
この言葉に、心がざわつく人もいるかもしれませんね。でも、それは決してダメなことではないです。
むしろ、世間に恥じない自分になろうと、真面目に頑張った証拠といえることだったりします。
知らず知らずのうちに心が疲れて、本心の声が聞こえにくくなっている…。 ただ、それだけのことなのかもしれませんよ。
この記事では、その原因と、自分の感覚を無理なく取り戻すヒントを、2000人の生き方・キャリア指導経験をもとに解説します。
追伸:本文の最後に素敵なマニュアルのプレゼントをご用意しています。
- 記事を書いている人の専門性と実績
経歴:
新卒8ヶ月での挫折退職から再出発。26年の会社員経験(10年は複業)を経て起業。現在は個性を活かす道を拓く会社を経営。
専門:
自分の好きなことがわからない人を含む、2000人超の女性指導実績。本当の強みを発見し、人生を新たな方向へ導くプロ。やりがいのある転職から起業まで、前職や年齢を超えた女性の夢実現に定評。
メディア/著書:
日本経済新聞、日経WOMAN他多数掲載。著書「私はこの仕事が好き!自分の”強み”を活かして稼ぐ方法(大和出版)」
楽しいと感じられないときの心理状態
以前は楽しめていた趣味に、今は強い興味がわかない。 休日になっても、何をする気にもなれず、ただ日々の疲れを癒やすことばかり…。
そんな日々を繰り返すと、歳を重ねるごとに、焦りの気持ちと無力感でいっぱいになってしまいます。
「このままではいけない」という思いがあるにも関わらず、肝心の「何をしたいか」がわからないからです。
周りの人たちは、いきいきと人生を楽しんでいるように見えて、自分だけが世の中から取り残されたような、ぽっかりと穴が空いた感覚に陥ってしまうのです。

負の底なし沼にはまった状態ですよ
無理に探すとかえって見つからない理由
「好きなことを見つけなければ」と焦れば焦るほど、私たちの視野はかえって狭くなっていくものなんです。
「見つけなければならない」というプレッシャーが、自分自身を追い詰めてしまうから。
そうなると、何かを試しても「これは本当に好きなことだろうか?」と頭で分析するだけになってしまいます。
そして、純粋に「楽しい」と感じる心のセンサーが、ますます鈍くなってしまうのです。
そこで一度、好きなことを探すのをやめてみることが大事。 「見つけなきゃ」という重荷を下ろすことが、心を回復させる、大切な一歩になりますよ。
好きなことがわからなくなる4つの原因
好きなことがわからなくなる代表的な4つの原因をみていきましょう。
心が疲れて好きなことがわからなくなる背景には、いくつか共通した原因が潜んでいます。
この問題を解決するために必要な知識です。
原因1:こうあるべきという思い込み
好きなことがわからなくなる原因の1つ目は、こうあるべきという強い思い込みです。
私たちは成長する過程で、親や社会からたくさんの価値観を学びます。
地方から通っている私の講座の受講生の例ですが、幼少期から「銀行員か公務員になりなさい」と親から言われ続けていた女性がいました。
実際、銀行に就職しましたが仕事がどうしても好きになれない、でもどうしたらいいかわからないと悩んでしまったそうです。
この例のように、自分以外の人たちの価値観や世間的な正しさに縛られると、自分を見失いがちになるので注意が必要です。
原因2:他人の評価が自分のものさしになっている
好きなことがわからなくなる原因の2つ目は、他人の評価を気にしすぎることです。
かつての私もそうでした。評価されない日々に、自分にはいったい何ができるのだろうかと、強い焦りを感じていました。
自分の外側に答えを求め続けると、内側にある好きという感情は、やがて聞こえなくなってしまいます。
原因3:やりがいを感じにくい仕事や環境
好きなことがわからなくなる原因の3つ目は、仕事や環境からやりがいを感じられないことです。
そんな「手応えのなさ」は、少しずつ私たちのエネルギーを奪います。
情熱を注ぐ対象が見つからないまま、時間が過ぎる感覚は、心を疲れさせる大きな要因となります。
原因4:自分の本当の気持ちに蓋をしている
好きなことがわからなくなる原因の4つ目は、自分自身の本当の気持ちに蓋をするクセです。
これらは、根本的な解決にはなりません。
ネガティブな感情から目をそらし続けることで、ポジティブな感情である好きという感覚も、一緒に麻痺させてしまうのです。
私の人生を変えた「違和感」という転機
では、どうすれば心の声が聞こえるようになるのでしょう。
私の人生が大きく変わったのは、ある「違和感」がきっかけでした。
ここでは、その体験談を少しお話しします。
「仕事が楽しい」人たちとの出会い
きっかけは、会社のホームページを作るように言われたことでした。 作り方がわからず、わらにもすがる思いで、自腹でビジネスセミナーに通い始めたのです。
そこで出会った人たち、特に自分で起業している人たちの言葉に、私は衝撃を受けました。
サザエさんを見ると憂鬱になる「サザエさん症候群」と言われるレベルのものじゃありません。日曜日を迎えるのがとにかくイヤ。月曜日が来るのが地獄だと感じるほどでした。
楽しそうに仕事の話をする彼らと、辛い自分との間にある大きなギャップ…。
彼らに私の話をすると、逆に驚かれました。「どうしてそんなにイヤな仕事を続けるの?」とね。
そのとき感じた強烈な違和感が、私の目を覚まさせてくれたのです。
環境が人を変え行動が未来を作る
よく言われることで恐縮ですが、人は身を置く環境に大きな影響を受けます。
「朱に交われば赤くなる」というやつです。仕事が大好きな人たちに囲まれていたら次第に自分の思考も染まっていきました。
仕事が辛いのが当たり前だと思っていた私にとって、仕事を楽しんでいる人たちの存在そのものが、新しい世界の扉を開いてくれたのです。
そんなある日、私が学んでいたセミナーの会社が、講師を募集していることを知りました。 自分に務まるか不安でしたが、ここで何もしなければ何も変わらないと思い、勇気を出して応募。
その仕事は、これまでの雑用ばかりの日々とは全く違いました。 受講生たちから感謝の言葉をもらうたび私はのめり込みました。

この仕事は最高だ!もっとやりたい!もっと突き詰めたい!
心からこの言葉があふれ出てきたんですよ。このときの小さな一歩が、今の私の仕事につながっています。
環境を変え、小さな行動を起こすことが、未来を作るのです。

自分の心の声に気づくための4つのステップ
自分の心の声に気づくための具体的な4つのステップを紹介します。
いずれも今日から試せる簡単なことばかりです。
1.心が動かない「惰性の習慣」を手放す
心の声に気づくためのステップの1つ目は、あまり心が動かないのに続けている習慣を手放すことです。
それは、一見すると楽しい趣味や息抜きに見えるかもしれません。 でも、その行動の奥に、現実の悩みから目をそらしたいという気持ちが隠れていないでしょうか?
勇気を出して、惰性や現実逃避に使う時間とエネルギーを、自分と向き合うために使ってみる。
この意識の転換が、自分自身の内側に変化を生み出す、大きな一歩となります。
とはいえ、長年の習慣をいきなり変えるのは、難しいと感じるかもしれませんね。 そんなときは、次の3つのコツを試してみてください。
1.「やめる」のではなく「置き換える」
やめると考えるときつく感じるので、置き換えると考えてみてはいかがでしょう?たとえば、なんとなくスマホを眺める時間を、好きな音楽を聴く時間に変えてみる。そんな感じのスタートでOKです。
2.「お試し期間」で実験してみる
「永遠に」ではなく「今日だけ」と期間を区切ると行動するハードルが下がります。実験のつもりで、気軽に試してみましょう。もし合わなければ、明日から元に戻せばいいだけですよ。
3.物理的に少しだけ距離を置く
意志の力に頼らず、物理的に距離を置くのも一つの手。つい見てしまうSNSのアプリを、ホーム画面の端に移動させる。自宅に帰ったらスマホの電源を切ってしまうなど、小さな物理的工夫が、意外な効果を生みますよ。
2.普段と違う環境に身を置いてみる
心の声に気づくためのステップの2つ目は、普段と違う環境に身を置いてみることです。
いつもと同じ毎日を繰り返していると、思考も堂々巡りになりがち。全く知らなかった世界に、勇気を出して足を踏み入れてみましょう。
私の知人の例ですが、友人の付き合いで参加した料理教室で、すっかり料理の奥深さにハマってしまった方がいます。
それまでは「生きるために食べる」程度にしか考えていなかったものの、素材選びから丁寧な指導を受け、強い興味をそそられたそうなんです。
今では調理師免許も取得し、これから本格的にその道を突き詰める、と楽しそうに話してくれました。
その揺さぶりこそが、自分を見つめ直す絶好の機会になるのです。
3.もしも魔法が使えたら?と想像する
心の声に気づくためのステップの3つ目は、少し変わった質問を自分にしてみることです。
もしも魔法の杖が一本だけ手に入り、何でも願いが叶うとしたら、何をしたい?
こう質問されると、多くの人は、お金や時間といった制約を外した、素直な願望を口にします。
世界中を旅してみたい。好きな時間に起きて、一日中読書をしていたい…。
そんな、誰かに笑われるかもしれないような本音にこそ、本当の心の声が隠れています。
たとえば、世界中を旅してみたいと思うのは、同じ場所でずっと働いているのが苦痛であることの現れなのかもしれません。
このように素直な願望の奥底に、自分が心から求めているものの本質が隠されているものです。
ぜひ一度、本気で想像してみてください。
4.子どものころ夢中だったことを思い出す
心の声に気づくためのステップの4つ目は、子どものころに時間を忘れて夢中になったことを思い出すことです。
言うまでもありませんが、大人になるにつれて、私たちは「〜ねばならない」という役割や責任を背負います。
その重みで忘れてしまった、純粋な好きという気持ち。
泥だらけになるまで虫を追いかけたこと。
飽きもせず、ひたすら絵を描いていたこと。
- そこに、論理や損得勘定はありません。
ただ、心が動くままに行動していたはずです。そのときの感覚を思い出すことが、本来の自分を取り戻す、大きなヒントになりますよ。
私の講座の受講生の例ですが、田舎で生まれ育った彼女は、毎日日が暮れるまで近所の川や野原で夢中になって遊んでいたそうです。
そんな当時のことを思い出し、彼女は東京での一人暮らしをやめて実家に戻りました。
現在は農協の職員として働いていて、町興しの活動にも積極的に参加しているそうです。
収入は東京で働いているときよりも下がったそうですが、人生の豊かさは何倍にも膨れ上がったと笑顔で報告してくれました。
このように、子どもの頃に夢中になっていた背景には、幸せのヒントが眠っていることが多いです。
4つのステップをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
もちろん、これらのステップを一人でじっくり実践するだけでも、大きな変化が期待できます。

4つのステップの全体像を、下の図にまとめました。
ここで、

一人で続ける自信がないわ…。自分の場合はどうすればいいか、直接アドバイスが欲しいです。
と感じる方もいるかもしれませんね。
もし、かつての私のように、学びの場で人生のヒントを見つけたい、そう思う方がいれば。 私が直接お伝えしている「自分力活用講座」が、何かのお役に立てるかもしれません。
さて、ここまで「好きなことがわからなくなる原因」と「心の声に気づくためのステップ」をお話ししてきました。最後に、その関係性を振り返りやすいように、下の表に総合的にまとめますね。
好きなことがわからなくなる原因 | 心の声に気づくためのヒント |
---|---|
① こうあるべきという思い込み 親や社会の価値観に縛られ、自分の本音がわからなくなる。 |
④ 子どものころ夢中だったことを思い出す 損得勘定のない、純粋な「好き」の感覚を取り戻す。 |
② 他人の評価が自分のものさしになっている 周りの目ばかり気にして、自分の感覚に自信がなくなる。 |
② 普段と違う環境に身を置いてみる 新しい価値観に触れ、自分の「当たり前」を揺さぶる。 |
③ やりがいを感じにくい仕事や環境 手応えのなさが、少しずつ心のエネルギーを奪っていく。 |
③ もしも魔法が使えたら?と想像する 制約を外した、自分の素直な願望に気づく。 |
④ 自分の本当の気持ちに蓋をしている 現実逃避を続け、好きという感情まで麻痺させてしまう。 |
① 心が動かない「惰性の習慣」を手放す 心のノイズを減らし、自分の感覚を取り戻すための余白を作る。 |
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私との直接のやりとりもできますよ
最後に筆者からの大切なメッセージ
好きなことがわからない、という悩みは、本当に苦しいものです。経験した人にしかその苦しみはわからないかもしれませんね。
まるで、自分だけが色あせた世界にいるような感覚に陥ります。私の場合は、自分以外の人たちすべてが自分と逆方向に歩いているかのような孤独感に襲われました。
ここまで読んでくれた人たちならば、もうお分かりかもしれませんね。それは、決して特別なことでも、ダメなことでもない。
かつての私も、出口の見えないトンネルの中で、ただ焦りを感じる毎日でした。
ですが、自分の心と向き合い、小さな「好き」や「心地いい」を一つひとつ拾い集めていくうちに、見える景色は少しずつ変わっていきました。
大きな好きなことが、すぐに見つからなくても全く問題ありません。大切なのは、探すのをやめて、自分の心の声に耳を澄ませる時間を持つことです。
今日、この記事を読んだことが、ご自身の心を大切にする、小さなきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
焦らず、自分のペースで、一歩ずつ。その道の先には、以前よりも少しだけ色鮮やかな毎日が待っているはずですよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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