
そんな自分が嫌いになってしまう。 この記事が目にとまったのは、そんな苦しい気持ちを密かに抱えているからかもしれませんね。
でも、安心してください。 そのように感じているのは、決して特別なことではないのです。私自身も同じように悩んだ経験があります。
これまで15年間2000人以上の方々の生き方やキャリアの悩みに向き合ってきた自己分析の専門家として本記事を書いてます。
なぜそのように感じてしまうのか、その根本的な理由を解き明かします。そして、ガチガチになった心を解きほぐし、本来の自分の力を引き出すためのステップを、わかりやすく解説しますね。
▼ こんな方に、この記事を読んでほしいです。
- 他人と自分を比べて落ち込んでしまう
- 完璧にやらないと気が済まず、結局なにも手につかない
- 自分の良いところが一つも思い浮かばない
- 自分を否定するループから本気で抜け出したい
もしも一つでも当てはまるなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
自分を責める毎日から、自分を少しずつ認めていく毎日へ。そのための具体的な方法を、ここからお伝えしますね。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
何もできない自分が嫌いになりそうな人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導く自己分析のプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
何もできない自分が嫌いになる5つの理由
そもそもなぜ「何もできない」と感じてしまうのでしょう?
意外にわからないものです。 この感覚にはちゃんと理由があります。 そして、その理由を知るだけでも、心は少し軽くなりますよ。
自己評価の基準が他人軸になっている
何もできない自分が嫌いになる理由の1つ目は、自分を評価する基準、つまり「ものさし」が自分の中ではなく、外側に向いていることです。
- たとえば、こんな思考パターンです。

同僚のAさんは誰とでも仲良くできるし話も上手い。それに比べて自分は…

友人のBさんは起業して成功している。それなのに自分は何もしていない…

SNSで見る人たちはみんな刺激的な生活をしてる。自分は同じことの繰り返しだわ…
いいですか?
比較のものさしが外側にある限り、どれだけ頑張っても「まだ足りない」という感覚からは抜け出せないのです。
それは、まるでゴールのないマラソンを全速力で走ろうとしているようなもの。
いつまでも走り続けなければなりませんし、息切れしてしまうのも当然です。
完璧主義の呪い!小さな成功を見逃している
何もできない自分が嫌いになる理由の2つ目は、完璧主義であるために、できている「小さな成功」を自分で見逃してしまっていることです。
何もできていないと感じる人ほど、たくさんのことができているものです。 ただ、それをできたこととしてカウントしていないだけなのです。
「そんなわけない」と思うかもしれませんが事実です。
たとえば、
- 朝きちんと起きて出勤する。
- 資料を期限内に提出した。
このように小さな成功を見逃し続けると、自分の成長が見えなくなってしまいます。
「空っぽ感」が自信を根こそぎ奪っている
何もできない自分が嫌いになる理由の3つ目は、その感覚の奥に潜んでいる「空っぽ感」が、自信を根こそぎ奪っていることです。
「自分の中には何もない」「本当にやりたいことが分からない」「自分が何者か分からない」。 こうした感覚に、覚えはないでしょうか。
この空っぽ感の正体は、自分の力に、まだ気づいていない状態です。
「空気」は、意識しないとその存在に気づきません。何もないと勘違いしてしまいます。生きるために絶対必要なものなのに⋯。
ご自身の力も同じ。見えていないだけで、本当はちゃんとそこにあるのです。
比較が生む劣等感の悪循環とその仕組み
何もできない自分が嫌いになる理由の4つ目は、他人との比較が生み出す、劣等感の悪循環に陥っていることです。
SNSを開くたびに、誰かの成功や充実した日常が目に飛び込んでくる。
そのたびに「自分は何もできていない」と感じてしまう。 この悪循環に、心当たりがある人は少なくないはずです。
SNSで見る情報は、その人の人生の「ハイライト映像」だということ。 誰もが、自分の最も良い部分だけを切り取って見せています。
犬のうんちを踏んでしまった話や、親子喧嘩や彼氏にフラれた話を投稿するようなことはしないでしょう。
自分の裏側と他人の表側を比べれば、劣って感じるのは当然ですよね。
過去の失敗が自分のイメージを縛っている
何もできない自分が嫌いになる理由の5つ目は、過去の失敗経験が「自分はこういう人間だ」という強い自分のイメージを作り上げ、今の自分を縛っていることです。
たとえば、中学生の頃の読書感想文がうまく書けずに困った経験をした人が「自分は文章を書くのが苦手だ」と自分のイメージを固定する人が多いです。
そこでブログを書こうと思っても「どうせまた失敗する」と、行動する前から避けてしまいます。
赤ちゃんは、何度転んでも歩く練習をやめません。 なぜなら「自分は歩けない」という思い込みがないからです。
失敗は「今回はうまくいかなかった」という単なる情報に過ぎません。 自分はできない人間だという、未来まで縛る証拠ではないはずです。
「何もできない」は本当か?思い込みの正体
なぜ何もできないと感じてしまうのか?
ここまでその5つの理由を見てきました。 ご自身の心に当てはまるものは、あったでしょうか。
そこでひとつ質問です。

本当に、何もできないのでしょうか?
何もできないという感覚は、客観的な事実ではなく、ご自身が作り上げた強力な思い込みであることがほとんど。
ここでは、その思い込みの正体を暴き、「本当に何もできないのか?」を検証してみましょう。
事実と「ネガティブな解釈」を分けてみる
何もできないが思い込みだと気づくための1つ目のステップは、頭の中で起きている「事実」と「ネガティブな解釈」を切り分けてみることです。
たとえば、知人に挨拶をしたのに、素っ気ない返事が返ってきたとします。 このとき「事実は、素っ気ない返事が返ってきた、ただそれだけ」です。
しかし、私たちは瞬時にネガティブな解釈を付け加えがちです。
「あれ?私、何か悪いことしたかな…」 「嫌われているんだ…」
「私はコミュニケーションが苦手なんだよね…」
このように、たった一つの小さな事実から、雪だるま式にネガティブな解釈を膨らませてしまう。そして最終的に「自分は何もできない」という結論に結びつけてしまうのです。
これは、雨が降っているという事実に対して、「せっかくの休みなのに自分はなんて運が悪いんだ」と解釈しているのと同じこと。
雨自体に、良いも悪いもないはずですよね。
できていることを見える化する3つの質問
ここで、できていないことを探す癖から抜け出し、できていることに意識的に目を向けるトレーニングをしましょう。
とはいえ、いきなり「できていること」を探せと言われても、難しいかもしれませんね。
そこで、視点をガラリと変えるための、3つの質問をご用意しました。
これは、自分以外の「外から見られている自分の視点(他者評価)」を取り入れるための質問です。
自分では当たり前だと思っている行動が、誰かの助けになっていることは少なくありません。

資料をまとめておいてくれて助かったよ

この前の旅行コースはすごく良かった。ありがとう
そんな小さな感謝でも、それは誰かに価値を提供できた、立派な証拠です。
他人の言葉を通して、自分が見逃しているできていることを客観的に見つけてみましょう。
一見ネガティブな質問ですよね。
これはご自身の「心の中での視点(感情の気づき)」を知るための、非常に重要な問いです。
なぜなら、他人にイライラするのは、多くの場合「自分ならもっとうまくできるのに」と無意識に感じているからです。
たとえば、仕事が遅い同僚にイライラするなら、それはご自身に「仕事を効率的に進める力」がある証拠かもしれません。
感情の動きは、ご自身が大切にしている価値観や、隠れた強みを見つけるセンサーになります。
これは「時間的な視点(成長実感)」を持つための質問です。 今の自分だけを見ていると、なかなか成長に気づけません。
しかし、数年前の自分と比べることで、今の自分がいかに多くのことを学び、乗り越えてきたかが分かります。

昔は人前で話すなんて考えられなかった

アプリの使い方をたくさん覚えた

料理のレパートリーが増えたわ。
忘れてしまっているだけで、一歩一歩成長し、たくさんのことができるようになっているはずですよ。
- できていることを見える化する3つの質問
質問 | 視点・目的 |
---|---|
最近、誰かに「ありがとう」「助かった」と言われたことは何ですか? | 【外的視点】 他人の言葉を通して、自分が見逃している価値を発見する |
最近、他人の行動を見てイライラしたことは何ですか? | 【内的視点】 感情の動きから、自分の隠れた強みや価値観を探る |
3?5年前の自分と比べて、できるようになったことは何ですか? | 【時間的視点】 過去との比較によって、確実な成長を実感する |
【診断】自分が「できていること」を発見
ここで、簡単な診断をしてみましょう。
次の項目のうち、当てはまるものにチェックを入れてください。
□ 毎日、きちんと起きて行動している
□ 誰かと会話ができる
□ 文章を読んで理解できる(この記事を読めている時点で該当)
□ スマートフォンやパソコンを使える
□ 約束の時間を守ろうとする
□ 他人の気持ちを考えることができる
□ 困っている人を見ると、何かできないか考える
□ 失敗しても、次の日には立ち直ろうとする
□ 自分を良くしたいと思って、この記事を読んでいる
もしかしたら、「こんなの、できて当たり前だ」「できること、とは言えない」と感じたかもしれませんね。
しかし、どんなに高いビルも、一つひとつの資材を積み上げることから始まります。
まずは、この「当たり前」にできていることを、ご自身がちゃんと認めてあげることが何よりも大切なのです。
1つでもチェックが入れば、それは「できること」です。そして、この記事をここまで読んでいる時点で、最後の項目には必ずチェックが入ります。
「自分を良くしたい」と思って行動する力。これは、何よりも大切な力なのです。
【重要】成功体験の棚卸しについて
この診断で、ご自身が決して「何もできない」わけではない、ということが少しだけ見えてきたかもしれません。
そのためには、自分の成功体験を思い出したり、過去の実績を振り返ることが効果的です。
やっかいなのは成功体験という自覚がなかったり、失敗体験によって記憶をかき消されているネガティブ・バイアスによる逆効果の可能性です。
この問題を解決するためには、さまざまな視点の質問を用意し、自分に問いかけることです。
そこで「自分の棚卸&分析に使える70の質問集」を作りました。自分自身との対話をこれまでにないレベルで深めることができます。
有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
心が劇的に軽くなる3ステップ実践法
ここからが、本題です。何もできない自分が嫌いという感覚から抜け出すための、具体的な方法をお伝えします。
難しいことは一切ありませんよ。いますぐ始められる内容です。
ステップ1:事実と解釈を切り分ける方法
先ほど少し触れましたが、ここでさらに深く実践していきます。
「何もできない」という感覚の大半は、事実ではなく解釈から来ています。この2つを切り分けることが、すべての始まりです。
紙とペンを用意してください。
スマートフォンのメモ機能でもかまいません。そして、「自分はできない」と感じた出来事を1つ思い出してください。
実践例:仕事が遅いと感じるケースで学ぶ
たとえば、「資料作成に時間がかかってしまった」という出来事があったとします。
このとき、多くの人はこう考えます。

自分は仕事が遅い人だ
これを事実と解釈に分けてみましょう。
【事実】
- 資料作成に3時間かかった
- 予定より1時間オーバーした
- 途中で上司に相談するのを躊躇した
【解釈】
- 「自分は仕事が遅い人間だ」
- 「周りに迷惑をかける存在だ」
- 「この仕事に向いていない」
いいですか?
事実はシンプルです。
『今回、時間がかかった。』それだけのこと。でも、解釈では「自分という人間全体」を否定しています。
この違いに気づくだけでも、心の重さが変わります。
「今回は時間がかかった。次はどう改善しよう」と考えられるようになるのです。
ワーク:自分の思い込みを書き出してみる
では、実際にやってみましょう。次の形式で書き出してください。
【出来事】
- 何が起きたのか、客観的に書く
【自分の解釈】
- そのとき、自分についてどう思ったか
【事実だけを抜き出す】
- 解釈を除いて、起きたことだけを書く
たとえば、こんな感じです。
【出来事】
面接で質問にうまく答えられなかった
【自分の解釈】

私はコミュニケーション能力が低い

就職できないかもしれない
【事実だけを抜き出す】
- 想定していなかった質問が来た
- 緊張して頭が真っ白になった
- 答えを考えるのに時間がかかった
事実だけを見ると、問題は小さくなるでしょう。また、改善点も見えてきます。
「想定質問を増やそう」「緊張対策を考えよう」と、具体的な行動に移せるのです。
ステップ2:事実から学びと対策を見つける
事実と解釈を分けたら、次のステップです。
その事実から、何を学べるでしょうか。
そして、どんな対策が取れるでしょうか。
ここで大切なのは、失敗を責めるのではなく、学びに変えることです。
先ほどの「資料作成に時間がかかった」例で考えてみましょう。
失敗を成長に変える思考の切り替え方
事実を見ると、こんなことがわかります。
- 途中で上司に相談するのを躊躇した
- 細かい部分にこだわりすぎた
- 作業の優先順位がつけられていなかった
ここから学べることは何でしょうか。
【学び】
- 早めに相談すれば、方向性が確認できる
- 完璧を目指しすぎると時間がかかる
- 優先順位をつけることが大切
そして、次はどうすればいいでしょうか?
【対策】
- 6割完成した時点で上司に確認する
- 「最低限必要なこと」と「できればやりたいこと」を分ける
- 最初に作業時間の目安を決めておく
いかがでしょうか?
「自分は仕事が遅い人間だ」と責めていたときは、何も改善できませんでした。
でも、事実から学びと対策を見つけると、次に進める道が見えてくるのです。
具体的な対策を立てる3つのポイント
対策を立てるとき、次の3つのポイントを意識してください。
「毎日3時間勉強する」という対策は、ハードルが高すぎます。「毎日10分だけ勉強する」から始めましょう。
小さな成功体験が、大きな変化につながります。
「もっと頑張る」は対策ではありません。
「毎朝、その日のタスクを3つ書き出す」のように、具体的な行動に落とし込みましょう。
完璧を目指すと、一度できなかったときに諦めてしまいます。
「できない日があってもいい」と、最初から決めておきましょう。
ワーク:自分の学びと対策を言語化する
では、先ほど書き出した出来事について、学びと対策を考えてみましょう。
【事実】
(先ほど書いた事実を見る)
【学び】
この出来事から、何がわかったか
【対策】
次はどうすればいいか(小さく、具体的に)
たとえば、面接の例ならこうなります。
【事実】
- 想定していなかった質問が来て、答えるのに時間がかかった
【学び】
- 想定質問が足りなかった
- 緊張すると頭が働きにくくなる
【対策】
- 想定質問を20個書き出す
- 友人に模擬面接を頼む
- 深呼吸の練習をする
これなら、具体的に行動できますね。そして、ここが大切なのですが、この対策を立てた時点ですでに成長しています。 「できない自分」ではなく「改善する自分」に変わっているからです。
さらに、失敗から学ぶ力を深めたい方は、こちらの記事も参考になります。
▶ 失敗から学ぶ方法|成功者に学ぶ失敗を成功に変える7つの秘訣
ステップ3:弱みを本来の力に再定義する
最後のステップです。
ここでは、「弱み」だと思っていたことを、まったく違う角度から見てみます。
- 弱みと強みは表裏一体です。
同じ特性でも、見方を変えると、長所になります。これは、コインの裏表のようなものです。裏から見れば欠点、表から見れば長所。
どちらかしかないことはあり得ず、同じものを、どちらから見るかの違いだけです。
弱みを個性や強みに変える視点転換法
「自分は優柔不断だ」と悩んでいる人がいたとします。
これはそもそも弱みなのでしょうか?
視点を変えてみましょう。
重要な決断をするとき、慎重さは大きな武器になります。
「この仕事は丁寧に進められる人が必要だ」という場面では、まさに求められる特性です。
もう一つ例を見てみましょう。
「自分は人見知りで、すぐに人と仲良くなれない」
これも弱みに聞こえます。
でも、視点を変えると。
信頼関係を大切にする仕事では、この特性が活きます。
軽々しく人と接するよりも、じっくりと関係を深められる人材として評価されるのです。
実例で学ぶ:慎重さは丁寧な仕事の証明
実際の事例を紹介しましょう。
Dさん(30代・女性)は、転職活動で苦戦していました。面接で「弱みは何ですか?」と聞かれたとき、Dさんはこう答えていました。

「作業が遅いことです。他の人より時間がかかってしまいます」
この答え方では、マイナスの印象しか残りません。
でも、事実を見直してみると。
つまり、「作業が遅い」のではなく「丁寧に仕事をする」のです。そこでDさんは、面接での答え方を変えました。

「私の特性は、細部まで丁寧に確認することです。品質管理の面では強みになります。また、早めに相談することで、スピードも意識しています」
このようにネガティブな自己評価から事実を伝える答え方に変えたところ、面接の通過率が上がりました。
同じ特性でも、伝え方で印象は180度変わるのです。詳しくは、以下の記事をお読みくださいね。
▶「強みは弱みの裏返し」に違和感がある?弱みが武器になる理由
何もできない自分を卒業した先輩の声
ここでは、「自分には何もない」という思い込みに縛られていた、ある女性の話を紹介します。
私の講座の受講生でもある、事務職Kさん(40代)の体験談です。
Kさんは20代で結婚後、育児に専念してきた専業主婦でした。
子育てが一段落した40代で、ある会社の事務職として再就職を果たします。
しかし、長いブランクがあったKさんは強い不安を抱えていました。
「自分は何もできない。周りの足手まといになるだけだ」それが当時の彼女自身の「解釈」でした。
彼女が就職したのは、従業員4人ほどの小さな会社。それまで事務専門のスタッフを雇ったことがなく、Kさんが初めての事務職でした。
あるとき、彼女は会社の在庫管理や経理のやり方が、ひどく非効率であることに気づきます。そこで、おそるおそる、ある提案をしてみました。

「もしよろしければ、私がExcelで簡単な管理表を作りましょうか?」
Kさんは、独身時代に勤めていた大手企業で身につけたExcelの知識を活かし、手作業だった業務を、関数やマクロを使って自動化したのです。
その結果、業務時間は劇的に短縮。他の社員さんたちも「すごい!」「こんなに便利になるなんて!」と驚き、心から喜んでくれました。
- ここで、Kさんは大切なことに気づきます。
彼女が昔勤めていた大手企業では、自分よりIT技術に優れた人は山ほどいました。
そのため、彼女は自分のExcelスキルを「できて当たり前の、誰でも持っている技術」だと思い込んでいたのです。
しかし、「事実」は違いました。
環境が変われば、求められるスキルも変わります。彼女が当たり前だと思っていたスキルは、新しい会社にとっては業務を劇的に改善する最高の武器でした。
Kさんを縛っていたのも、この記事で解説してきた「他人との比較」や「過去の環境に基づいた自己評価」という思い込みでした。
この経験を通して、Kさんは初めて自分の価値を客観的に認めることができました。今では自信を持って仕事に取り組んでいます。
今日から心を軽くする5つのアクション
体験談を読んで、「自分も変われるかもしれない」と感じましたか?
その気持ちを大切にしてください。そして、今日から実践できる具体的なアクションを紹介します。
どれも簡単なことばかりです。まずは1つだけでもいいので、やってみてください。
寝る前に「できたこと3つ」を書き出す
一番シンプルで、一番効果があるのがこれです。毎晩寝る前に、その日「できたこと」を3つ書き出してください。
スマートフォンのメモでも、紙のノートでもかまいません。どんな小さなことでもいいです。
「朝、予定通り起きた」 「メールの返信を忘れずにした」 「コンビニで店員さんにお礼を言った」
いいですか?
ここで重要なのは難易度ではありません。こんな些細なレベルで充分です。
でも、1週間続けてみてください。21個のできたことが並びます。半年続ければ100を超えます。
ずらっと並んだできたことの事実を見たとき、何もできない自分ではなくちゃんとできている自分の姿が見えるでしょう。
「自分はこんなに頑張っていたんだな」と気づけるはずです。
この習慣は、自分への見方を根本から変えてくれます。
他人との比較をやめる30日チャレンジ
SNSを開くたびに、他人と比べて落ち込んでいるのであれば、30日間だけ試してみてください。
SNSを見る時間を減らす、または見方を変えるのです。
具体的には、こんな方法があります。
朝一番に他人の投稿を見ると、その日ずっと比較する思考が続きます。
まずは朝の30分だけ、SNSを見ないようにしてみましょう。
見るたびに落ち込む投稿があるなら、ミュートや非表示にしてもいいのです。
「友人だから外せない」と思うかもしれませんが、自分自身の心の健康の方が大切です。思い切ってフォローを整理しましょう。
誰かの成功を見たとき、「すごいな」で終わりにしないでください。「この人は、どんな努力をしたんだろう」と考えてみるのです。
30日間、試してみてください。比較する回数が減ると、心が軽くなります。
小さな成功体験を意識して積み重ねる
何もできないと感じる理由の1つは、成功体験が不足していることです。
「今日は、いつもより5分早く準備を終わらせる」 「メールの返信を、後回しにせず30分以内にする」 「苦手な人に、自分から挨拶してみる」
そんな小さなことです。「できた!」という感覚が大切なのです。
ここでコツがあります。
「これならできる」という絶対実現可能なレベルの目標を設定すること。
高すぎる目標を立てると、できなかったときに「やっぱり自分はダメだ」と感じてしまいます。
低すぎる目標でもかまいません。大切なのは「できた」という成功体験を増やすことです。
毎日1つずつ、小さな成功を積み重ねると、1ヶ月で30個の成功体験ができます。
この積み重ねが、自信につながっていくのです。
信頼できる人に素直に相談してみる
「何もできない自分が嫌い」という悩みは、一人で抱え込みがちです。
「こんなこと、誰にも言えない」と思っているかもしれませんね。でも、信頼できる人に話してみると、意外な発見があります。
「そんなことないよ、あなたはこんなところがすごいよ」そう言ってもらえることが、よくあるのです。
自分では気づいていない長所を、他人は見ていることがあります。友人、家族、先輩、誰でもかまいません。「最近、自信がなくて」と、正直に話してみてください。
ただし、1つだけ注意点があります。
相談する相手は、慎重に選んでください。
「そんなの甘えだよ」「もっと頑張れ」と言う人には、相談しない方がいいでしょう。
話を、ちゃんと聞いてくれる人を選ぶこと。それが大切です。
もし身近に相談できる人がいないなら、次のアクションを検討してみてください。
専門家のサポートで根本から変わる

「自分一人では、どうしても抜け出せない」
そう感じているなら、専門家の力を借りることも選択肢です。
一人で頑張り続ける必要はありません。
自己理解をサポートする専門家やプログラムを活用することで、数年かかっていたことが、わずかな期間で解決することもあります。
専門家は「何もできない」と感じる人を、何百人、何千人と見てきているからです。悩みに対して、最短ルートを知っています。
たとえば、私が提供している「自分力活用講座」では、自分史分析という特殊な方法で、人生を丁寧に棚卸しします。

自分力活用講座
「何もできない」と感じている方の多くが、この講座を通して「自分にしかできないこと」や「オンリーワンの強みを発見しています。
AIや本では見つからない、あなただけの価値を発見する。それが、この講座の特徴です。
「でも、お金がかかるし」「自分で何とかしないと」そう思うかもしれません。
でも、考えてみてください。
このまま何年も悩み続けることと、数ヶ月で解決すること。どちらが、自分の人生にとって価値があるでしょうか。専門家のサポートは、自分への投資です。
そして、その投資は必ず自分の身になって返ってくるものですよ。
もちろん私の講座でなくてもかまいません。よく考えてみましょうね。
これが私の道へ:一歩を踏み出すために
この記事では、何もできない自分が嫌いになったとき、心が劇的に軽くなる3ステップをお伝えしました。
- ステップ1:事実と解釈を切り分ける
- ステップ2:学びと対策を見つける
- ステップ3:弱みを本来の力に再定義する
この3つを実践すれば、何もできない自分が嫌いという感覚から抜け出せます。
- でも、ここで問題があります。
「頭では理解できても、実際に一人でやろうとすると、手が止まってしまう。」
この3ステップを確実に実践するためには、「正しい問いかけ」が必要です。自分に何を問えばいいのか。それがわからないと、せっかくの3ステップも実践できません。
そこで、この問題を解決するときに役立つのが、「自分の見つめ直し完全マニュアル」です。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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私との直接のやりとりもできますよ
以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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