変わりたいのに変われない。
「脳のせいです」「現状維持バイアスが働いているので正常です」「本当は変わりたくないんだよ」——そういう記事を読めば、なるほどと思うかもしれませんね。
だからといって、そのままでは今日も明日も明後日もその先も、何も変わることはありませんよね。
変われない本当の理由は、欲望と危機感の火力が足りていないからです。
この2つを正しく燃やせば、脳のブレーキは外せます。これまで15年間、2000人超の生き方やキャリア指導をしてきた経験をもとに解説しますね。
「脳のせい」とわかっても変われない人へ
脳には「現状維持バイアス」というブレーキ機能があります。変化を危険とみなして、今のままを守ろうとする。これは誰にでも備わっている自然な仕組みです。
たとえば、使い慣れたスマホを新機種に変えるとき、なんとなく億劫に感じませんか。あれが現状維持バイアスです。
ブレーキがかかっているなら、それより強いアクセルを踏めばいい。
意志の力で無理にブレーキを外そうとするからしんどくなるんですよね。
アクセルの踏み方がわかればブレーキは自然と外れます。
現状維持バイアスについてさらに詳しく知りたい方は、こちらも読んでみてください。
▶現状維持バイアスの外し方|変われない自分を卒業する行動7選
欲望の解像度が低いと人は動かない
変わりたいと思っているのに変われないのであれば、まず最初に欲望の解像度を高めることが大切です。
- ①⇒③、これが欲望の解像度を高めている例です。
- ①やせたい
- ②Sサイズの素敵な服を着たいから痩せたい
- ③片思いのBさんを振り向かせたいから、Sサイズの素敵な服を着れるように痩せたい
「なんとなく痩せたい」「なんとなく稼ぎたい」「なんとなく自信をつけたい」——この「なんとなく」が曲者。
ぼんやりした欲望は、燃料として弱すぎます。脳は曖昧な目標には動きません。鮮明な欲望にしか反応しないんですよね。
オートバイに乗りたくて大学を目指した話
ここで私のちょっとした例をひとつ。
高校生のとき、オートバイに乗りたくて仕方なかった。でも、校則では禁止、親からも許可が出ない。
「大学に入れたら乗っていい」
その一言で全部が変わりました。
それまで「大学に行かなきゃ」と思っていても、どこかブレーキがかかり勉強に力が入り切らなかった。
でもバイクという鮮明な欲望が生まれた瞬間、「よし、やろう!」という気持ちが湧き上がってきたんですよね。
大学に行くためにバイクに乗るんじゃない。バイクに乗りたいから大学に行く。
欲望の解像度が上がると、人は動き出せます。⋯と言いたいところですが、これだけではまだ足りないんですよね。
危機感が「見える化」したときに力を持つ
「このままじゃいけない」という不安は、誰でも持っていることでしょう。
でも、その不安、ふわっとしたままだと人は動けない。
危機感は「見える化」した瞬間に初めて力を持ちます。
たとえば「老後が不安」というふわっとした感覚より「65歳時点で貯金が300万しかない」という数字の方が、人を動かします。
鮮明な危機感にしか、脳は反応しないんですよね。
成績が下がるたびに恐怖が湧いた話
もうひとつ、高校生のときの話をさせてください。
父親は学歴にとてもこだわる人でした。
そのため成績が下がるたびに、恐怖感が湧いてきたんですよね。
「大学に行けなければ父親に見捨てられる」そう感じていました。
ふわっとした「将来のために勉強しなきゃ」という不安ではなく、「父親に見捨てられる」という鮮明な危機感。
それが見えていたので踏ん張るパワーが生まれました。
危機感は、具体的であればあるほど力を持ちます。
欲望と危機感で変われる環境が整う
欲望だけでは、気分が乗らない日に止まったり「本当にこれがやりたいことかな」と考え始めたりします。
一方、危機感だけでは、しんどくなって逃げたくなる。ひどければ病みます。
ただ、この2つが揃ったとき、人は動くしかなくなるんですよね。
欲望は前から引っ張る力。危機感は後ろから追い立てる力。
この両方がぐるぐるお互いを押し合って、強いエネルギーになります。逃げ場がなくなるんです。
本気で変わりたい人のためのワーク
ここまで読んで「なるほど」と思っても、行動しなければ何も変わりません。
やることはシンプルです。欲望と危機感を、紙に書き出すだけ。
「そんなの簡単」なんて軽々しく考えていると効果はありません。
10個や20個書き出したくらいでは足りないんです。
それくらいの数だと、頭の中にある「きれいな答え」しか出てこないですから。
- 100個書いてください。
かぶってもいい。小さくていい。恥ずかしくていい。
とにかく雑巾を最後の一滴まで絞るかのように書き続ける。
50個を超えたあたりから、自分でも気づいていなかった本音が出てきます。
たとえば、「やせたい」の欲望は、「以前フラレたKくんを振り向かせるため」くらいの欲望の原点にたどり着くでしょう。
欲望の書き方|こんなことを書いていい
「「1年後にどんな自分でいたいか」を書いていきます。」を書いていきます。
たとえばこんなことでいいんですよね。
- 痩せたい
- お金に余裕がほしい
- 好きな服を着たい
- 海外旅行に行きたい
- 誰かに認められたい
- もっと自由な時間がほしい
- 昔の友達に会いたい
- 仕事を変えたい
- パートナーと仲良くしたい
- 自分に自信を持ちたい
- 孤独に強い自分になりたい
小さくていい。くだらなくていい。人に見せるものじゃないので、本音を書いて書いてかきまくるのです。
危機感の書き方|こんなことを書いていい
「このまま何も変わらなかったら、どうなるか」を書いていきます。
たとえばこんなことでいいんですよね。
- 同じ毎日がずっと続く
- 体がどんどん動かなくなる
- 旦那に何も言えない日が続く
- お金の不安がなくならない
- 後悔したまま年をとる
- 自分を好きになれないまま
- 大切な人との時間を無駄にする
- チャンスが来ても動けないまま
- 70歳前には貯金が尽きる
- 家のローンが払いきれないかも
怖いと感じるくらいでちょうどいいです。危機感は鮮明であればあるほど力を持ちますから。
欲望100個、危機感100個。書き終えたとき、自分でも気づいていなかった本音が見えます。
背中を押すのはほかの誰かではありません。自分で仕掛けた仕組みです。
ワークで手が止まってしまったら⋯
欲望と危機感を書き出すワークをやってみると、手が止まる人が多いんですよね。
「何を書けばいいかわからない」「自分が本当に何を望んでいるのかわからない」
そんな人のために、無料でダウンロードできる資料を用意しています。
「自己肯定感を高めるときに使える100の質問集」です。
「考えるだけでワクワクすることは?」「無理だと思ったのにできたことは?」——こういったピンポイントの質問に答えていくだけで、自分でも気づいていなかった本音がどんどん出てきます。
欲望の書き出しに詰まったとき、この質問集を横に置いてみてください。書くスピードが変わりますよ。
有料にするか迷いましたが、悩まれている人が大変多いためひとまず無料で配布することにしました。
ただし、いつまで無料で配布するかわかりません。
必要と思う人は入手して保存することをおすすめします。
下記からどうぞ。
最後に:どうしても変われない人へ
「変わりたいのに変われない」
この問題にぶつかる人たちを何人も見てきました。そして私自身もこの問題にぶつかった一人です。
それだけに優しい言葉を投げかけてあげたいのはやまやまなのですがこの問題は本気で向き合わないと解消しない問題なんです。
今振り返ると変わりたい変わろうという気持ちが強い時空回りしていたように思います気づけば変わっていたというのが現実。
答えが出ない日々が続くかもしれません。それでも諦めたら全てが終わってしまいます。
この問題は、一時で解決するものではなくある程度の期間をかけて向き合っていく問題ですから。
自分ひとりで抱え込まず、信頼できる誰かに伴走してもらうことをお勧めします。
もし身近にいないのであれば、こちらも参考にしてみてください。個別の相談時間を設けています。
私も応援します。
この記事を書いた人
浅野ヨシオ:
「今の仕事、向いていないかも」という悩みを抱える女性をはじめ、15年間で2000人以上を15年間で2000人以上サポートしてきた自己確立の専門家。
自分を見つめ直すことで強みを発見し、仕事化するまでを伴走するメソッドを確立。自らの強みを実証した初著書はAmazon総合1位を獲得。
続く『私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)』では、その再現性ある手法を公開している。日経新聞・日経WOMAN・プレジデントなど取材実績多数。▶著書の詳細はこちら







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