卒業生インタビュー 西川由紀子さん
『幸せな稼ぎ力獲得講座(1期)卒業生』
■西川由紀子さんへのインタビュー
浅野塾受講中に派遣社員からフリーランスへ転身を実現した西川由紀子さん。
大きな仕事を受注するまでになった、その秘訣や現在に至る迄のお話をお聞きしました。
浅野塾にいらしたきっかけを教えてください。
青年海外協力隊や大学院に通っていた私は日本の企業で働くということに6年のブランクがありました。
そこで派遣社員の道を選んだ経緯があります。最初は充実した日々を送っていたのですが、業務に慣れるにつれ派遣社員というポジションに限界を感じる場面が増えてきました。最終的な意思決定が出来ない、業務の改善提案なども求められない、自分でなくてもよいのではないかと思うようになりました。派遣という働き方を続けることに行き詰まりを感じていた頃に浅野塾を見つけて、何か突破口を見つけられればと思い申込みました。
◆入塾中、講義を受けていてどのような心境でしたか?
浅野塾での学びを通して、「女性にとっての仕事」の概念が大きく変わったのが大きすぎる収穫でした。そんな新たに取り込んだ概念を踏まえて考えた時、「私が目指す最高の自分」は、派遣の仕事を続けていく先にはないと確信したので派遣社員としての更新を打ち切り、辞めました。
◆入塾中にお仕事を退職されてしまいましたが不安はありませんでしたか?それを思い切った決断のポイントは?
はい、不安はありました。
・定時で終われる仕事でワークライフバランスがとりやすい。
・時給2,400円の派遣社員としてはしっかりめの経済的安定性。
その二つを失うということは正直怖かったです。
経済面は女ひとり暮らしの身としては最後までひっかかる点でした。
幸い、いざ収入がゼロでも1〜2年暮らしていけるだけの貯金を確保できていたので決断しました。
余談ですが、第2回講義の前に髪をバッサリ切って退職決意をお伝えしたので浅野先生は驚かれていました。
実は癌治療で失って以来伸ばし続けていた髪を、病後5年経過したのを機にケジメ的な意味合いで切りました。
1回目の鴫原弘子講師による、ビジネスウーマンのための服飾戦略講義の際、
「あなたのロングはもったいない!」と言われたのもひとつのきっかけでしたけど(笑)
◆転職は考えなかったのですか?
はい。考えませんでした。
企業ブランドなど全く通用しないベリーズで暮らしていたとき、スキルやアイデアを持っていれば個人で柔軟に働き方を選べたり、仕事を自分で作っていく様子を見ました。
そんな人生を送ってみたいと強く思っていたからです。
派遣社員からフリーランスの道へ
◆今はどのようなお仕事をされているのですか?
現在の仕事の中心は「実務翻訳」です。3年前から翻訳会社から仕事をもらっており、派遣で働いている間も続けていました。
なので、フリーランスとして何で稼ぐかとなった時に、実務翻訳に注力するのが早道でした。
以前からお世話になっている翻訳会社経由で仕事をもらっています。仕事内容として多いのは、海外ブランド/メーカーの商品ウェブサイト和訳、商品案内パンフレット和訳、企業の社内資料英訳等です。
◆浅野塾を卒業直後はどのような状態でしたか?
浅野塾での学びにより自分の中の軸「世界の多様な価値観、生き様を伝えること」に気づき、パンドラの箱を開けてしまった気分でした。でも実際、フリーランスとしてどう動いていけばいいのかと迷いつつ、ウェブ媒体を整えて発信を始める。書きながら思いを深めていく日々を送っていました。
◆ざっくばらんにお聞きします。今のお仕事、うまくいってますか?
はい、じわじわとですが(笑)。
小〜中規模案件をぼちぼちこなしていた中、大型案件が舞い込んできました。
世界銀行報告書の和訳200ページと、ボリューム的にも内容的にも難易度の高いものでした。
こういう大型案件をもらえるのは、これまでの実績(翻訳の質、納期厳守など含め)があってのことだと思うので、素直に嬉しかったです。1ヶ月超かけてこの案件をやりきったことで、フリーになって初めてまとまった額を稼ぐこともでき、自信になっています。
◆フリーランスになって、どのようにお仕事を集めていらっしゃるのですか?
翻訳会社経由とは別に、クラウド上の仕事案件とスキルのマッチングサイトも利用しています。
フリーになった当初は登録だけして、あまり積極的に使っていなかったんです。
今年になってプロフィールの見せ方を整えた途端、3件続いて契約が成立するという嬉しい流れが起こっていまして!!
プロフィールの見せ方が大事だと浅野塾で教わりましたが、
発注・受注する両者が対面せずに仕事をすすめるクラウドサービスでは特にそうだと実感しています。
卒プレ前の、見た目戦略撮影会で小原さんに撮影していただいた
プロフィール写真の影響力も大きいです。
このサイト経由で、4月から英文ブログ執筆のお仕事も始まります。最初1ヶ月は仮契約なので本契約目指して頑張ります!
◆浅野塾を卒業されてから9か月程経ちますが現在の心境をお聞かせください。
フリーランスになって10か月目。正直、不安が勝っていた時期もありましたが、少しずつ実績を積む中で自信がついているのか現在の心境としてはとても落ち着いています。
「自分の軸」に沿う仕事を形にしていけることへのワクワク感がたまりません。収入的にはまだまだ不安定なものの、仕事への文句・愚痴が一切なくなったのは自分でも驚きです。
いろんな意味で決定権が自分にあるフリーランスという働き方が、思いのほか合っているようです。(旅に出やすいことも含め!)
又、ブログをみて声を掛けてもらい、とあるプロジェクトに参加しています。
SNS発信などを通じて、おもしろい活動、小規模でも世の中に新しい仕組みを作る活動に関われるチャンスも広がり楽しんでいます。
◆今後はどのような活動をされますか?
今後は書籍翻訳を実現させたい野望があります。
浅野塾で見つけた「私の軸」に沿う内容の洋書を訳して世に出したいです。浅野塾の卒プレでご縁を頂いた講談社の舟橋さんとも連絡を取らせていただいており、持ち込み企画書を見てもらっているところです。
実務翻訳の実績を積みながら、それ以外の活動を広げるべく仕掛けを起こしつつという日々です。少しずつ形にしていければと思っています。