浅野が働いている職場の近くに。
おいしいお弁当屋さんがあります。
本日のお弁当。
「から揚げ弁当デラックスB」 610円
おじちゃんとおばちゃん2名でやっている小さなお店。
もう30年以上続いているお弁当屋さん。
このおばちゃんは。
ご自身が子供の頃からこの近くに住んでいて、
今はお孫さんもいらっしゃる。
おばちゃんの携帯電話に
「から揚げ弁当1個とのり弁1個と・・・」
ってメールをすると。
持ってきてくれます。
これは他のお客様にはやってくれないサービス。
いつも忙しそうな弊社の若手社員を見て、
「ひまな時間に持って行ってあげるわ」
って
言ってくれたので。
そのことばに甘えさせてもらってます。
このおばちゃんが。
よく浅野もうなる名言を口にするときがあります。
すごく明るいおばちゃんで。
「あたしさ~会う人会う人に「いつも元気そうね!」って
言われるんだけど、それは会うひとから元気をもらって
いるからなのよね」
ってお弁当を配達に来るとうれしそうに語ります。
「私は最近、ウツ病のひとからも元気をもらっているの
よ。」
って今日言われたので、
浅野が
「え?」
って聞きなおすと
「あるウツ病のひとがね、わたしなんかに一生懸命に
話てくれるのよ。ありがたいじゃない。私は高校もろくに
勉強しないで卒業してその後はずっと
お弁当作ってるだけなのにさ。
そのひともね。あまりお話相手してくれるひとがいない
らしいの。
簡単なことなのよね。
「会話のキャッチボール」をすればいいだけなのよ。
それをね。よく人は「会話のドッチボール」をやっちゃうのよ。
話を聞きもしないでさ、アドバイスやらなにやらを一方的に話しちゃうの。
聞いてほしいだけなのにね。」
おばちゃん・・・
素敵☆☆☆
『会話のドッチボールではなく会話のキャッチボールをしなさい』
商業高校を卒業して稼業だったお弁当屋さんをずっと続けて
いるお弁当屋さんのおばちゃん。
外にお勤めしたこともないし、
ずっと地元に住んでいるし、お休みもないので
とても狭い世界で生きてきたひと。
でもおばちゃんのこころは太平洋のように広くて。
お客さんをいつも笑わせている。
若手社員のお弁当にはこれでもか!っていうくらい
大盛りのごはんを詰めてくれて。
おなかのでっぱりが気になる浅野のお弁当は
ごはん少なめにしてくれたりする。
おいしいお米を使っているので原価率も高いだろうになぁ。。
おばちゃんは。
ビジネスやらなにやらをとっぱらったところで生きている
ような気がする。
「お店にくるお客さんはみな仲間」
みたいな感じがするんですよね。
ばんばん近所のお店がつぶれた不景気のときも
ちゃんと乗り切った。
ひとに元気を与えているお弁当屋のおばちゃんは。
今のこの世に最も求められているひとじゃないかなぁ、、、
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