【今日からできる、自分にしかできないこと】

このセリフを聞いたとき、
いつも思い出す
ことがあります。

浅野塾を起ち上げる３年前。

自分が初めて講師になったときのこと。

その講座は、
全く同じカリキュラムを教える講師が
１０人くらいいたかな。

みなさん、
社会実績豊富な人たちだったし、
著者の人もいた。

知識も経験もすごい人たちばかりで、
逆立ちしても勝てない。

でもどこかに必ずスキマがあるはずだと
考えに考え抜いた。

そこで唯一イケそうだと思ったもの。

それは、

『「思い」では負けない』

ということでした。

これはモノサシがあるわけじゃない。

数字でも表現できない。

でも学歴も、過去の経験や知識も
一切関係なく今日から勝負できる。

だからイケると思った。

講師の領域を飛び越えて異常なまでに
受講生に向きあえばいいと思った。

他の講師が「そこまでやらんだろ」と
いうところからが勝負だと思った。

受講生がどこで生まれどんな家族構成で
どんな生い立ちで何を考え、何を感じ
そして今にどうたどり着いたのか。

ひたすら聞き込んだ。

講座のない日もひたすら受講生のことを
考えた。

どうしてもわからないときは、
受講生の職場も見に行った。

沖縄にも福岡にも自費で行った。

自分のことに興味を持ってくれた人には
高知まで会いに行ったこともある。
講座への思いや、どんな講座か説明に行くために。

日帰りだと数時間しかいられなかった。

でも行った。

その行為に感動してくれて、
彼女は受講生として再び私の前に現れた。

受講生に夜中まで話を聞くなんて
数えきれないほどあった。

その講座を受講するに至った、
本当の悩みや目標まで全部聞いた。

「墓場まで持って行こうと思ってたことなんですが・・・」
「親にも兄弟にも主人にも話したことがないことですが・・・」
「こんな話をしたら浅野先生は私のことを嫌いになるかも
しれませんが聞いてくれますか？」

多くの受講生からこのセルフを聞く機会が増え続けた。

普通や常識と言われる領域から出ること。

「保証のないもの」
「非効率的なもの」
「費用対効果が悪いもの」

そこを拾いまくる。

どれもすべて難しい知識も経験も
なくてもできることばかりだったりする。

「思い」だけあればできること。

まだまだあるかな。

すぐに思いつかないけど。

そんなことをやっていると、
多くの人が応援してくれた。

すると、
「女性だったら浅野さんの
クラスがいいよ」と薦めて
くれる人も多くなった。

採算度外視で動きまわった
３年間が、今の浅野塾の礎を
作ってくれた。

「自分にしかできないことをしたい」

と思うなら、
気持ちだけは負けちゃだめなんですよ。

とことん突っ込む、
「思い」からスタートするんです。

すごい実績を積んでいる人たちだからこそ、
できないこと・イヤがることがある。

そして見せたがらない背中がある。

そこをあなたが徹底的に
突き詰めてみる。

すると、実績は後から着いてきますよ。

「武器は歩きながら拾うもの」

私が動けずに苦しんでいたときに、
頂いた大切な手紙に書かれて
いたメッセージです。