心の奥底にある気持ちを理解するのは意外にむずかしいものです。なぜなら、心の深い部分にある気持ちは、意識的に隠されていることが多いからです。
例えば、本心では「もう無理をしたくない」と思っているのに、「頑張らなきゃいけない」とプレッシャーをかけてしまうような場面です。
こうした気持ちに触れることができれば、より豊かな日々を送るには何をすべきかわかるようになります。
「これをやってみよう」と思える自信がついたり、「この方向で大丈夫」と感じられるようになります。
また、人間関係がスムーズになり、自己肯定感の高まりを実感するでしょう。ぜひ最後までお読みくださいね。
心の奥底にある気持ちとは
心の奥底にある気持ちとは、普段の生活では見過ごしがちな、本当の願望のことです。普段の生活の中で意識されにくいことが多いです。
例えば、「本当は違う意見なのに、周りを気にして黙ってしまう」や「やりたくないことを無理して引き受けてしまう」ことがあります。
このような感情が隠れる理由には、「こうするべき」という周りからの期待や、自分を守ろうとする無意識の反応が関係しています。
さらに、子どもの頃に言われ続けたことや、過去の辛い経験が心の中で大きく影響している場合もあります。
感情の正体
感情は、毎日の選択や行動に大きく関係しています。不安があると、慎重になりすぎてチャンスを逃してしまうことがあります。また、怒りが強いと冷静さを失い、後で後悔するような行動を取ってしまう場合もあります。
このように、感情は無意識のうちに私たちの行動や判断に影響を与えています。そのため、自分の感情をしっかり理解することがとても大切です。
これができると、心から納得できる選択ができるようになり、安心して前に進めるようになります。
心の奥底にある気持ちを理解する方法7選
日々の忙しさの中で、自分の本当の気持ちに気づく時間を持つことは意外に難しいものです。このガイドでは、心の奥深くに隠れた感情に向き合い、自己理解を深めるための7つの実践的な方法を具体的に紹介します。
順に解説しますね。
1. 感情を深堀りして本音を見つける
心の奥底にある気持ちを理解する方法の1つ目は、紙とペンを用意して感情を書き出すことです。その際に、「なぜ」を3回繰り返して深堀りしてみましょう。
例えば、「通勤がつらい」と感じている場合、「なぜつらいのか?」と問いかけます。すると、「大勢の人に囲まれるから」と答えが出るかもしれません。さらに、「なぜそれがつらいのか?」と考えると、「人の視線を感じて落ち着かないから」というような理由が見えてきます。
このように繰り返すことで、心の奥底にある気持ちを明らかにする手がかりになります。
2. 他人を観察してどう思うかを考える
心の奥底にある気持ちを理解する方法の2つ目は、周囲の人々の行動や感情を観察し、それが自分にどのような影響を与えているかを考えることです。
職場や私生活の付き合いの中での人々の行動を観察し、「あの人の言葉が自分にどんな影響を与えたのか」や「どうしてその行動に対して自分は共感したのか」を考えてみましょう。
例えば、「同僚が提案をしたとき、なぜ自分は焦りを感じたのだろう?」と自問します。すると、「その提案が自分のアイデアより評価されそうだと感じたからかもしれない」と気づけるかもしれません。さらに、「なぜ評価されることがそんなに気になるのか?」と掘り下げると、「自分には価値がないのではないかという不安があるから」と本音が見えてくる場合もあります。
このように、他人の行動をきっかけに自分の感情を掘り下げることで、心の奥底にある気持ちを理解しやすくなります。
3. 過去の経験を振り返る
心の奥底にある気持ちを理解する方法の3つ目は、過去の出来事を振り返ることです。これにより、今の感情の起源や自分の行動の理由を探ることができます。
例えば、同僚から仕事を頼まれたときに断れない自分がいるとします。この原因を探ると、小さい頃から「優しい子でいなさい」と言われ続けた経験があり、断ることで相手を傷つけてしまうのではないかと無意識に恐れている可能性があります。また、学生時代に友人の依頼を断ったことで関係が冷めてしまった経験が影響している場合もあるでしょう。
このように、過去の経験を振り返ることで、心の奥底に隠れていた感情や本当に求めていることに気づけます。その結果、感情の背景を理解し、新たな行動を起こす自信や力が生まれます。
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過去を振り返るメリット・デメリットと過去の振り返り法5選
4. 本当の価値観を見つける
心の奥底にある気持ちを理解する方法の4つ目は、本当に大切にしたいものは何かを見つめ直すことです。
例えば、営業職で数字を追いかけているとき。表面的には「目標達成のため」と思っていても、その奥には「誰かの役に立ちたい」という思いや、「自分の存在価値を確かめたい」という願いが隠れているかもしれません。
また、休日に友人との約束を優先して家族との時間を後回しにしてしまう場合。これは「周りから孤立したくない」という不安が隠れているのかもしれない。
逆に、仕事を理由に友人との付き合いを避けているなら、その関係に充実感を感じられていない可能性もあります。
本当の価値観を見つけることで、私たちは何を優先すべきかがはっきりと見えてきます。そして、その価値観を基準にした生活を送ることで、より深い満足感を得られるようになるのです。
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5. 体のサインを感じ取る
心の奥底にある気持ちを理解する方法の5つ目は、体のサインを感じ取ることです。心の状態は体にも現れるため、肩のこりや胃の不調などのサインを無視せず、その原因を探ってみましょう。これが、心の奥深くにある気持ちを知る手がかりになることがあります。
私の運営する塾に通っていたCさんは、営業職の仕事をバリバリこなしていましたが、定期的に体調を崩すため退職。
元々の趣味であった工芸品の企画職に転職したところ、まったく体調を崩すことがなくなりました。
このように、体の不調は「今の状況が自分に合っていない」というサインかもしれません。体の声に耳を傾けることで、心の奥底にある気持ちが見えてくるのです。
6. 直感を活用する
心の奥底にある気持ちを理解する方法の6つ目は、直感を活用することです。
ふとした瞬間に感じる「こうしたい」という思いを大切にしましょう。それらが、心の奥底にある気持ちを理解するヒントとなることがあります。
直感的に気になることを行動に移してみると、新たな気づきを得られることがあります。
例えば、友人から誘われたイベントに何となく興味を感じて参加した結果、新しい趣味ができるかもしれません。また、ふと思いついた場所に出かけたことでリフレッシュできたり、意外な出会いや発見があったりすることもあります。
このように、直感を信じて行動することで、自分自身についての新しい理解が生まれる可能性が広がるのです。
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直感を信じる人が成功する5つの理由と直感を磨く7つの方法
7. 専門家の助けを借りる
心の奥底にある気持ちを理解する方法の7つ目は、専門家の助けを借りることです。一人で抱え込んでいると、感情の根本的な原因に気づきにくいことがありますが、専門家は第三者の視点から新しい考え方やアプローチを提供してくれます。
カウンセラーやコーチを頼る方も多いですが、それだけでは不十分な場合があります。彼らが提供するのは主に「話を聞いて共感すること」に焦点が置かれており、具体的な行動計画や深い自己分析に踏み込むことが難しいことがあるからです。
例えば、表面的な感情を整理するだけで終わるケースもあり、自分が本当に大切にしたい価値観や目標を見つけるアプローチが不足することがあります。結果として、行動に移すための具体的な指針を得られず、根本的な解決に繋がらないことが少なくありません。
もし、このプロセスをさらに深く学び、自分の可能性を引き出す方法を具体的に知りたい場合は、『自分力活用講座』を検討してみるのも良いかもしれません。
この講座では、自分自身を丁寧に振り返り、強みや価値を見つけ、それをどのように行動に活かしていくかを学ぶことができます。興味のある方は こちら をご覧ください。

心の奥底にある気持ちを理解する方法
を以下にまとめました。
方法 | ポイント |
---|---|
1. 感情を深堀りして本音を見つける | 「なぜ」を3回繰り返して、感情の根源を探る |
2. 他人を観察してどう思うかを考える | 周囲の人々の行動から自分の感情の動きを知る |
3. 過去の経験を振り返る | 現在の感情や行動の原点を過去の経験から理解する |
4. 本当の価値観を見つける | 表面的な理由の奥にある本当の願望を探る |
5. 体のサインを感じ取る | 体の不調から心の声を聴き取る |
6. 直感を活用する | ふとした思いを大切にし、行動に移してみる |
7. 専門家の助けを借りる | 第三者の視点で新しい気づきを得る |
理解した気持ちとの正しい向き合い方
心の奥底にある気持ちに気づいたら、それを否定せずに受け入れることが大切です。「こんなことを思うなんてダメ」と考えるのではなく、「こう感じる自分もいる」と認めることから始まります。これにより、自分の感情と健全な関係を築くことができます。
例えば、仕事でミスをしたときに「自分はなんて無能なんだ」と思うことがあるかもしれません。その瞬間、自分を責めるのではなく、「成長できるチャンス」と考えると、気持ちが少し軽くなります。このように視点を変えることで、心にゆとりが生まれるのです。
また、自分の感情に寄り添うことも重要です。「最近なぜか気分が落ち込む」と感じたら、その感情を無視するのではなく、「なぜそう感じるのか?」と自分に問いかけてみましょう。すると「頑張りすぎて疲れている」「周囲に期待されすぎている」といった本音が見えてくることがあります。
最後に、自分の気持ちを受け入れた上で、次の一歩を考えることです。例えば、「期待に応えられないのでは」と不安を感じるなら、その不安に対して「すべての人の期待に答える必要はない」と自分に言い聞かせ、今できることから始めていけばいいのです。
このように、心の奥底にある感情を理解し受け入れることは、自分の成長につながります。そして、そのプロセスを通じて、より強く、しなやかな心が育まれていくのです。
より良い人生のために:実践のポイント
この記事で紹介した7つの方法を試しながら、自分に合うやり方を見つけてみてくださいね。
すべてを一度に実行する必要はありません。一つずつ試してみることで、少しずつ心の奥底にある感情と向き合えるようになります。
大切なのは、焦らずに自分のペースで続けることです。たとえば、今週は「体のサインを感じ取る」ことだけに集中してみる、来週は「過去の経験を振り返る」時間を作ってみる、というように段階的に実践していきましょう。
このような心との対話を続けていく中で、より深い自己理解が必要だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
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このマニュアルは、これまでの人生を振り返り、自分の特性を体系的に整理して分かりやすく理解することができます。
制作に10年の歳月をかけた逸品。以下、充実の内容です。
- 自分の棚卸しに使える100の質問シート:自分自身を深く理解するための問いかけを提供し、長所や可能性を探るのに役立ちます。
- 自己肯定感を高めるための100の質問シート:自信を持って前向きに生きるための支援をします。
- 今の仕事合う?合わないチェックリスト:現在の職場環境が自分に合っているか評価するのに役立ちます。
- やる気ペンタゴンチャート:モチベーションを高め、行動を促すためのツールです。
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最後に筆者からの大切なメッセージ
心の奥底にある気持ちを理解することは、簡単ではありません。でも、一人一人の中に眠る本当の願いや可能性を信じています。
私自身、様々な方々と向き合う中で、誰もが素晴らしい才能や可能性を持っていることを実感してきました。時には立ち止まり、時には戸惑うこともあるでしょう。そんな時は、この記事で紹介した方法を、ご自身のペースで少しずつ試してみてください。
心の声に耳を傾けることは、豊かな自分独自の人生への第一歩です。その過程で何か迷いや不安を感じることがあれば、いつでも力になれればと思います。みなさんの「気づき」の瞬間に、少しでも寄り添えることができれば幸いです。
心からの願いを大切に、一歩ずつ、ご自身の道を歩んでいってください。
魂の女性成長支援・浅野塾代表 浅野ヨシオ
浅野ヨシオ:
女性成長支援コンサルタント。
魂の女性成長支援・浅野塾 代表。
2007年よりビジネスパーソンや出版希望者を対象とした、自分の強みを発見し唯一無二のブランドを作る講師として活動。ハイキャリアの女性たちでも自分の能力がわからず強い自信を持てずにいることを知る。
2011年、女性成長支援の講座を起ち上げ、幼少期から現在までの人生史を平均200時間以上かけて深掘りする指導に定評がある。
通算14年2000人超の女性専門指導の経験により、心を縛る足かせをはずし、自分にとっての幸せを追求する自己実現プログラムを多数構築する。
著書に「私はこの仕事が好き!自分の強みを活かして稼ぐ方法(大和出版)」がある。
◎メディア実績:日本経済新聞/日経WOMAN/PRESIDENTほか多数
◎講演実績:横浜市経済観光局/多摩大学/NPO法人Woman’sサポート/自由大学/青森商工会連合会/天狼院書店/(株)スクー/ほか多数
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