自分力養成講座の現場で、
スタッフとして活躍している村西千恵さん。
講座の日は、自宅に帰ると疲れてしまい、
翌日も,ほとんど何もできないくらい、ヘトヘト
になってしまうそうです。
帰宅して、ダンナさんに「今日はどうだった?」
と聞かれても、返事もできずにソファーで
倒れるように寝てしまうレベル。
現場では全くそんな素振りも見せず、
いつも元気いっぱいな人だけに、
驚きました。
彼女の仕事は、受講生が食べるお菓子・
昼食の準備を始めとした完全な
サポート業務です。
講師ではないので登壇することはありません。
それでも、これだけ疲れてしまう。
なぜだろうと思う人もいるかもしれませんね。
そこで今日は、
「サポート業務は何年やっても実績にならないのか」
についてのお話です。
サポート仕事というのはスポットライト
がほとんど当たりません。
成果が出ても、代表者の方に、
みなの注目が向いてしまうもの。
サポート力の数値化もできず、
実績として表現しづらいものです。
それだけに、サポート業務を長年続けている人
の中には、心の中に、もやもやしたものが湧いて
しまう人もいます。
その気持ちもよくわかります。
なぜなら、私自身も稼業では社長のサポート的な
仕事を長年やっていたからです。
「コーラ買ってこい!」というのもよくありました。
今でも忘れませんが、30代後半の頃。
会社の近くの弁当屋さんに昼食を買いにいったとき、
「えらいわねぇ。いつもお父さんのお手伝いをして」
と言われたときは、とても悲しく、情けない気持ちになりました。
実際の業務の殆どを手掛けていても、
どんなに成果を出したとしても、
取引先や銀行を含めすべて社長(父)の成果としてとらえられていました。
そしてその様子を、隣でじっと見ている20~30代だった
ように思います。
それだけに思うことがあります。
サポート的な役割をする人は、強い自負を持って
いないとできない。
代表者が讃えられている姿を見て、
自分もその成果の一部を支えたのだという
気持ちを持ち続けられるかどうか。
そして、他者からの好評価を得るためではなく、
自分自身を磨き上げていく感覚で仕事に
向き合えるかどうか。
その徹底した気持ちを持たなければ、やる気
を失ってしまうかもしれません。
さらに、わかったことがあります。
自分が、浅野塾を起ち上げ、代表者になってわかったことです。
それは、
もしも今、自分が、浅野塾の業務すべての仕事をやってしまったら間違いなく、
受講生に向けて、講義100%にエネルギーをぶつけられない
ということ。
村西さんのように、
講座に集中させてくれるスタッフがいるからこそ、
全精力を、講義に注ぎこめます。
そこでわかることは、どちらの仕事も重要ということで、
「サポート」ではなく「役割分担」をしているだけのように
思います。
それどころか、成果を出しても、
光を浴びづらい仕事にそこまで集中できるのですから、
サポート業務の人の方が、上なのではないかと思うくらいです。
仕事はすべてが繋がっているんですよね。
ちなみにですが、講義中に、村西さんに話を急にふっても、
驚く様子もなく、すぐに反応して動いてくれる。それは
ご自身の出番がないときでも、いつでも自分が動けるように、
緊張して聞いているからだと思います。
だからこそ、自宅に帰ったときに、一気に疲れが出てしまう
のでしょう。
本気でサポート業務に入魂しているのがよくわかるエピソード
ですね。
彼女は新婚さんなのに、本当に感謝しています。
それだけがんばっている村西さんに、イタリアンをごちそう
しました。
パスタのことは、私は全くわからないので、
彼女は店員さんに、よろこんで指示していました。
そう言えば、うちのカミさんは、専業主婦ですけど、
「私がいるから、あなたはなんでもできるのよ」
くらいの勢いです。
たしかに事実だしな、、
女性は強いです。
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