浅野の過去

畑違いのキャリアの転身

今年に入って、ここのお好み焼き屋さんには

何回通ったでしょう。

 

ここで出会った店員サン。

福岡の印刷会社で働いていた青年。

彼は

28歳のときに、

「東京で働こう」という後輩の誘いにのって上京。

そこでたまたま入店したお好み焼きの味に惚れた。

日々通っていたら、お店の社長と仲良くなり。

「いっしょに働こう」と言われ就職

7ヶ月経過した今、

来月から不動前駅に新しくできるお店の

店長になるそうだ。

 

村西スタッフがたまたま見つけ出したこのお店。

私も通い詰めるようになった。

 

お好み焼きが特に好物だったというわけではないんですけどね。

一枚一枚、丁寧に真心込めて焼く手さばきに

私も惚れた。

かつお節を高い位置から小さなスプーンで

お好み焼きの上に撒く。

 

熱にあおられてユラユラと散るかつお節。

 

まるで桜吹雪のよう。

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味ももちろんいいのですけど、

その演出のような手さばきにお金を払っているのかも。

お客さまによろこんでもらおうという気持ちが

伝わってくる。

 

「この仕事が好きなんですよ。人と話すのが好きですし」

 

ときっぱり。

 

印刷会社から転身したのは28歳のとき。

 

全くの畑違いの世界に飛び込むことはかなり勇気もいただろうね。

いや畑違いというけれど。

彼は移った畑の方が快適で仕事に集中できたのかも。

 

新しいお店も繁盛店になるでしょう。

 

たかがお好み焼きなのかもしれません。

 

でも全身全霊で焼いていたら

人生が切り開かれたのが彼です。

 

具材によって火を通す時間が違う。

火の通りにくいものから順序良く焼いて、

大きな野菜は口当たりいいように刻む。

細かく気を配りながら作っているのがお客様に伝わって

いるのでしょうね。

 

閉店時間は夜中の2時。

 

彼は毎日黙々とお客さまの喜ぶように焼いている。

もしかしたら誰も褒めてくれないことかもしれません。

誰も注目してくれない仕事かも。

でも彼にはそんなことは関係なく。

ひたすらお客さまのために焼く。

3月末まで彼はここにいる。

 

また通うよ。

 

彼がいる限りね。

 

彼に焼いてもらったものが食べたいから。

 

忘れかけていたものを思い出せる気がするよ。

 

 

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