浅野塾の同窓会であった、ほっこりなお話。
30センチはあろうかという桐の箱に入った
カステラの差し入れがありました。
画像のように、「祝 浅野塾」と名入れされた、
いかにも高級そうなもの。
贈り主は、正統派スピーチコンサルタント
の矢野香さんでした。
彼女は、同窓会幹事の女性の自宅に、
これを送り、サプライズを仕掛けてくれたのです。
私は正直、驚きました。
実を言いますと、先日、彼女に大変失礼
なことをしていたからです。
今回の同窓会は、
2か月前、FBの浅野塾卒業生コミュの中で、
日程を発表しました。
それを見た彼女から連絡をもらい、
同窓会に行くことができるという
お話をいただきました。
彼女は浅野塾で何度も講師をやっていますので、
顔見知りの卒業生も多い。
日程的に時間が取れたのだと思います。
ところが今回は、参加をお断りしました。
彼女は講演では、○十万円のギャランティをもらう
ような人。先月出版したばかりで、
山手線で、その著書の広告が出ているくらい
「旬」な方です。
そんな人が、小さな小さな規模でやっている
浅野塾に来てくださるなんて、
こんなありがたいお話はないと思います。
でも、同窓会において、主役は誰であるのかを
考えたとき、
一番は絶対に「卒業生」です。
彼女たちが浅野塾の卒業生でありながら、受講時期の
違う人たちと交流をして、
壁にぶつかりながらも頑張っている同志と話をする。
そして、「よし!私もやるぞ!」と奮起できるような
時間にしようと同窓会を企画しています。
浅野塾創設以来、ずっと支えてくださった
ブランドプロデューサー・鴫原弘子さんの処女出版の
時期にも合わせました。お祝いのミニ講義をしていただくためにです。
矢野さんは先ほども申し上げたように、今、「旬」の女性です。
そんな彼女がこの会場に来たらどうなるかが簡単に想像
できました。
受講生は矢野さんとの会話に
夢中になるでしょう。
矢野さんの人を惹きつける力は私もよく知っています。
ところが、今回は2時間という短い時間の同窓会。
卒業生同志の交流時間が激減するのは間違いない。
厳しいカリキュラムを通ってきたもの同志と話をする時間は、
お金では買えない価値があると私は思います。
講師では教えられないものが、同期や先輩の方が伝えられるときが
あるんです。
そのような理由で、今回はお断りした経緯がありました。
特に今回は、
鴫原さんの出版祝い講義もあるということで、
ご遠慮いただいたのです。
彼女には本当に申し訳ないことをしたと、そのときから
ずっと思っていました。
ところが、こんな高価なサプライズを
仕掛けてくれた。
矢野さんの人柄と言いますか、多くの人に慕われる理由が
このときにもよくわかりました。
二流人であれば、
「なによ!私がいったい誰だと思ってるのよ!
自分から同窓会にわざわざ行ってあげるって
いうのになんてバカなのかしら!」
なんて怒ってしまったかもしれません。
しかし彼女は、こんなにも、
ありがたいことをしてくれたのです。
一流の人は、人の見ていないところで、
行動の差が出る。
そう矢野さんの今回の行動を振り返ってみて、
思いました。
次回は、あらためて矢野さんをゲストにお迎えして、
卒業生たちと交流していただきたいなと思いました。
彼女の新刊のコチラですが、今、どこの本屋さんでも平積み
です。先日は新聞にも大きく広告が出ていました。
さすがですね。
余談ですが、私は、
このカステラが切り分けられているとき、
「これ個人的にくれたら、自分が全部食べられるのにな」
と、独占意欲に満ちたヨコシマな感情が頭をよぎりました。
自分ってなんて小さいんだろう。
その点も、矢野さんに気づかせていただきました(笑)
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