女性が起業する理由は、どのようなものがあるのかな?
起業を考えたけれど「起業していない人」の実態なんかも知りたい。
どんなきっかけで起業に踏み切っているんだろう?
そんな疑問に答えます。
女性が起業する理由は独特ですよね。
多くの男性のように「たくさんお金が欲しいから」と単純なものでもありません。お金を手に入れて何をしたいのかという「目的」が密かに存在している場合が多い。
起業している女性を調査した中⼩企業基盤整備機構の統計調査をもとに、この記事で女性が起業するほんとうの理由がわかります。
また、「起業に踏み切れない人」の実態もわかります。
起業しようか迷っている女性の背中を押すヒントを得られますよ。
希少性の高い情報ですので、最後までお読みくださいね。
- この記事を安心して読んでいただける理由
この記事を書いている私は女性の生き方やキャリアに向き合う塾を10年間続けています。
これまで20代の新卒女性から上場企業の管理職女性まで、転職や起業に役立つ各個人の“強み”を見出し続けてきました。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法」という本を出版するなど、楽しく生きています。
(※商業出版です。自費出版ではありません)
女性が起業するに至った理由トップ5
出典:独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構https://www.smrj.go.jp/research_case/research/knowledge/chosa_2019.07.pdf
上の表は実際に起業した人の根底にある動機、つまり起業するほんとうの理由の調査結果です。
このデータをもとに、女性が起業する主な理由トップ5を解説しますね。
1位:専門性を活かせる環境を得たい
年齢に関わらずこれまで身につけてきたスキルの専門性を、活かして働き続けたいという気持ちを垣間見ることができますね。
年代別に見ると20代より30代。30代より40代・・・と年齢を重ねるごとに、「専門性を活かせる環境を得たい」という理由で起業する比率は高まっていく別のデータがあります。
出典:独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構https://www.smrj.go.jp/research_case/research/knowledge/chosa_2019.07.pdf
このデータを見るだけでも、専門的なキャリアを積めば積むほど起業したいという気持ちに火がつくことがわかりますね。
2位:育児・介護、収入など働く環境のバランスをとりたい
主に、
・自宅で働きたい
・会社勤めが嫌
・働く時間を自分でコントロールしたい
・自分の裁量で自由に働きたい
・時間的・精神的なゆとりがほしい。
という理由が含まれています。
出産や育児などライフステージの変化も密接にからんでいることですよね。「起業せざるを得なかった」とも言えるかもです。
3位:自己実現
主に、
・収入を増やしたい
・一戸建ての家が欲しい
・キャリアをもっと発展させたい
という理由が含まれています。
仕事に自己実現を重ね合わせて起業する女性も多いですね。
会社員を数年経験し、自立心の高まりから起業という流れですね。
4位:ライフワークを追求したい
統計調査の例として「収入アップだけじゃなくて、自分のライフワークを追及したい。」ということです。
「やりたいことを仕事にしたい」「好きな仕事をしたい」「自分にしかできないことをしたい」という、仕事にお金以上の意味を欲しがる女性に多いと思われます。
5位:社会課題を解決したい
統計調査の例では「友人や同僚、コミュニティのメンバーなどの課題を解決したい。」ということです。
以前の自分や、身の回りの友人・知人の悩みを解決して人の役に立てることをしたいという起業理由ですね。
社会に役に立つことをしたいという社会貢献タイプの起業家もここに含まれるでしょう。
起業を考えたけれど起業に踏み切れない人の実態
出典:独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構https://www.smrj.go.jp/research_case/research/knowledge/chosa_2019.07.pdf
上の表は起業を考えているにも関わらず、まだ起業していない人の実態調査です。
このランキングの中から起業できる人とできない人の違いを理解することもできます。
1位:起業・独⽴・開業の準備(資⾦の⽬途など)ができたら、起業するつもり
2位:起業するかどうか悩んでいる
3位:⾃分の意志がかたまったら、起業するつもり
4位:家族の理解が得られたら、起業するつもり
5位:起業はあきらめた
上記のランキングからわかること
「◯◯したら起業するつもり」と、準備を整えてから起業しようとしていると、起業に踏み切れない傾向があるということがわかりますね。
これは私も働く女性たちを10年指導している現場で実感していることでもあります。
女性が起業を選択肢として考え始めた理由トップ5
出典:独⽴⾏政法⼈中⼩企業基盤整備機構https://www.smrj.go.jp/research_case/research/knowledge/chosa_2019.07.pdf
上の表は 起業を考え始めた「きっかけ」の調査結果です。
このランキングを見ていると、起業するための背中を押すきっかけをつかめますよ。
下記で解説します。
1位:現在の仕事と⾃分のやりたいことのギャップ
「女性の起業あるある」のきっかけです。
年収1000万円以上稼いでいた人でも「これが本当に自分のやりたい仕事なのか」と悩み、私の塾に通い始める人もいるくらいけっこう重度なものなのですよね。
2位:家庭環境の変化や転機(離婚、介護、育児など)
特に「離婚」している人が起業して収入を飛躍的に伸ばしているパターンけっこう多いです。
また育休明けのとき、以前のポストに戻れなかったという理由で起業する女性もいますね。
会社員としてフルタイムで働くことが難しくなったり、働くことができる時間の問題で起業に向かう女性も少なくないです。
3位:現在の勤め先の⾒通し不安
新型コロナによっての業績悪化や、稼げる業界&業種のシャッフル(バラバラに混ざること)が起こっているのもその理由でしょう。
現在の勤め先の⾒通しに不安があると、起業に向かいやすいことがわかります。
4位:著名な起業家の発⾔や⾏動に刺激を受けた
最近はYou Tubeの普及で、著名人の発言を気軽に見ることができるようになりましたね。
かなり感化される人は増えています。
これまで会社経営者しか知り得なかった情報が表に出ているとも言えます。
「会社員じゃこのまま仕事を続けられないかも」と思い始めているのかもですね。
5位:周囲の起業家やベンチャー企業に勤務する⼈から刺激を受けた
ベンチャー起業が増えたり、オンラインコミュニティーの増加から起業している人と交流しやすい環境が増えていますよね。
それだけに刺激を受ける場面も増えたのでしょう。
女性が起業している密かな事情
あまり表に出ていないことなのかもですけど、転職や年齢を重ねたことで給料が下がる確率が男性以上に高いという現実もあると思います。
旦那さんと死別した方ですが、まだ二人の子どもが小学生。会社員として勤務していても、その給料では教育費が払えないということで起業した方がいます。
彼女は起業したのちに給料の何倍もの収入を得ていますけれど、「起業したかったから起業した」という感じではなかったですね。
会社に勤務していても、給料の上がる見込みが下がっている今、女性の起業家は増えるでしょうね。
以上となります。
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