浅野塾を開催していて。
浅野が大切にしているもののひとつとして。
受講生の「感情とプロセス」があります。
ビジネスの世界では結果を求められるし。
もちろんそれに異論はありません。
セルフブランド構築の講座講師をやっていたとき。
その人の最もマーケット性の高い能力を打ち出して
ブランディングしてきました。
しかし・・・・・・・・・。
自分が「商品」になるブランディング。
そこに落とし穴がありました。
モノに置き換えてみるとわかりやすいんですけど。
商品の価値は購入する顧客が決めます。
顧客が好むものを徹底的に追及した製品・サービスに
付加価値が生まれて価格も高くなる。
ところが「自分」が商品となった場合。
そう簡単に割り切れない。
人には自尊心があるので
どうしても「見せたい自分。見せたくない自分」の
欲が出る。
これがブランディングの邪魔をしてしまうわけです。
例えば。
セラピストさんのプロフィールに「空手選手権全国大会1位」って書いてあったら。。
違和感出ますよね。
でももしかしたらそのセラピストさんは
ご自身の空手の腕前に誇りを持っていて。
人に言いたくて言いたくてたまらない実績なのかもしれない。
でも癒されたいなぁって思っている人が
この実績を読むと
「・・・・だいじょうぶかな・・・ほんとうに癒されるだろうか・・(汗)」
という感じになってしまう。
これは極端な例ですけど。
自分が結果を出したことはどうしても人に言いたくなるし
見せたくなる。
でも自分のサービスを受けようとしている人にとっては
そのソースが時に邪魔になってしまう。
これが。
自尊心とニーズのギャップ。
多かれ少なかれこれが起こるのがセルフブランドの世界。
「自分のことは自分ではわからないけど。人のことならわかる」
というのは。
自分ブランドに必用な視点。
「客観視」が出来るからです。
このようなことが知識としてわかっていても。
なかなか割り切れない。
そんな人たちをたくさん見て来たので。
「感情」「プロセス」に光を当てた指導を浅野塾で行ってる。
自分の過去と。
その時々に浮かび上がった感情を思い出してもらう。
そしてその人の思考の法則性をつかみ。
どんな傾向があってどんな時に力が出ているか
どんなときに力を失っていくのかのパワーの源泉を探っていく。
0歳~現在に至るまでビジネスの枠を取り払って棚卸していく。
両親・兄弟・親戚縁者。受験や就職や転職。友人・知人との別れや出会い。
その人の人格・思考形成に影響を与えた「節目」がある。
自分の生きてきた足跡を徹底的に洗い出して
自分が本当は何を望んでいて。
どんな時に力が湧き出てきているのか。
それをひも解いていく。
「最高の自分になっていく」ここにひたすら注力する。
自分自身が心の底から力が湧き上がることでなければ
どんなに価値があるって人様から言われても。
やる気も出ないし。長くは続かない。
自分のポテンシャルを100%引き出して結果を出していけば。
自ずとブランドとか言われるものになっていく。
それは人様が決めていくこと。
生きてきた「プロセス」の中に価値を見出して行けば。
本人の心の導火線に火がついて猛進していく。
エネルギーのある女性は。
自分が「これだ!」っていうものしかチカラを出さない。
それがプロフィール講師をやっていたときにわかったこと。
自分の持っている感情をとても大切にして
打算のない女性のこの気質が大好き。
ただ単に儲かるからって彼女たちは飛びつかないですし。
人から羨ましがられるような肩書きや環境も
納得がいかなかったり、もう充分と判断すれば、
すぐにゼロ・リセットしたりもする。
浅野自身も気の乗らないことは尻叩かれても
動かないし、動いても結果でない、、、(笑)
浅野塾1期生の受講生10人が提出してきた途方もない量の
自分の生い立ちから現在に至るまでのことがびっしり書かれている書類。。
一文字一文字読んでいる。
とても「神聖」なものに感じる。
思い切って自分の本心を書いているのがよくわかる。
「こんなことを書いたら嫌われてしまうかもしれない」
そんな思いも廻ったかもしれない。
でも彼女たちはそれも書いてくれている。
受講生との信頼関係があって。
浅野塾ははじめて成り立つなと実感する。
神様論者でもないし、入信している宗教もないのですけど。
今ここにいる10人は。出会うべきして出会ったのかなぁと思う。
そんな感じがする。
彼女たちの人生すべてに価値がある。
つらいことも醜いと思われてしまうかもしれない感情にも。
そこからパワーの源泉は生まれてくるから。
1期生には親族に超有名な会社の社長がいたり。
学生時代には隣の学校の人から噂になるくらいのキャラを
発揮していた人もいた。
経済的には何不自由のない周りから羨ましがられるような
環境にいても。
失ってしまったものがあったり。成果を出したことにより、
嫉妬による外圧にあったり・・・
ひとりひとりのエピソードの奥には。
その人にしかわからない苦悩があったりもする。
すべての受講生に大河ドラマがある。
彼女たちの当時の状況での心情を考えると涙がポロポロ出てくる。
今の彼女のキャラクターはこうして築き上げられたものだったのか・・・
とルーツがわかるから。
彼女たちが最高の自分になるために。
ひたすら見つめていきます。
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