私が講師を始めたとき。
人前で話をするような仕事をしたこともなく、稼業で社長から指示をされた
ことをするような仕事しかしていなかった時でした。
社会的な実績がないのに、「ブランド人養成」のための講師として抜擢され
た。
まだ当時はセルフブランドなどというものはほとんど誰も知らなかったよう
なとき。
講師になったきっかけは「話し方の勉強がしたい」という気持ちからでした。
ある著者さんのセミナーに足しげく通っていた私を、ご自身の本に書いてく
ださった。
出版記念セミナーの時に浅野を壇上に上げてくださって、話をする時間を
もうけてくれました。
その時はうまく話が出来なくて、、劣等感が、せーのドン。さらに倍。
(※このフレーズはわかるひとにはわかる。わからない人は読み流しましょう)
その劣等感にひれ伏している中、
当時、私の師だった方が、著者養成講座を卒業した人だけに「プロフィー
ル講師募集」のアナウンスをした。
３日間の集中講義を受けた後のテストで合格した人だけがプロフィール
講師になれる。
その集中講義の時に「話し方ワーク」があるのを先輩たちに聞いて即申し
込みした確か３日間集中で５０万円以上する講座でしたけど、そこには何
か惹かれるものがあって躊躇はなかったです。
講師なんてどうでもいい。思いを伝える話し方の技術を知りたい。それだけ
でした。
厳しいワークでした。
お題を渡され７分間で話をする。まずいところはその場で指摘されて「やり直し。
もう１回！」と来る。
他の参加者は実際に企業研修や講演などの経験のある人ばかりで肩身が
狭かった。
激しいコンプレックスが自分を襲ってきてとうとう話が出来なくなってワーク
の時に黙ってしまった。なんと場違いなところに来てしまったんだろうという気
持ち。
追い込まれたような気持ちになり、休憩時間にうなだれていると、その時に師
から投げかけられた言葉をよく覚えてる。
「浅野さんは自分に気持ちが向くから話せなくなるんですよ。
相手の気持にフォーカスして話せば話せるはずだ。
自分が受け入れられるかなんていう自己主体な気持ちで
いるから黙ってしまうんですよ」
この言葉が大きなヒントだった。
自分がどう思われるかなんていうのを気にしていたから話せなかったというこ
とがよくわかった。
その次に行ったワークではおもしろおかしく他の受講生が絶対にやらないよう
な浅野キャラ満載の話し方をした。
確か、各バイクメーカーのブランディング戦略を私なりに話した。
「○○社のバイクはミーハーな人が良く乗るので、その人好みの、派手な
デザインで設計されています♪」
とか。
みなが大喜びして「浅野さんらしいなぁ」とつぶやかれたのをよく覚えています。
自分は自分らしくでなくては勝負ができない。他の誰かに合わせようとしてもそ
の誰かには勝てないし、そもそもオリジナルはそこにいる。
誰かを基準にしたらメンタルがやられる。
中谷彰宏さんと二人でフォーラムを行ったときもこの感覚は絶対に忘れなかっ
た。そこでしか渡り合えないから。
今、講師をやっていて、わからないことはわからないと受講生に言いますし、
漢字もよく書き間違えられて笑われてる。そこは私の勝負どころじゃない。
受講生の心の根を見つめる。本人にも気づいていない「自分自身についている
気づかないウソ」を読み解く。
受講生よりもその受講生の価値を知ることは絶対に負けないという気構えで
受講生に向き合う。
そこが自分が講師としての強みのポイント。
「魂」と表現しているこのポイントは、手間暇がかかる非合理な世界。女性は
自分の思いを何よりも大切にする。それをじっくり聞いて検証するのはどの講師
も嫌がる。だからこそ価値がある。自分にしか出来ないから。
人には勝負どころってあります。女性を指導していて、それを見つけ出した人は
強いなっていつも思う。そこはオンリー１への登竜門なので、自己を大切にしてい
る女性には最高の舞台です。
そこを目指している時は気持ちも高揚していて時間を忘れる位楽しい。
それをこの人の手によって、ビジネスに変えていけばいっちょうあがり♪
浅野が通ってきた道を、今、受講生たちに伝えています。
自分の勝負すべきフィールド。見つけ出してほしいのです。
先日、著者２名プラス女性起業家１名と、某恋愛系著者の出版講演に出席。
その後の飲みの模様。
彼女達は１年ぶりに会ったけど、
みな新しいステージに活躍の場を上げていた。秋に新刊の出版を控えている人、
講師として活躍している人。１５歳から仕事をはじめてビジネスで成果を出して
いるので出版も視野に入れたいと目をキラキラさせている女性。
みな思い思いの自分の舞台を見つけた３人だった。
自分のやりたいことと、すべきことのバランスがとれて仕事をしている人はオーラ
が違う。
このお店の中でも私たちは思いっ切り浮いていました(笑)
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