「何がしたいかわからない」-この状態は、仕事やキャリアだけでなく、人生の方向性が見えなくて苦しいものです。
きちんと自分自身に向き合えば、心の奥底に「やりたいことの種」が潜んでいるので安心してくださいね。
この記事では、「何がしたいかわからない」という状態から抜け出すための具体的な秘訣を、私の経験をもとにして解説しています。
仕事や人生の迷いを解消する実用的なアドバイスをご紹介しますので、最後までお読みくださいね。
- この記事の信頼性
※読み飛ばしOKです
この記事を書いている私は、表面的な自己分析では不可能な深い見極めや、真のキャリアの方向性を求める人たちに10年以上向き合い続けました。
やりたいことがわからない状態の人を含む2000人以上を指導し、経験からの教えを伝えています。
日本経済新聞や日経WOMANなど、多数のメディアで取り上げられた経験もあります。
「私はこの仕事が好き!!自分の“強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」というタイトルの書籍も出版しています。
詳しい私のことはこちらです
何がしたいかわからない状態に陥る原因
冒頭でお伝えしたように、何がしたいかわからない状態を抜け出すには、自分の今の状況や感情に対する深い理解が大切です。
よくある原因を解説しますので、自分に当てはまるものはないか、考えながら読み進めてくださいね。
周りに合わせて生きているから
何がしたいかわからない状態に陥るよくある原因の1つ目は、周りに合わせて生きることにあります。
特に日本では、個人が集団からはみ出す行為に対して厳しい目が向けられがちです。皆と同じことをさせようとする同調圧力が強いです。
仮にやりたいことがあっても、それが周りの人たちと異なれば、反対されたり妨害されたりします。
その結果、周りから認められそうなことの選択肢の中で考えるようになり、本当は何をしたいか見失いがちになります。
これが、「何がしたいかわからない」という状態を生む一因となっています。
失敗が怖いから
何がしたいかわからない状態に陥るよくある原因の2つ目は、失敗が怖いから。
失敗への恐怖は、新しいことへの挑戦を妨げる大きな壁です。失敗によるショックや他人からの評価の低下を恐れてしまうのです。
このような恐怖感が、自分が本当にやりたいと思うことを見つける機会を奪ってしまう。
実際には、失敗は成長に不可欠なのですが、失敗への恐れが強いと、成長のチャンスを逃し、本当に望んでいることを見つけることがむずかしくなります。
経験と知識が足りないから
何がしたいかわからない状態に陥るよくある原因の3つ目は、経験と知識が足りないからです。
物理的なお話ですが、経験と知識が足りないと、何をしたいかわからないです。
知らないことはやりたいと思えません。
たとえば、本の存在を知らない人は、作家になりたいと思うことはありませんし、アイドル歌手の存在を知らない人は、アイドルになりたいと考えられないのです。
これは、自分が知っている範囲内でしか、興味や願望を持てないことを意味しています。
その結果、「やりたい仕事が見つからない」というのは、多くの人に共通する悩みと言えます。
多種多様な職業を経験したり、さまざまな仕事について詳しく知っている人は少ないからですね。
したがって、経験と知識が足りないことは、自分が何をしたいのかを見つける上での障害になるのです。
自分の魅力に気づいてないから
何がしたいかわからない状態に陥るよくある原因の4つ目は、自分の魅力に気づいてないからです。
この状態では、自分の可能性や能力を見過ごしやすく、最も適した道を見つけるのが難しくなります。
結果として、自分が何を望んでいるのかを見失い、「何がしたいかわからない」という状態に陥ってしまうのです。
自分の魅力や価値を認識し、それにもとづいて自分の道を見つけることは、人生の方向性を定める上で非常に重要な要素となります。
過去の経験が邪魔をするから
何がしたいかわからない状態に陥るよくある原因の5つ目は、過去の経験が邪魔をするからです。
大人になるにつれて、私たちはままならないことや失敗を数多く経験します。
これらの経験は、私たちの中に「これが私の限界だ」という思い込みを生み出すことがあります。
このような自己制限の思い込みは、新しい挑戦や夢に対する障害となり得ます。
たとえば、芸能人になりたいと思ってもその倍率の厳しさを知り、「私には無理だ」と諦めてしまう。
これは極端な例かもしれませんが、やりたいことを追求する際には、厳しい現実が待ち受けているということを意味しています。
そして、最終的にはやりたいという感情そのものが思い浮かばなくなることもあります。このように、過去の経験が新しい道への一歩を踏み出すことを阻んでしまうのです。
お:全部当てはまってるかも…。この状態からどう抜け出せばいいの?
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒント7選
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すためには、さまざまなアプローチがあります。
次に紹介するヒントをもとに、自分を見つめ直してみましょう。
話が止まらなくなるテーマを分析する
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの1つ目は、話が止まらなくなるテーマを分析することです。
このアプローチは自分が本当に興味を持っていること、情熱を感じる分野を明らかにします。
たとえば、特定の趣味や活動について話し始めると止まらない、あるいはあるトピックについて調べることに夢中になるといった場合、それらは自分の内なる情熱を反映しています。
このように、自分の興味が自然と向かう方向を探ることで、やりたいことや追求すべきキャリアルートが見えてくることがあります。
自分が本当に情熱を傾けることを理解することは、何がしたいかを見つける重要な手がかりとなります。
話が止まらなくなるテーマを分析することで、自分自身の真の興味や才能を掘り下げ、それにもとづいて人生の道を探ることができます。
「どうなりたいか?」から逆引きする
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの2つ目は、「どうなりたいか?」から逆引きすることです。
この方法は、将来達成したいことや理想像を明確にし、それに向けた具体的なルートを考えるきっかけになります。
たとえば、「海外に移住して現地の人たちと楽しく暮らしたい」という理想像があるなら、その目標に向けて必要な準備や手段を考えることから始めます。
これには、移住先の国の言語学習、文化や生活習慣の理解、必要なビザや法律の知識、そして経済的な計画などが含まれますよね。
このアプローチを用いることで、夢を実現するための具体的な行動計画を立てることができます。
言語学校への登録、現地のコミュニティに参加する機会を探す、移住に関する法的手続きを学ぶなど、段階的に目標に近づいていくことでしょう。
このように、「どうなりたいか?」という視点から逆引きすることで、現在の状態から将来の目標に至るまでの具体的な道すじを描くことができます。
これは、方向性を見失いがちな「何がしたいかわからない」状態から脱するための効果的な方法です。
自分にできることを棚卸ししてみる
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの3つ目は、自分にできることを棚卸ししてみること。
しかし、自分にできることを棚卸しするのはむずかしいものです。なぜなら、無意識に行うできる行為(強み)を「できる」と認識しづらいからです。
私自身も女性の指導力に強みがありますが、訓練したわけでも勉強したわけでもなく自然にできたことです。それだけに「できる」認識を得るまでに相当な時間がかかっています。
この問題を解決するには、さまざまな視点をもとにした質問を用意し、自問自答することです。
ただ、質問を間違えると失敗や辛い経験を思い出すネガティブ・バイアスが働き逆効果になるのでご注意ください。
そこで、自分の棚卸&分析に使える70の質問集 を作りました。私が個別指導をする際に投げかける質問から厳選したものです。
有料にするかどうしようか迷いましたが、お困りの方が多いのでしばらく無料配布します。ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。
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やりたくないことを裏返してみる
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの4つ目は、やりたくないことを裏返してみること。
たとえば「同じ場所でずっと働きたくない」という思いがあれば。裏返して考えると「いつも違う場所に出向く仕事」「移動の多い仕事」に魅力を感じるかもしれません。旅行業、外交官、フリーランスのコンサルタントなど、さまざまな動きのある仕事に興味が湧く可能性があります。
このようにやりたくないことを裏返して考えると、やりたいことにつながる要素をつかむことができます。
「未消化の欲」を思い出す
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの5つ目は、「未消化の欲」を思い出すことです。
たとえば、昔夢見たアーティストとしてのキャリアを、現実の制約で諦めた方は、You Tubeの普及により、新たな形で夢を追求できるかもしれません。
また、以前は時間や財政的な理由で中断していた趣味や学びを再開することで、自分の中に眠っている情熱を再燃させることもできるでしょう。
「未消化の欲」を思い出し、それを再検討することで、自分が本当にやりたかったこと、追求したいことのヒントが見つかるかもしれませんよ。
体験を要素分解してみる
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの6つ目は、体験を要素分解してみることです。
バスケットボールをしていた学生のケースをご紹介します。
彼は怪我のために大好きだったバスケットボールを続けられなくなり何をしたいのか見失っていました。
しかし、彼はバスケットボールにおいて「チーム一丸となって目標に向かうこと」を楽しいと感じていたことに気づきました。
この発見をもとに、彼は将来起業を目指す学生を集めて、起業サークルを立ち上げることに成功しました。
このように、自分が楽しんだ体験を細分化し、それらの要素を分析することで、自分の本当の関心や才能、情熱のヒントをつかめることがあります。
これは、自分が何をしたいのかを理解する上で非常に有効なアプローチですよ。
できる・できないを考慮しないで考える
「何がしたいかわからない」状態から抜け出すヒントの7つ目は、できる・できないを一時的に考慮しないで考えること。
私たちは自分の能力や現実的な制約にもとづいて物事を考えがちです。
しかし、これらの制約を一時的に取り払うことで、より自由で創造的な思考が可能になります。
これは、新しいアイデアや可能性を探るのに非常に役立ちます。
「もし何でもできるとしたら、私は何をしたいだろう?」と自問してみることで、本当に情熱を感じることや夢に気づくことがあります。
このような思考実験を行うことで、自分の本当の興味や目標を発見し、それに基づいて現実的な計画を立てることができます。
制約を外して考えることは、自分が何をしたいか、何を成し遂げたいかを理解する上で、非常に有効な方法となります。
本当にやりたいこと見つける10の質問
自分の心の奥底に眠る本当の願望や夢を掘り起こすために、以下の10の質問に答えてみるといいでしょう。
これらの質問は、自分自身を深く考え、新しい発見をする手助けとなり、心の奥深くにある思いや気づいていないアイデアを引き出します。
- 人生が今終わると最も後悔する事は?
- 余命3年と宣告されたら何をする?
- 人生リセットできるなら何から始める?
- 挫折した夢や目標は?
- 挑戦せずに諦めた夢や目標は?
- 他人の目を気にせずにできることは?
- 子供の頃夢中だった活動や趣味は?
- 最も誇りに思う瞬間は?
- 失敗を恐れずに挑戦したいことは?
- 理想的な一日はどんなもの?
いかがでしたでしょうか?
答えは自分の中に必ずあるはずです。自分の内なる声に耳を傾け、本心からの答えを探ることで、新たな一歩を踏み出すきっかけをつかめますよ。
仕事や進路に迷ったらおすすめすること
「何がしたいかわからない」という状態で仕事や進路に迷っている場合、その問題をひとりで解消するのは非常にむずかしいものです。
なぜなら、自分自身の内面的な葛藤、社会的な期待、そして未来の不透明感など、複数の要素が複雑にからみ合っているためです。
このような問題に直面したときには、実績豊富な専門家の知識やスキルを借りることが効果的です。
専門家の支援を受けることで、自分を深く知り、現状を打破する新たな視点や方法を見出すことが可能になります。
たとえば、以下に紹介する講座は、13年以上の開催実績があり、多くの人々が自分の人生やキャリアの方向性を見つける実用的なノウハウを学んでいます。
このような講座に参加することで、キャリアや将来について深く考え、より明確な進路を見つけることができる。ご自身の人生にからむことですので、慎重に選んでくださいね。
やりたいことを見つけた人インタビュー
私の講座で次に進むキャリアルートを決めて一歩踏み出した人たちです。参考になるかと思いますのでご覧くださいね。
以上となります。
自分が心の底からやりたいと思えることに出会うと、とにかく毎日が楽しくなりますよ。この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです。
ではまた。
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