浅野の過去

網走番外地の社長さん!?その1

昨夜、東京へ帰還しました。
3日間。
北海道へ。
たくさんの刺激をいただく。
今回北海道に行った最大の目的は。
『カニを食す』こと。
今まで生きてきた中で。
一番おいしかったと思えたカニは。
10年前に網走の某水産会社で。
水槽にいるものをその場で茹でてもらって
食べたタラバガニでした。
あのカニをもう一度食べたい・・・
そう思い、
とうとう来てしまった網走。
しかし神様はいたずらをするものです。
現地に行って驚いた。
なんとその水産会社が!!!
つぶれて無くなっていた(汗)

ザ・プロフィール講座認定講師 浅野ヨシオのブランド人への道
跡地の前で立ちすくむも。
ここまで来て引き下がるわけにもいかず。
なんとか最高のカニを見つけようと。
スマホで調べ、
カニを分けてくれそうなところ
あちらこちらに電話しまくり。
ところが電話に出る人の
杓子定規な対応にへきへきしていたところ。
数件目に。
「カニかい?あるよ。うまいのが。来れば分けてあげるよ」
という。
ドスの聞いた職人気質の声に。
これならもしかしてと。
浅野のアンテナが動き。
行ってみることを決意。
無くなってしまったお店のすぐ近くだったのには驚いた。。
ただ・・・
到着した瞬間。

「うーーーーーん・・・」

と考えてしまいました。
骨董品に囲まれた
お店と言ってよいのかわからない店構え。(失礼)
ザ・プロフィール講座認定講師 浅野ヨシオのブランド人への道
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10年前にお世話になった水産会社は
カニのイケスがずらっと並ぶ広い水産会社だっただけに。
そのギャップに驚く。
こじんまりしたプレハブの店構え。そして古い、、、
一見して入るのにもたじろぎましたけど。
駐車場に車を止めた瞬間に。
センサーが設置してあるらしく
けたたましくサイレンが鳴り。
パンチパーマに鋭い目をしたおじさんがお店から出てきたので。
引き返せず・・
北島三郎ばりのパンチパーマ。
鋭い目つきに大きな体。。。。

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こわすぎる・・・(涙)
でも。
ここはもう気持ちを伝えるしかないと思い。
東京からカニを求めて来たことや。
10年前に食べたカニの思い出を話したところ。
なんと以前はそのつぶれてしまった会社を
手伝っていたこともあったそうで。
その後は
「カニのうんちく講座」がはじまりました。
このパッと見、おっかない人は。
(有)カニの大内 大内隆一社長。
話をしてみたら最高に魅力的な人でした。
代々続く、漁師の元に生まれ、
新聞に家系図も出ていたことがあるようなお方。

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ここ数年でカニの入手が困難になった理由などを
話してくださったり。
(これがロシアうんぬんが絡み面白かった)
通常の店では
イケスにカニを入れて。
海水を循環させてしまう。
すると。
水はきれいになるけれど。
海水にいるプランクトンが死滅してしまうため。
それを食べるカニが弱ってしまっていること。
社長さんは。
イケスの中に。店前のオホーツク海から水を直にひきこんで。
常に天然のままの海水にカニをさらしている。
更には。
エサとしてホタテを惜しげもなく水槽に飼っていて。
それを食べさせている。
カニのイケスの中には大量のホタテが入っていて。
むしゃむしゃカニが食べている。。
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なんと贅沢な・・・と唖然としました。
仕入には一切妥協することがなく。
肉のびっしり入ったカニしか仕入れない。
ここには書けませんけど。
仕入ルートの簡素化のお話や。
絶対に卸売はせずに。
エンドユーザーのみと取引をすること。
単価が高く高品質なカニのみを扱って。
下手に価格を値切ってくるお客には
「他で買ってくれ!」と断ってしまうというお話。
某コンビニの大きな取引の話も断り。
900億円規模の年商のある会社からのオファーも。
アポの時間に
遅刻してきたということですべて突っぱねたというお話も聞いた。
下請けでは単価が安くなり。
それで商売をしていくためには規模を大きくして
人も雇わなくてはならない。
元請けが撤退したときに。
身動きがとれなくなるリスク。
そんな商売のお話を。
社長さんがたばこをくゆらせながら聞かせてくれた。
「デカくは儲けられないけど
それは性格だから・・」
と謙遜してましたけど。
代々続く漁師の家に育ち。
ご自身も20年以上漁師を続け。
今は息子さんが漁師を引き継ぎ。
その後は店番をやっているそうで。
大きな宣伝をしていなくても
全国から注文が来ていて。
東京から日帰りでここのカニを食べにくる著名人の話も聞いた。
テレビもよく取材に来るそうで。
元Jリーガーの武田選手がリポーターでやって来たとか。
外からお店を見ただけでは。
まったくその様子がわからない。
社長さん。
骨董品を集めるのが趣味で
(ご自身は勝手に集まると言っていたけれど)
今は日本で手に入らないような骨董品の数々を
見せてくれた。
それがこれまたここには書けないようなものを
たくさん見せてくれて。
時間がどんどん過ぎる。
「商い」も学ばせてもらった。
どんなにうまい話があろうとも。
「自身の基準値を一切曲げずに一貫性を貫く」。
そして。
「当たり前のことを当たり前にやり続ける」こと。
イケスに入っているカニがやせ細らないように。
細心の注意を払っている。
非効率でも。曲げることはない。
「電話ではなく、実際に会って話をする」ことの重要性。
社長さんは。すぐに飛んでいって。
実際に会ってその人が信用できる人かを見極めるそうです。
電話では絶対にわからないと。
そんな社長さん。
小学生の社会科見学や。
海洋大の学生たちも受け入れているそうで。
一番感動したお話は。
お昼の時間に。
休憩室を開放しているそうですけど。
その中に。
何かの理由で昼食を持ってきていない学生が
いると。
何か食べさせてあげたりもするそうです。
ご自身のお孫さんには。
周りのお友達が何も食べていないときは
絶対に自分だけが買って食べてはいけない。
食べないか。周りの友達にも買って配って食べるようにと
教えていると話をしてくれました。
この話を聞いていたときは。
涙が出た。
効率・合理化の話が溢れ。
人付き合いが希薄化していくこのご時世に。
社長さんのような人がいることが心底うれしかった。
外見とは相反して。
笑ったときの顔が愛嬌があり最高のキャラ。
多くの人が訪ねてくる理由がわかる。
自分の軸を明確に持っていて。
その軸に反することは絶対にやらないこの姿勢に。
人が惹きつけられていく。
これこそセルフブランドを構築する上での必須要素。
気付けば夕方6時近くなり。
周りが暗くなってしまったので。
「あの~ 茹でカニ1匹ください」
って言ったところ。
「え~!なんでもっと早く言わないんだよ。
もう今日はめんどうだから明日きな!」

と言われた(汗)
缶コーヒーごちそうになってしまって。
ザ・プロフィール講座認定講師 浅野ヨシオのブランド人への道
今日のあさのからの売り上げ
マイナス120円なんですけど。
いいんでしょうか・・・・・・・・・。
ますます気に入ってしまった。
この商売っ気のなさといい。
これはこの人からカニを買いたいと心底思った。
このお店は
ホテルから70キロ以上離れているんですけど。
それはなんとかなるなと思って。
「明日また来ます」

とだけ告げて。
とりあえずホテルに戻りました。
(つづきはのちほど)

コメント

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    記事拝見させて頂きました。
    人との出会いは大切ですね^^
    記事を見て再確認しました。
    またブログお邪魔させて頂きますね。更新楽しみにしております^^

  2. SECRET: 0
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    >偉人の教えをビジネスに活かす@平山公威さん
    ありがとうございます。
    おっしゃるとおりだと思います

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