した課題が多くの人が経験するようなものだった場合、その経験を共有することで、相手に「自分も同じ経験がある」と共感を呼び起こすことができます。この共感が、自分の話をより強く印象づける要素になります。

こうしたストーリー形式での伝え方は、単に強みを説明するのではなく、感情的なつながりを作り出すことができるため、相手にとっても忘れがたいものになります。

5: 強みにもとづいた目標を伝える

5: 強みにもとづいた目標を伝える強みをアピールする方法の5番目は、自分の強みにもとづいた目標を伝えること。

「この強みを活かして、将来はこうしたい」という目標を伝えると、相手に自分のやる気や方向性が伝わります。たとえば、「英語力を活かして海外で働きたい」「料理の得意さを活かして自分のお店を持ちたい」といった具体的な目標を話すことで、自分の強みがどのように未来に繋がるかを示すことができます。

さらに、目標を達成するための具体的なアクションプランを伝えることで、より強い印象を与えることができます。たとえば、「まずは英会話学校に通い、次に国際的なビジネスに参加する」といった具体的なステップを話すと、相手は計画性や現実的な取り組み姿勢を理解してくれます。

また、長期的な目標と短期的な目標を組み合わせて伝えることも効果的です。たとえば、「まずは3年以内に業界で経験を積み、その後、海外にチャレンジしたい」といったように短期・中期・長期のゴールを示すことで、計画的に物事を考えていることが伝わります。こうすることで、相手に信頼感と具体性を持たせることができます。

このように、自分の強みとそれに基づく明確な目標を伝えることで、自分の熱意とビジョンが相手にしっかりと伝わり、相手に「この人なら目標を達成できる」と感じてもらいやすくなります

6: 他の人からの評価を使う

6: 他者からの評価を伝える

強みをアピールする方法の5番目は、他の人からの評価を使うことです。

上司や同僚、お客様からの推薦や評価を伝えると、自分の強みを客観的に示すことができます。たとえば、「上司から『あなたはいつもチームをまとめるのが上手だ』と言われた」といった評価を伝えると、自分の強みがより信頼されます。

さらに、他の人からの評価を具体的に紹介すると、相手により深く印象を与えることができます。たとえば、「プロジェクトの最後に、同僚から『あなたのリーダーシップがなければこの成功はなかった』と言ってもらえた」というエピソードを付け加えると、自分の役割がどれほど大きかったのかを具体的に伝えることができます。

また、評価を得た状況やその背景についても詳しく説明すると効果的です。どのような課題に直面し、どのように行動した結果、その評価を得るに至ったのかを伝えることで、相手に自分の努力や強みをより詳細に理解してもらうことができます。例えば、「業績が低迷していた時期に、チームのモチベーションを上げるために率先して行動し、その結果、上司から高く評価された」というように状況を説明することで、自分の強みが相手に強く印象づけられます。

7: ブランド・プロフィールを作る

7: ブランド・プロフィールを作る強みをアピールする方法の7番目は、自分自身のブランド・プロフィールを作成することです。

自分にしかない強みを盛り込んだブランド・プロフィールを作ると、他の人にわかりやすく自分の魅力を伝えることができます。

プロフィールには、自分のスキルや得意分野、そしてそれがどのように役立つかを具体的に記載することが重要です。たとえば、「私はデータ分析が得意で、以前のプロジェクトではデータを活用して売上を30%向上させました」というように、強みと成果を簡潔に示すと、相手に自分の価値がすぐに伝わります。

さらに、プロフィールはただ過去の成功だけでなく、これからどのようなことを目指しているか、つまり自分のビジョンも含めると良いです。「将来はデータを活用してより多くの企業の課題を解決したい」といった目標を入れることで、相手に自分の成長意欲や方向性を伝えることができます。

このように、自分の強みを上手にアピールすることで、職場や面接での印象を良くしたり、自分の価値を高めることができます。また、プロフィールを作ることで自分自身の整理にもなり、自分の強みを再確認し、自信を持って次のステップに進むことができるようになります。

関連記事:個性を強みとして伝えるプロフィール書き方【事例あり】

アピール方法 効果的な活用のポイント
1. 成功事例の活用 ・具体的なエピソードを用いる
・成功に至るプロセスを説明
・工夫した点や取り組みを詳しく伝える
・結果だけでなく過程も重視
2. 数字による実績証明 ・具体的な数値で成果を示す
・比較がわかりやすい形で提示
・数字の背景にある取り組みを説明
・客観的な事実として伝える
3. スキルの証明提示 ・資格や証明書の活用
・実務での活用例を具体的に説明
・継続的な学習姿勢を示す
・チーム貢献につながった実例を示す
4. ストーリーテリング ・状況→行動→結果の流れで構成
・失敗から学んだ経験も含める
・共感を呼ぶエピソードを選択
・具体的な成長プロセスを示す
5. 目標との結びつけ ・強みを活かした将来像を描く
・具体的なアクションプランを示す
・短期・中期・長期目標を設定
・実現可能性の高さを伝える
6. 他者評価の活用 ・上司・同僚からの具体的な評価
・評価を得た状況の説明
・客観的な視点からの強み証明
・信頼性の高い第三者の声を活用
7. ブランドプロフィール作成 ・強みと実績を簡潔に整理
・具体的な成果を含める
・将来のビジョンを示す
・一貫性のある自己表現を心がける

自分にしかない強みの仕事への活用法

自分にしかない強みの仕事への活用法

自分にしかできない仕事をするためには、「あなたに頼みたい」と名指しで指名されるようになることが重要です。

これは職種や業種を問わず、私たちの日常の中で頻繁に起こる現象です。たとえば、先に挙げた美容師の例がこれに当てはまります。

指名される個人として認識されるためには、自分らしさを存分に発揮することが大前提となります。

やる気のない仕事をしている人が、自分にしかない強みを活かしているとは考えにくいですよね。

このことから、自分にしかない強みを活かして働くには、自分らしい働き方を追求し、それを実践していくことが重要です。

自分らしさを仕事に反映させることで、自分だけのユニークな価値を提供し、他人からの信頼と指名を獲得することができます。

ちなみに「自分らしく働きたい」という気持ちに従うのは、欲張りでもなんでもない。特別な才能やスキルもないのであれば、むしろ自分らしく働くことを目指したほうがいい。

なぜなら自分らしく働くためには、自然に自分の個性を活かし、なおかつ好きだと思えることをすることになるから。そうなれば、スキルも知識も実績も後からついてくる。

自分らしく働くことこそ、自分にしかない強みを活かす仕事につながるということです。

  • 自分にしかない強みを仕事で活かすポイント:
  1. 「指名される人材」へと成長する
    仕事の質を高め、周囲から信頼される存在に
  2. 自分らしさを存分に発揮する
    個性を活かした独自のアプローチを見つける
  3. 継続的な実践を心がける
    日々の積み重ねで、スキルと信頼を築く

自分にしかない強みを仕事で活かすコツ

自分にしかない強みを仕事で活かすコツ自分にしかない強みを仕事で活かすためには、まずこれまでの経験やキャリアを棚卸しすることから始めましょう

その過程で、誰のどのような悩みを解決できるのか、またはどのような欲求を満たせるのかを考えることが非常に重要です。仕事や収入は、基本的に誰かの悩みを解決したり、欲求を満たしたりすることによって得られるものだからです。過去の自分がどのように自身の不満を解消し、欲求を満たしてきたかを振り返ってみましょう。

この棚卸しを行うには、「実績・スキル・エピソード」の3つに分けて振り返ることが効果的です。

  • 実績: 自分が達成してきた成果
  • スキル: その実績を達成するために使った能力
  • エピソード: 実績を生むまでの経緯や具体的な出来事

さらに、仕事の面とプライベートの面で分けて考え、過去・現在・未来の3つの時間軸で振り返ると、より自分の価値が明確に見えてきます。

以下に、私の塾の受講生であるSさんの事例をもとに解説します。

Sさんの例【過去の自分】

Sさんは、過去の仕事やプライベートで培ったスキル・実績・エピソードを、仕事面とプライベート面に分けて棚卸しを行いました。

仕事面 – 人材派遣会社でのアルバイト(塾講師専門の派遣)

  • 実績: 会社から与えられた目標を短期間で達成。
  • スキル: 塾講師それぞれの強み・弱みを把握し、それを活かす企業への最適化が得意。
  • エピソード: 大手塾からの依頼が増え、一人では担当しきれないほどになった。

プライベート面

  • 実績: 小学校から高校まで学級委員や生徒会長を務める。高校時代には女性初の生徒会長として、学校行事の改革に取り組んだ。
  • スキル: 人をまとめ、チームとして行動させるリーダーシップ能力。
  • エピソード: クラス全体を見渡し、必要なときに指示を出してチームをまとめた。
Sさんが解決できる悩みや欲を満たせるもの
  • 各個人の持ち味を活かし、適材適所に配置する力。
  • 個性の異なる人たちをまとめ、チームとして機能させる力。

 Sさんの例【現在の自分】

次に、Sさんは現在の仕事やプライベートで得られたスキル・実績・エピソードを棚卸ししました。

仕事面 – 通信事業会社のマネージャー

  • 実績: 3年間、全国6拠点でナンバー1の組織評価を受けた。
  • スキル: 他の組織で評価されにくかったスタッフを活かす能力。
  • エピソード: 部下からプライベートの相談を受けることが多く、社内で特に心のケアが必要なメンバーが集まってくることが多い。
Sさんが解決できる悩みや欲を満たせるもの

– 個性の強いスタッフをうまくマネジメントし、チームとして成長させるスキル。

Sさんの例【未来の自分】

過去と現在のキャリアの棚卸しが終わった後には、これからの未来について考えます。

Sさんは、これまでの棚卸しを通じて、現在の勤務先が自分の強みを最大限に発揮できる場所であることを確認できました。特に、個性の強いスタッフのマネジメントは、自分にしかできない仕事であり、それこそがSさんにとって「自分らしく働く」ことができる環境であると感じられるようになったのです。

現在、彼女はさらなる成長を目指し、自信を持って次のステップに進んでいます。

自分の強みを仕事で活かすためのまとめ

  1. 過去・現在・未来の3つの区間に分けて棚卸しを行うことが大切
  2. 実績・スキル・エピソードの3つに分けて振り返る
  3. 仕事とプライベートの両面で考える
  4. 誰の悩みを解決し、どのような欲求を満たせるかを見つける

以上のステップを通じて、自分の強みを明確にし、それを仕事でどう活かすかを考えることができます。自分にしかできない仕事を見つけたいときの重要なヒントとなりますので、ぜひ実践してみてください。

自分の棚卸しのやり方|人生の棚卸しでキャリアに潜む強み発見【転職・起業成功のヒント】 

自分にしかない強みの作り方

自分にしかない強みの作り方

強みを作ることは、自分らしさを見つけ、他者との差別化を図るために重要です。その方法は一つではなく、多様なアプローチが可能です。例えば、特定のスキルや分野に絞って深める「一点突破型」の戦略が効果的な人もいれば、幅広い分野に手を広げる「多動型」のアプローチが合う人もいます。

他にも、「他の人がやらないこと」や「ライバルのいない分野」を選んで挑戦することで、独自性を活かした成功を目指すこともできます。さらには、人を育てたり、つなげたり、サポートに徹することで、周囲から信頼を得る形で強みを作ることも可能です。

大切なのは、自分に合った方法を見つけ、それを自分の強みとして磨き上げることです。具体的な方法や事例については、以下の記事で詳しく解説されています。ぜひ参考にしてみてください:

【専門家直伝】強みを作るための具体的な10の方法|知らないと損する自己PRの秘訣

まとめ:自分にしかない強みを見つけるアクションプラン

まとめ:自分にしかない強みを見つけるアクションプランここまで、自分にしかない強みの見つけ方から、それを仕事で活かす方法まで詳しく解説してきました。最後に、具体的なアクションプランとしてまとめてみましょう。

Step1:強みの発見
– 自分にできることを徹底的に棚卸し
– 日常的な行動や経験を丁寧に振り返る
– 他者からのフィードバックを集める
– 象徴的なエピソードを見つける
– 情熱との接点を探る
Step2:強みのアピール
– 具体的な成功事例を準備する
– 数字で実績を示す
– スキルの証明を用意する
– 印象的なストーリーを組み立てる
– 目標と結びつける
– 他者からの評価を集める
– プロフィールを作成する
Step3:強みの活用
– 仕事で強みを活かせる場面を見つける
– 強みを見える化する
– 継続的に強みを磨く
– チームでの相乗効果を生む
– 自分らしい働き方を追求する

これらのステップを実践することで、自分ならではの強みを見つけ、それを効果的に活かすことができます。

自分にしかない強みを見つける【実践に向けて】

「自分にしかない強み」は、誰もが持っているものですが、それを見つけ出し、活かしていくのは決して簡単なことではありません。今回ご紹介した方法を実践するとき、多くの方が以下のような課題に直面します

  • 自分の行動や経験を客観的に見ることの難しさ
  • 本当の強みと一時的なスキルの区別
  • 具体的なアピール方法の選び方
  • 実践的な活用シーンの見つけ方

こうした課題を一人で乗り越えるのは、時として大きな労力と時間がかかります。

「もっと効率的に強みを見つけたい」

「専門家の視点からアドバイスが欲しい」

「具体的な実践方法を学びたい」

このように感じている方には、これまで14年以上開催している伝統のある本格講座「自分力活用講座」がお勧めです。

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自分にしかない強みを見つけ出す作業は骨が折れます。私の講座に参加している女性たちも悲鳴をあげるほどけっこう過酷です。

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このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。

制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。

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  • 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
  • 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
  • やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
  • ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。

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浅野ヨシオ
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最後に筆者からの大切なメッセージ

最後に筆者からの大切なメッセージ

私たちの中には、まだ見ぬ素晴らしい強みが眠っているものですよ。一歩ずつ、進んでいく中で、その輝きが自然と表れてくるもの。はじめは小さな気づきかもしれないけれど、それが次第に大きな自信へと変わっていくことを、多くの方々と共に実感してきました。

誰もが持っている、その人にしかない魅力。それを見つけ出す過程は、思いがけない発見に満ちている。一緒に、その素敵な宝物を探していける時間を、心から楽しみにしています。

魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

この記事を書いている人

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数

◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数

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