そう思っても、何をすればいいのか分からない…そんな悩みを抱えてしまうことが多いものですよね。
頭では「自分を大事にした方がいい」とわかっている。でも、日々の忙しさに流され、いつも自分のことは後回し。周りの人を優先してばかりで、自分の気持ちを抑え込んでしまう⋯。
その結果、こんな状態に陥っていないでしょうか?
- 人に合わせすぎていつも疲れる
- NOと言えずストレスばかり溜まる
- 自己肯定感が低く自信が持てない
- 変わりたいのにやり方がわからない

私自身もまったく同じでした。
独立したばかりの頃、「クライアントさんのために」と毎日深夜まで働き、休日も相談メールに返信し続けていました。
やがて、毎日体が重く感じ、気力もなくなり「何のために独立したのかな⋯」と思うほど落ち込みました。
「自分を大切にしないと、人を支えることもできない」
そう気づいてから15年。今では2000人以上の方の「自分を大切にする」サポートをしてきました。
自分を大切にするとは、特別なことを成し遂げることではありません。
小さな練習を通じて、自分を優先する感覚を少しずつ取り戻していくことです。
この記事では、今日から始められる7つのトレーニング法と、挫折せずに習慣化するコツをわかりやすく解説します。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分を大切にしたい人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導く自己分析のプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
自分を大切にするトレーニングが必要な理由
自分を大切にしようと思っても、すぐには実行できないものです。それにはいくつか理由があります。
意志が弱いからではないのでご安心くださいね。
これまでに身につけてきた考え方のパターンや、心のブレーキが働いているだけなのです
無意識の「他人軸」が癖になっている
自分を大切にできないと感じる原因の1つ目は、無意識のうちに他人軸で物事を判断する癖がついていることです。
他人軸とは:
- 周りの期待に応えようとする
- 他人の評価を過度に気にする
- 「どう思われるか」で行動を決める
このような行動パターンが習慣になっていると、「自分はどうしたいか」という感覚が鈍くなります。そして、他人を優先するのが当たり前になってしまうのです。
わがままだと思ってしまう罪悪感
自分を大切にできないと感じる原因の2つ目は、「自分を優先すること=わがままなこと」という罪悪感です。
特に日本では協調性が重んじられるため、自分の意見を主張することに抵抗を感じる人も少なくありません。
- 周りに迷惑をかけてしまうかも
- 気の強い人と思われてしまうかも
- 自己中心的だと批判されるかも
このような不安が、自分を大切にする行動をためらわせてしまうのです。
過去の失敗が行動を止めている
自分を大切にできないと感じる原因の3つ目は、過去の経験によるトラウマです。
- 自分の意見を伝えて否定された
- 勇気を出して行動してもうまくいかない
- NOと言ったら人間関係が悪化した
このようなつらい過去の経験があると、「また傷つきたくない」と、行動にブレーキをかけてしまうのです。
心理学では、これを「学習性無力感」と呼びます。過去の失敗から、自分には変えられないと学習してしまった状態ですね。
まずは「自分を大切にする」の意味を正しく理解しよう
このように、自分を大切にするためには、その本当の意味や具体的な方法を理解することがスタート地点です。
「自分を大切にする」とはどういうことか、そのメリットや具体的な特徴について、まず理解を深めたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:自分を大切にする人の7つの特徴と実践方法【自己肯定感が高い人の習慣】
トレーニングを始める前の大切な心構え
自分を大切にするトレーニングを始める前に、知っておいてほしい大切な「心構え」が3つあります。
この3つを意識しておくと、トレーニングの効果がぐんと高まります。
リラックスして、読み進めてみてくださいね。
「できていること」に目を向ける
1つ目の心構えは、完璧を目指さないで「できていること」に目を向けることです。
自分を大切にできていないと感じるとき、人はどうしても「できていないこと」ばかり探してしまいます。
ここで少し視点をズラしてみましょう。
「今日も一日無事に過ごせた」「ご飯を3食しっかり食べられた」― それも立派な“できていること”ですよね。
人はつい減点方式で自分を評価しがちです。
それが、自分を大切にする第一歩になります。
「今の自分」を否定せず受け入れる
2つ目の心構えは、今の自分をそのまま受け入れることです。
「こんな自分はダメだ」と否定せず、「今はこう感じている」「少し疲れている」と、ただ感じてみましょう。
「そう感じている自分がいる」と、やさしく認めてあげることが大切。
無理に変えようとしなくても大丈夫ですよ。
今の自分をしっかり受け止めることが、健全な自己評価を育てるスタートラインになります。
小さな変化や気づきを大切にする
3つ目の心構えは、小さな変化に気づいて大切にすることです。
断言します。トレーニングを始めても、すぐに大きな変化は起きません。
大きな変化は、たくさんの小さな変化の積み重ねによって生まれるもの。
「できた」「前より少し進んだ」と感じるたびに、自分をほめてあげてくださいね。
それが自分は変われるという実感につながり、続ける力になります。
自分を大切にする7つの実践トレーニング
お待たせしました。ここからは、具体的な7つの実践トレーニングです。
「これならできそう」と感じるものを、ひとつ選んで試してみてくださいね。
小さな一歩が、想像以上に自分自身を変えていきますよ。
自分の小さな本音に気づく練習
私たちはつい、「正しさ」や「人の期待」を優先してしまいがち。
でも、ほんとうの自分はその下で、小さな声をあげています。
たとえば月曜日の朝、「仕事に行きたくない」「なんだか疲れた」と感じる。 それは世の中の正しさとは違う感覚かもしれませんね。
でも、まずは「そう思っているんだな」と気づいてあげること。
その本音を、良い・悪いで絶対に評価しないことが何より大切です。
「今日、何を食べたい?」
「どっちを選びたい?」
そんな日常の小さな選択の積み重ねこそが、自分軸を育てる最初のトレーニングです。
他人の答えより、自分の感覚を信じること。 それが“自分を大切にする感覚”を取り戻す入り口です。
自分を励ます言葉を使う練習
意外に思うかもしれませんが、私たちは、誰よりも自分に厳しい生きものです。
その証拠に、失敗した瞬間、無意識に「なんでできないの」とか「自分はダメだな」と責めていませんか?
冷静になって胸に刻んでいただきたいのです。
自分に「厳しくあること」と、自分を「責めること」は違います。
はっきり言います。
自分を変える力は、責める言葉ではなく、励ます言葉から生まれます。
「よくがんばった」 「まだ途中なだけ」 ――そう声をかけたとき、心の中に小さな光がともります。
これは甘えではありません。 事実を認め、次へ進むための大切なエネルギー補給です。
言葉は思考を変え、思考は生き方を変えます。
つまり、優しい言葉を選ぶことは、未来の自分を育てる行為です。
ネガティブな感情を受け流す練習
不安や怒りを感じてはいけないと思うほど、心は苦しくなります。
たとえば、上司に小言を言われて職場でイラッとしたとき、「こんなことでイライラするなんて情けない」と無理に自分を抑え込んでしまう場合です。
ここで大切にしてほしいのは、どんな感情も決して悪いものではないということです。
感情は私たちの心や体が何かを知らせる合図であり、自分を守り成長させるためのメッセージだからですよ。
心理学では、抑圧された感情は消えるのではなく、心や体にストレスとして蓄積されるとされています。
「今、モヤモヤしているな」と気づくだけで、感情の波は少しずつおさまっていきます。
感情は意識して流そうとすれば、自然に流れていくもの。
天気のように、晴れの日もあれば雨の日もあります。「今は雨なんだ」と受けとめるだけでも、心の安定や強さが少しずつ育っていきます。
この練習を通して、感情に振り回されることなく、自分の心を穏やかに保つ力を養いましょう。
上手な自己表現を身につける練習(アサーション)
自分を大切にするとは、相手を否定することでも、我慢し続けることでもありません。
どちらかが我慢する関係は、どちらの心も少しずつ疲れてしまいます。
「私はこう思う」「私はこう感じている」――そう伝えることは、自分の存在を相手と同じように大切に扱うこと。
アサーションとは、そんな“対等な関係”を築くための伝え方の練習です。
いきなり「NO」と言えなくても大丈夫。
「少し考えさせてください」「今は答えを出せません」でも立派な自己表現です。
小さな「言えた」の積み重ねが、「自分の気持ちを無視しなくていい」という確信を育てていきます。
それが、ほんとうの意味での“自分を大切にする力”になります。
嫌なことや苦手なことを避ける練習
「我慢が美徳」と教えられてきた人ほど、避けることに罪悪感を感じます。
しかし、はっきり言います。
避けることは逃げではなく、自分を守る選択です。
気が進まない誘いを断る。 合わない人と距離を置く。 やりたくない仕事のやり方を工夫する。
そうした行動は、わがままではありません。
なぜなら、自分の嫌なことは誰かの好きなことだからです。 自分が無理して引き受けなくても、得意な誰かが喜んで担ってくれる。
そして、自分をすり減らして頑張ると、やる気のエネルギーが枯れて本当に力を注ぎたい場面で動けなくなるからです。
限られたエネルギーを、自分の「好き」や「得意」に使うことこそ、 自分を大切にしながら、周りに良い影響を与える生き方です。
心と体を休ませる「セルフケア」の練習
頑張ることに慣れすぎると、「休む=止まる」と感じてしまいます。
でも、休むことは止まることではありません。自分を大切にするための立て直しです。
ゆっくりお風呂に浸かる、好きな香りを楽しむ、早めに寝る――どれも立派なセルフケア。
脳も心も“緊張と緩和”のリズムで動いているので、そんな小さな時間の積み重ねの中で、心と体は静かに整っていきます。
たとえば、ずっと仕事を詰め込んでいるときは、頭が冴えているようで実は思考が浅くなっている。
でも、一度カフェでゆっくりしたり、好きな音楽を聴いたりすると、 ふと新しいアイデアが浮かぶことがありますよね。
それは、ゆるめた瞬間に脳がリセットされ、自分を大切にする余白が生まれた証拠です。
何もしない時間は怠けではなく、“再起動”の時間。
その余白こそが、次に動くためのエネルギーになっていくのです。
小さな「できた」を記録する練習
人は、「できなかったこと」には厳しく、「できたこと」には鈍感です。
なぜなら、失敗の痛みは強く残るのに、うまくいった安心はすぐに通り過ぎてしまうからです。
たとえば、一日の終わりに「うまく話せなかったこと」ばかり思い出して、 「丁寧に対応できたこと」には気づかない――そんな経験をしたこと、誰しも一度はあるでしょう。
だからこそ、意識して「できたこと」を書き残してみるのです。
「言いにくいことを伝えられた」
「苦手な人に笑顔であいさつできた」
「今日は焦らず自分のペースを守れた」
どれも、“できた”ことです。
書きとめた小さな成功は、自分を肯定する確かな証拠になります。
その積み重ねが、やがて“自己肯定感”を育て、 「自分はありのままでいい」という安心感へと変わっていくのです。

しかし⋯。最後にひとつ大事な補足です。
悲しいかな私たちは、次のようなときに自分の成功に気づきにくい傾向があります。
1.簡単にできてしまうことは、「当たり前」だと思って成功とは感じません。 (例:毎日きちんと会社に行けている、家族と良好な関係を保てている)
2.すごい人が周りにいると、自分の成果が小さく感じてしまいます。 (例:隣の席の人が100点を取ると、自分の80点が物足らなく感じる)
3.人の心は失敗を強く覚えてしまう性質があります。これを「ネガティブ・バイアス」と呼びます。そのため、良いことをした記憶が、失敗の記憶に隠れてしまいがちです。 (例:テストで9問正解して1問間違えたとき、その1問の間違いばかり気になってしまう)
繰り返し言いますが、私たちは自分の成功や良いところに気づきにくいものです。
そこで、この問題を解決するために、「気づけなかった成功体験を発見する100の質問集」を作りました。
さらに、自分の中に眠る『成功パターン』を発見し、今後の方向性を決めるためのワークシート付きです。
私がこれまでの15年間で2000人以上の指導実績が実証するものです。有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
トレーニングを習慣化する3つのコツ
せっかく始めたトレーニングも、三日坊主で終わったら身も蓋もありませんよね。でも、大丈夫です。
習慣化は「意志の力」で頑張ることだと思われがちですが、それは違います。
意志の力を使わなくても続く仕組みを作ることです。
そのための大切な3つのコツをご紹介します。
① ハードルを「0.1」まで下げる
1つ目のコツは、ハードルをこれ以上ないくらいに下げることです。
毎日10分ではなく、毎朝、鏡を見たら一度だけOKと心で思うようなレベルでも十分です。
習慣化の最大の敵は「面倒くさい」という脳の抵抗感だからです。
脳はいつも通りが大好きで、新しい変化を嫌います。
面倒くささを感じさせない小さな一歩が、脳をだましていつも通りに変えていく一番の近道です。
「0か100か」の完璧主義を手放す
2つ目のコツは、「できない日」の捉え方を変えることです。
トレーニングを続けていれば、忙しくて忘れる日や、気分が乗らない日も必ずあります。
ここで「ああ、途切れてしまった」と“0点”をつけて自分を責めると、続ける気力は一気になくなります。
本当に大切なのは毎日続けることよりも、何度でも再開することです。
できなかった日は、失敗の日ではなく、お休みの日だったと考える。 80点や50点でもいい。ときには0点の日があってもいい。
それこそが、自分を大切にする最も大切な実践(トレーニング)なのです。
ゴールではなく「今の一歩」を味わう
3つ目のコツは、遠いゴールばかりを見ないことです。
「もっと自信を持ちたい」「楽になりたい」という目的(ゴール)も大切です。
でも、そこばかり見ていると、まだ変われない自分に焦って疲れてしまうもの。
忘れないでほしいのです。
このトレーニングの目的は、未来の自分を変えることだけではありません。
「今、自分に優しくできた」「今、自分の本音に気づけた」――その“瞬間”を味わうこと自体が、目的です。
その積み重ねに気づいたときに、想像もしていなかった場所へと自分を運んでくれます。
自分のための再起動を今日から始める
自分を大切にするトレーニングとは、重荷をおろし、自分自身を「再起動(リブート)」してあげることです。
まずは今日、記事の中の一つでも試してみてくださいね。 その小さな一歩が、自分自身のエネルギーと優しさを取り戻す、再起動の始まりです。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ

自分を大切にすること。 それは、遠いゴールにたどり着くことではありません。
「練習(トレーニング)してみよう」と思った、その“瞬間”から。 もう、自分を大切にする行動は始まっています。
その気づきこそが、本当の再起動の始まりですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ

浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。

◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数











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