「自分をもっと活かして働きたいけれど、誇れるような強みもないしどうしよう。」
人の強みづくりばかり12年やってきましたが、この悩みを持つ人は、12年前も今も変わらないものですね。不変の悩みなのかもしれません。
自分の強みを作るために知っておくべき4つのこと
自分の強みを作るために知っておくべき4つのことについてお話したいと思います。
本日の記事では、
- 強みの本当の意味がわかる。
- 自分にしかできない強みづくりの方程式がわかる。
ので最後までお読みくださいね。
自分の強みを仕事に活かすために この4つのポイントだけは知っておこう!
1、強みとは実績とらしさの集合体で決まる。
2、強みは掛け算で生まれる。
3、強みは複利でまわる。
4、強みはぶっちゃけ「続けられるもの」でつくられる。
自分の強みを作るために知っておくべき4つのこととは、以上のものです。
この4つはおさえておかないと、自分のがんばりが空回りする可能性が高まりますので、注意しましょうね。詳しく解説します。
強みとは何かを知っている人がいない現実
「強みとは?」というテーマは、ググると様々出てきますよね。
就活サイトにも学びになりそうなことがいっぱい書いてあります。
わかりやすくて参考になるのですが、どれも大事なポイントが抜けている印象です。
私は12年前、出版したい人や経営者のブランド(自分にしかないもの)
を作るための講座でキャリアをスタートさせた講師ですが、
強みのほんとうの意味を知っている人に出会ったことがない(涙)
強みとは何か?
強みとは、人それぞれに備わっている固有のブランド(自分にしかないもの)のことを言います。
具体的には、実績とらしさの集合体です。
持ち前の持ち味と、これからの努力でいくらでも作ることができます。
ただ、手っ取り早くはできないんですよね。じっくり考えて挑む必要はありますね。
「実績」と言われても・・・ そんな誇れるものないし・・・
はい。そう思うお気持ちよくわかります。
ただ「実績がない」というのは単なる思い込みでしかないんですよ。
実績がまったくない人はこの世にいないんです。
実績の意味を知らないだけですね。
・積み重ねがあるもの
・求められるもの
の2つの要素で成り立つものを実績といいます。
注意すべきは、積み重ねがあっても求められなければ実績としてカウントされないということ。
例をあげながら説明しますね。
「残り物を残さないように料理を365日作り続けた」というのは積み重ねがありますね。
主婦の方たちは「そんなことは私いつもやってるわ!」と思うかな。
確かにこれだけでは、強みにつながる実績とは言い難くなります。
しかし。
「料理を作ったことがない新婚妻に教えられる」
という但し書きをつけたならどうでしょうか?
「残り物を残さないように料理を365日作り続けた」
は独身時代に料理を作っていなかった新婚妻軍団にとって、立派な実績になります。
このようにニーズ(需要)視点を加えれば、実績がないということはなくなるのです。
(1)強みとは実績とらしさの集合体で決まる。
強みを語るときに、多くの人は「らしさ」の視点が欠けている事が多いです。
単にスキルや目に見える実績をモノサシに強みを考えてはいけないのです。
強みとは実績とらしさによって人さまに認知されます。
ちょっと例を上げてご説明しますね。
(例)
A社長:中卒⇒アルバイト歴5年⇒売上10億円のIT社長
B社長:ハーバード大学卒業⇒外資系商社5年⇒売上10億円のIT社長
さて、上記のようなキャリア社長には、どのような人がファン(求めてくる人という意味)になるでしょうか?
A社長には、成り上がりたい人、もしくはキャリアに自信がない人。
B社長には、権威性に惹かれる人か、エリート
が集まりそうですね。
A社長もB社長も最後の売上実績が同じなのに、集まりそうな人が変わるのがわかるでしょう。
これはA社長、B社長それぞれの経歴から想像される行動の一貫性(らしさ)によるものなのです。
らしさの大きな特徴は、「決めつけが起こる」ということです。
A社長にもB社長にも会ったことがないのに、「こんな人柄かな」という勝手なイメージが思い浮かんだでしょう。
その勝手なイメージの通りに行動すれば「らしいね」と言われ、行動しなければ「らしくない」になります。
この決めつけを活かして、自分の強みをつくることを考えるのが大事なんです。
キャリアがないのであれば作っていくことになるのですが、このらしさという武器を頭からはずさないで欲しいのです。
あなたらしさが武器になる。自分のニーズ(市場の価値)がキモです。
ここをうまく表現すると自己PRにもつながりますよ。
自己PRについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
※自分の強みを分析して自己PRに活かす裏ワザ
http://asanoyoshio.com/blog/2020/04/05/post-8306/
(2)強みは掛け算でつくる
- 強みは単独のスキルでは厳しい。
- 強みはスキルを掛け算することで作り続ける。
- 強みにつながる個々のスキルはぶっちぎり1位でなくてもよい。
ということも覚えておいてください。
世界に1つしかない技術を持つなんてほぼほぼ無理。
自分にできること(スキル)を掛け算することでオンリーワンの強みを作ります。
例えば
「料理ができる」×「英語ができる」≒「英語で料理を教えられる」
という方程式が成り立ちます。
さらに
「料理ができる」×「英語ができる」×「子どもが大好き」≒「英語で外国人の子どもたちに料理を教えられる」
と他の特性による掛け算を増やせば強みがどんどん強化されていくでしょう。
スキルの掛け算をすることでオンリーワンにほぼほぼ近いものが出来上がるのです。
一つ一つのスキルが超絶優れている必要もなく、ナンバー1というよりも他に誰もいないんじゃねという状態になるまで掛け算していくことがポイントになります。
(3)強みは複利でまわる。
スキルの掛け算で生み出された強みを活かして仕事を続けることで、オンリーワンのスキルがどんどん強化されます。
さきほどの
「英語で外国人の子どもたちに料理を教えられる」
という例をもとに説明すると、
外国人の子どもに料理を教えるとなれば、その国の風土独特の味付けの技術が磨かれ、子ども扱いのスキルも上がるでしょう。子ども相手ですからわかりやすい英語解説をしなければならなくなる。
このように一つ一つのスキルにケミストリー(化学反応)が起こり、それぞれ強化されていくのです。
強みは複利でまわるということです。
(4)強みはぶっちゃけ「続けられるもの」であればいい
延べ2000人の強みづくりのお手伝いをしてきましたが、シンプルに考えると強みというものは「求められて続けられるもの」であればいいという結論に達しています。
トコトン続けていると、どんなに不器用な人でもそこそこになるので。
そこで「好きなこと・やりたいことを仕事に」ということが、けっこう強み活かしの重要なキーワードになってくる。
「好きなこと・やりたいことを仕事になんてチャラい考えだ」とディスってくる人がいますが、
そんな競争好きの仕事人間たちの言うことはあまり気にすることないです。
仕事をほとんど選べない時代であればそれはそれでわかる話なのですが、今の時代は自分で仕事を選べるし、嫌なら転職もしやすい。
SNSもインターネットも使い放題なので、自分で仕事を生み出し一人で世の中にアピールができる時代になったからこそ現実味を帯びているのです。
そもそもこの記事をお読みになる人ようなたちは、競争したくないでしょうし、ゆったりと過ごしたいでしょう。(お金の心配ないなら仕事したくない人だっているでしょ)
だとすると「好きなこと・やりたいことを仕事に」というのは、ハマりまくって気づいたときにはスキルも身につき実績も積まれる。今の時代に合った合理的な考えとも言えます。
ただし!求められることをするという但し書きだけはくれぐれも忘れないでくださいね。
編 集 後 記
自分を活かす。強みを活かすということは、自分にできることで、できない人に手を差し伸べることを言うのだと思います。
自分よりスキルが上の人がいても気にする必要もなく、今の自分のレベルでお役に立てる人に
手を差し伸べていればよいのではないでしょうかね。
使命と言う言葉が私は好きです。
自分の生きている間の命の時間を何に使うのかという意味ですが、
強みを活かして生きることが、人それぞれにもたらさている使命
なのではないでしょうかね。
ではまた
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