自分を振り返ることは、私たちの人生において非常に重要な活動です。今後の人生を左右すると言っても過言ではありません。
自分の真実を深く理解することで、自己成長の道を切り開く以外にも、将来の方向性や転職、さらには起業アイデアのヒントをつかむきっかけも得られます。
ただし、闇雲に振り返ると、過去の失敗や後悔を思い出すだけとなり、自信を失うリスクがある。
この記事では、自分を振り返る基本的な知識や、正しい方法をご紹介します。
特に「自分史の書き方」という、私が13年かけて開発・改良を重ねた人生ストーリー解析メソッドの一部を公開します。
しかしながら、このメソッドは時間と労力を必要とします。
すぐに結果を求める人ではなく、真摯に自身の未来を考えたい本気の人だけお読み進めください。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
10年以上2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
自分を振り返るとは?【基礎知識】
自分を振り返るとは、自身のこれまでの行動を思い返し、心の中を深く探る行為を意味します。自分の考えや感情を整理し、明確にすることができます。
その効果としては、将来の方向性をはっきりさせたり、同じ失敗を繰り返さないように学ぶことができます。また、自分自身を深く理解することで、より良い未来を創る一歩を踏み出す助けとなります。
定期的に行うと、行動がブレなくなりますよ。
完璧に自分を振り返る方法
完璧に自分の振り返りをする方法。いきなり結論から。
- 「自分史」を書くことです。
自分史とは、自分の歴史書のようなものです。生まれてからこれまでのことを振り返り、すべて書き出したもの。
私はこれまで13年間研究しましたが、これ以上の方法は見当たらない。下記の画像は、私の運営している講座で受講生の一人が書いた実物です。
10万字以上あります。↓
えぇ。そんな面倒なことやらなきゃいけないの?
はい。ここまでやらないと必ず抜け漏れが出ます。
9割がうまく振り返れない理由【悲報】
自分史を書くことは、確かに時間や労力が必要です。しかし、なぜそんなにまでして書くべきなのか、その理由を以下で解説します。
人は多くのことを忘れてしまいます。頭の中だけで振り返っても、多くの出来事が思い出せないのが現実。
記憶は連鎖的に繋がっていて、一つ一つ思い出さないと、過去の大切な出来事は蘇らないのです。
自分史を書くことで、子供のころや数十年前の詳しい記憶に触れることができます。
特に幼いころ経験は、自分の価値観を作り出す重要なものです。浅い振り返りでは、自分の本質にたどり着けません。
それでは自分の強みやこれからの方向のヒントもつかめないです。
過去の経験を振り返ろうとしても、30分も集中できないのがオチです。そんな短時間で、これまでの人生すべてを振り返るのは不可能。
しかし、自分史を書く作業は意外にストレスはありません。むしろ”ジャーナリング効果(書き出す効果)”により、頭が整理されストレスが減少する効果があります。
一般的に、過去を振り返ると、失敗や辛い経験を思い出すことが多い。これは「ネガティブ・バイアス」という心理的な現象によるもの。
そのため、気持ちが落ち込むことが多く、振り返りがただの反省の場となってしまうのです。
自分史を書くメリット
自分史を書くメリットは、ヌケモレなく振り返ることが可能となり、真の自分の姿を理解できることです。
私の場合は、父親へのコンプレックスがソースとなり、人生の方向性を定めることができました。
それが「自由に生きたい」という動機を生む原動力となり、現在の職業へと導かれました。
自分史を書くことで、様々な背景やソースが浮き彫りになります。
以下に自分史を書くメリットをまとめます
- 将来の方向が見える
- 強みに気づく
- やりたいことを思い出す
- 自分に合う仕事がイメージできる
- なりたい自分の姿が描ける
自分の振り返り!自分史を書く方法
自分史を書く方法について解説します。この方法は、私が長年の経験と研究を通じて開発し、改良を重ねてきたものです。
記憶のある限り書く
自分の記憶にある最も古いものから、時系列順に書き出します。記憶ある限り書き出しましょう。
どんなにくだらないと思うことでもOK
自分ではくだらないと思っても、他人にとって高い価値を感じる場合もあります。
私も自分の婚活経験がソースとなり、初出版の本の切り口に繋がっています。どのような経験も侮ってはいけません。ひたすら書き出しましょう。
感情を書く
自分史は、ただ起こった事実をツラツラ書くだけではありません。その時々に何を感じたか思い出して書き出すのです。
たとえば「2020年にA社に入社した」ではなく、
みたいな感じです。
「なぜ?」が枯れるまで書く
「なぜそう思った?」「なぜそう感じた?」と自問自答しながら掘り下げて書きましょう。
たとえば
のような感じ。ソースをたどり続けてください。
本当の自分の姿がそこにあるのでね
字数は無制限
字数は無制限です。WordやGoogleドキュメント等のテキストソフトを使うと便利です。
誤字・脱字もOK
誤字脱字、文法なども一切気にせず書き出しましょう。文の体裁を整えることに気持ちが向くと、思い出せなくなりますので。
思い出すことに気持ちを100%向けて書き切りましょう。
自分史の実例
私の自分史の書き出し例です。こんな感じにツラツラ思い出せる限り書いてくださいね。
※読み飛ばしてもいいですよ。
【生い立ち・幼少時代】1968年9月4日。東京都目黒区に生まれる。男3兄弟の次男として生まれた。一番古い記憶は母親が歩道橋に赤いガウンを着て立っている記憶。
多分、弟が生まれたときに母親が病院にいたときの記憶だろう。小さいころから明るかった。すべて同じ形をした平屋に住んでいた。6畳・4畳の部屋が一つずつ。薄暗い家で「おばけ」の存在を信じていてトイレが怖かった。
3つ違いの兄はいつも押入れで寝ていた。6畳の部屋に5人は狭かったんだろう。好きな食べ物はメンチ。父が乾燥芋をよく食べていた記憶がある。
あまりお菓子を食べさせてもらえなかった。チョコレートは宝石のようだった。ホールケーキにあこがれてた。誕生日会はやってもらえなかった。
一度、無理強いして誕生日に友人を呼んだら激しく怒られた。誕生日のプレゼントを買ってきてくれたのに「返してこい」と言われて悲しかった。
楽しかったのは海水浴。夏が大好きだった。夏になると必ず1回だけ海に泊りがけで旅行に連れて行ってくれた。民宿やお寺の境内のようなところにも泊まった。
おそらく格安。外食はまったくと行っていいほど連れて行ってもらえなかった。
パフェを食べてみたかった。父は「人と違うことを考えて行動しろ」といつも言っていた。友人のことを引き合いに出すと「人は人。自分は自分」という言葉ですべて片づけられた。
家族で寝ていて夜中に目が覚めると。父のたばこの火だけがぽっかり見えた記憶がある。みなが寝静まってからも。仕事のことを考えていたんだと思う…
ひたすら書き出しましょう
自分史が書きづらいとき
自分史をうまく思い出せないときは、人生の節目ごとに分けると書きやすくなります。
- 見出しの例
- 小学生の頃
- 中学生の頃
- 高校生の頃
- 社会人1年目
- 社会人5年目
- 結婚後
- 出産後
- 育児中
以上のように分けて思い出しましょう。
ステップ | 内容 |
---|---|
1. 記憶のある限り書く | 自分の記憶にある最も古いものから、時系列順に書き出す |
2. 感情を書く | その時々に何を感じたかを思い出して書き出す |
3. 「なぜ?」が枯れるまで書く | 自問自答しながら掘り下げて書く |
4. 字数は無制限 | 制限を設けずに自由に書き出す |
5. 誤字・脱字もOK | 文法や表記を気にせず、思い出すことに集中する |
自分史を元に自己分析する方法
自分史を書くことで、しまいこんでいた感情や忘れていた経験を大量に思い出すことになります。
次に下記3点を整理し自己分析を進めましょう。
- 【技術】できるようになったこと
- 【実績】1によりもたらされた結果
- 【起源】1の原点となる経験談
下記に例を書きますね。
【技術】営業ができる
【実績】社長賞を受賞した
【起源】入社したときはダメダメだったが、上司に2年同行して学んだ。延べ100社にはなる。毎回、仕事終わりには飲みに行って、やり方やまずいところを教えてもらった。具体的には◯◯、◯◯、◯◯。
こんな感じです。ちなみに必ずしも【技術】から探さなくてもOKです。
【実績】⇒
身についた【技術】や、その【起源】の体験を考える
【起源】⇒
身についた【技術】や、その技術を使って残した【実績】を考える
以上の順に掘り下げるのもありです。この分析を行うことで、自分の強みとその根拠になるソースがわかります。
自分の強みは、自分では当たり前に出来ることだったりするので、非常にわかりにくいものですが、自分史に必ずその答えがあるので根気よく分析しましょう。
プロフィールにまとめる
分析を終えたらプロフィールにまとめます。自分の強みや方向性を示すプロフィールです。
↓
自分はナニモノであるかを300~400字程度にまとめる作業です。ツラツラ経歴を書くだけのプロフィールではありません。
- 「誰に」「何を」提供できるか
- 自分にしかない強み
- 1と2を証拠づける体験談
以上の3つの要素を含めることで自分にしかできないことを明確にするプロフィールです。
詳しくは、個性を強みとして伝えるプロフィール書き方【事例あり】をお読みください。
(最後に)専門家からのフィードバック
自分史を分析するときに、自分だけの視点で考えるのではなく、外部の意見も取り入れることが重要です。
- 客観的な視点
専門家は、自分では気付かなかった自身の価値や行動の傾向を指摘してくれます。
- 深い洞察力
私の例ですが、初出版の本のテーマは編集者の深い洞察によって選ばれました。
専門家は強みや特性を見抜くことができます。
さらに、周りの人々からの意見も参考にすると、意外な発見があるかもしれません。
例えば、私の自分史を読んだ受講生から、「浅野先生は子どもの頃から食べることが好きだったのですね」と言われました。
確かに私は美味しいものを食べるためなら全国どこにでも出かけます。子どもの頃からその兆候が出ていたと知りました
このように他人の視点は、自己理解をさらに深める手助けとなります。
以上のように、自分史の作成には、専門家の意見や周囲のフィードバックを取り入れることで、隠れていた強みや行動の傾向をつかめます。
自分がこれから何をすべきかの重要なソースをつかめますよ。
未来を作りたければ過去を振り返る
「過去は関係ない」と思う人に無理強いはしませんけれど、自分の明るい未来を創りたければ、自分を振り返ることは非常に価値があります。
なぜなら過去の行動から情熱を向けられること、避けたいと思うことなど自分を深く理解すると、その傾向をどう活かすかが見えてきます。
私の運営する講座では、今回ご紹介した自分史、プロフィール、私からのフィードバックを含むすべてを実践しています。
13年以上の実績があり、多くの卒業生たちは自分の人生の方向性を見極め、理想のキャリアへと進んでいます。そのための自分史を書くプロセスは大事なコンテンツです。
彼らを見ていると、自分の振り返りは本気で挑めば人生を左右する効果があると確信しています。ぜひこの記事との出会いをきっかけに、取り組んでみてくださいね。
自分を振り返り人生を変えた人インタビュー
この記事に書いていることをすべて実践し、自分の振り返りをきっかけに人生を動かした人たちのインタビュー動画を撮りました。
この記事に書いていることの効果がウソではないとわかるはずです。各4分程度ですので参考にどうぞ。
☆ファイアンめぐみさん〈フリーランス〉
『オンリーワンになれることが少しずつ形になり始めてきたように思います』
☆大野愛実さん〈データサイエンス職〉
『1年で年収が2倍になりました。自分の強みを見つけて、行き先を決めてよかったです』
☆今村有美さん〈会社員〉
『満足度の高い転職ができました』
☆中山素子さん〈海外ディレクター〉
『受講しなければ今も自分探しをしていると思います』
☆新妻幹生さん(28)〈広報職〉
『自分のキャリアが広がる実感があります』
☆栗田あかねさん〈営業職〉
『受講しなかったら転職先を間違ったかもしれません』
☆村西千恵さん〈キャリアカウンセラ〉
『出産後に時給は2.5倍になってます』
自分の見つめ直し完全マニュアル【無料】
最後になりますけれど、自分の見つめ直し完全マニュアルをお作りしました。効率的に自分を振り返るときに使えます。「この資料を本当に無料で配るの?」と100人以上の方々に驚かれました。
このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
- ときめきのツボワークシート:自分の情熱や興味が何にあるのかを探るのに役立ちます。
私の個人セッション(月々3万円)や講座の受講生たちを指導する際に使っているノウハウから厳選しました。配布を開始したその日、300人以上から申し込みがあったものです。
ただし、無料配布をいつまで続けるかわからないです。すいません。必要な人は、今すぐ入手して保存をおすすめします。
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こちらにLINE登録していただくと、自分らしく生きるための耳寄りなお話も公開してます。ブログには書けないここだけの情報も配信しています。
私との直接のやりとりもできますよ
●最後に筆者からのメッセージ:
人生を振り返るって、ちょっと勇気がいるかもしれません。でも、そこには思いがけない発見が隠れているものです。昔の思い出を掘り起こしていくと、忘れていた夢や、大切にしていた気持ちが蘇ってくるかもしれません。
自分史を書くのは、ただの日記ではありません。自分自身とじっくり向き合う特別な時間なんです。そこから見えてくるものは、きっとこれからの人生の道しるべになると思います。
一歩一歩、自分のペースで進んでいけばいい。そのうち、自分らしい生き方が自然と見えてくるはず。頑張りすぎず、でも諦めず、この過程を楽しんでみませんか?
素敵な未来につながっていくと信じて。いっしょにやりましょう。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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